JP2530201B2 - 付着性改良剤および付着性良好な農薬粉剤 - Google Patents

付着性改良剤および付着性良好な農薬粉剤

Info

Publication number
JP2530201B2
JP2530201B2 JP63047586A JP4758688A JP2530201B2 JP 2530201 B2 JP2530201 B2 JP 2530201B2 JP 63047586 A JP63047586 A JP 63047586A JP 4758688 A JP4758688 A JP 4758688A JP 2530201 B2 JP2530201 B2 JP 2530201B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesion
pesticide
powder
parts
active ingredient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63047586A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01224301A (ja
Inventor
馨 千葉
伸二 米村
達生 野口
拓雄 和田
知 森山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokko Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokko Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokko Chemical Industry Co Ltd filed Critical Hokko Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP63047586A priority Critical patent/JP2530201B2/ja
Publication of JPH01224301A publication Critical patent/JPH01224301A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2530201B2 publication Critical patent/JP2530201B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 1)発明の目的 産業上の利用分野 本発明は、農薬粉剤の植物体への付着性改良剤並びに
植物体への付着性良好な農薬粉剤に関する。より詳しく
は、本発明は、農薬有効成分を含有した農薬粉剤に付着
性改良剤としてポリメチルメタクリレートを添加して植
物体への付着性が改着された農薬粉剤並びにそれに使用
する付着性改良剤に関する。
従来の技術 農薬粉剤の植物体への付着性を向上させる方法とし
て、ダイマー酸を付加する方法(特開昭51−41441号公
報)、20℃において30センチポイズ以上の粘度を有する
液状物と有機リン酸エステル化合物を併用して添加する
方法(特開昭50−157531号公報)、流動パラフィン、二
価または三価のアルコールおよび重合度2以上のポリア
ルキレングリコールの一種を添加する方法(特開昭48−
75730号公報)、100゜Fにおける粘度が40センチストー
クス未満の油脂類を配合する方法(特開昭54−160735号
公報)などが知られている。
一方、本発明で使用されるポリメチルメタクリレート
は、メチルメタクリレートを重合した合成樹脂であり、
有機ガラス、装飾品、建築材料、塗料あるいは微粒子に
して、粒子表面を帯電処理することにより、顔料分散
剤、粉末成型用バインダーなどとして使用されている。
しかしながら、ポリメチルメタクリレートを農薬粉剤に
添加し、付着性を高める作用を有することは知られてい
ない。
発明が解決しようとする課題 現在、農薬粉剤は広く使用されている。しかし、散布
された粉剤のすべてが、植物体へ付着するのではなく、
一部が付着するに過ぎない。このことは防除に必要な薬
量より過剰の薬量の散布を必要とするため、非常に不経
済であり、環境汚染などの安全上の問題もおこりうる。
このような現状に対し、従来の方法では、付着性向上効
果が不十分であり、満足のいく付着性向上技術はないの
が現状である。したがって、本発明は、これらの従来の
技術に代り、植物体への付着性が向上する技術を提供す
ることにある。
2)発明の構成 課題を解決するための手段 本発明者らは、上記の課題を解決するため、種々の化
合物について、鋭意検討した。その結果、濃度有効成分
を含有した農薬粉剤に付着性向上剤としてポリメチルメ
タクリレートを添加することにより、農薬粉剤の植物体
への付着性を顕著に向上させ、薬害もなく、農薬有効成
分のすぐれた薬効を発揮せしめることを見いだした。
したがって、第1の本発明によると、ポリメチルメタ
クリレートを含有してなることを特徴とする農薬粉剤の
付着性改良剤が提供される。また、第2の本発明による
と、農薬有効成分を含有した農薬粉剤にポリメチルメタ
クリレートを添加してなることを特徴とする付着性良好
な農薬粉剤が提供される。
第1および第2の本発明におけるポリメチルメタクリ
レートの添加量は、農薬粉剤の全量について0.05重量%
以上であれば、付着性向上効果を発揮するが、効果、経
済性の面から0.05〜5重量%以上が望ましい。
また、本発明の実施にあたってポリメチルメタクリレ
ートの添加方法は、特別な装置、方法を必要とせず、常
法により、農薬粉剤を調製する方法でよい。すなわち、
農薬有効成分、鉱物質担体および付着性改良剤としてポ
リメチルメタクリレートを同時に混合して調製するか、
または農薬有効成分が固体状物質であれば、あらかじめ
当該農薬有効成分の粒子表面に付着性改良剤としてポリ
メチルメタクリレートを下記の(1)〜(4)などの方
法により処理後、鉱物質担体など他の組成物と混合し、
調製してもよい。
(1)円筒型混合機、V字型混合機など容器回転型混合
機、またはリボン型混合機、スクリュー型混合機など容
器固定型混合機を用いて、これに所定量の農薬有効成分
とポリメチルメタクリレートを入れ、撹拌し、混合し、
調製する。
(2)ボールミルに所定量の農薬有効成分とポリメチル
メタクリレートを入れ、ボールと共に回転させることに
より調製する。
(3)転動造粒機に所定量の農薬有効成分とポリメチル
メタクリレートを入れ、羽根を回転させることにより調
製する。
(4)市販のハイブリダイゼーションシステム(株式会
社奈良機械製作所製)、メカノフュージョンステム(ホ
ソカワミクロン株式会社製)で所定量の農薬有効成分と
ポリメチルメタクリレートを処理することにより調製す
る。
本発明で使用できる農薬有効成分としては、特に限定
はなく、通常、農薬粉剤に使用されている有効成分であ
ればいずれも使用できる。例えば次のものが挙げられる
が、もちろん、これらに限定されるものではない。
殺虫剤としては、MPP、MEP、ダイアジノン、イソキサ
チオン、ピリダフェンチオン、クロルピリホスメチル、
クロルピリホス、マラソン、PAP、ジメトエート、チオ
メトン、エチルチオメトン、ホサロン、PMP、プロチオ
ホス、CVMP、ジメチルビンホス、プロパホス、アセフェ
ート、サリチオン、DEP、EPN、NAC、MTMC、MIPC、BPM
C、PHC、MPMC、XMC、ベンゾエピン、カルタップ、ブプ
ロフェジンなどが、殺菌剤としては、塩基性塩化銅、塩
基性硫酸銅、オキシン銅、ジネブ、マンネブ、マンゼ
ブ、ポリカーバメート、チウラム、キャプタン、TPN、
フサライド、IBP、EDDP、チオファネートメチル、イプ
ロジオン、ビンクロゾリン、プロシミドン、ブラストサ
イジンS、カスガマイシン、バリダマイシン、キノメチ
オネート、トリアジン、メプロニル、イソプロチオラ
ン、トリシクラゾールなどが、植物成長調整剤として
は、インドール酪酸、ニコチン酸アミド、1−ナフチル
アセトアミドなどが挙げられるが、該有効成分の単独ま
たは2種以上配合したものであってもよい。
なお、前記農薬名は、「農薬ハンドブック」1985年版
日本植物防疫協会発行に記載の一般名である。
本発明の農薬粉剤に使用できる鉱物質担体は、特に限
定されることなく、一般に農薬粉剤に使用されるもので
あれば、いずれも使用できる。例えば、クレー、カオリ
ン、セリサイト、ジークライト、タルク、酸性白土、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪藻土、珪石、軽
石、ゼオライト、パーライト、バーミキュライト、アタ
パルジャイトなどが挙げられる。
その他、農薬粉剤に常用される加水分解防止剤、物理
性改良剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などを補助剤とし
て使用しても付着性向上効果に何ら影響を与えない。
実施例 以下に、本発明を具体的に説明するために実施例を挙
げるが、本発明はこれらの例示のみに限定されるもので
はない。
なお、実施例中に部とあるのは全て重量部を示す。
実施例1 フサライド 2.5部、ホワイトカーボン1.0部、イソプ
ロピルアシッドホスフェート(物理性改良剤) 0.2
部、PMMA MP−2701(綜研化学株式会社製のポリメチル
メタクリレート、以下同じ) 1.0部およびクレー 95.
3部をハンマーミルで混合し、フサライドとして2.5%含
有する粉剤を得た。
実施例2 フサライド 4.0部にPMMA MP−2701 1.0部をメカノ
ミル(ボールミル型混合機、岡田精工株式会社製)を用
い、粉体温度を50℃とし、400rpmで30分間混合し、フサ
ライド粒子の表面にPMMA MP2701を均一に付着したフサ
ライド複合体を得た。
このフサライド複合体(純度78.8%)3.2部、ホワイ
トカーボン 1.0部、イソプロピルアシッドホスフェー
ト 0.2部およびクレー 95.6部をハンマーミルで混合
し、フサライドとして2.5%含有する粉剤を得た。
実施例3 ガスガマイシン 0.2部、ホワイトカーボン1.0部、イ
ソプロピルアシッドホスフェート0.2部、PMMA MP−100
0(綜研化学株式会社製のポリメチルメタクリレート、
以下同じ)1.0部およびジークライト 97.6部をハンマ
ーミルで混合し、カスガマイシンとして0.2%含有する
粉剤を得た。
実施例4 NAC 2.0部、ホワイトカーボン 1.0部、イソプロピ
ルアシッドホスフェート0.2部、PMMA MP−1401(綜研
化学株式会社製のポリメチルメタクリレート、以下同
じ)1.0部および珪石 95.8部をハンマーミルで混合
し、NACとして2.0%含有する粉剤を得た。
実施例5 NAC 4.0部にPMMA MP−1401 1.0部を混合し、ハイ
ブリダイゼーションシステムを用い、NAC粒子の表面にP
MMA MP1401を均一に付着したNAC複合体を得た。
このNAC複合体(純度79.2%)2.55部、ホワイトカー
ボン 1.0部、イソプロピルアシッドホスフェート 0.2
部およびクレー96.25部をハンマーミルで混合し、NACと
して2.0%含有する粉剤を得た。
実施例6 MEP 2.0部、ホワイトカーボン 2.0部、イソプロピ
ルアシッドホスフェート 0.2部、PMMA MP−2701 1.0
部およびクレー94.8部をハンマーミルで混合し、MEPと
して2.0%含有する粉剤を得た。
実施例7 カスガマイシン 0.1部、フサライド 1.5部、ホワイ
トカーボン 1.0部、PMMA MP−1000 1.0部およびクレ
ー 96.4部をハンマーミルで混合し、カスガマイシンと
して0.1%、フサライドとして1.5%含有する粉剤を得
た。
3)発明の効果 本発明の農薬粉剤は、従来の技術に比べ、植物体への
付着性が著しく向上し、薬害を生じることなく、優れた
薬効を得ることができる。加えて、本発明の農薬粉剤
は、調製も容易であり、実用的である。
試験例 本発明の有用性を試験例により立証する。
試験例1 稲体への付着試験 ポットに植えた第4.5葉期の稲(品種:日本晴)に実
施例1〜6に準じて調製した粉剤をベルジャーダスター
を用い、10アール当り4kg相当量散粉した。散粉1分後
に土壌表面より2cmの位置より稲体を切り取り、稲体に
付着している有効成分量を測定した。次に、稲体1g当り
の有効成分付着量を調べ、ポリメチルメタクリレートの
無添加区に対する付着量指数を算出した。
その結果は、第1表のとおりである。
試験例2 いもち病防除効果試験 稲(品種:アキヒカリ)の種子を浸種催芽後、ビニー
ルハウス内に準備した畑苗代に条播した。薬剤散布は、
播種28日後の第2葉期の稲に実施例1に準じて調製した
粉剤を10アール当り1.5kg相当量を簡易散布器を用いて
散布した。散布2日後にあらかじめ胞子形成させたいも
ち病菌(Pyricularia oryzae:ピリキュラリアオリゼ)
の罹病葉を約3cmに細断したものを試験区全面にばらま
き、これを接種源として常に感染が可能な状態とした。
発病調査は、接種7日後から3〜4日間隔で経時的に
いもち病菌の発病面積歩合を調査し、次式により防除価
(%)を算出した。
本試験は1区1m2、3連制で実施し、平均防除価
(%)を求めた。
その結果は、第2表のとおりである。
試験例3 稲のヒメトビウンカに対する殺虫効果試験 直径11cmの大きさのポットに1株5本植えの第4葉期
の稲(品種:日本晴)に実施例4、5に準じて調製した
粉剤をミゼットダスターを用い、10アール当り3kg相当
量を散布した。散布後、直径11cm、高さ30cmの塩化ビニ
ール製円筒で稲体を覆い、これにヒメトビウンカ雌成虫
10頭を放った。放虫後、所定時間ごとに仰転虫率(%)
を求めた。
試験は3連制で実施し、平均仰転虫率(%)を求め、
ブリスのプロビット法により半数仰転に要する時間(KT
50)を算出した。
その結果は、第3表のとおりである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 57/14 A01N 57/14 E

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリメチルメタクリレートを含有してなる
    ことを特徴とする農薬粉剤の付着性改良剤。
  2. 【請求項2】農薬有効成分を含有した農薬粉剤にポリメ
    チルメタクリレートを添加してなることを特徴とする付
    着性良好な農薬粉剤。
JP63047586A 1988-03-02 1988-03-02 付着性改良剤および付着性良好な農薬粉剤 Expired - Lifetime JP2530201B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63047586A JP2530201B2 (ja) 1988-03-02 1988-03-02 付着性改良剤および付着性良好な農薬粉剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63047586A JP2530201B2 (ja) 1988-03-02 1988-03-02 付着性改良剤および付着性良好な農薬粉剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01224301A JPH01224301A (ja) 1989-09-07
JP2530201B2 true JP2530201B2 (ja) 1996-09-04

Family

ID=12779358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63047586A Expired - Lifetime JP2530201B2 (ja) 1988-03-02 1988-03-02 付着性改良剤および付着性良好な農薬粉剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2530201B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0319506D0 (en) * 2003-08-19 2003-09-17 Syngenta Ltd Fungicidal method

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56169694A (en) * 1980-05-03 1981-12-26 Basf Ag Copper ammine salt, its manufacture, plant protection agent containing it and expulsion of plant disease and vermin

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56169694A (en) * 1980-05-03 1981-12-26 Basf Ag Copper ammine salt, its manufacture, plant protection agent containing it and expulsion of plant disease and vermin

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01224301A (ja) 1989-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5190764A (en) Agent for imparting a sustained release property to a pesticide, a pesticide having a sustained release property and a process for the production thereof
JPH02504151A (ja) 殺生物剤投薬システムとその製造方法
AU6831300A (en) Composition containing an active substance, production and use thereof
JP3809866B2 (ja) 徐放性農薬の製造方法
JPH02282304A (ja) 液体及び固体活性化合物を含むキヤリヤー粒剤
JP2530201B2 (ja) 付着性改良剤および付着性良好な農薬粉剤
JPH09194302A (ja) 改良された農薬固形製剤
EP0364601B1 (en) Agent for imparting sustained-release properties to agricultural chemicals, sustained-release agricultural chemicals, and process for their preparation
JPH11343209A (ja) 病害虫の防除剤および農薬
JPH02282303A (ja) 液体活性化合物を含むキヤリヤー粒剤
JP2000191407A (ja) 被覆農業用組成物
JPH07106962B2 (ja) 農薬の徐放性付与剤、徐放性農薬およびその製法
JPH07242504A (ja) 水稲病害防除方法
EP0120610A1 (en) Controlled release formulation
JPS6027642B2 (ja) 農園芸用殺菌剤
JPH05155709A (ja) 水面施用農薬製剤
JP2888388B2 (ja) 水稲害虫の防除方法
JPS5953401A (ja) 改良された農園芸用殺菌製剤
JPH1025202A (ja) 稲病害虫の防除方法
JPH1033014A (ja) 水田における病害虫の省力防除方法
JP2696723B2 (ja) 殺菌剤組成物
JP2671130B2 (ja) 株元防除用農薬粉剤
JPH01226802A (ja) 農薬の徐放性付与剤、徐放性農薬およびその製法
JPS6228121B2 (ja)
JPS6222760A (ja) イソインドリン誘導体及びそれを有効成分とする農園芸用殺菌剤