JP3084147U - 軒先端部のつらら防止装置 - Google Patents

軒先端部のつらら防止装置

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JP3084147U
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Inventor
孝男 鈴木
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有限会社タイムシステム山形
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多雪地域における屋根軒先のつららや雪塊によ
る被害を防ぐための軒先の融雪構造に関する。 【解決手段】コ字状の支持金具内に自己制御機能を有す
る紐状の電熱ヒーターを挿入し、これを軒先の最先端に
装着する軒先のつらら防止構造を提供する。電熱面積が
小さいため消費電力が少く融雪効果がきわめてよい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、多雪地域における鉄板葺勾配屋根の軒先端部に発生するつららの発 生防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
多雪地域において屋根軒先の氷雪塊の落下防止装置として雪止め具を取付ける もの、あるいは面状発熱体を屋根の鉄板下に配設して融雪するもの等多くの考案 が開発され実施されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、これらの技術のうち軒先に氷塊や雪塊の落下防止装置を取付けるのは 単に氷塊や雪塊の落下を防止するために雪を軒端に止め置くのみで積極的に融雪 を促すものではない。
【0004】 また面状発熱体を軒先に敷設するものは、屋根工事の施工と同時に行うもので あって、工事完成後においては面状発熱体の敷設は困難であるばかりか、発熱面 積が大であるため融雪効果はあるとしても、消費電力が大きいため経済的に不向 である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
考案者は永い間多雪地域で生活し、冬期になると大きなつららの落下による事 故を耳にし、また軒先の雪庇の巻き込みによる樋の破損や窓ガラスの破壊等を目 にして、これらの解決について鋭意研究を重ねた結果本考案に到達したものであ る。
【0006】 即ち本考案は鉄板葺勾配屋根の軒先端部にコ字状の支持金具を取付け、この中 に自己制御状態を有する紐状ヒーターを挿入して軒端部のみを加熱して融雪およ びつらら防止の目的を達するものである。
【0007】
【考案の実施の形態】
添付図面により本考案の実施の形態を説明すると、図1は本考案の構成を示す 実施例図である。
【0008】
【実施例】
図において(1)はコ字状の紐状ヒーターAの支持具であり、(2)は鉄板葺 屋根を示し、(3)は軒先端を示す。そしてこのコ字状の支持具(1)の内側に 紐状の自己制御機能を有するヒーターAを挿入するものである。
【0009】 コ字状の支持具(1)は図2に示すように背面に釘穴(4)が設けてあるため 、これを利用して唐草板(5)に釘止めして固定する。そして紐状ヒーターAを 挿入してコ字状開口部を閉じて封止する。
【0010】 このように本考案によるときは、既存の屋根に取付けることができ、しかも取 付けも簡単であるから多雪地域で有効に利用できる。
【0011】
【考案の効果】
上述のように本考案のつらら防止装置は既存の屋根に簡単な工事で取付けるこ とが可能であって、しかも全く軒端のみの加熱のため消費電力も少くて済む。し たがって冬期この軒端部に発生するつららの落下や雪庇の差込みによる事故を防 ぐことが確実であり、従来数多くみられるこの種の工法に比較して卓越した作用 効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の構造図
【図2】ヒーター支持具の斜視図
【符号の説明】
(1)…紐状ヒーター支持具 (2)…鉄板屋根 (3)…軒先端 (4)…釘穴 (5)…唐草板 A…紐状ヒーター

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄板葺勾配屋根の軒先端部にコ字状の長尺
    支持具(1)を取付け、該コ字状支持具(1)の開口部
    に自己制御機能を有する紐状ヒーターAを挿通して固定
    する軒先端部のつらら防止装置。
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