JP2601770B2 - 融雪屋根材 - Google Patents

融雪屋根材

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JP2601770B2
JP2601770B2 JP33500994A JP33500994A JP2601770B2 JP 2601770 B2 JP2601770 B2 JP 2601770B2 JP 33500994 A JP33500994 A JP 33500994A JP 33500994 A JP33500994 A JP 33500994A JP 2601770 B2 JP2601770 B2 JP 2601770B2
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heating element
snow
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snow melting
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勝久 森
久蔵 山方
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Nichifu Terminal Industries Co Ltd
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Nichifu Terminal Industries Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多雪地域で使用される
融雪屋根材に関するもので、殊にカーボン性短繊維を芯
線とし、この芯線の周囲を絶縁性被覆体で被覆した線状
発熱体を波板と組み合わせて形成した融雪屋根材に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に多雪地域において、屋根の除雪作
業は苛酷な労働を必要とすると共に危険が伴って大きな
負担となっている。従って、屋根施工時に融雪用の熱媒
体物を予め組み込んでおくことが考えられるが、断熱効
果の高い既存の瓦材を融雪温度まで加熱することが困難
であるから、瓦材の素材から改変しなければならず、し
かも大掛かりな加熱装置を必要として施工費用が非常に
高くつくといった問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、屋根
上に積もる雪を少エネルギーで順次効果的に融解するこ
とのできる融雪屋根材を一つのユニットとして提供し、
もって既存の屋根の一部に簡単に組み込むことができる
ようにしてトータルコストの低減化を図ると共に上記し
た従来課題を解決することを主たる目的とするものであ
る。
【0004】更に、本発明の他の目的は、カーボン性短
繊維を絶縁性被覆体で被覆した線状発熱体を熱媒体とし
て使用することによって、優れた熱効率と耐久性並びに
経済性を確保した融雪屋根材を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為に
本発明では次のような技術的手段を講じた。即ち、本発
明にかかる融雪屋根材にあっては、屋根板としての物理
的強度を有する材料で形成され且つ断面形状において連
続した凹凸形状を有する波板1の背面に裏板2が接合さ
れ、前記波板の凸部裏側に、カーボン短繊維3aを芯線
とし該芯線を絶縁被覆材3bで被覆した線状発熱体3が
配置され、該線状発熱体3と裏板2との間の空間が保温
材6で埋められており、更に前記線状発熱体3からリー
ド線5への接続部4が形成されている構造としたもので
ある。
【0006】
【作用】上記の融雪屋根材は、例えば図4に示すごとく
峰屋根Bの下方部分に取り付けて使用される。施行に際
して本発明の融雪屋根材は、波板に線状発熱体を組み込
んだ所定寸法の1つのユニットとして組成されているも
のであるから、新築の際には従来の屋根材と組み合わせ
て、或いは改築の場合は既存の屋根の一部に組み込むこ
とによって簡単に施工することが出来るものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の構成を図に示した実施例に基
ずき説明する。図において、符号1は断面形状において
連続した凹凸形状を有する波板であって、この波板1は
従来の屋根板として使用されている波板と同じもの、即
ちトタン、スレート、プラスッチック等の材料で成形さ
れた平面長方形の波板が使用されている。本発明におけ
る波板1にあっては、その長方形の寸法において短辺長
さが900mm、長辺長さが1800mmのものが好ましい
が、そのサイズは特定されない。
【0008】前記波板1の背面に、一側の一山分の凸分
1aを残して、断熱板2aを介して裏板2がボルト7によ
り接合されている。尚、裏板2自体が適度な断熱性と強
度を備えた板材である場合は、前記断熱板2aを省略し
てもよく、断熱板2aが適度の強度を備えたものとすれ
ば裏板2は省略して断熱板を裏板とすればよい。また裏
板2と波板1との接合は前記ボルト7に特定されるもの
でなく、他のどのような手段で行ってもよいことは勿論
である。
【0009】而して本発明にあっては、前記波板1の凸
部裏側に、線状発熱体3が裏面に密接させた状態で配置
されている。該線状発熱体3は、図5に示すように、カ
ーボン短繊維を芯線3aとし該芯線3aを耐熱性繊維の配
糸、織布または編組布3cを介して耐水性の絶縁被覆材
3bで被覆されている。前記芯線3aは短繊維の束であっ
て、高温で焼成炭化させたものを直径3〜10mmの線に成
形したものであり、発熱面積が大きいことによって発熱
効率がよく、また遠赤外線が出ることによって加熱効率
が高い。また屈曲性、強度に優れ、且つ希望の電気抵抗
値が容易に設定できるといった点で非常に有効である。
【0010】本実施例では、線状発熱体3は図1に示す
ように凸部を1つ飛びにした状態で該凸部の裏側に配設
されているが、全部の凸部の裏側に配置するようにして
もよい。尚、凸部の裏側に配置された各線状発熱体3…
は、夫々の端部で接続電線8…により電気的に接続され
ていて、隣接する融雪屋根A,Aどうしの電気的接続ま
たは、リード線5と接続する接続部4が形成されてい
て、所要の融雪屋根材Aからリード線5により外部に延
設され、その先端にプラグやコンセント又はコネクター
等の電気接続具5aが設けられている。
【0011】更に、前記線状発熱体3と裏板2との間の
空間が、保温材6で埋められている。この保温材として
は発泡樹脂や発泡ゴム、岩綿やグラスファイバー等のフ
ァイバー類、石綿等を素材とする保温材または断熱性の
良好な素材が好ましい。
【0012】上記の融雪屋根材Aは、多くの場合図4に
示すごとく峰屋根Bの下方部分に取り付けて使用され
る。取付けに際しては、例えば図3に示すように融雪屋
根材Aの線状発熱体を埋め込んでいない凸部に孔をあけ
てアンカーボルト9を挿通し、その下端部分を屋根構造
物の梁10に掛止めて固定すればよい。尚、全部の凸部に
線状発熱体3を埋め込んである場合は、融雪屋根材の凹
部にアンカーボルトを挿通させてもよく、線状発熱体3
を避けて凸部に挿通させいもよい。尚、豪雪地域では屋
根全域に本発明の融雪屋根材Aを施工するようにしても
よい。かくて融雪屋根材A上に降る雪は線状発熱体3に
よって適度に加熱された波板1の熱によって順次融解さ
れて積雪されることはない。尚、融雪屋根材Aの熱量は
線状発熱体3の敷設密度や供給電圧等によって設定され
るが、若し必要ならば、前記接続具5aと一体的に、或
いは該接続具5aに連なるリード線5の中間に電圧変換
器を設けて電圧を任意に変更できるようにしてもよい。
これにより、外気温度や積雪量に応じて線状発熱体3の
発熱温度を任意に調整することができる。
【0013】以上本発明の代表的と思われる実施例につ
いて説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造
のみに限定されるものではなく、本発明の構成要件を備
え、かつ本発明の目的を達成し、下記の効果を奏する範
囲内において適宜改変して実施できるものである。
【0014】
【発明の効果】上記のごとく本発明の融雪屋根材は、波
板の背面側に線状発熱体を組み込んだ所定寸法の1つの
ユニットとして組成されているものであるから、新築の
際には従来の屋根材と組み合わせて、或いは改築の場合
は既存の屋根の一部に組み込むことによって簡単に施工
することが出来ると共に、融雪屋根材自体も既存の波板
に線状発熱体を組み込んだ簡単な構造であるから低コス
トで提供することができ、これによりトータルコストを
大幅に下げることができ、また、熱媒体として、カーボ
ン性短繊維を絶縁性被覆体で被覆した熱効率のよい丈夫
な線状発熱体を使用することによって、少ない消費電力
で効果的に且つ長期にわたって使用することができてト
ータル的に極めて経済的であるといった種々優れた効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る融雪屋根材の一実施例を示す平面
図。
【図2】上記融雪屋根材の横断面図。
【図3】上記融雪屋根材の施行例を示す拡大断面図。
【図4】上記融雪屋根材の使用例を示す側面図。
【図5】本発明の融雪屋根材に使用される線状発熱体の
拡大斜視図。
【符号の説明】
1 波板 2 裏板 3 線状発熱体 3a 線状発熱体の芯線 3b 線状発熱体の被覆 4 接続部 5 リード線 6 保温材 A 融雪屋根材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根板としての物理的強度を有する材料
    で形成され且つ断面形状において連続した凹凸形状を有
    する波板(1)の背面に裏板(2)が接合され、前記波板の凸
    部裏側に、カーボン短繊維(3a)を芯線とし該芯線を絶縁
    被覆材(3b)で被覆した線状発熱体(3)が配置され、該線
    状発熱体(3)と裏板との間の空間が保温材(6)で埋められ
    ており、更に前記線状発熱体(3)からリード線(5)への接
    続部(4)が形成されている融雪屋根材。
JP33500994A 1994-12-19 1994-12-19 融雪屋根材 Expired - Lifetime JP2601770B2 (ja)

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JPH08170413A JPH08170413A (ja) 1996-07-02
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JP4705625B2 (ja) * 2007-12-13 2011-06-22 フジヒロ株式会社 懸垂支持具
JP6309879B2 (ja) * 2014-11-13 2018-04-11 積水化成品工業株式会社 融雪ヒータ

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