JP3939411B2 - 屋根 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は建造物の屋根に関し、特に寒冷地において屋根に降った雨水を安定して樋へと導いて軒先における氷柱の発生を防止し、さらに屋根に堆積した雪の急速な滑落を防止する屋根に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、寒冷地において、住宅等の勾配屋根を有する建物には、軒先に軒樋が設置されていないことが多い。これは冬期において、軒先に発生する積雪の巻き垂れや、融雪水が結氷することにより軒樋周縁に氷柱が大きく生成するため、容易に軒樋が損壊する雪氷障害を避けられないからである。このため、図8の従来例に示すように、軒樋102に樋覆板103を設けて、屋根雪が滑落しても、軒樋102内に落ち込まないようにする方法や、図9に示すように、軒樋102の底部に発熱線104を延設して外気温度が0℃以下になるような場合に通電し、軒樋102を加熱し、さらに長さ方向に所定の間隙を有する樋覆板103を設けて放熱を防止することにより低温時の氷結を防止する方法等が提案されている。
【0003】
しかし上記図8に示す従来技術を用いても、厳寒地域においては、屋根面からの融雪水は最も冷える樋覆板103や軒樋102部分で凍結し、軒樋102周縁に発生する氷柱の発生を防止することができなかった。
【0004】
また、図9に示す従来技術においても、風雪が激しく低温の気象条件の下では、樋覆板103が冷却されるため樋覆板103上に積雪してしまい、この積もった雪に屋根面からの融雪水が含浸して凍結し、融雪水が軒樋102内に滴下不能となるとともに、軒樋102周縁に回り込んで氷柱を生成し軒樋102を損壊してしまうという問題があった。
【0005】
このように、降雪により屋根に積もった雪は通常その下層から溶け出し、その融雪水は軒先端縁から地上へ流下または滴下する。そして、気候条件によっては、軒先端縁から落下する融雪水がここで再び氷結し、軒先に氷柱が成長する。この氷柱は除雪の邪魔になるのみならず、場合によっては危険が生じることがあるので、その成長を防止することのできる屋根が望まれている。
【0006】
本発明は、上記の問題点に着目してなされたものであり、その目的は、寒冷地における建物において、屋根上の雨水や融雪水を軒先に滴下させずに安定して集水し、軒先における氷柱の発生を防止した屋根を提供することにある。
【0007】
また本発明のさらに他の目的は、屋根に降り積もった雪の軒先側への急な滑落を防いだ屋根構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る屋根は、隣接する傾斜面の間に稜線を有し、複数の屋根板を連結配置した屋根において、前記屋根板は、傾斜面上方側の端部を巻き込んだ係合部と、傾斜面下方側の端部を前記傾斜面上方側の係合部と反対側に巻き込んだ係合部と、を備え、前記傾斜面上方側の係合部と前記傾斜面下方側の係合部を互いに引っかけることにより、前記傾斜面の上下方向に隣接する前記屋根板が連結されるとともに、前記屋根板は、屋根の棟から軒先に至る傾斜面上に立設させた立ち上がり部を有し、該立ち上がり部は傾斜方向に所定間隔で形成されるとともに、立ち上がり部の端部が前記稜線と一定の距離をもって位置するように配設され、前記稜線の下端部側には竪樋が配設されたことを特徴とする。
【0009】
前記屋根板に形成された係合部のうち、前記傾斜面上方側の係合部は、前記屋根板の端部を屋根側から外側に折り返すことにより形成され、前記傾斜面下方側の係合部は、前記屋根板の端部を外側から屋根側に折り返すことにより形成されていると好適である。また、前記屋根板は、前記屋根板に形成された係合部の少なくとも一方が前記屋根に釘打ちされることにより固定されていると良い。さらに、前記立ち上がり部が形成された屋根板の少なくとも一方側には、前記立ち上がり部が形成されていない屋根板が連結されていると好適である。
【0010】
このように本発明の屋根は、屋根板に立ち上がり部が形成されて、傾斜方向に所定間隔で配設され、さらに立ち上がり部の端部が屋根の稜線と一定の距離をもって位置するように配設されており、屋根上に降水があったり或いは屋根上の雪が溶けて融雪水となったときに、雨水や融雪水が屋根の傾斜に沿って流れ、立ち上がり部に突き当たるように構成されている。そして雨水や融雪水は立ち上がり部に沿って流れ、この立ち上がり部上に雨水が溜まってくると、より下方に位置する立ち上がり部に突き当たる。或いは立ち上がり部と屋根の稜線との間を流下する。このようにして、最終的に雨水や融雪水は稜線下端部において竪樋へ集水されるように構成されている。
0011
以上のように本発明の屋根によれば、屋根板に立ち上がり部が形成され、稜線下端部に竪樋が配設されることにより、屋根上の雨水や融雪水を確実に集水することができる。また、雨水や融雪水が軒先から滴下しないので、軒先で融雪水が再氷結することにより生成される氷柱の発生を防止することができる。
0012
さらに、屋根上に形成された立ち上がり部は雪止めとして、屋根の上に積もった雪を保持することができるので、軒先からの雪の急な滑落を防止することが可能となる。
0013
【発明の実施の形態】
本発明は、隣接する傾斜面11の間に稜線12を有し、複数の屋根板13を連結配置した屋根10に関するものである。屋根板13は、傾斜面11上方側の端部を巻き込んだ係合部13aと、傾斜面11下方側の端部を傾斜面11上方側の係合部13aと反対側に巻き込んだ係合部13aを備え、傾斜面11上方側の係合部13aと傾斜面11下方側の係合部13aを引っかけることにより、傾斜面11の上下方向に隣接する屋根板13が連結されている。また、屋根板13には、棟2から軒先3に至る屋根10の傾斜面11上に立設させた立ち上がり部14が形成されている。立ち上がり部14は傾斜方向に所定間隔で形成されるとともに、立ち上がり部14の端部14aが稜線12と一定の距離をもって位置するように配設されている。そして稜線12の下端部側には、竪樋17が配設されている。
0014
また、屋根板13に形成された係合部13aのうち、傾斜面11上方側の係合部13aは、屋根板13の端部を屋根側から外側に折り返すことにより形成され、傾斜面11下方側の係合部13aは、屋根板13の端部を外側から屋根側に折り返すことにより形成されている。
0015
なお、屋根板13は、屋根板13に形成された係合部13aの少なくとも一方が屋根に釘打ちされることにより固定されている。さらに、立ち上がり部14が形成された屋根板13の少なくとも一方側には、立ち上がり部14が形成されていない屋根板13が連結されている。
【0016】
以上のように構成されているので、屋根上に降水があったり或いは屋根上の雪が溶けて融雪水となったときに、雨水や融雪水が屋根の傾斜に沿って流れ、屋根10上に形成された立ち上がり部14に突き当たる。雨水や融雪水は、立ち上がり部14上に一度溜まった後に、立ち上がり部14の端部14a及び長辺部14bから流出して、さらに下方の立ち上がり部14へ流出する。また立ち上がり部14の端部14aと屋根の稜線12との間を流通路15として、この流通路15を降下する。
【0017】
なお、立ち上がり部14の端部14aは、屋根10の稜線12と一定の距離をもって配設されている。そして屋根10は、屋根面が台形或いは三角形の形状に形成されている。従って屋根面上において、棟2側よりも軒先3側に設けられている立ち上がり部14の長さの方がより長くなるように構成される。
【0018】
よって、屋根10上の雨水や融雪水は、先ず棟2側に位置する立ち上がり部14に突き当り、この立ち上がり部14上に水が溜まってくると、立ち上がり部14の端部14a及び長辺部14bから流出して、さらに下方の立ち上がり部14或いは流通路15へ流出する。下方へ流れるに従って、立ち上がり部14の長さが長くなるので、立ち上がり部14上の水の量は次第に減少して行く。こうして雨水や融雪水は、複数の立ち上がり部14及び流通路15を経由し、最終的に軒先3から滴下せずに屋根10の稜線12下端部において竪樋17へ集水される。
【0019】
このように本発明の屋根10によれば、屋根板13に立ち上がり部14が形成され、稜線12下端部に竪樋17が配設されることにより、軒先3には、特に寒冷地において積雪等により損壊の発生しやすかった軒樋を用いることなく、竪樋17のみを用いて確実に集水することが可能となる。また、雨水が軒先から滴下することがなく、軒先において融雪水が再氷結することにより生成される氷柱の発生を防止することができる。さらに立ち上がり部14は雪止めとして、屋根の上に積もった雪の急な滑落を防止することができる。
【0020】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
【0021】
図1乃至図5は本発明に係る実施例を示すものであり、図1は本発明の屋根を有する建物の斜視図、図2は本発明の屋根の平面図、図3は本発明の屋根の断面図、図4は図3の要部断面図、図5は竪樋の説明図である。
【0022】
本発明の屋根10は隣接する傾斜面の間に稜線を有し、複数の屋根板13を連結配置した屋根である。図1においては、寄棟構造の建物における屋根10が示されている。屋根10の傾斜面11は、図1に示すように、各一対の建物長辺側の屋根面11aと建物短辺側の屋根面11bとから構成されている。そして屋根面11aと屋根面11bとの間には稜線12、いわゆる隅くだり棟が位置している。なお、本実施例の屋根10においては、屋根面11aは台形に、屋根面11bは三角形に形成されている。
【0023】
屋根10は図3に示すように、屋根下地4上に防風防湿シート5を配設しルーフィングを行い、屋根板13で覆われて構成されている。屋根板13は、例えば屋根カラー鉄板からなり、端部に巻回した係合部13aを有し、隣接する屋根板13はこの係合部13aにより連接されている。屋根板13は屋根10へ、図4で示すように釘6により釘打ちを行うことにより固定されている。
【0024】
そして屋根10屋根面11a及び屋根面11b上においては、屋根の傾斜方向、即ち雨水が流れる方向と直交するように、立ち上がり部14が形成されている。この立ち上がり部14は図に示すように、屋根板13において形成されるものであり、屋根板13に、屋根10から立ち上がるような折り曲げを設けることにより形成される。なお折り曲げは、間に空隙ができないように形成する。
【0025】
上記立ち上がり部14は、図2に示すように、屋根10上に長尺状に配設される。このため、立ち上がり部14の形成された屋根板13を左右に連接させて、立ち上がり部14が連なるように屋根上に配設する。或いは予め長尺に形成されたパネル状の屋根板13を使用して、この屋根板13に立ち上がり部14を形成する。
【0026】
さらに立ち上がり部14は、図3に示すように、屋根板13において、屋根の傾斜方向に1つおきに形成されている。このように屋根10の大きさに応じて立ち上がり部14を適切な間隔で形成する。また立ち上がり部14の端部14aは、稜線12と一定の距離をもって配設される。
【0027】
立ち上がり部14は所定間隔で複数形成され、また立ち上がり部14の端部14aは、稜線12と一定の距離をもって配設されるので、立ち上がり部14の端部14aと稜線12との間に図2に示すように流通路15が形成される。この流通路を、屋根10上の雨水や融雪水が通過して、稜線12下端部へ流下するように構成されている。
【0028】
また立ち上がり部14は図2に示すように、屋根面11a及び屋根面11b上で、棟2側よりも軒先3側に配設されている立ち上がり部14の方がより長くなるように構成される。
【0029】
さらに本発明の屋根10の稜線12の下端部側には、竪樋17が設けられている。竪樋17は図5で示すように上部に集水部17aを有している。雨水や融雪水は流通路15に導かれて、先ず集水部17aに流れ込み、最終的に地上或いは下水へ排水されるように構成されている。
0030
本実施例の屋根板13について、より詳細に説明すると、屋根板13には、図4に示すように、傾斜面11上方側の端部を巻き込んだ係合部13aと、傾斜面11下方側の端部を傾斜面11上方側の係合部13aと反対側に巻き込んだ係合部13aとが形成されている。そして、傾斜面11上方側の係合部13aと傾斜面11下方側の係合部13aを引っかけることにより、傾斜面11の上下方向に隣接する屋根板13が連結されている。
0031
なお、本例では、図4に示すように、屋根板13に形成された係合部13aのうち、傾斜面11上方側の係合部13aは、屋根板13の端部を屋根側から外側に折り返すことにより形成され、傾斜面11下方側の係合部13aは、屋根板13の端部を外側から屋根側に折り返すことにより形成されている。
0032
さらに、本例では、図3に示すように、立ち上がり部14が形成された屋根板13に隣接して、立ち上がり部14が形成されていない屋根板13が連結されている。
0033
本例の屋根板13は上記構成からなり、釘6により屋根に固定されている。本例では、図4に示すように、屋根板13に形成された係合部13aの少なくとも一方(図4では傾斜面11上方側に位置する係合部13a)が屋根に釘打ちされることにより固定されている。
0034
次に本発明の屋根における雨水及び融雪水の流れについて説明する。屋根に降雨或いは降雪があると、雨水や融雪水は、屋根の傾斜に沿って流れようとし、雨水や融雪水は屋根面11a,11b上を流れながら立ち上がり部14に突き当たる。そして雨水や融雪水は次第に立ち上がり部14上に溜まり、その後、立ち上がり部14の端部14aから流れ出すとともに、立ち上がり部14を乗り越えて立ち上がり部14の長辺部14bから流れ出す。
0035
上記立ち上がり部14から流出した雨水や融雪水は、下方の屋根面上へ流れ、さらに下方に位置する立ち上がり部14或いは流通路15へと流れる。このようにして、雨水や融雪水は屋根面上を流下していく。
0036
そして、屋根面11a,11b上の立ち上がり部14は、棟2側に位置する立ち上がり部14よりも、軒先3側に位置している立ち上がり部14の方がより長く構成されている。よって、屋根上に降った雨水が下方へ流れるに従って、より長い立ち上がり部14に突き当たるため、立ち上がり部14の長辺部14bから流出しにくくなる。そして雨水や融雪水は軒先側へ流下しながら、最終的に流通路15を通って、稜線12の下端部側において竪樋17へと流れ込んで集水される。
0037
以上のように本発明の屋根によれば、屋根板に立ち上がり部が形成され、稜線下端部に竪樋が配設されることにより、屋根上の雨水や融雪水を集水することができる。よって従来のように、軒樋が積雪や氷柱により損壊したり、融雪水の氷結により軒樋が塞がれたりすることなく、雨水や融雪水を確実に樋へと導くことができる。また、雨水や融雪水が軒先から滴下することがないので、融雪水が軒先端縁で再氷結することにより生成される氷柱の発生を防ぐことができる。さらに立ち上がり部は雪止めとして、屋根の上に積もった雪を保持し、軒先からの急な滑落を防止することができる。
0038
このように本発明の屋根は寒冷地の建物において好適に使用されるものであるが、夏期においても、屋根上の雨水を軒先から滴下させることなく集水することができるので、軒下にいる人や置物に雨水がかかるのを防いだり、軒下の地面の雨水によるぬかりを防止することができる。さらに雨水は複数の立ち上がり部を徐々に流下しながら流通路へと導かれて竪樋に集水されるので、雨水が一度に竪樋へ流れ込むことがなく、安定して集水できるので、竪樋の損壊や雨水の跳ね返りによる建物の腐朽及び汚れを防止することができる。
0039
なお、本実施例においては、建物長辺側の屋根面と建物短辺側の屋根面において、それぞれ立ち上がり部を4条ずつ形成した例を示したが、これに限らず建物や屋根の大きさに従って、立ち上がり部の本数を調整するものとする。
0040
また、上記実施例では寄棟構造の建物における例を示したが、これに限らず、隣接する傾斜面の間に稜線を有する屋根をもつ建物であれば良く、例えば方形構造の建物等に本発明の屋根を用いることができるのは勿論である。
0041
図6及び図7は本発明の参考例を示す説明図である。本例において上記実施例と同様部材には同一符号を付してその説明を省略する。
0042
図6は凸条部を示す説明図である。本実施例では、屋根10上に複数の凸条部16が配設されている。凸条部16は、図で示すように、断面矩形の角柱状の長尺部材から形成されており、屋根面11a及び屋根面11b上において、屋根の傾斜方向、即ち雨水が流れる方向と直交するように配設される。凸条部16は所定間隔で配設されるとともに、凸条部16の端部は稜線12と一定の距離をおいて配設されるものとする。また凸条部16は、屋根面11a及び屋根面11b上で、棟2側よりも軒先3側に配設されている凸条部16の方がより長くなるように構成される。
0043
そして屋根10上に降水があったり或いは屋根上の雪が溶けて融雪水となったときに、雨水や融雪水が屋根の傾斜に沿って流れ、凸条部16に突き当たるように構成されている。そして雨水や融雪水は凸条部16に沿って流れ、凸条部16上に雨水が溜まってくると、より下方に位置する凸条部16に突き当たる。或いは凸条部16と屋根の稜線12との間に形成された流通路15を流下する。このようにして、最終的に雨水や融雪水は稜線12の下端部において集水される。
0044
なお、凸条部16は上記角柱状の長尺部材に限らず、例えば、図7に示すように断面L字状の長尺部材から形成し、この部材の一方の辺を屋根面上に固定する構成としても良い。
0045
上記のように凸条部16を使用することにより、屋根板13が折り曲げ不可能な部材で構成されているときにおいても、凸条部16を屋根上に配設するだけで、屋根上の雨水等を稜線下端部で集水して、軒先からの水の滴下を防ぐとともに、雪の滑落を防止することができる。
0046
【発明の効果】
以上のように本発明の屋根は、屋根板に立ち上がり部が形成され、稜線下端部に竪樋が配設されることにより、確実に雨水や融雪水の集水を行うことができ、軒先における軒樋を不要化することが可能となる。また軒先に融雪水を滴下させない構成であるため、軒先における氷柱の発生を防止することが可能となる。また立ち上がり部が雪止めとして、屋根に降り積もった雪の滑落を防ぐので、特に寒冷地において好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の屋根を有する建物の斜視図である。
【図2】本発明の屋根の平面図である。
【図3】本発明の屋根の断面図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】本発明の竪樋を示す説明図である。
【図6】凸条部を示す説明図である。
【図7】凸条部の他の例を示す説明図である。
【図8】従来例を示す説明図である。
【図9】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
2 棟
3 軒先
10 屋根
11 傾斜面
11a 屋根面
11b 屋根面
12 稜線
13 屋根板
14 立ち上がり部
15 流通路
16 凸条部
17 竪樋

Claims (4)

  1. 隣接する傾斜面の間に稜線を有し、複数の屋根板を連結配置した屋根において、
    前記屋根板は、傾斜面上方側の端部を巻き込んだ係合部と、傾斜面下方側の端部を前記傾斜面上方側の係合部と反対側に巻き込んだ係合部と、を備え、
    前記傾斜面上方側の係合部と前記傾斜面下方側の係合部を互いに引っかけることにより、前記傾斜面の上下方向に隣接する前記屋根板が連結されるとともに、
    前記屋根板は、屋根の棟から軒先に至る傾斜面上に立設させた立ち上がり部を有し、該立ち上がり部は傾斜方向に所定間隔で形成されるとともに、立ち上がり部の端部が前記稜線と一定の距離をもって位置するように配設され、
    前記稜線の下端部側には竪樋が配設されたことを特徴とする屋根。
  2. 前記屋根板に形成された係合部のうち、前記傾斜面上方側の係合部は、前記屋根板の端部を屋根側から外側に折り返すことにより形成され、前記傾斜面下方側の係合部は、前記屋根板の端部を外側から屋根側に折り返すことにより形成されたことを特徴とする請求項1記載の屋根。
  3. 前記屋根板は、前記屋根板に形成された係合部の少なくとも一方が前記屋根に釘打ちされることにより固定されたことを特徴とする請求項1または2記載の屋根。
  4. 前記立ち上がり部が形成された屋根板の少なくとも一方側には、前記立ち上がり部が形成されていない屋根板が連結されたことを特徴とする請求項1乃至3いずれか一つに記載の屋根。
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