JP3092066U - 埋設用ヒーター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 製品自体を簡単に運搬でき、敷設も特殊な知
識を必要とせずできる。電熱性・耐久性に優れ、熱効率
を上げることにより消費電力を安価に上げ経済性に優れ
ている埋設用ヒーターを提供する。 【解決手段】 埋設用ヒーター６を面状発熱体２ａに防
水・防湿性、耐熱性に優れた絶縁ラバーシート４ａで覆
うことにより完全防水ができる。このことにより埋設が
でき、また、ヒーターの下に断熱材を敷くことにより熱
効率を上げることできる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、降雪地において玄関前の歩行路・駐車場等の土間コンクリート 内部、または土間コンクリート上に敷設することにより、除雪作業が不要 となり、降雪地では好適な融雪用ヒーターに関する。

【０００２】 建物の浴室・便所の土間・その他のコンクリート床に埋設す ることにより室内の暖房に好適な床暖房用ヒーターに関する。

【０００３】

【従来の技術】

従来、寒冷地、降雪地において、降雪時の除雪作業は非常に重労働であり 、毎回時間と人手・費用のかかるものである。このため、要融雪箇所の表 層部に電熱用抵抗線や温水を通す流通管を敷設し、放熱させることにより 融雪する。

【０００４】 また、室内の暖房として灯油、ガス等を利用する温風暖房や 、床下に電熱用抵抗線や、温水を通す流通管を敷設することにより熱を床 上に放熱させ室内を暖房する。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記のような融雪・暖房の方法は、敷設工事が大掛かりとなり施工時の費 用が高く、温水を循環させるためにボイラーを使用するため、メンテナン スが毎年必要となる。また、一般にボイラーには石油等の化石燃料を使用 するため、運転中は大気中に排気ガスとともに、二酸化炭素を放出する。 このため大気汚染とともに、温暖化の原因ともなり地球環境を汚染すると いう問題がある。

【０００６】 また、電熱用抵抗線は電熱線を使用したコード式ヒーターで ある。コード式ヒーターは、ヒーターが線状に敷設されているために温度 ムラが発生し均熱化は困難である。

【０００７】 本考案は上述の技術の諸欠点に鑑みなされたもので、施工が 簡単にでき、製作費用ならびに設置費用が極めて安価であり、メンテナン スフリーでなおかつ消費電力が少なく、経済的にも優れた無公害の埋設用 ヒーターを提供するものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案者はこのような従来の融雪装置の問題点を解決するために研究の結 果、本考案者が現在使用している床暖房用の面状発熱体を使用し、当該面 状発熱体を建築で使用する屋上等の防水用ラバーシートで完全に覆い、防 湿性・絶縁性を高めた完全防水型とし、従来建築の過程においてコンクリ ート土間下部からの冷えを防ぐために当該コンクリートの下部に敷設する 断熱材の上に本考案の埋設用ヒーターを設置することにより、当該土間コ ンクリート全体を暖めて融雪および床暖房の目的を達成しうることを知り この考案を完成するに至った。

【０００９】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を図面に基づいて詳述する。 図１より、１．７ｍｍ厚の片面ブチルラバー（１ａ）の粘着面に面状発熱 体（２）を貼る。面状発熱体（２）の左右にある（３）は電極となる銅版 を示す。面状発熱体（２）の切断面の片方にある銅版（３）に電線（５） を溶着させる。この電線を溶着させた箇所と切断面部分を全て覆うように 自己融着ラバーテープ（４ａ）で裏表を貼りあわせる。（２、３、４ａ、 ５）の上から片面ブチルラバー（１ｂ）を接着させる。この時、片面ブチ ルラバー（１ａ）とサイズを合わせはみ出さないように貼りあわせ圧着さ せる。

【００１０】 前述の後、貼りあわせた片面ブチルラバー（１ａ、１ｂ）か ら出ている電線（５）の部分から水が入らないように自己融着ラバーテー プ（６）をかぶせて完全防水とする。（図２）

【００１１】 （図３）のように、面状発熱体（２）２本以上を片面ブチル ラバー（１ａ、１ｂ）１枚で防水する場合は、ヒーターを並列に配線し、 （図２）と同じように、貼りあわせた片面ブチルラバー（１ａ、１ｂ）か ら出ている電線（５）に自己融着ラバーテープ（４ｂ）をかぶせて完全防 水とする。

【００１２】 埋設用ヒーターの長さは、２０ｃｍから２０ｍまで任意の長 さに製作することができる。

【００１３】 そして、この埋設用ヒーター（図２）は、使用する融雪・暖 房箇所に埋設し、電線を電源に接続することにより融雪・暖房をおこなう ことができる。

【００１４】

【考案の効果】

以上詳述した本考案は、面状発熱体の裏表に防水・防湿性に優れた片面ブ チルラバーを貼りあわせ完全に防水してあるため、雨水や融雪水が浸入す ることはない。また、面状発熱体に傷等の損傷させることもない。

【００１５】 扁平で柔軟性に富む面状発熱体に片面ブチルラバーを貼り合 わせたものであり、反物のように巻物にし容易に運搬・移動することがで きる。また、施工もコンクリート打設時にヒーターを並べて敷くだけで簡 単である。ヒーター発熱後もコンクリートに熱を蓄熱するため、電源を切 った後も発熱効果が持続する。そのため、マットのように路面や床の上に 置いた物よりも埋設方法は蓄熱するので効果的であり、効果的に融雪・暖 房することができ、節電によりコストの低減を計ることができる。

【００１６】 埋設用ヒーターの構造は簡単で面状発熱体とブチルラバーを 圧着により一体に積層してあるため、安価に製造することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 埋設用ヒーターの構造を示した詳細図であ
る。

【図２】 埋設用ヒーターの完成図である。

【図３】 （請求項２）埋設用ヒーターの構造を示した
詳細図である。

【符号の説明】

１ａ、１ｂ：片面ブチルラバー ２：面状発熱体 ３：銅版 ４ａ、４ｂ：自己融着ラバーテープ ５：電線 ６：埋設用ヒーター

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 片面に粘着材の付いた防水・防湿性、耐
   熱性に優れた絶縁ラバーシートで面状発熱体の上面及び
   下面を完全に覆った埋設ヒーター。
2. 【請求項２】 前記面状発熱体を２本以上並列に並べ、
   上下両側面を絶縁ラバーシートで完全に覆った請求項１
   記載の埋設ヒーター。