JP2555423Y2 - 融雪屋根構造 - Google Patents
融雪屋根構造Info
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- JP2555423Y2 JP2555423Y2 JP1990089845U JP8984590U JP2555423Y2 JP 2555423 Y2 JP2555423 Y2 JP 2555423Y2 JP 1990089845 U JP1990089845 U JP 1990089845U JP 8984590 U JP8984590 U JP 8984590U JP 2555423 Y2 JP2555423 Y2 JP 2555423Y2
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- tiles
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は屋根葺材として瓦を使用してなる屋根構造の
改良に関し、特に多雪地帯における屋根の融雪を簡素な
構造で而も確実に行わせるための技術に関するものであ
る。
改良に関し、特に多雪地帯における屋根の融雪を簡素な
構造で而も確実に行わせるための技術に関するものであ
る。
周知のように、屋根葺材として瓦を使用した建造物に
おける屋根構造は、梁の上部に屋根組枠(母屋)を固設
し且つその上方に複数枚の瓦を敷設したものであるが、
当該複数枚の瓦と前記屋根組枠との間に介設される介在
部材の構成としては、例えば以下に示すものが実用化さ
れるに至っている。
おける屋根構造は、梁の上部に屋根組枠(母屋)を固設
し且つその上方に複数枚の瓦を敷設したものであるが、
当該複数枚の瓦と前記屋根組枠との間に介設される介在
部材の構成としては、例えば以下に示すものが実用化さ
れるに至っている。
即ち、前記屋根組枠(母屋)の直上方に野地板を固設
し、且つその直上方に防水性を有するアスファルトルー
フィングを貼り渡し、更にその直上方に断熱材を覆設
し、該断熱材の直上方に複数枚の瓦を敷設したものであ
る。そして、瓦の敷設施工に際しては、各瓦を所定の順
序で断熱材の上面に載置しながら、瓦の所定箇所上方か
ら釘等を野地板に対して打ち込むことにより、各瓦が屋
根上面に止着されるものである。
し、且つその直上方に防水性を有するアスファルトルー
フィングを貼り渡し、更にその直上方に断熱材を覆設
し、該断熱材の直上方に複数枚の瓦を敷設したものであ
る。そして、瓦の敷設施工に際しては、各瓦を所定の順
序で断熱材の上面に載置しながら、瓦の所定箇所上方か
ら釘等を野地板に対して打ち込むことにより、各瓦が屋
根上面に止着されるものである。
この場合、各瓦の下面には係止突起部が一体的に形成
されている共に、屋根における前記断熱材の上面には略
水平方向(横方向)に延びる瓦桟が一定間隔毎に固設さ
れており、該瓦桟に前記瓦の突起部を係止せしめること
により、各瓦の滑落防止の確実化を図っているのが通例
である。
されている共に、屋根における前記断熱材の上面には略
水平方向(横方向)に延びる瓦桟が一定間隔毎に固設さ
れており、該瓦桟に前記瓦の突起部を係止せしめること
により、各瓦の滑落防止の確実化を図っているのが通例
である。
ところで、上記従来の屋根構造は、屋根葺材である瓦
の直下方に断熱材を配置せしめているものの、このよう
に断熱材を使用するといった手法のみでは、単に保温効
果が得られるに過ぎず、積極的な加熱作用は当然の事な
がら行い得ない。このため、多雪地域においては屋根に
多量の雪が積雪残留し、雪降ろし等の面倒且つ煩雑な除
雪作業を行わねば種々の弊害を招くことになる。
の直下方に断熱材を配置せしめているものの、このよう
に断熱材を使用するといった手法のみでは、単に保温効
果が得られるに過ぎず、積極的な加熱作用は当然の事な
がら行い得ない。このため、多雪地域においては屋根に
多量の雪が積雪残留し、雪降ろし等の面倒且つ煩雑な除
雪作業を行わねば種々の弊害を招くことになる。
そして、上記例示のように各瓦を瓦桟に係止せしめる
といった屋根構造を採用した場合に、徒らな構造の複雑
化を招くことなく且つ確実に屋根の雪を消失せしめるに
は、どのような対策を講じれば最適であるかが問題とな
る。
といった屋根構造を採用した場合に、徒らな構造の複雑
化を招くことなく且つ確実に屋根の雪を消失せしめるに
は、どのような対策を講じれば最適であるかが問題とな
る。
本考案は上記諸事情に鑑みてなされたものであり、既
存の瓦桟を有効利用して好適な新規構成を付加すること
により、瓦を屋根葺材として使用した場合における屋根
の積雪に対して、簡素な構成をもって確実に対処するこ
とを可能ならしめることを技術的課題とするものであ
る。
存の瓦桟を有効利用して好適な新規構成を付加すること
により、瓦を屋根葺材として使用した場合における屋根
の積雪に対して、簡素な構成をもって確実に対処するこ
とを可能ならしめることを技術的課題とするものであ
る。
上記技術的課題を達成するための具体的手段とすると
ころは、屋根葺材として瓦を使用してなる屋根構造にお
いて、前記瓦を係止せしめる瓦桟が金属製板材を折曲せ
しめて構成され、この瓦桟の内部に、係合部が設けら
れ、この係合部に発熱体を取付保持せしめたところにあ
る。
ころは、屋根葺材として瓦を使用してなる屋根構造にお
いて、前記瓦を係止せしめる瓦桟が金属製板材を折曲せ
しめて構成され、この瓦桟の内部に、係合部が設けら
れ、この係合部に発熱体を取付保持せしめたところにあ
る。
上記手段によると、基本的構成として、瓦を係止せし
める瓦桟に発熱体を取付保持せしめるようにしたから、
該発熱体を加熱状態とすることにより、瓦桟及びこれに
当接している瓦が暖められて屋根の融雪が良好に行われ
る。また、前記発熱体ひいては瓦桟の周囲に存在してい
る空気も加熱状態となり、この加熱空気が各瓦相互間の
隙間等を通過して浮上するといった現象によっても、屋
根の融雪に効果的に寄与できることとなる。このよう
に、瓦を屋根葺材として使用してなる屋根においては既
存の構成要素である瓦桟を発熱体の取付部材として有効
利用することにより、屋根に発熱体の取付部材を別途設
置する必要がなくなり、構造の複雑化やコストの上昇を
招くことなく屋根の融雪を効率良く行うことが可能とな
り、多雪地域における建造物の雪による弊害が可及的軽
減されることとなる。
める瓦桟に発熱体を取付保持せしめるようにしたから、
該発熱体を加熱状態とすることにより、瓦桟及びこれに
当接している瓦が暖められて屋根の融雪が良好に行われ
る。また、前記発熱体ひいては瓦桟の周囲に存在してい
る空気も加熱状態となり、この加熱空気が各瓦相互間の
隙間等を通過して浮上するといった現象によっても、屋
根の融雪に効果的に寄与できることとなる。このよう
に、瓦を屋根葺材として使用してなる屋根においては既
存の構成要素である瓦桟を発熱体の取付部材として有効
利用することにより、屋根に発熱体の取付部材を別途設
置する必要がなくなり、構造の複雑化やコストの上昇を
招くことなく屋根の融雪を効率良く行うことが可能とな
り、多雪地域における建造物の雪による弊害が可及的軽
減されることとなる。
一方、付随的構成として、瓦桟を金属製板材で構成し
たから、発熱体から瓦桟を介して瓦に熱が伝導される際
の熱伝導率の向上が図られると共に、発熱体から瓦桟を
介して周囲の空気に熱が放熱される際の放熱性の向上も
図られることとなる。また、前記金属製板材でなる瓦桟
の内部に、発熱体が係合される係合部を形成したから、
当該瓦桟に対して発熱体を着脱可能とすることが出来る
ようになり、これにより屋根に存する全ての瓦桟に発熱
体を取り付ける必要がない場合には、要求されるトータ
ル熱量に応じた本数の瓦桟の内部にのみ発熱体を取り付
ければよいことになり、気温の差異や積雪量の差異ひい
ては地域の差異に対処できると共に、コスト的にも有利
となる。
たから、発熱体から瓦桟を介して瓦に熱が伝導される際
の熱伝導率の向上が図られると共に、発熱体から瓦桟を
介して周囲の空気に熱が放熱される際の放熱性の向上も
図られることとなる。また、前記金属製板材でなる瓦桟
の内部に、発熱体が係合される係合部を形成したから、
当該瓦桟に対して発熱体を着脱可能とすることが出来る
ようになり、これにより屋根に存する全ての瓦桟に発熱
体を取り付ける必要がない場合には、要求されるトータ
ル熱量に応じた本数の瓦桟の内部にのみ発熱体を取り付
ければよいことになり、気温の差異や積雪量の差異ひい
ては地域の差異に対処できると共に、コスト的にも有利
となる。
以下、本考案の実施例を第1図乃至第7図に基づいて
説明する。
説明する。
先ず、第1図に基づいて、本考案に係る融雪屋根構造
の概略構成を説明すると、当該建造物の屋根1において
は、複数枚の瓦2…2が屋根葺材として使用されてお
り、これらの瓦2…2の直下方には略水平方向(横方
向)に延びる複数本の瓦桟3…3が等間隔毎に配設され
ている。そして、これらの瓦桟3…3の内部には、瓦桟
に沿って延びる電熱線等でなる発熱体4…4が取付保持
されている。
の概略構成を説明すると、当該建造物の屋根1において
は、複数枚の瓦2…2が屋根葺材として使用されてお
り、これらの瓦2…2の直下方には略水平方向(横方
向)に延びる複数本の瓦桟3…3が等間隔毎に配設され
ている。そして、これらの瓦桟3…3の内部には、瓦桟
に沿って延びる電熱線等でなる発熱体4…4が取付保持
されている。
この屋根構造について更に詳述すれば、第2図に示す
ように、登り梁5に固設された屋根組枠(母屋)6…6
の上方に野地板7が固着されていると共に、該野地板7
の上方にアスファルトルーフィング8を介して断熱材9
が貼り渡され、且つ該断熱材9の上方に前述の複数枚の
瓦2…2が敷設されている。そして、各瓦2…2の上縁
部には、下方に突出する係止突起部2a…2aが一体的に突
設されており(第3図参照)、これらの係止突起部2a…
2aが第2図に示すように各瓦桟3…3に係止されること
により、瓦2…2の滑落防止が図られている。
ように、登り梁5に固設された屋根組枠(母屋)6…6
の上方に野地板7が固着されていると共に、該野地板7
の上方にアスファルトルーフィング8を介して断熱材9
が貼り渡され、且つ該断熱材9の上方に前述の複数枚の
瓦2…2が敷設されている。そして、各瓦2…2の上縁
部には、下方に突出する係止突起部2a…2aが一体的に突
設されており(第3図参照)、これらの係止突起部2a…
2aが第2図に示すように各瓦桟3…3に係止されること
により、瓦2…2の滑落防止が図られている。
一方、前記瓦桟3は金属製板材を断面矩形状に折曲せ
しめて形成したものであって、第4図に示すように、瓦
桟3の上下両側縁に形成された座部3x,3xに釘10を打ち
込むことにより該瓦桟3を野地板7に対して固設してい
ると共に、瓦桟3にはその上面部3yから下方(内方)に
突出する係合部3aが一体的に突設されており、この係合
部3aに発熱体4が係合されている。
しめて形成したものであって、第4図に示すように、瓦
桟3の上下両側縁に形成された座部3x,3xに釘10を打ち
込むことにより該瓦桟3を野地板7に対して固設してい
ると共に、瓦桟3にはその上面部3yから下方(内方)に
突出する係合部3aが一体的に突設されており、この係合
部3aに発熱体4が係合されている。
この場合、瓦桟3の形状は第4図に示すものに限定さ
れるものではなく、例えば第5図に示すように、瓦桟3
の上下両側縁の座部3x,3xを内方に折曲せしめ、その上
面部3yに釘10を打ち込むことにより該瓦桟3を野地板7
に対して固設すると共に、瓦桟3の斜め上方側の外側面
部に瓦2の突起部2aを係止させ、且つ瓦桟3の斜め下方
側の内側面部を係合部3aとして発熱体4を係合せしめる
といった構成としてもよい。また、瓦桟3の断面形状に
ついても、上述の矩形状に限定されるものではなく、こ
れ以外の断面形状例えば丸形状としても差し支えないも
のである。
れるものではなく、例えば第5図に示すように、瓦桟3
の上下両側縁の座部3x,3xを内方に折曲せしめ、その上
面部3yに釘10を打ち込むことにより該瓦桟3を野地板7
に対して固設すると共に、瓦桟3の斜め上方側の外側面
部に瓦2の突起部2aを係止させ、且つ瓦桟3の斜め下方
側の内側面部を係合部3aとして発熱体4を係合せしめる
といった構成としてもよい。また、瓦桟3の断面形状に
ついても、上述の矩形状に限定されるものではなく、こ
れ以外の断面形状例えば丸形状としても差し支えないも
のである。
尚、前記各瓦2の上端部適所には、図外の釘等でなる
固着部材が野地板7まで打ち込まれており、これにより
瓦2が断熱材9及びアスファルトルーフィング8を介し
て野地板7に堅固に止着された状態となっている。
固着部材が野地板7まで打ち込まれており、これにより
瓦2が断熱材9及びアスファルトルーフィング8を介し
て野地板7に堅固に止着された状態となっている。
そして、この実施例に関しては(第1図参照)、既述
のように各瓦桟3…3の内部に発熱体4…4が取付保持
された状態の下においては、全ての発熱体4…4が途切
れることなく一本化された状態となるものであり、屋根
1の両端軒先部に存する発熱体4,4の夫々の端子a,b間
に、コントロールユニット11内の電源から所定の電圧
(交流電圧)が印加されるようになっている。また、こ
のコントロールユニット11内には、温度調節手段が内蔵
されており、この温度調節手段は、前記端子a,b間に印
加する電圧値(或いは電流値)を変化させるか、若しく
は前記端子a,b間に電圧を周期的に印加させる構成とし
た場合にはこの周期を変化させるものである。
のように各瓦桟3…3の内部に発熱体4…4が取付保持
された状態の下においては、全ての発熱体4…4が途切
れることなく一本化された状態となるものであり、屋根
1の両端軒先部に存する発熱体4,4の夫々の端子a,b間
に、コントロールユニット11内の電源から所定の電圧
(交流電圧)が印加されるようになっている。また、こ
のコントロールユニット11内には、温度調節手段が内蔵
されており、この温度調節手段は、前記端子a,b間に印
加する電圧値(或いは電流値)を変化させるか、若しく
は前記端子a,b間に電圧を周期的に印加させる構成とし
た場合にはこの周期を変化させるものである。
尚、前記端子a,bの個数及び配設箇所やコントロール
ユニット11の個数更には温度調節手段の有無について
は、上記例示のものに限定されるものではなく、適宜設
計変更が可能である。その一例を述べると、第7図に示
すように、屋根1の両端縁に沿って電源線A,Bを張り渡
すと共に、この電源線A,Bに各瓦桟3…3内方の各発熱
体4…4をコネクタを介して並列に接続し、且つ前記電
源線A,Bに取り付けられた端子a,b間に上記と同様のコン
トロールユニット11を接続するのである。
ユニット11の個数更には温度調節手段の有無について
は、上記例示のものに限定されるものではなく、適宜設
計変更が可能である。その一例を述べると、第7図に示
すように、屋根1の両端縁に沿って電源線A,Bを張り渡
すと共に、この電源線A,Bに各瓦桟3…3内方の各発熱
体4…4をコネクタを介して並列に接続し、且つ前記電
源線A,Bに取り付けられた端子a,b間に上記と同様のコン
トロールユニット11を接続するのである。
一方、前記発熱体4としては、既述の電熱線等を使用
せねばならないものではなく、第6図に示すように鋼管
12の内孔に絶縁電線13を引き通してなる所謂誘導電流発
熱管つまり誘導電流を利用して鋼管12を発熱させるもの
(例えば電気学会編「電気工学ハンドブック」1978年版
第1578頁等に記載のもの)を使用することも可能であ
る。
せねばならないものではなく、第6図に示すように鋼管
12の内孔に絶縁電線13を引き通してなる所謂誘導電流発
熱管つまり誘導電流を利用して鋼管12を発熱させるもの
(例えば電気学会編「電気工学ハンドブック」1978年版
第1578頁等に記載のもの)を使用することも可能であ
る。
また、前記発熱体4としては、流体熱媒(例えば温風
や温水等)が内孔を流通する管状部材であってもよく、
この場合には、前述のコントロールユニット11に代え
て、或いはコントロールユニット11と共に、流体熱媒供
給手段を別途設ける必要がある。
や温水等)が内孔を流通する管状部材であってもよく、
この場合には、前述のコントロールユニット11に代え
て、或いはコントロールユニット11と共に、流体熱媒供
給手段を別途設ける必要がある。
以上の構成によれば、第1図若しくは第7図に示すコ
ントロールユニット11から端子a,b間に所定の電圧が印
加されることにより、発熱体4…4が加熱状態となり、
この熱が瓦桟3…3を介して各瓦2…2に伝導されて該
各瓦2…2が暖められることになり、屋根1の全面に対
する加熱作用が良好に行われることとなる。また、前記
発熱体4…4の加熱に伴って瓦桟3…3からその周囲の
空間(瓦2と断熱材9との間の空気)の空気に対して好
適な放熱が行われることになり、これに起因して加熱状
態となった空気によっても屋根1の全面に対して良好な
加熱作用が行われる。このように、瓦桟3…3を有効利
用して屋根1に対する加熱作用が行われることにより、
構造の複雑化を招くことなく、多雪地域における屋根の
融雪を効率良く行えることになり、雪による種々の弊害
を効果的に回避できることとなる。また、コントロール
ユニット11に温度調節手段を内蔵しておけば、屋根の積
雪量の差異や気温の差異に好適に対処できることとな
る。
ントロールユニット11から端子a,b間に所定の電圧が印
加されることにより、発熱体4…4が加熱状態となり、
この熱が瓦桟3…3を介して各瓦2…2に伝導されて該
各瓦2…2が暖められることになり、屋根1の全面に対
する加熱作用が良好に行われることとなる。また、前記
発熱体4…4の加熱に伴って瓦桟3…3からその周囲の
空間(瓦2と断熱材9との間の空気)の空気に対して好
適な放熱が行われることになり、これに起因して加熱状
態となった空気によっても屋根1の全面に対して良好な
加熱作用が行われる。このように、瓦桟3…3を有効利
用して屋根1に対する加熱作用が行われることにより、
構造の複雑化を招くことなく、多雪地域における屋根の
融雪を効率良く行えることになり、雪による種々の弊害
を効果的に回避できることとなる。また、コントロール
ユニット11に温度調節手段を内蔵しておけば、屋根の積
雪量の差異や気温の差異に好適に対処できることとな
る。
尚、上記実施例は、全ての瓦桟3…3の内部に発熱体
4…4を取付保持せしめたものであるが、本考案はこれ
に限定されるものではなく、当該地域において要求され
るトータル発熱量に応じて、必要な本数の瓦桟3…3の
内部にのみ発熱体4…4を取付保持せしめるようにして
もよい。
4…4を取付保持せしめたものであるが、本考案はこれ
に限定されるものではなく、当該地域において要求され
るトータル発熱量に応じて、必要な本数の瓦桟3…3の
内部にのみ発熱体4…4を取付保持せしめるようにして
もよい。
本考案に係る融雪屋根構造は、上述の通り構成されて
いるので、以下に示す効果を奏する。
いるので、以下に示す効果を奏する。
即ち、請求項(1)記載の融雪屋根構造によれば、瓦
を屋根葺材として使用してなる屋根構造において、瓦を
係止せしめる瓦桟の内部に発熱体を取付保持せしめるよ
うにしたから、必要に応じて発熱体を加熱状態とするこ
とにより、該発熱体から瓦桟を介して各瓦に熱が伝導さ
れ、当該各瓦が暖められることになるので、屋根に対す
る加熱作用が良好に行われて、多雪地域における屋根の
融雪が可能となる。また、前記発熱体の加熱により、瓦
桟周囲の空気つまり瓦の下方空間の空気も暖められるこ
とになり、これによっても屋根に対する加熱作用が効果
的に行われる。更に、瓦を使用してなる屋根構造におい
ては既存の構成要素である瓦桟の内部に、係合部が設け
られ、この係合部に発熱体を取付保持せしめたので、瓦
桟の有効利用が図られ、屋根構造の複雑化やコストの高
騰等が回避されることとなる。
を屋根葺材として使用してなる屋根構造において、瓦を
係止せしめる瓦桟の内部に発熱体を取付保持せしめるよ
うにしたから、必要に応じて発熱体を加熱状態とするこ
とにより、該発熱体から瓦桟を介して各瓦に熱が伝導さ
れ、当該各瓦が暖められることになるので、屋根に対す
る加熱作用が良好に行われて、多雪地域における屋根の
融雪が可能となる。また、前記発熱体の加熱により、瓦
桟周囲の空気つまり瓦の下方空間の空気も暖められるこ
とになり、これによっても屋根に対する加熱作用が効果
的に行われる。更に、瓦を使用してなる屋根構造におい
ては既存の構成要素である瓦桟の内部に、係合部が設け
られ、この係合部に発熱体を取付保持せしめたので、瓦
桟の有効利用が図られ、屋根構造の複雑化やコストの高
騰等が回避されることとなる。
一方、金属製板材を折曲せしめて瓦桟を構成するよう
にしたから、発熱体から瓦桟を介して各瓦に熱が伝導す
る際の熱伝導率の向上が図られると共に、発熱体から瓦
桟を介して周囲の空気に熱が放熱される際の放熱性の向
上も図られる。また、発熱体が係合される係合部を前記
瓦桟の内部に形成したから、発熱体を当該瓦桟に対して
着脱自在とすることが可能となり、これにより融雪に要
する熱量の差異に応じて必要最小限な本数の瓦桟の内部
にのみ発熱体を取付保持せしめればよいことになり、気
温や積雪量の地域格差に良好に対処できるばかりでな
く、コストの節約等を図る上で極めて有利となる。
にしたから、発熱体から瓦桟を介して各瓦に熱が伝導す
る際の熱伝導率の向上が図られると共に、発熱体から瓦
桟を介して周囲の空気に熱が放熱される際の放熱性の向
上も図られる。また、発熱体が係合される係合部を前記
瓦桟の内部に形成したから、発熱体を当該瓦桟に対して
着脱自在とすることが可能となり、これにより融雪に要
する熱量の差異に応じて必要最小限な本数の瓦桟の内部
にのみ発熱体を取付保持せしめればよいことになり、気
温や積雪量の地域格差に良好に対処できるばかりでな
く、コストの節約等を図る上で極めて有利となる。
第1図乃至第7図は本考案の実施例を示すもので、第1
図は本考案に係る融雪屋根構造を示す建造物の一部破断
斜視図、第2図は本考案に係る融雪屋根構造を示す要部
拡大縦断側面図、第3図は本考案に係る融雪屋根構造を
示す要部拡大縦断正面図、第4図は本考案に係る融雪屋
根構造における発熱体の取付状態を示す要部拡大縦断側
面図、第5図は本考案に係る融雪屋根構造における発熱
体の他の取付状態を示す要部拡大縦断側面図、第6図は
本考案に係る融雪屋根構造に使用される発熱体の一例を
示す要部斜視図、第7図は本考案に係る融雪屋根構造の
他の例を示す建造物の一部破断斜視図である。 1……屋根 2……瓦 3……瓦桟 3a……係合部 4……発熱体 12,13……発熱体(誘導電流発熱管)
図は本考案に係る融雪屋根構造を示す建造物の一部破断
斜視図、第2図は本考案に係る融雪屋根構造を示す要部
拡大縦断側面図、第3図は本考案に係る融雪屋根構造を
示す要部拡大縦断正面図、第4図は本考案に係る融雪屋
根構造における発熱体の取付状態を示す要部拡大縦断側
面図、第5図は本考案に係る融雪屋根構造における発熱
体の他の取付状態を示す要部拡大縦断側面図、第6図は
本考案に係る融雪屋根構造に使用される発熱体の一例を
示す要部斜視図、第7図は本考案に係る融雪屋根構造の
他の例を示す建造物の一部破断斜視図である。 1……屋根 2……瓦 3……瓦桟 3a……係合部 4……発熱体 12,13……発熱体(誘導電流発熱管)
Claims (1)
- 【請求項1】屋根葺材として瓦を使用してなる屋根構造
であって、前記瓦を係止せしめる瓦桟が金属製板材を折
曲せしめて構成され、この瓦桟の内部に、係合部が設け
られ、この係合部に発熱体を取付保持せしめたことを特
徴とする融雪屋根構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990089845U JP2555423Y2 (ja) | 1990-08-27 | 1990-08-27 | 融雪屋根構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990089845U JP2555423Y2 (ja) | 1990-08-27 | 1990-08-27 | 融雪屋根構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0447065U JPH0447065U (ja) | 1992-04-21 |
JP2555423Y2 true JP2555423Y2 (ja) | 1997-11-26 |
Family
ID=31824118
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990089845U Expired - Fee Related JP2555423Y2 (ja) | 1990-08-27 | 1990-08-27 | 融雪屋根構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2555423Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0345458Y2 (ja) * | 1985-09-27 | 1991-09-26 |
-
1990
- 1990-08-27 JP JP1990089845U patent/JP2555423Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0447065U (ja) | 1992-04-21 |
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