JP2996549B2 - 融雪屋根構造 - Google Patents

融雪屋根構造

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堯 石川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家屋における融雪屋根
構造に係るものである。さらに詳しくは屋根上の雪を一
様に融雪することのできる融雪屋根構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、降雪地方における雪降ろし作業
は、肉体的に大変な作業であり、また危険を伴う作業で
あった。そこで、屋根の融雪ということで種々の方法が
考え出されてきている。その一つとしては、屋根に熱
線、あるいはヒートパイプ等を配設して雪を溶かしなが
ら降ろす方法、あるいは機械的に雪をかき降ろす方法が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、機械的
な方法では装置が大掛かりとなってしまうと共に、屋根
の意匠性、デザイン性の自由度が低下する欠点があっ
た。また熱線を用いた場合はランニングコストが高くな
る不利があった。さらにヒートパイプの場合は、単に敷
設しただけではヒートパイフ付近のみの雪が融け、大雪
の場合、空洞化してしまう不利があった。このため、特
開昭平2−186073号公報が開示されている。しか
しながら、この構造は湿式の施工によって形成される構
造であるため、工期が長くなるという課題が残ってい
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するために、スレート板、コンクリート板等の熱
伝導性のある素材からなる裏打板を用い、裏打板を断熱
層を有する屋根下地上に、水平方向では端面を当接する
ように軒から棟方向では階段状に重合、固定してバック
アップ兼熱分散層とし、このバックアップ兼熱分散層上
に段葺用の屋根材を装着して外装部とし、また屋根下地
と裏打板間の断面三角形状の空間に熱媒体用パイプを敷
設すると共に、このパイプをモルタルで埋設し、かつ、
モルタルは裏打板と接触させることによって熱媒体用パ
イプの熱を外装部一面に伝導させることを可能とし、か
つ施工も大半を乾式工法とすることにより能率を向上さ
せ得る融雪屋根構造を提案するものである。
【0005】
【実施例】以下に図面を用いて本発明に係る融雪屋根構
造について詳細に説明する。図1は上記融雪屋根構造の
代表的一例を示す説明図であり、図中Aは屋根下地、B
はバックアップ兼熱分散層(以下、単に分散層とい
う)、Cは外装部、7は熱媒体用パイプ、8はモルタル
を示している。
【0006】屋根下地Aは、図2(a)、(b)に示す
ように垂木1、野地板2、断熱層3、防水シート4から
構成したものである。すなわち(a)は垂木1上に野地
板2を敷設し、野地板2上に断熱層3を設け、断熱層3
上に防水シート4を配設した構造の屋根下地A、(b)
は垂木1上に断熱層3を形成し、断熱層3上に野地板
2、防水シート4の順に敷設した屋根下地Aを示してい
る。この断熱層3はシージングインシュレーションボー
ド、プラスチックフォーム板等で形成するものであり、
家屋内外の熱を遮断し、後述する熱媒体用パイプ7から
の熱のほとんどすべてが融雪に寄与するようにするため
のものである。もちろん、夏季においては太陽によって
屋根が加熱されても家屋内に熱が伝わるのを遮断し、家
屋内の温度の上昇を防止することにも役立つものであ
る。
【0007】分散層Bは板状の裏打板5を屋根下地A上
に多数枚敷設することによって形成するものであり、外
装部Cを構成する屋根材6をパックアップし、屋根上の
作業、積雪のように荷重が加えられても屋根材6の変形
を防止すると共に熱媒体用パイプ7からの熱を分散し、
屋根材6全面に伝えるためのものである。すなわち、裏
打板5はコンクリート板、スレート板等の無機質板、あ
るいはプラスチック板に金属繊維を混入したもの等であ
り、熱伝導性を有するものである。さらに説明すると、
裏打板5は水平方向では端面を当接すると共に、図1の
ように軒から棟方向では下段の裏打板5に長尺側面を重
ね合わせ、階段状となると共に屋根下地Aとの間に三角
形状の空間αを形成するように固定するものである。
【0008】外装部Cは段葺状の屋根材6を分散層B上
に配設することにより形成するものである。この屋根材
6は、例えばカラー鋼板、ステンレス板、アルミニウム
板、チタン鋼板、銅板、クラッド鋼板等の金属板を屈曲
成形、プレス成形したもの、あるいは金属系素材を押出
成形したものであり、例えば図3(a)〜(f)に示す
ように段葺状の外観の屋根を形成するものである。なお
図中(a)〜(c)は屋根材6自身に釘等の固定具を直
接用いて固定するもの、(d)〜(f)は吊子(図示せ
ず)を用いて固定するものの代表を示している。
【0009】熱媒体用パイプ7はボイラー、ヒートポン
プ、ソーラー等の熱媒体供給機により供給される熱媒体
(不凍液、ガス等)を供給し、熱媒体の熱を融雪に利用
するためのものである。この熱媒体用パイプ7の素材と
しては、銅ハイプ、合成樹脂系パイプ等で、断面形状は
円形、三角形、四角形等と任意形状のものである。さら
に説明を加えると、熱媒体用パイプ7は空間αに配設
し、モルタル8に埋設されており、かつ、モルタル8は
裏打材5と接触した構造である。これは熱媒体用パイプ
7が、空間αと同じ大きさでなくとも、モルタル8を介
して熱を裏打材5に伝え、裏打材5で分散された熱が屋
根材6に伝わるため、外装部Cでは一様に融雪が行われ
ることになる。
【0010】以上説明したのは本発明に係る融雪屋根構
造の一例にすぎず、図1に二点鎖線で示すように屋根下
地A上にラス鋼9を配設し、モルタル8を固着すること
も可能である。また、屋根下地Aにおいて、断熱層3と
して断熱材と硬質板材の複合板を用い、野地板2を排除
することも可能である。さらに裏打板5として図4に示
すように、長尺側面の重なり合う部分の少なくとも一方
に凹部10を設け、重合の際のガイドとすることも可能
である。さらに、夏季において熱媒体用パイプ7内に冷
やした熱媒体を循環させ、防暑効果に役立てることも可
能である。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る融雪
屋根構造によれば、熱媒体用パイプからの熱がモルタ
ルを介して分散層に伝わり、分散層で熱を分散させるた
め、融雪を屋根全面で行うことができる。分散層は外
装部のバックアップの機能を果たし、屋根上の作業でも
屋根材の変形を防止することができる。本発明の融雪
屋根構造は大部分が乾式で行うことができ施工性がよ
い。熱媒体用パイプはモルタルに埋設されているた
め、熱媒体の凍結による破裂を防止することができる。
等の効果、特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る融雪屋根構造の代表的一例を示す
説明図である。
【図2】屋根下地の構成を示す説明図である。
【図3】外装部を形成する屋根材の例を示す説明図であ
る。
【図4】裏打板のその他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
A 屋根下地 B バックアップ兼熱分散層 C 外装部 7 熱媒体用パイプ 8 モルタル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱層を有する屋根下地上に外形が長方
    形で熱伝導性のある多数枚の裏打板を、水平方向では端
    面を当接し、軒から棟方向では前記下地との間に縦断面
    が三角形状の空隙を形成するように長尺側面を階段状に
    重合、固定してバックアップ兼熱分散層を設け、該バッ
    クアップ兼熱分散層上に多数枚の段葺用の屋根材を装着
    して外装部を形成し、かつ、屋根下地と裏打板間の三角
    形の空間に埋設したモルタル中に熱媒体用パイプを配設
    し、該モルタルと裏打板が接触していることを特徴とす
    る融雪屋根構造。
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