JP2555424Y2 - 融雪屋根構造 - Google Patents

融雪屋根構造

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JP2555424Y2 JP1990089847U JP8984790U JP2555424Y2 JP 2555424 Y2 JP2555424 Y2 JP 2555424Y2 JP 1990089847 U JP1990089847 U JP 1990089847U JP 8984790 U JP8984790 U JP 8984790U JP 2555424 Y2 JP2555424 Y2 JP 2555424Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は構築部材である屋根パネルの改良に関し、特
に寒冷地や冬期において有用な機能を発揮し得る屋根パ
ネルに関するものである。
〔従来の技術〕
近年においては、プレハブ住宅等の建造物の屋根、天
井、床面及び縦壁面等の構築に際して種々の建築用パネ
ル(或いは建築用ボード)が使用されるに至っている。
その一例を述べると、屋根の施工に際しては屋根組枠
の上部に屋根パネルを貼り渡し且つその上面に屋根葺材
を固定設置することが行われる。
そして、上記屋根パネルに保温効果を所有させるに
は、当該屋根パネルの構成要素として断熱材を使用する
といった手法を採るのが一般的とされている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来のように屋根パネルの構成要
素として断熱材を使用するといった手法のみでは、単に
保温効果が得られるに過ぎず、積極的な加熱作用は当然
の事ながら行い得ない。
また、多雪地域においては、屋根に多量の雪が積雪残
留し、雪降ろし等の面倒且つ煩雑な除雪作業を行わねば
種々の弊害を招くことは必死であるが、上記従来の屋根
パネルを使用していたのでは、これに対する効果的な対
策つまり融雪は当然の事ながら行い得ないものである。
本考案は上記諸事情に鑑みてなされたものであり、屋
根パネルに新規な構成を付加することにより、寒冷地や
冬期において、多雪地域における屋根の融雪を可能なら
しめることを技術的課題とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記技術的課題を達成するための第1の手段とすると
ころは、建造物の屋根を構成する野地板の上面に、一側
面に嵌合溝を形成した高熱伝導性材でなる薄板を固着
し、該薄板に形成した嵌合溝に発熱体を着脱可能に取付
保持せしめた屋根パネルを多数敷設すると共に、隣接す
る前記発熱体相互を電気的に接続し、且つ、温度調節手
段によって前記発熱体の調節が自在とするコントロール
ユニットを設け、更に、前記薄板の上方にアスファルト
ルーフィングを介して屋根葺材を敷設したところにあ
る。
〔作用〕
上記第1の手段によると、屋根パネルの少なくとも一
側面に形成された嵌合溝に発熱体を取付保持せしめるよ
うにしたから、前記発熱体が加熱状態となることにより
屋根パネル上方の屋根葺材が温度上昇し、これに伴って
屋根の融雪が可能となり、多雪地域における建造物の雪
による弊害が可及的軽減されることとなる。また、前記
発熱体は当該パネルの嵌合溝に着脱可能とされているこ
とから、現場での施工時においては、先ず発熱体を取り
外した状態で当該パネルのみを現場の形状や大きさに対
応させて貼設し、然る後、当該パネルの嵌合溝に前記発
熱体を取り付ければよいこととなり、施工性の向上が図
られると共に、発熱効果を不要とする箇所については発
熱体を当該パネルから取り外しておけば、通常のパネル
として使用できることとなり、用途の拡大化が図られる
こととなる。
一方、上記第2の手段によると、屋根パネルの少なく
とも一側面に高熱伝導性材(熱伝導率の良い材)でなる
薄板が固着されており且つ該薄板には成型加工等により
窪ませてなる嵌合溝が形成されていることから、該嵌合
溝に嵌め込まれた発熱体が加熱された場合には薄板全面
にわたって熱が良好に伝導し、当該パネルが効率良く且
つ均一に発熱することとなる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図乃至第7図に基づいて
説明する。
第1図に示すように、構造物における屋根1の上部に
は複数の屋根パネル2…2が縦横に整列して貼り渡され
ていると共に、これらの建築用パネル2…2の上面には
アスファルトルーフィング3を介してカラーベスト(或
いは瓦)でなる屋根葺材4…4が敷設されている。詳述
すれば、第2図に示すように、登り梁5に固設された屋
根組枠(母屋)6…6の上方に野地板9を介して前述の
屋根パネル2…2が釘等の固着部材X…Xを用いて固定
され、更にその上方にアスファルトルーフィング3及び
屋根葺材4…4が順次貼設されているのである。
一方、第3図に示すように、前記屋根パネル2の断熱
層2bの一側面(上面)には、金属等の高熱伝導性材でな
る薄板2aが貼着されており、該薄板2aには、成型加工等
により断面が湾曲状に窪まされてなる複数(図例では4
本)の直線状の嵌合溝2x…2xが形成されている。この場
合、各嵌合溝2x…2xの配設ピッチは、野地板9に対する
釘等の固着部材X…Xの打込ピッチを逃げた状態とされ
ている。そして、第4図に示すように、前記各嵌合溝2x
…2xには夫々、発熱体7…7が着脱可能に嵌合保持され
るが、図示例のように全ての嵌合溝2x…2xについて発熱
体7…7を嵌合保持せしめる必要性はなく、要求される
トータル熱量に応じて発熱体7…7の嵌合本数を変える
等のバリエーションが可能である。更に、前記嵌合溝2x
の形状は、上述のように直線状に形成したものに限定さ
れるものではなく、例えば平面視で波形状に形成する等
のバリエーションも可能である。
また、屋根1の端部に存する屋根パネル2の嵌合溝2x
の形状については、特に限定されるものではないが、例
えば第5図に示すように2本の嵌合溝2x,2xの先端を連
続して通じさせれば、発熱体7が途切れることなく確実
に屋根パネル2に取り付けられることになる。
そして、この実施例に関しては、上述の屋根パネル2
…2が屋根1に貼り渡された状態の下においては、全て
の発熱体7…7が途切れることなく一本化された状態と
なるものであり、第1図に示すように、屋根1の軒先両
端に存する建築用パネル2,2の発熱体7,7の夫々の端子a,
b間に、コントロールユニット8内の電源から所定の電
圧(交流電圧)が印加されるようになっている。また、
このコントロールユニット8内には、温度調節手段が内
蔵されており、この温度調節手段は、前記端子a,b間に
印加する電圧値(或いは電流値)を変化させるか、若し
くはは前記端子a,b間に電圧を周期的に印加させる構成
とした場合にはこの周期を変化させるものである。
尚、前記端子a,bの個数及び配設箇所やコントロール
ユニット8の個数更には温度調節手段の有無について
は、上記例示のものに限定されるものではなく、適宜設
計変更が可能である。その一例を述べると、第6図に示
すように、屋根1の両端縁に沿って電源線A,Bを張り渡
すと共に、この電源線A,Bにコネクタを介して各発熱体
7…7を並列に接続し、且つ前記電源線A,Bに取り付け
られた端子a,b間に上記と同様のコントロールユニット
8を接続するのである。このようにすれば、第5図に示
すような嵌合溝2xを有する屋根パネル2が不要となる。
また、第1図及び第6図に示すものは、発熱体7の配
線方向が横方向となるように各屋根パネル2…2を整列
させたものであるが、これに代えて発熱体7の配線方向
が縦方向(軒先から棟部に向かう方向)となるように各
建築用パネル2…2を整列させることも可能であるばか
りでなく、各屋根パネル2に縦方向と横方向との嵌合溝
を交差させて形成して発熱体7の配線状態が縦横十字状
となるようにすることも可能である。
更に、前記発熱体7としては、既述の電熱線等を使用
せねばならないものではなく、第7図に示すように鋼管
10の内孔に絶縁電線11を引き通してなる所謂誘導電流発
熱管つまり誘導電流を利用して鋼管10を発熱させるもの
(例えば電気学会編「電気工学ハンドブック」1978年版
第1578頁等に記載のもの)を使用することも可能であ
る。
更に又、前記発熱体7としては、流体熱媒(例えば温
風や温水等)が内孔を流通する管状部材であってもよ
く、この場合には、前述のコントロールユニット8に代
えて、或いはコントロールユニット8と共に、流体熱媒
供給手段を別途設ける必要がある。
以上の構成によれば、第1図若しくは第6図に示すコ
ントロールユニット8から端子a,b間に所定の電圧が印
加されることにより、発熱体7…7ひいては全ての屋根
パネル2…2が加熱され、これに伴って屋根葺材4…4
が暖められることになるので、多雪地域における屋根の
融雪が可能となり、雪による種々の弊害が回避される。
また、コントロールユニット8に温度調節手段を内蔵し
ておけば、屋根の積雪量の変化や気温の変化に好適に対
処できることとなる。
〔考案の効果〕
本考案に係るヒーター付き建築用パネルは、上述の通
り構成されているので、以下に示す効果を奏する。
即ち、請求項(1)記載の屋根パネルによれば、当該
パネルの少なくとも一側面に形成された嵌合溝に発熱体
が取付保持されていることから、発熱体を適宜加熱する
ことにより当該パネルの少なくとも一側面からその周囲
に好適な放熱が行われることとなり、従って、当該パネ
ルを使用すれば屋根の融雪が可能となって多雪地域にお
ける雪による弊害が回避される。また、前記発熱体は当
該パネルの嵌合溝に対して着脱可能とされていることか
ら、現場での施工時においては、発熱体を取り外した状
態で当該パネルのみを現場の形状や大きさに対応させて
貼り渡した後に、当該パネルの嵌合溝に発熱体を取り付
ければよいこととなり、施工性の向上が図られると共
に、要求されるトータル熱量の大小に応じて発熱体の取
付本数を変えることが可能となり、最適な加熱温度の選
択が行えるようになり、更には、発熱効果を不要とする
箇所については全ての発熱体を当該パネルの嵌合溝から
取り外しておけば、通常のパネルとして使用することも
可能となり、用途の拡大化が図られることとなる。
一方、請求項(2)記載の屋根パネルによれば、当該
パネルの少なくとも一側面に高熱伝導性材でなる薄板が
固着されており且つ該薄板には発熱体を嵌合せしめる嵌
合溝が形成されていることから、上述の効果に加えて、
嵌合溝に取り付けられている発熱体が加熱された場合に
は薄板全面にわたって熱が良好に伝導し、当該パネルが
効率良く且つ均一に発熱して、当該パネルからの放熱性
の向上が図られることとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第7図は本考案の実施例を示すもので、第1
図は本考案に係るヒーター付き屋根パネルを使用してな
る建造物の一部破断斜視図、第2図は本考案に係るヒー
ター付き屋根パネルの取付け状態を説明するための屋根
の縦断側面図、第3図は本考案に係るヒーター付き屋根
パネルの構成を示す部品分解配列斜視図、第4図は本考
案に係るヒーター付き屋根パネルの縦断側面図、第5図
は本考案に係るヒーター付き屋根パネルの他の構成を示
す部品分解配列斜視図、第6図は本考案に係るヒーター
付き屋根パネルを使用してなる建造物の他の例を示す一
部破断斜視図、第7図は本考案に係るヒーター付き屋根
パネルに使用される発熱体の一例を示す要部斜視図であ
る。 1……屋根 2……ヒーター付き屋根パネル 2a……薄板 2x……嵌合溝 4……屋根葺材 7……発熱体 10,11……発熱体(誘導電流発熱管)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】建造物の屋根を構成する野地板の上面に、
    一側面に嵌合溝を形成した高熱伝導性材でなる薄板を固
    着し、該薄板に形成した嵌合溝に発熱体を着脱可能に取
    付保持せしめた屋根パネルを多数敷設すると共に、隣接
    する前記発熱体相互を電気的に接続し、且つ、温度調節
    手段によって前記発熱体の調節が自在とするコントロー
    ルユニットを設け、更に、前記薄板の上方にアスファル
    トルーフィングを介して屋根葺材を敷設したことを特徴
    とする融雪屋根構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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