JP3072279B2 - 消雪屋根 - Google Patents

消雪屋根

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JP3072279B2
JP3072279B2 JP9361175A JP36117597A JP3072279B2 JP 3072279 B2 JP3072279 B2 JP 3072279B2 JP 9361175 A JP9361175 A JP 9361175A JP 36117597 A JP36117597 A JP 36117597A JP 3072279 B2 JP3072279 B2 JP 3072279B2
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吉三郎 牧江
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吉三郎 牧江
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、省エネルギータイ
プの消雪屋根に係るものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】消雪屋
根に関しては従来より種々の方法が提案されてきたが、
いずれも電気やヒートポンプやボイラなどの熱エネルギ
ーを使用しているため経済的でなく、良いと判っていて
も中々普及されていないのが現状である。
【0003】本発明は、傾斜屋根面に軒先部より棟部に
向かってパンチングメタル板を断面逆V形形状に折曲連
設成形した複数列の消雪屋根板を軒先部より棟部に向か
って貫通状態に連設することにより、日中太陽の照射に
より温められた空気と消雪屋根板内の冷たい空気との密
度差を利用して温められた空気を消雪屋根板内に導入せ
しめ、この導入された斜面上昇風の熱エネルギーにより
消雪屋根板上の積雪をパンチングメタル板の穴孔を介し
て消雪する省エネルギータイプの消雪屋根を提供するこ
とを技術的課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0005】傾斜屋根aの上面に所定間隔を置いて軒先
部より棟部に向かって屋根面a'に沿ってパンチングメ
タル板を断面逆V形形状に折曲連設成形した複数列の消
雪屋根板1を軒先部より棟部に向かって貫通状態に連設
し、この消雪屋根板1の基部1'を屋根面a'に取付金具
2で着脱自在に固定したことを特徴とする消雪屋根に係
るものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を作用効果を
示して実施の一例である図面に基づいて説明する。
【0007】傾斜屋根aの上面に所定間隔を置いて軒先
部より棟部に向かって屋根面a'に沿ってパンチングメ
タル板を断面逆V形形状に折曲連設成形した複数列の消
雪屋根板1を軒先部より棟部に向かって貫通状態に連設
し、この消雪屋根板1の基部1'を屋根面a'に取付金具
2で着脱自在に固定したため、消雪屋根板1上に積もっ
た屋根雪が断面逆V形形状に形成されて屋根雪と大気と
の接触表面積が通常の傾斜屋根aに比し著しく大きくな
るため、それだけ多く消雪作用が進行するうえに、それ
だけ多く太陽からの輻射熱や屋根雪同志間の反射による
熱エネルギーが利用できるとともに、日中太陽の照射に
より温められた空気と消雪屋根板1内の冷たい空気との
密度差により、温められた空気が消雪屋根板1内に導入
され、この導入された空気が屋根傾斜面に沿った斜面上
昇風となって棟部で導出され、この斜面上昇風の熱エネ
ルギーがパンチングメタル板の開口孔部の積雪を内部よ
り消雪し、消雪された積雪は雪室空洞形状の消雪空間を
形成し、この消雪空間は消雪の進行に伴って次第に大き
くなり更に斜面上昇空気との接触表面積を加速的に増大
せしめるので消雪屋根板上に積もった屋根雪が内と外よ
り消雪される秀れた消雪作用のある消雪屋根となる。
【0008】このように本発明は、傾斜屋根aの上面に
全面に亙り断面逆V形形状に折曲連設成形した複数列の
消雪屋根板1を被覆したため、消雪屋根板1上に積もっ
た屋根雪の大気との接触面積が著しく増大しそれだけ速
く消雪作用が進行するうえに、この消雪屋根板1をパ
チングメタル板で構成したので、日中太陽の照射により
温められた空気の斜面上昇風がこのパンチングメタル材
の開口孔を介して積雪屋根雪を内部より消雪するため、
設備費が低廉でランニングコストのかからない秀れた消
雪屋根となる。
【0009】
【実施例】添付図面は本発明に好適な実施の一例を図示
したもので、傾斜屋根aの上面に所定間隔を置いて軒先
部より棟部に向かって屋根面a'に沿ってパンチングメ
タル板を断面逆V形形状に折曲連設成形した複数列の消
雪屋根板1を軒先部より棟部に向かって貫通状態に連設
し、この消雪屋根板1の基部1'を屋根面a'に取付金具
2で着脱自在に固定する。
【0010】た、開口孔の大きさと形と配置等は積雪
量と板厚よりできるだけ大きな開口面積になるように選
定する。また、折曲高さも設置場所の積雪量を勘案して
逆V形形状板上の積雪表面積ができるだけ大きくなるよ
う選定する。
【0011】また、図2で図示した取付金具2は瓦棒葺
屋根の瓦棒に市販のなぜ(雪崩)防止金具4を取り付
け、このなぜ防止金具4に複数本のアングル5を棟とほ
ぼ平行に架け渡し、このアングル5に消雪屋根板1の基
部をボルト等により止着したり、また、図4のような瓦
葺き屋根の場合には、棟部に止着してあるなぜ防止用ア
ンカー環にワイヤロープを連結し、そのワイヤロープを
利用してアングル5を止着し、このアングル5に消雪屋
根板1の基部をボルト等により止着する等色々と設計で
きる。
【0012】また、消雪屋根板1の上面に黒色系塗料を
塗布して消雪屋根上の屋根雪が消えかかり、消雪屋根板
1の山部が屋根雪面より露出したとき太陽熱を吸収して
消雪作用が促進するよう設ける。
【0013】また、この消雪屋根板1を不使用時には取
り外しても良いし、設置されている屋根の位置によって
は太陽光熱の熱を電気エネルギーに変換するパネルを貼
設しても良い。
【0014】また、図5のように左右の消雪屋根板1の
棟部に沿って金属板棟包み板6を設けたり、この金属板
棟包み板6内に軽容量のヒータを付設したりして更なる
斜面上昇風の促進を計るような計画をしても良い。
【0015】
【発明の効果】本発明は上記のように、傾斜屋根の上面
に所定間隔を置いて軒先部より棟部に向かって屋根面に
沿ってパンチングメタル板を断面逆V形形状に折曲連設
成形した複数列の消雪屋根板を軒先部より棟部に向かっ
て貫通状態に連設し、この消雪屋根板の基部を屋根面に
取付金具で着脱自在に固定したため、消雪屋根板上に積
もった屋根雪が断面逆V形形状に形成されて屋根雪と大
気との接触表面積が通常の傾斜屋根に比し著しく大きく
なるため、それだけ多く消雪作用が進行するうえに、そ
れだけ多く太陽からの輻射熱や屋根雪同志間の反射によ
る熱エネルギーが利用できるとともに、日中太陽の照射
により温められた空気と消雪屋根板内の冷たい空気との
密度差により、温められた空気が消雪屋根板内に導入さ
れ、この導入された空気が屋根傾斜面に沿った斜面上昇
風となって棟部で導出され、この斜面上昇風の熱エネル
ギーがパンチングメタル板の開口孔部の積雪を消雪し、
消雪された積雪は雪室空洞形状の消雪空間を形成し、こ
の消雪空間は消雪の進行に伴って次第に大きくなり更に
斜面上昇空気との接触表面積を加速的に増大せしめるの
で消雪が進行する。
【0016】また、本発明の消雪屋根板は単にパンチン
グメタル板を断面逆V形形状に折曲形成しただけで構成
されるため、製作費及び取付費が安くつくため設備費が
著しく低廉で、且つ電気やヒートポンプやボイラーなど
の他の熱エネルギーを使用しないためランニングコスト
がほどんど不用な秀れた実用上の効果を発揮する消雪屋
根となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の消雪屋根板の斜視図であ
る。
【図2】本発明の使用状態を示す図面であって、消雪屋
根板を瓦棒葺傾斜屋根板上に取り付けた場合を示す一部
を切り欠いた側面図である。
【図3】本発明の消雪屋根の消雪状態を示す説明用正面
図である。
【図4】本発明の使用状態を示す図面であって、本消雪
屋根板を瓦葺き傾斜屋根上に取り付けた場合を示す一部
を切り欠いた正面図である。
【図5】本発明の使用状態を示す図面であって、左右の
消雪屋根板の棟部に金属板棟包み板を設けた場合の斜面
上昇風の作動を示す一部を切り欠いた説明用側面図であ
る。
【符号の説明】
1 消雪屋根板 1' 基部 2 取付金具 a 傾斜屋根 a' 屋根面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜屋根の上面に所定間隔を置いて軒先
    部より棟部に向かって屋根面に沿ってパンチングメタル
    板を断面逆V形形状に折曲連設成形した複数列の消雪屋
    根板を軒先部より棟部に向かって貫通状態に連設し、こ
    の消雪屋根板の基部を屋根面に取付金具で着脱自在に固
    定したことを特徴とする消雪屋根。
JP9361175A 1997-12-26 1997-12-26 消雪屋根 Expired - Lifetime JP3072279B2 (ja)

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JPH11190150A JPH11190150A (ja) 1999-07-13
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