JPH0356601Y2 - - Google Patents

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JPH0356601Y2
JPH0356601Y2 JP1987017497U JP1749787U JPH0356601Y2 JP H0356601 Y2 JPH0356601 Y2 JP H0356601Y2 JP 1987017497 U JP1987017497 U JP 1987017497U JP 1749787 U JP1749787 U JP 1749787U JP H0356601 Y2 JPH0356601 Y2 JP H0356601Y2
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snow stopper
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は屋根に積つた雪の落下を防止すると同
時に、積もつた雪を融かす装置の改良に関するも
のである。
(従来の技術) 一般に降雪地帯では、屋根の上に積つた雪が気
温の上昇や雨により一度に崩れ落ちて、下を通る
通行人に怪我を負わせたり、ヒサシや窓ガラスを
こわしたりする危険がある。
このため、降雪地帯の家屋では、屋根の軒先の
近傍に雪止め瓦を葺いて、雪の落下を防止するこ
とが行われている。
従来、このような雪止め瓦1としては例えば第
6図に示すものがある。これは瓦1の上面1Aに
アーチ形の雪止め突起2を一体に成型し、中央開
口部を水抜き口としたものである。しかしなが
ら、このアーチ形の雪止め突起2は強度的に弱い
ため、運搬時の衝撃や施工時に誤つて踏んだりす
ると折損し易い問題がある。
また屋根に積つた雪5は、太陽の熱や屋根裏か
らの熱により屋根との接触面が融けて、次第に軒
先側にずり落ち、第8図に示すように雪止め突起
2の所で落下が妨げられ、ここに溜つた状態とな
る。この状態のまま、昼間に融け出した融雪水が
流下して屋根裏の熱が伝わらない軒先6側の雪止
め突起2のところで溜ると、夜間気温が下がつて
きて凍結して氷堤3となり、これを毎日繰り返し
ているうちに氷堤3が次第に成長してくる。
このように氷堤3が大きくなると、上方から流
下してきた融雪水が隣接する瓦4,4との間に流
れ込み、ここで凍結して氷堤3が横や上方に成長
して行き、第7図に示すように隣接する瓦4を持
ち上げて屋根裏への漏水の原因となるスガモリ現
象を起す問題があつた。
また雪止め瓦1は雪5の落下を防止する点にお
いては効果的であるが、屋根の軒先6側に設けら
れていることから、ずり落ちてきた雪5がここで
堰止められ高くなつてくると軒先側に局部的に重
量が加わつて軒先6が変形したり、潰れたりする
問題がある。このため降雪量が多くなると、雪止
めしたままの状態では雪5の重みで家屋が潰れる
虞れがあるため、屋根に登つて雪降ろしをしなけ
ればならなかつた。
また従来、電熱線を絶縁性基材に埋設した可撓
性融雪板を円柱状の絶縁性基材に巻き付けた長い
雪止め棒を軒先に沿つて取付ける雪止め融雪装置
(実公昭49−22445)も開発されている。
しかしながら、この雪止め棒は複雑な軒先形状
に沿つて取付ける場合には、設計や施工が面倒で
あり、誤つて雪止め棒を踏んで電熱線を断線して
しまつたような場合には全体を交換しなければな
らず実用的ではなかつた。
(考案が解決しようとする課題) 本考案はかかる点に鑑みなされたもので、雪止
め作用をなすと共に加熱された雪止め部分に溜つ
た雪を順次融雪して軒先部分に加わる重量を少な
くし、同時に融雪水の凍結によるスガモリ現象を
防止して少ない電気エネルギーで効果的に融雪で
きると共に、金具は小型軽量で運搬が容易で、複
雑な形状の瓦屋根の何処にでも取付けられて施工
が容易であり、しかも瓦に係止して接合するので
強度も高く、また破損した場合でも部分的に交換
することができる雪止め融雪装置を提供すること
を目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、金属板を折曲して形成して瓦の横幅
より狭く形成した雪止め突起に発熱体を取付け、
この雪止め突起を金属板で形成された支持杆の先
端側に接続し、この支持杆の後端側をコ字形に折
曲して係止部を形成した雪止め金具の、前記雪止
め突起を瓦の上面に載置して、係止部を傾斜した
瓦の上端縁に係止することを特徴とするものであ
る。
更に本考案は雪止め金具を電気抵抗の高い金属
で形成し、該金具にリード端子が取付けて金具自
体が発熱体を兼ねた構造でも良い。
(作用) 本考案の雪止め融雪装置は、軒先側の任意の瓦
に対応して、コ字形に折曲した係止部を傾斜した
瓦の上端縁に1個ずつ係止させて固定し、係止部
から引出されたリード線を瓦桟に沿つて布設され
た配線に接続する。
このように取付けて屋根の上に雪が積もると屋
根の上方からずり落ちてきた雪が雪止め突起で進
行を妨げられ、ここで発熱体により加熱されてい
る雪止め突起に接触して融ける。このように接触
部分の雪が融けると、上方の雪がずり落ちて、雪
止め突起を常時押圧しながら加熱されるので、少
ない電気エネルギーで効率良く融雪することがで
きる。
また雪止め突起の所まで上方から流れてきた融
雪水は、夜間気温が低下しても、雪止め突起が加
熱されているので、凍結せずそのまま流下してス
ガモリ現象を防止することもできる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に
説明する。
第1図及び第2図は本考案の一実施例を示すも
ので、図において14はステンレスなどの金属で
形成された雪止め金具で、雪止め突起2が係止部
16を設けた支持杆15に一体に接続された構造
をなしている。
前記雪止め突起2は金属板を断面逆U字形で正
面アーチ状に折曲して瓦4の横幅より狭く形成さ
れている。また金属板で形成された支持杆15は
先端側が上方傾斜して折曲し、この先端に雪止め
突起2の中央部が接続されている。更に前記係止
部16は支持杆15の後端側をコ字形に折曲した
形成されている。
断面逆U字形に折曲した前記雪止め突起2の内
側には、第2図に示すようにカーボンシートを絶
縁シートで被覆した面状発熱体7が取付けられ、
このリード線8は支持杆15の中央部分に長手方
向に沿つて形成したリブ17の内側を通つて係止
部16側に配線されて、その先端にプラグ9が取
付けられている。
この雪止め金具14の取付け方法は、通常の瓦
4を屋根に葺くとき、または葺いた後に、軒先側
の瓦4の波形をなす上面4Aに雪止め金具14の
雪止め突起2と支持杆15を載せ、コ字形に折曲
した係止部16を傾斜した瓦4の上縁部に形成し
た雨返し4Bに係止させて取付けるものである。
更に係止部16から引出されたリード線8に取付
けたプラグ9を図示しない下側の瓦桟に沿つて布
設された配線のソケツトに接続されている。
上記雪止め金具14を取付けた瓦屋根の上に雪
が積つて、屋根裏からの熱によつて雪の下面が融
けて下方にずり落ちてくるが、雪止め突起2で進
行を阻止されここに次第に厚く溜つてくる。この
状態で発熱体7に通電すると、雪止め突起2が加
熱されて、ここに接触している雪が融けて流下す
る。
この後、雪止め突起2の上方の雪がずり落ちて
くると共に、上部の雪が沈んで、再び雪止め突起
2に接触して加熱され、順次このようにして雪止
めしながら融雪していく。
従つて常時、雪がずり落ちて雪止め突起2を押
圧しながら順次融雪して行くので、少ない電気エ
ネルギーで効率良く融雪することができる。
また昼間に気温が高くなつて屋根の上方の雪も
少しずつ融けて流下してくるが、雪止め突起2の
所まで流れてきた融雪水は夜間気温が低下しても
雪止め突起2が常時加熱され、従来の如く氷堤3
がないのでそのまま溜らずに下方に流下させるこ
とができる。
従つて、隣接する瓦4の間に流れ込んで凍結
し、瓦4を持ち上げるスガモリ現象も防止するこ
とができる。
また雪止め金具14は金属板で形成され、瓦4
とは別個になつているので、従来の雪止め瓦1に
比べて、軽量で運搬が容易で数百個まとめて屋根
の上に持ち上げることができ、また任意の瓦4に
取付けることができるので、複雑な形状の瓦屋根
にも現場に合わせて調整しながら取付けられるの
で施工が極めて容易である。
また雪止め金具14は金属板で形成されている
ので、誤つて雪止め突起2を踏んでもすぐ直すこ
とができ、また1個ずつ瓦4に係止させて取付け
るので面状発熱体7が万一断線しても、その部分
だけ交換すればよい。
また雪止め金具14は係止部16が傾斜した瓦
4の上縁部に形成した雨返し4に係止させて取付
けてあるので、強度が大きく雪の重量にも十分に
耐えられる。
更に雪止め突起2は瓦4の横幅より狭く、中央
部がアーチ形に形成されているので、雨の流下が
妨げられず、大雨が降つた場合にもたまらず、瓦
4,4の重ね合わせた〓間から侵入するのを防止
することができる。
第3図および第4図は他の実施例による雪止め
金具14を示すもので、1枚のステンレス板をL
字型に折曲し、立上り部を雪止め突起2とし水平
部を支持杆15とし、その後端側をコ字形に折曲
して係止部16とし、この雪止め突起2と支持杆
15の中央部分に長手方向に沿つて形成したリブ
17の内側を通つてリード線8を配線し、一方の
リード線8を雪止め突起2に接続し、他方のリー
ド線8を係止部16に接続して表面を絶縁したも
のである。
この雪止め金具14は第4図に示すように、石
綿スレートで平板状の五角形状をなすコロニアル
タイプの瓦4の軒先側に葺いた瓦4に千鳥状に取
付けて、電気抵抗の高いステンレスに直接通電す
ることにより、雪止め金具14自体を発熱体7と
して融雪作用と雪止め作用とを同時に兼ねるよう
にしたものである。
第5図は異なる他の実施例を示すもので金属板
の先端側をL字型に折曲し、立上り部を雪止め突
起2とし水平部を支持杆15とし、その後端側を
コ字形に折曲して係止部16とし、金属板の裏側
にカーボンで抵抗回路18を形成して面状発熱体
7とし、その表面をホウロウなどで絶縁被覆した
ものである。
この構造は、雪止め金具14の全面で発熱する
ので更に効率よく融雪することができる。
なお、雪止め金具14は瓦4の色に合わせて着
色しても良く、また発熱体7への通電は降雪感知
センサーに接続して、自動的に作動するようにし
ても良い。
(考案の効果) 以上説明した如く本考案に係わる雪止め融雪装
置によれば、雪の滑落を防止する雪止め作用をな
すと共に、雪止め部分に溜つた雪が常時押圧して
いる雪止め突起で加熱されて順次融雪され軒先部
分に加わる重量を少なくし、同時に融雪水による
スガモリ現象を防止し、少ない電気エネルギーで
効果的に融雪することができ。
また雪止め金具は金属板で形成され、瓦とは別
個になつているので軽量で運搬が容易であり、ま
た任意の瓦に取付けることができるので、複雑な
形状の瓦屋根にも現場に合わせて調整しながら取
付けられるので施工が極めて容易である。また雪
止め金具を誤つて踏んでもすぐ直すことができ、
また1個ずつ瓦に係止させて取付けるので面状発
熱体が万一断線しても、その部分だけ交換すれば
よい。
また雪止め金具はコ字形の係止部が傾斜した瓦
の上縁部に係止させて取付けてあるので、強度が
大きく雪の重量にも十分に耐えられる。
更に雪止め突起は瓦の横幅より狭く形成され雨
の流下が妨げられず、大雨が降つた場合にも瓦の
重ね合わせた〓間から裏側に侵入するのを防止す
ることができるなど種々の効果を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例による雪止め金具を
瓦に取付けた雪止め融雪装置を示す斜視図、第2
図は第1図の雪止め金具の断面図、第3図は他の
実施例による雪止め金具の斜視図、第4図は第3
図の雪止め金具を平板状の瓦に取付けた雪止め融
雪装置を示す斜視図、第5図は異なる雪止め金具
を示す斜視図、第6図乃至第8図は従来例を示す
もので、第6図は従来の雪止め瓦を示す斜視図、
第7図は第6図の瓦を葺いた屋根の正面断面図、
第8図は第7図の瓦を葺いた屋根の側面断面図で
ある。 1……雪止め瓦、2……雪止め突起、3……氷
堤、4……瓦、4A……上面、4B……雨返し、
5……雪、6……軒先、7……発熱体、8……リ
ード線、9……プラグ、14……雪止め金具、1
5……支持杆、16……係止部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 金属板を折曲して形成して瓦の横幅より狭く
    形成した雪止め突起に発熱体を取付け、この雪
    止め突起を金属板で形成された支持杆の先端側
    に接続し、この支持杆の後端側をコ字形に折曲
    して係止部を形成した雪止め金具の、前記雪止
    め突起を瓦の上面に載置して、係止部を傾斜し
    た瓦の上端縁に係止することを特徴とする雪止
    め融雪装置。 (2) 雪止め金具が電気抵抗の高い金属で形成さ
    れ、該金具にリード端子が取付けられ金具自体
    が発熱体を兼ねた実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の雪止め融雪装置。
JP1987017497U 1987-02-09 1987-02-09 Expired JPH0356601Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987017497U JPH0356601Y2 (ja) 1987-02-09 1987-02-09

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JP1987017497U JPH0356601Y2 (ja) 1987-02-09 1987-02-09

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Publication Number Publication Date
JPS63125065U JPS63125065U (ja) 1988-08-15
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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002371675A (ja) * 2001-06-14 2002-12-26 Ig Tech Res Inc 屋根構造
JP2003013563A (ja) * 2001-06-29 2003-01-15 Ig Tech Res Inc 屋根構造

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4922445U (ja) * 1972-05-30 1974-02-26
JPS5034675U (ja) * 1973-07-27 1975-04-14

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JPS4922445U (ja) * 1972-05-30 1974-02-26
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