JPH05294802A - 農薬粉剤 - Google Patents

農薬粉剤

Info

Publication number
JPH05294802A
JPH05294802A JP4368491A JP4368491A JPH05294802A JP H05294802 A JPH05294802 A JP H05294802A JP 4368491 A JP4368491 A JP 4368491A JP 4368491 A JP4368491 A JP 4368491A JP H05294802 A JPH05294802 A JP H05294802A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
weight
parts
pesticide
agrichemical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4368491A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3126399B2 (ja
Inventor
Tatsuo Asogawa
達雄 麻生川
Kanji Akashi
寛治 明石
Kazuo Matsuura
松浦  一穂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP03043684A priority Critical patent/JP3126399B2/ja
Publication of JPH05294802A publication Critical patent/JPH05294802A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3126399B2 publication Critical patent/JP3126399B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】散布時の植物への付着性と経日耐候性が改良さ
れた持効性を有する農薬粉剤を提供する。 【構成】常温以下で成膜しうる微粉末,植物体と親和性
のある展着性のある液体および農薬活性成分、例えばバ
リダマイシンを有する粉剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農薬粉剤に係り、特に
植物への付着性が改良された農薬粉剤に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に農薬製剤、とりわけ粉剤の農薬活
性物質が植物体に対し、その本来の効果を十分発揮する
ためには、かかる粉剤を散布したとき農薬活性物質が効
率よく、植物体へ均一に付着し、かつ付着後、雨,風等
に対しても持続的に固着していることが重要である。
【0003】そのため、従来から農薬粉剤の固着性を増
強しようとして種々の試みがなされている。
【0004】例えば、粉剤の飛散損失を防ぐため、粉剤
を凝集して顆粒状にすることが試みられているが、この
場合植物体への付着性が低下し不十分である。
【0005】なお、合成樹脂エマルジョンを用いる例と
して、水エマルジョンをダイアジノン粉剤と混合して、
付着性を向上する例(特開昭61−5001)はある
が、粉剤については未だ十分な方法はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、散布時の付
着性と経日対候性の両方を同時に飛躍的に向上させるこ
とにより、薬効が優れた農薬粉剤を提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、農薬粉剤
用の補助剤,添加剤等について種々検討した結果、従
来、農薬粉剤には使用されていなかった最低成膜温度が
常温もしくはそれ以下の微粉末と植物体と親和性のある
展着性液体を併用して粉剤に添加することにより、散布
時における粉剤の植物体への付着性及び経日対候性の両
方が著しく向上することを見いだし、これにより薬効が
著しく向上することを知見し、本発明を完成させるに至
った。
【0008】(a)常温以下で成膜しうる微粉末,(b)植物
体と親和性のある展着性液体および(c)農薬活性成分、
必要により増量希釈剤を先ず混合して、その後、クレー
等の増量等と混合して製した農薬粉剤は、農薬活性成分
の効果が著しく向上することがわかった。
【0009】また、(a)微粉末と(c)農薬活性成分または
(b)展着性液体と(c)農薬活性成分の添加のみでは、上記
3成分添加に比して、その粉剤の付着性向上が見られ
ず、従って薬効向上も認められない。
【0010】即ち、本発明は(a)常温以下で成膜しうる
微粉末,(b)植物体と親和性のある展着性液体および(c)
農薬活性成分を含有する微粉末化粉剤に関する。
【0011】更に詳しくは、(a)微粉末,(b)展着性液体
および(c)農薬活性成分をクレー等の増量剤に添加し、
昭和53年9月20日付にて、農薬検査所により決めら
れた「DC粉剤の新規申請に必要な提出資料について」
の別紙にある「物理的性状に関する試験方法」に記載の
乾式測定で、150μm以下の粒度まで粉砕して製造さ
れる植物体への付着性及び経日耐候性が改良され、農薬
活性成分の薬効の発揮の向上もが図られた農薬粉剤に関
する。
【0012】本発明に用いられる(a)微粉末は、水分散
液または水溶解液の状態から常温以下で成膜しうるもの
であれば、いかなるものでも使用できる。一般的には、
最低成膜温度(MFT:Minimum Film-forming Tempera
ture)が常温(15〜25℃)以下のものであり、それ
自体薬害が無いかあるいは非常に少ないものが使用され
る。好ましいMFTは20℃以下、更に好ましくは15
℃以下のものである。
【0013】例えば、モビニールパウダーDM−200
(ヘキスト合成製:MFT=0℃),モビニールパウダ
ーSA(ヘキスト合成製:MFT=10℃)等のベオバ
系粉末エマルジョンやセビアンA(ダイセル化学製:M
FT= )等の酢ビ系粉末エマルジョンが挙げられる。
また、その他には酢酸ビニルとエチレン,アクリル酸,
バーサチック酸ビニル等との共重合体でもこれに適す
る。更には、加工デンプンとして、スタコデックスSH
(松谷化学製),バイオスターチ(日澱化学製)等の低
粘性加工デンプンなども成膜作用を有し、本発明に使用
できる。好ましくは、ベオバ系粉末エマルジョンや加工
デンプンが使用される。
【0014】また、それ自体のMFTが25℃より高い
ものであっても、成膜助剤を使用して実質上のMFTが
常温もしくはそれ以下の範囲にあれば、もちろん本発明
に使用することができる。
【0015】このような成膜成分としてはオイドラギッ
ドRS(樋口商会製:MFT=47℃),オイドラギッ
ドRL(樋口商会製:MFT=39℃)等が挙げられ
る。
【0016】また、成膜助剤としてはクエン酸トリエチ
ル,トリアセチレン,クエン酸トリブチル,ジブチルフ
タレート,エチレングリコール,ブチルカルビトールア
セテート等が挙げられる。このような助剤を使用して、
高いMFT値を有する成分の実質MFTを常温以下に下
げることによって、本発明に使用することができる。
【0017】これら上記の(a)微粉末の平均粒子径は1
50μm以下がよいが、好ましくは45μm以下がよ
い。
【0018】ここで示すMFTは例えばASTM D2
354-65Tに準じ、No.489白化点温度試験装置
(東洋精機製作所製)を用いて、繁用手法により測定さ
れるものである。
【0019】本発明に用いられる(b)展着性液体は植物
体と親和性があれば、いかなるものでも使用できる。例
えば、農林水産省の農薬登録されている展着剤やそれ以
外でも、適宜、薬害がなく、植物体に親和性のあるもの
を選択すればよい。
【0020】具体的には、ポリオキシエチレンアルキル
アリルエーテル,ポリオキシエチレン樹脂酸,ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル,ポリオキシエチレンヘキ
シタン脂肪酸,ポリオキシエチレンノニルフェニルエー
テル等の非イオン界面活性剤、ジアルキルスルホコハク
酸塩等の陰イオン界面活性剤、パラフィン,テレピン油
等の油類などが挙げられる。対象とする植物体によっ
て、その種類は適宜選択されるが、好ましくは、非イオ
ン性海面活性剤やパラフィンが挙げられる。
【0021】この植物体との親和性を測定するのは、例
えば、次のようなそれ自体、繁用されている手法(接触
角の測定)によって行われる。
【0022】具体的には、マイクロシリンジを用い、展
着性液体10μlを植物体上に滴下し、1分後の接触角
をゴニオメータ(エルマ光学製)により読み取ることに
よって測定される。
【0023】本発明において用いられる農薬活性物質と
しては、例えば 有機イオウ系殺菌剤…エチレンビス(ジチオカルバミン
酸)亜鉛,エチレンビス(ジチオカルバミン酸)マンガ
ン,エチレンビス(ジチオカルバミン)アンモニウム,
ビス(ジメチルジチオカルバミン酸)エチレンビス(ジ
チオカルバミン酸)二亜鉛など 有機リン系殺菌剤…チオリン酸 S−ベンジルO,O−
ジイソプロピル,ジチオリン酸 S,S−ジフェニル
O−エチルなど 有機ヒ素系殺菌剤…メタンアルソン酸鉄,メタンアルソ
ン酸アンモニウム鉄など 有機塩基系殺菌剤…ペンタクロロフェノール,テトラク
ロロイソフタロニトリル,フサライドなど その他の殺菌剤…バリダマイシン,TC,N−(トリク
ロロメチルチオ)−4−シクロヘキセン−1,2−ジカ
ルボキシミド,フェナジン 5−オキシド,1−(ブチ
ルカルバモイル)−2−ベンズイミダゾールカルバミン
酸 メチルフェリムゾンなど 有機リン系殺虫剤…MEP,ジチオリン酸 S−[1,
2−ビス(エトキシカルボニル)エチル]O,O−ジメ
チル,リン酸 2,2−ジクロロビニルジメチル,2,
2,2−トリクロロ−1−ヒドロキシエチルホスホン酸
ジメチル,N−アセチルホスホルアミドチオール酸
O,S−ジメチル,リン酸 ジメチル(E)−1−メチ
ル−2−メチルカルバモイルビニル,ジチオリン酸
O,O−ジメチル S−[α−(エトキシカルボニル)
ベンジル],ジチオリン酸 O,O−ジメチル S−
(N−メチルカルバモイルメチル),ピラクロホスなど 有機塩素系殺虫剤…6,7,8,9,10,10−ヘキ
サクロロ−1,5,5a,6,9,9a−ヘキサヒドロ
−6,9−メタノ−2,4,3−ベンゾジオキサチエピ
ン 3−オキシドなど カーバメート系殺虫剤…メチルカルバミン酸 1−ナフ
チル,メチルカルバミン酸 m−トリル,メチルカルバ
ミン酸 o−(sec−ブチルフェニル)(以下、BP
MCと略称する)など ピレスロイド系殺虫剤…ピレトリン,アレスリン,レス
メトリンなど 抗生物質剤…ブラストサイジンS,カスガマイシン,ポ
リオキシン,オキシテトラサイクリンなど その他の殺虫剤…cartap, N−(メチルカルバモイル
オキシ)チオアセトイミド酸 S−メチルなど が挙げられ、特に、バリダマイシンに有効である。しか
し、本発明はこれらの例示には制限されるものではな
い。
【0024】また、農薬粉剤に使用される担体・補助成
分としては、通常使用されるものを適宜使用することが
できる。具体的には、クレイ類(カオリン,ベントナイ
ト,酸性白土など),タルク類(滑石粉,ロウ石粉な
ど),シリカ類(硅藻土,雲母粉など)などの鉱物性粉
末のほか、炭酸カルシウム,硫黄粉末,活性炭などの固
状の担体・補助成分が繁用される。
【0025】更に、本発明の農薬粉剤の効果をそこなわ
ない湿潤剤,安定剤,溶剤,展着剤,防腐剤等を適宜加
えてもよい。
【0026】本発明における(a)微粉末の添加量は、特
に制限されないが、粉剤全体部に対して0.1ないし1
0重量%、好ましくは0.2ないし5重量%使用するの
が特に効果的である。
【0027】また、(b)展着性液体の添加量も、特に制
限されないが、粉剤全体に対して0.1ないし5重量
%、好ましくは0.2ないし2重量%使用が特に効果的
である。
【0028】更に、(c)農薬活性成分は、通常、粉剤全
体に対し0.001ないし50重量%、好ましくは0.
01ないし20重量%使用されるが、その使用量は使用
する農薬活性成分に応じて最適の範囲で用いられる。
【0029】本発明においては、上記した農薬活性物質
の一種又は複数種を組合わせて用いてもよい。また、上
記以外の農薬活性成分も同様に君合わせて使用すること
ができる。この場合の(c)農薬活性剤成分の使用量も適
宜農薬の種類によって選択されるが、好ましくは、併用
した活性成分の総和が上記の範囲であるように用いるの
が好ましい。
【0030】他の添加剤(湿潤剤,安定剤,溶剤,展着
剤,防腐剤等)は上記成分の他、担体と共に農薬製剤と
して有効量使用すればよい。
【0031】本発明粉剤の製造はそれ自体公知の粉剤製
法によって行なうことができる。例えば、これらの(c)
農薬活性成分に(a)微粉末および(b)展着性液体を加えて
混合し、その後、該混合物をクレー等の増量剤に加えて
粉剤とする方法によって得られる。また、(c)農薬活性
成分、(a)微粉末および(b)展着性液体をそのままクレー
等の増量剤に加えて粉剤とすることもできる。
【0032】上記のような製法において、得られたもの
が凝集塊を含んだ混合物である場合は、該混合物をアト
マイザー等を用いて、150μm以下の粒度まで、好ま
しくは45μm以下の粒度まで微粉砕し、必要により、
更に所望の補助剤を加えて混合等して本発明の粉剤を得
る。
【0033】
【効果】本発明においては、このような成分を微粉砕す
ることにより、(a)微粉末が均一に(c)農薬活性成分や
(b)展着性液体と接触する機会が増大する。そのため、
農薬粉剤は、散布直後の付着性が向上するとともに経時
的、耐候性も増強される。更に、このようにして農薬活
性成分が効率的にその効果を発揮させられるため、農薬
としての薬効の増強につながる。
【0034】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらの実施例に制限されるものではない。
【0035】〔実施例1〕 バリダマイシン 0.55重量部 モビニールパウダーDM-200(45μm以下) 0.55重量部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(NP-20) 1.0重量部 上記組成の各成分を乳鉢混合し、濃粉を得る。
【0036】次に、2.1重量部のこの濃粉および0.
1重量部のソルビン酸カリウムに、全体で100重量部
となる量の粉剤用クレーを加えて、混合する。次いで、
該混合物をアトマイザー(細川鉄工(株)製)粉砕し、
リボンミキサーで十分に混合して、平均粒子径45μm
以下の粉剤を得た。
【0037】〔実施例2〕 バリダマイシン 0.55重量部 モビニールパウダーDM−200(45μm以下) 0.55重量部 パラフィン 1.0重量部 上記組成の各成分を乳鉢混合し、濃粉を得る。
【0038】次に、2.1重量部のこの濃粉および0.
1重量部のソルビン酸カリウムに、全体で100重量部
となる量の粉剤用クレーを加えて、混合する。次いで、
該混合物をアトマイザー(細川鉄工(株)製)粉砕し、
リボンミキサーで十分に混合して、平均粒子径45μm
以下の粉剤を得た。
【0039】〔実施例3〕 バリダマイシン 0.55重量部 モビニールパウダーDM-200(45μm以下) 0.55重量部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(NP-90) 1.0重量部 上記組成の各成分を乳鉢混合し、濃粉を得る。
【0040】次に、2.1重量部のこの濃粉および0.
1重量部のソルビン酸カリウムに、全体で100重量部
となる量の粉剤用クレーを加えて、混合する。次いで、
該混合物をアトマイザー(細川鉄工(株)製)粉砕し、
リボンミキサーで十分に混合して、平均粒子径45μm
以下の粉剤を得た。
【0041】〔実施例4〕 バリダマイシン 0.55重量部 スタコデックスSH(150μm以下) 1.0重量部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(NP-20) 1.5重量部 粉剤用クレー 3.0重量部 上記組成の各成分を乳鉢混合し、濃粉を得る。
【0042】次に、6.05重量部のこの濃粉および
0.1重量部のソルビン酸カリウムに、全体で100重
量部となる量の粉剤用クレーを加えて、混合する。次い
で、該混合物をアトマイザー(細川鉄工(株)製)粉砕
し、リボンミキサーで十分に混合して、平均粒子径45
μm以下の粉剤を得た。
【0043】〔比較例1〕実施例1における成分中、モ
ビニールパウダーDM−200を除いて粉剤を製した。
【0044】〔比較例2〕実施例1における成分中、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル(NP−2
0)を除いて粉剤を製した。
【0045】〔比較例3〕実施例1における成分中、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル(NP−2
0)及びモビニールパウダーDM−200を除いて粉剤
を製した。
【0046】〔比較例4〕実施例4における成分中、ス
タコデックスSHを除いて粉剤を製した。
【0047】〔比較例5〕実施例4における成分中、N
P−20を除いて粉剤を製した。
【0048】〔比較例6〕実施例1におけるモビニール
パウダーDM−200が微粒子でないもの(50%以上
の粒子が150μm以上の粒子径)を用いて粉剤を製し
た。
【0049】
【発明の効果】次に本発明の農薬粉剤において、農薬活
性物質の薬効が十分発揮される結果、農薬としての効果
が向上することを更に詳しく説明するために試験例を示
す。 試験例1 (1)試験方法 9cmφポットに3茎植えとし約6週間栽培したイネ
(品種中生新千本)をベルジャーダスター(池田理化
製)のガラス容器内にいれ、40cmHgまで減圧した
後、200mg/ポット(4kg/10アールに相当)の割
合で散布した。
【0050】散布後1分間はガラス容器内に静置し、そ
の後取り出して高温高湿(28−32℃,相対湿度10
0%)下に放置した。
【0051】散布4日後に、予めPSA培地で2日間培
養しておいたイネ紋枯病菌の菌叢ディスク(直径1cm)
をイネ株内に挟み込み接種した。
【0052】接種7日後に病斑高を測定した。試験は3
反復した。1処理3連性。 (2)試験結果
【表1】 試験例1から明白なように、本発明の(a)微粉末,(b)展
着性液体および(c)農薬活性成分を含有する農薬粉剤
は、通常の粉剤に比べて、著しく病斑高の進展を持続的
に抑えていることが判明した。
【0053】この結果より、本発明粉剤においては、農
薬活性成分が効率的に利用され、その薬効が十分発揮さ
せられ、農薬として効果が増強されることが判明した。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】例えば、粉剤の飛散損失を防ぎ、かつ植物
体上への粉剤の落下量を多くする目的で、粉剤を凝集し
て顆粒状にすることが試みられているが、この場合植物
体への付着性が低下し不十分である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】例えば、酢酸ビニル-ベオバ共重合樹脂
(ヘキスト合成製:モビニールパウダーDM−20
TM,MFT=0℃;ヘキスト合成製:モビニールパウ
ダーSATM,MFT=10℃)等のベオバ系粉末エマル
ジョンやセビアンATM(ダイセル化学製:MFT=0
℃)等の酢酸ビニル系粉末エマルジョンが挙げられる。
また、その他には酢酸ビニルとエチレン,アクリル酸,
バーサチック酸ビニル等との共重合体でもこれに適す
る。更には、加工デンプンとして、スタコデックスSH
TM(松谷化学製),バイオスターチTM(日澱化学製)等
の低粘性加工デンプンなども成膜作用を有し、本発明に
使用できる。好ましくは、ベオバ系粉末エマルジョンや
加工デンプンが使用される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】このような成膜成分としてはオイドラギッ
ドRSTM(樋口商会製:MFT=47℃),オイドラギ
ッドRLTM(樋口商会製:MFT=39℃)等が挙げら
れる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】また、成膜助剤としてはクエン酸トリエチ
ル,トリアセチン,クエン酸トリブチル,ジブチルフタ
レート,エチレングリコール,ブチルカルビトールアセ
テート等が挙げられる。このような助剤を使用して、高
いMFT値を有する成分の実質MFTを常温以下に下げ
ることによって、本発明に使用することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】本発明において用いられる農薬活性物質と
しては、 有機イオウ系殺菌剤…エチレンビス(ジチオカルバミン
酸)亜鉛,エチレンビス(ジチオカルバミン酸)マンガ
ン,エチレンビス(ジチオカルバミン)アンモニウム,
ビス(ジメチルジチオカルバミン酸)エチレンビス(ジ
チオカルバミン酸)二亜鉛など。 有機リン系殺菌剤…チオリン酸 S-ベンジルO,O-ジイ
ソプロピル、ジチオリン酸 S,S-ジフェニル O-エチ
ルなど。 有機ヒ素系殺菌剤…メタンアルソン酸鉄、メタンアルソ
ン酸アンモニウム鉄な。ど 有機塩基系殺菌剤…ペンタクロロフェノール、テトラク
ロロイソフタロニトリル、フサライドなど。 その他の殺菌剤…バリダマイシン、トリシクラゾール、
N-(トリクロロメチルチオ)-4-シクロヘキセン-1,2-
ジカルボキシミド、フェナジン 5-オキシド、1-(ブチ
ルカルバモイル)-2-ベンズイミダゾールカルバミン酸
メチル、フェリムゾンなど。 有機リン系殺虫剤…MEP、ジチオリン酸 S-[1,2-
ビス(エトキシカルボニル)エチル]O,O-ジメチル、リ
ン酸 2,2-ジクロロビニルジメチル、2,2,2-トリク
ロロ-1-ヒドロキシエチルホスホン酸 ジメチル、N-ア
セチルホスホルアミドチオール酸 O,S-ジメチル、リ
ン酸 ジメチル(E)-1-メチル-2-メチルカルバモイル
ビニル、ジチオリン酸 O,O-ジメチル S-[α-(エトキ
シカルボニル)ベンジル]、ジチオリン酸 O,O-ジメチ
ル S-(N-メチルカルバモイルメチル)、ピラクロホス
など。 有機塩素系殺虫剤…6,7,8,9,10,10-ヘキサクロ
ロ-1,5,5a,6,9,9a-ヘキサヒドロ-6,9-メタノ
-2,4,3-ベンゾジオキサチエピン 3-オキシドなど。 カーバメート系殺虫剤…メチルカルバミン酸 1-ナフチ
ル、メチルカルバミン酸 m-トリル、メチルカルバミン
酸 o-(sec-ブチルフェニル)(以下、BPMCと略称す
る)など。 ピレスロイド系殺虫剤…ピレトリン、アレスリン、レス
メトリンなど。 抗生物質剤…ブラストサイジンS、カスガマイシン、ポ
リオキシン、オキシテトラサイクリンなど。 その他の殺虫剤…cartap、N-(メチルカルバモイ
ルオキシ)チオアセトイミド酸 S-メチルなど。 が挙げられ、特に、バリダマイシンに有効である。しか
し、本発明はこれらの例示には制限されるものではな
い。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】〔実施例1〕 バリダマイシン 0.55重量部 モビニールパウダーDM-200TM(45μm以下) 0.55重量部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(NP-20TM) 1.0 重量部 上記組成の各成分を乳鉢混合し、濃粉を得る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】〔実施例2〕 バリダマイシン 0.55重量部 モビニールパウダーDM-200TM(45μm以下) 0.55重量部 パラフィン 1.0 重量部 上記組成の各成分を乳鉢混合し、濃粉を得る。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】〔実施例3〕 バリダマイシン 0.55重量部 モビニールパウダーDM-200TM(45μm以下) 0.55重量部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(NP-90TM) 1.0 重量部 上記組成の各成分を乳鉢混合し、濃粉を得る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】〔実施例4〕 バリダマイシン 0.55重量部 スタコデックスSHTM(150μm以下) 1.0 重量部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(NP-20TM) 1.5 重量部 粉剤用クレー 3.0 重量部 上記組成の各成分を乳鉢混合し、濃粉を得る。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】〔比較例1〕実施例1における成分中、モ
ビニールパウダーDM-200TMを除いて粉剤を製し
た。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】〔比較例2〕実施例1における成分中、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル(NP-20
TM)を除いて粉剤を製した。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】〔比較例3〕実施例1における成分中、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル(NP-20
TM)及びモビニールパウダーDM-200TMを除いて粉
剤を製した。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】〔比較例4〕実施例4における成分中、ス
タコデックスSHTMを除いて粉剤を製した。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】〔比較例5〕実施例4における成分中、N
P-20TMを除いて粉剤を製した。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】〔比較例6〕実施例1におけるモビニール
パウダーDM-200TMが微粒子でないもの(50%以
上の粒子が150μm以上の粒子径)を用いて粉剤を製
した。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)常温以下で成膜しうる微粉末,(b)植物
    体と親和性のある展着性液体および(c) 農薬活性成分を
    含有する粉剤。
  2. 【請求項2】(a)微粉末の平均粒子径が150μm以下
    である請求項1記載の粉剤。
  3. 【請求項3】最低成膜温度が20℃以下である(a)微粉
    末を用いる請求項1記載の粉剤。
  4. 【請求項4】(c) 農薬活性成分としてバリダマイシンを
    含有する請求項1記載の粉剤。
JP03043684A 1991-03-08 1991-03-08 農薬粉剤 Expired - Lifetime JP3126399B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03043684A JP3126399B2 (ja) 1991-03-08 1991-03-08 農薬粉剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03043684A JP3126399B2 (ja) 1991-03-08 1991-03-08 農薬粉剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05294802A true JPH05294802A (ja) 1993-11-09
JP3126399B2 JP3126399B2 (ja) 2001-01-22

Family

ID=12670672

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03043684A Expired - Lifetime JP3126399B2 (ja) 1991-03-08 1991-03-08 農薬粉剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3126399B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1287739A1 (en) * 2001-08-24 2003-03-05 National Starch and Chemical Investment Holding Corporation Water dispersible starch based physical form modification of agricultural agents
WO2009130910A1 (ja) * 2008-04-25 2009-10-29 日本曹達株式会社 顆粒状農薬組成物及びその製造方法
JP2011148723A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Mitsui Chemicals Agro Inc 土壌病害防除用粉粒製剤および土壌病害防除方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1287739A1 (en) * 2001-08-24 2003-03-05 National Starch and Chemical Investment Holding Corporation Water dispersible starch based physical form modification of agricultural agents
US6667277B2 (en) 2001-08-24 2003-12-23 National Starch And Chemical Investment Holding Corporation Water dispersible starch based physical form modification of agricultural agents
WO2009130910A1 (ja) * 2008-04-25 2009-10-29 日本曹達株式会社 顆粒状農薬組成物及びその製造方法
CN102014620A (zh) * 2008-04-25 2011-04-13 日本曹达株式会社 颗粒状农药组合物及其制造方法
EA018609B1 (ru) * 2008-04-25 2013-09-30 Ниппон Сода Ко., Лтд. Гранулированная агрохимическая композиция и способ её получения
JP2011148723A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Mitsui Chemicals Agro Inc 土壌病害防除用粉粒製剤および土壌病害防除方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3126399B2 (ja) 2001-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070280981A1 (en) Adherent biologically active ingredient carrier granule
US4761423A (en) Seed dressing additive
KR20190011263A (ko) 중합체성 코팅 조성물
HU185420B (en) Process for the production of ammonium-complexes of natural proteins and bioactive coating and retaining substance compositions of plant protection containing such compounds
WO2016013506A1 (ja) コーティングイネ種子及びその製造方法
EP0950354B1 (en) Dithiocarbamate fungicide compositions
JPS62258307A (ja) 高耐雨性ジチオカ−バメ−ト組成物
US4485103A (en) Controlled release acrylic polymer coated granular pesticidal compositions with attendant reduced dermal toxicity
GB2040684A (en) Pesticidal composition and method for treating seeds prior to planting
JPS6050762B2 (ja) 温度により放出の調節される農薬組成物
JPH05294802A (ja) 農薬粉剤
JPH08231301A (ja) 粒状組成物
WO2016167315A1 (ja) コーティングイネ種子及びその製造方法
JP2000191407A (ja) 被覆農業用組成物
WO2016013507A1 (ja) コーティングイネ種子及びその製造方法
JP3489981B2 (ja) 防腐防かび剤
JP2016202177A (ja) コーティングイネ種子及びその製造方法
US8486430B2 (en) Adjustable density, partially water-dispersible carrier for active agents
JP2515537B2 (ja) 農薬粉剤
JP3063451B2 (ja) 殺菌・殺ウイルス特性を有する農園芸用薬剤及び農園芸用殺菌・殺ウイルス方法
US20110130291A1 (en) Dispersible adhesive granules
JP2515541B2 (ja) 農薬粉剤
CN1121814C (zh) 杀真菌组合物
GB2095115A (en) Pesticidal composition and method for treating seeds prior to planting
JPS61145103A (ja) 工業用殺菌剤

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20001003

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 8

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 8

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081102

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091102

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091102

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111102

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111102

Year of fee payment: 11