JP2533986B2 - 融雪屋根装置 - Google Patents

融雪屋根装置

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JP2533986B2 JP3135620A JP13562091A JP2533986B2 JP 2533986 B2 JP2533986 B2 JP 2533986B2 JP 3135620 A JP3135620 A JP 3135620A JP 13562091 A JP13562091 A JP 13562091A JP 2533986 B2 JP2533986 B2 JP 2533986B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、効率良く屋根上の積雪
を融かすことができる融雪屋根装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に
融雪屋根,屋根融雪システムというものは、 a熱源系・・・例えば温水ボイラー等 b熱搬送系・・管,ダクト等 c放熱系・・・放熱パネル,ヒートパイプ等 の三つの要素から成り立っている。
【0003】しかし、a,bについては融雪専用の機器部
材が開発されているわけではなく、現在提案されている
種々の融雪屋根,屋根融雪システムというものは結局す
べてcに関するものである。
【0004】現在、融雪屋根の設備費は150m2当たり300
万円前後というのが大体のところであり、非常に高価な
ものとなっている。
【0005】この費用のほとんどはcにかかる費用であ
る。cは各融雪メーカーが独自に開発したものであり、
通常の屋根構造に、屋根構造とは別個の高価な放熱系c
(例えばその融雪メーカー独自の放熱装置)を付設するこ
とになるからである。
【0006】ところで、屋根という建築構造材は一般に
母屋,垂木で構成される屋根骨格の上に野地板という木
製の薄板(木製コンパネ),更に防水シート,その上に金属
屋根板という順で敷設された構造を有している。
【0007】従来からある融雪屋根の放熱系(ヒートパ
ネル等)は金属屋根板の上又は下に配設されるが、いず
れにしても野地板の上側に配設される。
【0008】これは、木製の野地板といっても断熱性能
を有する為、野地板の下に放熱系を配設しても、熱伝導
が遅くなる為融雪効率が悪いと考えられていたからであ
る。しかし、このように野地板の上側に放熱部を設ける
従来例は熱効率の良好さを追及するあまり、積雪のムラ
融けという致命的欠点を具有することになる。
【0009】即ち、熱効率の良い(熱伝導性の良い)ヒー
トパネルは熱導入部付近と熱導入部から離れたところで
は温度差が激しく、従って、該ヒートパネルでは均等な
融雪は不可能なのである。
【0010】本発明は、このような従来例の欠点を解決
したもので、屋根という建築構造材とは別個に放熱系を
考えていた従来例とはその発想を全く異にし、屋根とい
う建築構造材に必然的に存在する野地板を放熱系として
利用し(母屋と垂木で構成される屋根骨格の空間を放熱
系として利用し)、非常に安価な融雪屋根装置を提供す
ることを技術的課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0012】母屋1と垂木2で構成された屋根骨格3の
表面に、野地板8,更に上側へ屋根被覆材10を設ける
とともに屋根骨格3の底部・周側部に断熱材4を設けて
遮閉空間5を形成し、この遮閉空間5に熱流体が通過す
る熱移送管6を垂木2に係止せしめて配設し、遮閉空間
5をこの熱移送管6から放熱される熱により熱空間に設
定し、この熱空間からの放熱により屋根7上の積雪を融
かすことを特徴とする融雪屋根装置に係るものである。
【0013】
【作用】熱移送管6により移送された熱が遮閉空間5を
加温する。
【0014】この熱移送管6は垂木2を利用して係止配
設され、特別に熱移送管6を固定する手段は不要であ
る。
【0015】屋根内の遮閉空間5は、その表面に野地板
8,底部及び周側部に断熱材4が存する為、この遮閉空
間5内に導入された熱はすぐに野地板8から屋根被覆材
10へ伝熱せず、遮閉空間5内全体は加温され、均等温
度の空間となる。そして、この遮閉空間5内の熱は野地
板8を介して徐々にではあるが屋根被覆材10全体に均
等に伝熱し、屋根7上の積雪をムラなく均等に融かす。
【0016】
【実施例】図面は、本発明を通常の傾斜屋根に実施した
場合であるが、例えば両側が高く、中央谷底に排水樋が
ある所謂M形屋根等屋根はどのような屋根でも良く、要
は母屋1と垂木2により遮閉空間5が形成される屋根で
あればどのような構造の屋根でもよい。
【0017】垂木1の表面所定カ所に30cm程度の間隔で
切欠凹部11を形成し、この切欠凹部11に継手を不要とす
る軟質にして屈曲性を有するポリブデン管を配設し、こ
のポリブデン管とポンプ12,ボイラー13を連結し、ポリ
ブデン管に温水を送水し得るように構成する。ポリブデ
ン管には継手が存しない為、メインテナンスが不要とな
る。屋根骨格3の底部,周側部には断熱材4として発泡
ウレタンを配設し、遮閉空間5から屋根裏への放熱を防
止している。
【0018】この断熱材4に屋根骨格3の表面部に配設
する野地板8の断熱性能より劣る材質のものを採用する
と、屋根裏への放熱が阻止できず好ましくない。
【0019】従って、野地板8の断熱性能以上の断熱材
4を採用することが最も望ましく、このような断熱材4
を採用すれば、遮蔽空間5内の熱は屋根裏へ逃げること
なく野地板8から屋根被覆材10へと除々にではあるが効
率良く伝熱されることになる。
【0020】符号9は樹脂製の防水シート,14は鉄板瓦
棒葺屋根である。
【0021】面積約150m2程度の屋根において、ポリブ
デン管に70°C程度の温水を約12時間位通すと、2〜3
°C程度の遮閉空間5はほぼ20°C程度に加温され(野地
板8上では10°C程度に加温され)、屋根7上の積雪は均
等に融雪された。
【0022】この場合の融雪性能は新雪換算で25〜30cm
/一日であり、1mの積雪状態からもこの高効率で積雪
0cmまで融雪可能である点も実験済である。
【0023】また、本実施例では1m2当たり92kcal/h
の放熱がされ、融雪効率は85%以上であることも実験で
確認している。
【0024】そして、本実施例は放熱系(ヒートパネル)
という高価な部材を用いない為、150m2当たり150万円程
度という従来例の半額で完成する。
【0025】更に、本実施例は従来のように降雪と同時
に融雪装置を作動させなくても良く、積雪させてからで
十分融雪が可能である為、1m2当たり200kcal/h〜300k
cal/hで設計しなくてはならなかったボイラーの性能を
1/2〜1/3に低減でき、それだけ従来例に比しラン
ニングコストの低減も可能となる。
【0026】
【発明の効果】本発明は、上述のように構成したから、
ヒートパネル等が不要となり、且つ従来から存する屋根
をそのまま利用することができ、非常に安価な融雪屋根
を提供し得る。
【0027】また本発明に係る融雪屋根は、ムラ融雪を
生じさせる従来例とは異なり、ゆっくりではあるが均等
な融雪が可能となり、また、融雪する為の熱が断熱材の
存在により遮閉空間から下方へは伝熱されず、全て野地
板から均等に放熱されるから、屋根上の積雪は均等に融
雪されることになるなど秀れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の説明斜視図である。
【図2】本発明の要部の縦断面図である。
【図3】本発明の要部の横断面図である。
【符号の説明】
1 母屋 2 垂木 3 屋根骨格 4 断熱材 5 遮閉空間 6 熱移送管 7 屋根 8 野地板 10 屋根被覆材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母屋と垂木で構成された屋根骨格の表面
    に、野地板,更に上側へ屋根被覆材を設けるとともに該
    屋根骨格の底部・周側部に断熱材を設けて遮閉空間を形
    成し、この遮閉空間に熱流体が通過する熱移送管を垂木
    に係止せしめて配設し、遮閉空間をこの熱移送管から放
    熱される熱により熱空間に設定し、この熱空間からの放
    熱により屋根上の積雪を融かすことを特徴とする融雪屋
    根装置。
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