JP2530201Y2 - 融雪用枕木 - Google Patents
融雪用枕木Info
- Publication number
- JP2530201Y2 JP2530201Y2 JP1991058116U JP5811691U JP2530201Y2 JP 2530201 Y2 JP2530201 Y2 JP 2530201Y2 JP 1991058116 U JP1991058116 U JP 1991058116U JP 5811691 U JP5811691 U JP 5811691U JP 2530201 Y2 JP2530201 Y2 JP 2530201Y2
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- Japan
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- sleeper
- snow
- rod
- shaped heater
- thermosetting resin
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は融雪用枕木に関する。
【0002】
【従来の技術】積雪地に敷設された軌道は、冬期、積雪
により、列車の運行に支障があるので、この積雪に悩ま
されている。
により、列車の運行に支障があるので、この積雪に悩ま
されている。
【0003】これを解決するために、軌道に水を流し
て、雪を解かす方法が一部行われている。又、枕木とレ
ールとの間やレールの根元に電気発熱体を取り付けて、
この電気発熱体に通電して、レールを加熱して雪を解か
す方法も一部行われている。
て、雪を解かす方法が一部行われている。又、枕木とレ
ールとの間やレールの根元に電気発熱体を取り付けて、
この電気発熱体に通電して、レールを加熱して雪を解か
す方法も一部行われている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、軌道に水を流
して、雪を解かす方法は気温が比較的高いときには有効
であるが、気温が下がり、水が凍るようになると、水を
供給する近傍のみが溶けるだけである。又、更に気温が
低くなると、水を供給する管の中で凍って雪を溶かすこ
とができなくなり、効果がない。
して、雪を解かす方法は気温が比較的高いときには有効
であるが、気温が下がり、水が凍るようになると、水を
供給する近傍のみが溶けるだけである。又、更に気温が
低くなると、水を供給する管の中で凍って雪を溶かすこ
とができなくなり、効果がない。
【0005】又、枕木とレールとの間やレールの根元に
電気発熱体を取り付けて、この発熱体に通電してレール
を加熱して雪を解かす方法は、レールの近傍だけ雪が溶
けるので、レールとレールとの間、あるいは、レールの
外側の雪は溶けない。従って、積雪量が多くなると、こ
のレールとレールの間やレールの外側の雪が高くなり、
列車の運行に支障をきたす。
電気発熱体を取り付けて、この発熱体に通電してレール
を加熱して雪を解かす方法は、レールの近傍だけ雪が溶
けるので、レールとレールとの間、あるいは、レールの
外側の雪は溶けない。従って、積雪量が多くなると、こ
のレールとレールの間やレールの外側の雪が高くなり、
列車の運行に支障をきたす。
【0006】そこで、本考案者は、木製の枕木の上表面
のほぼ全面が加熱できるように、枕木に電気発熱体を多
数取り付けてみたが、このように取り付けられた電気発
熱体に通電すると、枕木が焦げたり、ヒビ割れたりする
のみならず熱効率が悪くて良好な結果が得られなかっ
た。
のほぼ全面が加熱できるように、枕木に電気発熱体を多
数取り付けてみたが、このように取り付けられた電気発
熱体に通電すると、枕木が焦げたり、ヒビ割れたりする
のみならず熱効率が悪くて良好な結果が得られなかっ
た。
【0007】そこで、本考案の目的は、棒状ヒーターを
取り付けたこの棒状ヒーターに通電すると、枕木の上表
面のほぼ全面が加熱できる融雪用枕木を提供することで
ある。
取り付けたこの棒状ヒーターに通電すると、枕木の上表
面のほぼ全面が加熱できる融雪用枕木を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は上記問題を解決
し、上記目的を達成するためになしたものであって、ガ
ラス長繊維で補強された熱硬化性樹脂発泡体からなる枕
木であって、この枕木の中に、長手方向に沿い且つ中心
線よりも上表面に近い部分に棒状ヒーターが埋め込まれ
ていて、この棒状ヒーターに通電すると、枕木の上表面
のほぼ全面が加熱できる融雪用枕木である。
し、上記目的を達成するためになしたものであって、ガ
ラス長繊維で補強された熱硬化性樹脂発泡体からなる枕
木であって、この枕木の中に、長手方向に沿い且つ中心
線よりも上表面に近い部分に棒状ヒーターが埋め込まれ
ていて、この棒状ヒーターに通電すると、枕木の上表面
のほぼ全面が加熱できる融雪用枕木である。
【0009】本考案に使用するガラス長繊維で補強され
た熱硬化性樹脂発泡体とは、熱硬化性樹脂発泡体の中に
ガラス長繊維を長手方向に入れて補強したもので、種々
なものがあるが、最も一般的なものは、飽和または不飽
和エステル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬
化性樹脂の未硬化状態のシロップにガラス繊維を入れ、
これを発泡させながら、樹脂を硬化させたものであっ
て、このガラス長繊維で補強された熱硬化性樹脂発泡体
は、軽く、寸法安定性、耐水性、耐久性、釘の保持力、
耐磨耗性、耐衝撃性に優れたものである。
た熱硬化性樹脂発泡体とは、熱硬化性樹脂発泡体の中に
ガラス長繊維を長手方向に入れて補強したもので、種々
なものがあるが、最も一般的なものは、飽和または不飽
和エステル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬
化性樹脂の未硬化状態のシロップにガラス繊維を入れ、
これを発泡させながら、樹脂を硬化させたものであっ
て、このガラス長繊維で補強された熱硬化性樹脂発泡体
は、軽く、寸法安定性、耐水性、耐久性、釘の保持力、
耐磨耗性、耐衝撃性に優れたものである。
【0010】又、本考案に使用する棒状ヒーターとは、
通電すると発熱するものであって、筒状体の中に電熱線
(ニクロム線)を入れたもの等が好適である。
通電すると発熱するものであって、筒状体の中に電熱線
(ニクロム線)を入れたもの等が好適である。
【0011】そして、棒状ヒーターを枕木の中に、長手
方向に沿い且つ中心線よりも上表面に近い部分に埋め込
む方法としては、枕木の中に挿入することができればよ
く、従来公知の任意の方法を取ることができる。
方向に沿い且つ中心線よりも上表面に近い部分に埋め込
む方法としては、枕木の中に挿入することができればよ
く、従来公知の任意の方法を取ることができる。
【0012】
【作用】本考案融雪用枕木は、枕木の中に、長手方向に
沿い且つ中心線よりも上表面に近い部分に棒状ヒーター
が埋め込まれていて、この棒状ヒーターに通電すると、
枕木の上表面のほぼ全面が加熱されるようになっている
から、棒状ヒーターに通電し枕木の上表面のほぼ全面を
加熱してこの枕木の上の雪を融解することができるの
で、雪による列車の運行に支障を生ずることがない。
沿い且つ中心線よりも上表面に近い部分に棒状ヒーター
が埋め込まれていて、この棒状ヒーターに通電すると、
枕木の上表面のほぼ全面が加熱されるようになっている
から、棒状ヒーターに通電し枕木の上表面のほぼ全面を
加熱してこの枕木の上の雪を融解することができるの
で、雪による列車の運行に支障を生ずることがない。
【0013】又、このガラス長繊維で補強された熱硬化
性樹脂発泡体は焦げにくいし、ヒビ割れすることがない
から、このガラス長繊維で補強された熱硬化性樹脂発泡
体からなる枕木の中に棒状ヒーターを埋め込んでも、こ
の枕木が焦げたり、ヒビ割れたりすることがない。
性樹脂発泡体は焦げにくいし、ヒビ割れすることがない
から、このガラス長繊維で補強された熱硬化性樹脂発泡
体からなる枕木の中に棒状ヒーターを埋め込んでも、こ
の枕木が焦げたり、ヒビ割れたりすることがない。
【0014】又、この枕木の中に棒状ヒーターを埋め込
んでいるので、熱効率がよい。
んでいるので、熱効率がよい。
【0015】
【実施例】次に、本考案の実施例を説明する。図1は本
考案の一実施例を示すものであって、本考案融雪用枕木
の斜視図である。
考案の一実施例を示すものであって、本考案融雪用枕木
の斜視図である。
【0016】図1において、1はガラス長繊維で補強さ
れた熱硬化性樹脂の硬質発泡体からなる枕木であり、上
部枕木11と下部枕木12とに分割されており、上部枕
木11の方が下部枕木12より薄肉とされている。
れた熱硬化性樹脂の硬質発泡体からなる枕木であり、上
部枕木11と下部枕木12とに分割されており、上部枕
木11の方が下部枕木12より薄肉とされている。
【0017】2は600Wの棒状ヒーターであり、上部
枕木11と下部枕木12との間に挟まれて、枕木1の中
に長手方向に沿って且つ中心線よりも上表面に近い部分
に挿入されている。この際、上部枕木11の下面と下部
枕木12の上面には、予め、棒状ヒーター2が挿入し易
いように、棒状ヒーター2が挿入されるだけの溝を設け
ている。
枕木11と下部枕木12との間に挟まれて、枕木1の中
に長手方向に沿って且つ中心線よりも上表面に近い部分
に挿入されている。この際、上部枕木11の下面と下部
枕木12の上面には、予め、棒状ヒーター2が挿入し易
いように、棒状ヒーター2が挿入されるだけの溝を設け
ている。
【0018】次に、この枕木1の製造方法および使用方
法について説明する。ガラス長繊維で補強された熱硬化
性樹脂発泡体を切断して上部枕木11と下部枕木12と
を製造する。
法について説明する。ガラス長繊維で補強された熱硬化
性樹脂発泡体を切断して上部枕木11と下部枕木12と
を製造する。
【0019】その際、上部枕木11の下面と下部枕木1
2の上面には棒状ヒーター2が入るだけの溝を設けてお
く。次に、下層枕木12の溝の中に棒状ヒーター2を入
れ、この上に上層枕木11を載せ、上層枕木11と下層
枕木12とを接着すると、枕木1が完成する。
2の上面には棒状ヒーター2が入るだけの溝を設けてお
く。次に、下層枕木12の溝の中に棒状ヒーター2を入
れ、この上に上層枕木11を載せ、上層枕木11と下層
枕木12とを接着すると、枕木1が完成する。
【0020】このように、本実施例の枕木は簡単に製造
できる。この枕木1を施工現場に運搬し、枕木1を敷設
し、この上にレールを取り付ける。
できる。この枕木1を施工現場に運搬し、枕木1を敷設
し、この上にレールを取り付ける。
【0021】冬期、雪が降ると、この棒状ヒーター2に
通電すると、枕木1の上表面のほぼ全面が加熱され、こ
の上に降った雪が全部融解し、雪が積もることがなかっ
た。
通電すると、枕木1の上表面のほぼ全面が加熱され、こ
の上に降った雪が全部融解し、雪が積もることがなかっ
た。
【0022】
【考案の効果】本考案融雪用枕木を使用した軌道には、
棒状ヒーターに通電すると、雪が積もることがないか
ら、雪国に使用すると、極めて便利である。
棒状ヒーターに通電すると、雪が積もることがないか
ら、雪国に使用すると、極めて便利である。
【0023】 又、この融雪用枕木はガラス長繊維で補強
された熱硬化性樹脂発泡体からなる枕木であるから、枕
木が焦げたり、ヒビ割れしない。又、この枕木の中に棒
状ヒーターを埋め込んでいるから熱効率がよい。
された熱硬化性樹脂発泡体からなる枕木であるから、枕
木が焦げたり、ヒビ割れしない。又、この枕木の中に棒
状ヒーターを埋め込んでいるから熱効率がよい。
【図1】図1は本考案融雪用枕木の一実施例を示すもの
で、本考案融雪用枕木の斜視図である。
で、本考案融雪用枕木の斜視図である。
1 ガラス長繊維で補強された熱硬化性樹脂発泡体から
なる枕木。 2 棒状ヒーター
なる枕木。 2 棒状ヒーター
Claims (1)
- 【請求項1】 ガラス長繊維で補強された熱硬化性樹脂
発泡体からなる枕木であって、この枕木の中に、長手方
向に沿い且つ中心線よりも上表面に近い部分に棒状ヒー
ターが埋め込まれていて、この棒状ヒーターに通電する
と、枕木の上表面のほぼ全面が加熱できることを特徴と
する融雪用枕木。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991058116U JP2530201Y2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 融雪用枕木 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991058116U JP2530201Y2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 融雪用枕木 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0510502U JPH0510502U (ja) | 1993-02-12 |
JP2530201Y2 true JP2530201Y2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=13075013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991058116U Expired - Fee Related JP2530201Y2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 融雪用枕木 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2530201Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3586299B2 (ja) * | 1994-11-21 | 2004-11-10 | 積水化学工業株式会社 | 融雪用枕木 |
JP5314450B2 (ja) * | 2009-02-13 | 2013-10-16 | 積水化学工業株式会社 | 枕木 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS501202U (ja) * | 1973-04-30 | 1975-01-08 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6123042Y2 (ja) * | 1981-01-27 | 1986-07-10 |
-
1991
- 1991-07-24 JP JP1991058116U patent/JP2530201Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS501202U (ja) * | 1973-04-30 | 1975-01-08 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0510502U (ja) | 1993-02-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |