JP2529859B2 - アシロキシ安息香酸のピリミジニルフェニルエステル誘導体 - Google Patents
アシロキシ安息香酸のピリミジニルフェニルエステル誘導体Info
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- JP2529859B2 JP2529859B2 JP62173163A JP17316387A JP2529859B2 JP 2529859 B2 JP2529859 B2 JP 2529859B2 JP 62173163 A JP62173163 A JP 62173163A JP 17316387 A JP17316387 A JP 17316387A JP 2529859 B2 JP2529859 B2 JP 2529859B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、液晶化合物、就中強誘電性カイラルスメ
クチック液晶化合物に関するものである。液晶は、その
電気光学的な性能を利用した各種表示装置に使用されて
いる。
クチック液晶化合物に関するものである。液晶は、その
電気光学的な性能を利用した各種表示装置に使用されて
いる。
(従来の技術) 液晶材料を使用した各種表示装置が多用されている
が、その液晶材料は殆どネマチック液晶である。ネマチ
ック液晶は、電界に対する応答速度に限界があり、速い
応答を必要とする光シャッター、動画用ディスプレイに
は不向きである。
が、その液晶材料は殆どネマチック液晶である。ネマチ
ック液晶は、電界に対する応答速度に限界があり、速い
応答を必要とする光シャッター、動画用ディスプレイに
は不向きである。
1975年にR.B.Meyerらによって強誘電性カイラルスメ
クチック液晶がみつけ出され、その速い電界応答性の故
に注目を集めた。
クチック液晶がみつけ出され、その速い電界応答性の故
に注目を集めた。
ねじれネマチック方式において、液晶のネジレを誘発
するためにカイラル物質の添加が行われている。かゝる
目的に合う化合物の探索が続けられている(特開昭62−
81373号)。
するためにカイラル物質の添加が行われている。かゝる
目的に合う化合物の探索が続けられている(特開昭62−
81373号)。
(解決しようとする問題点) 本発明は、化合物それ自体で液晶性とりわけ強誘電性
液晶を示すとともに、スメクチツク相を呈する液晶材料
にブレンドすると、該相をカイラルスメクチックC*相を
呈する液晶へと誘導できるカイラルドーパントとしても
有効な新規液晶化合物式(III)を提供する。
液晶を示すとともに、スメクチツク相を呈する液晶材料
にブレンドすると、該相をカイラルスメクチックC*相を
呈する液晶へと誘導できるカイラルドーパントとしても
有効な新規液晶化合物式(III)を提供する。
式(III) (式中R1はC1〜C5のアルキル基を、R2はC6〜C12のアル
キル基又はアルコキシ基を、*は不斉炭素原子を示す) (問題点を解決するための手段) 本発明によつて提供される化合物は、次のようにして
造られる。即ち、 (式中R1、R2、*は前記と同じ) ここにおいて、反応は、酢酸エチルエステル、ジクロ
ルエタン、クロロホルム、エーテル、テトラヒドロフラ
ン、ベンゼン、トルエン、ジメチルホルムアミドなどの
適宜溶媒中、ジシクロヘキシルカルボジイミド、1,1−
スルフィニルジイミダゾール、1,1−カルボニルジイミ
ダゾール、塩化チオニルなどの縮合剤の存在下に行われ
る。使用される原料化合物(I)は次の反応式にしたが
つて造られる。
キル基又はアルコキシ基を、*は不斉炭素原子を示す) (問題点を解決するための手段) 本発明によつて提供される化合物は、次のようにして
造られる。即ち、 (式中R1、R2、*は前記と同じ) ここにおいて、反応は、酢酸エチルエステル、ジクロ
ルエタン、クロロホルム、エーテル、テトラヒドロフラ
ン、ベンゼン、トルエン、ジメチルホルムアミドなどの
適宜溶媒中、ジシクロヘキシルカルボジイミド、1,1−
スルフィニルジイミダゾール、1,1−カルボニルジイミ
ダゾール、塩化チオニルなどの縮合剤の存在下に行われ
る。使用される原料化合物(I)は次の反応式にしたが
つて造られる。
(式中R1、*は前記と同じ) ここにおいて、出発原料である化合物は乳酸エチルエ
ステル〔α〕19+14.52°にR1Xで示されるアルキルハラ
イドを反応させ、加水分解して造られる。
ステル〔α〕19+14.52°にR1Xで示されるアルキルハラ
イドを反応させ、加水分解して造られる。
又、もう一方の原料である式(II)で示される化合物
は特開昭61−189274号に記載の方法に従い造られる。
は特開昭61−189274号に記載の方法に従い造られる。
かくて得られた本発明目的化合物は、他の液晶材料、
就中スメクチック相を呈する液晶にブレンドするとカイ
ラルスメクチックC相を呈する液晶に誘導できる性能を
持っており、ブレンドによって電界に対する応答速度を
高める働きをする。又、それ自体でも強誘電性液晶とし
ての性能を持っている。
就中スメクチック相を呈する液晶にブレンドするとカイ
ラルスメクチックC相を呈する液晶に誘導できる性能を
持っており、ブレンドによって電界に対する応答速度を
高める働きをする。又、それ自体でも強誘電性液晶とし
ての性能を持っている。
以下本発明を詳述するために実施例を記述する。
実施例1 (S)−2−〔4′−{4″−(2−メトキシ)プロ
ピオニルオキシ}ベンゾイルオキシ〕フェニル−5−n
−オクチルピリミジン 2.3g(0.01モル)の(S)−4−(2′−メトキシプ
ロピオニルオキシ)安息香酸、2.9g(0.01モル)の2−
(4′−ヒドロキシ)フェニル−5−n−オクチルピリ
ミジンを25mlの酢酸エチルに溶かし、2.3g(0.01モル)
のジシクロヘキシルカルボジイミド、0.13g(0.0011モ
ル)のジメチルアミノピリジンを加えて室温で26時間撹
拌を行った。終了後、沈殿を濃縮し、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーで単離し、エタノールで再結晶する
ことにより題記化合物を得た。収量0.28g ▲〔α〕25 D▼−31.1°(C=2.0,CHCl3) IR(nijol)νmax,cm-1: 1780,1740,1435,1270,1200,11651 H-NMR(CDCl3),δ(ppm): 0.50〜2.00(m,18H) 2.60 (t,2H) 3.47 (s,3H) 4.10 (q,1H) 7.23 (d,2H) 8.20 (d,2H) 8.28 (d,2H) 8.45 (d,2H) 8.57 (s,2H) 実施例2 (S)−2−〔4′−{4″−(2−ブトキシ)プロ
ピオニルオキシ}ベンゾイルオキシ〕フェニル−5−n
−オクチルピリミジン 1.5g(0.0056モル)の(S)−4−(2′−ブトキシ
プロピオニルオキシ)安息香酸、1.6g(0.0056モル)の
2−(4′−ヒドロキシ)フェニル−5−n−オクチル
ピリミジンを15mlの酢酸エチルに溶かし、1.3g(0.0063
モル)のジシクロヘキシルカルボジイミド及び0.07g
(0.00057モル)のジメチルアミノピリジンを加えて室
温で19時間撹拌し、実施例1と同様の処理を行うことに
より題記化合物を得た。収量0.39g ▲〔α〕25 D▼−30.2°(C=2.0,CHCl3) IR(nujol)νmax,cm-1: 1780,1735,1470,1440,1265,12001 H-NMR(CDCl3),δ(ppm): 0.63〜2.07(m,25H) 2.62 (t,2H) 3.53 (t,2H) 4.18 (q,1H) 7.23 (d,2H) 7.30 (d,2H) 8.22 (d,2H) 8.47 (d,2H) 8.57 (d,2H) 実施例3 (S)−2−〔4′−{4″−(2−ブトキシ)プロ
ピオニルオキシ}ベンゾイルオキシ〕フェニル−5−n
−オクチルオキシピリミジン 1.5g(0.0056モル)の(S)−4−(2′−ブトキシ
プロピオニルオキシ)安息香酸、1.7g(0.0056モル)の
2−(4′−ヒドロキシ)フェニル−5−n−オクチル
オキシピリミジンを15mlの酢酸エチルに溶かし、1.3g
(0.0063モル)のジシクロヘキシルカルボジイミド及び
0.07g(0.00057モル)のジメチルアミノピリジンを加え
て室温で15時間撹拌し、実施例1と同様の処理を行うこ
とにより題記化合物を得た。収量0.33g ▲〔α〕25 D▼−27.8°(C=2.0,CHCl3) IR(nujol)νmax,cm-1: 1780,1750,1470,1450,1275,12051 H-NMR(CDCl3),δ(ppm): 0.63〜2.00(m,25H) 3.37〜3.80(m,2H) 4.08 (t,2H) 4.18 (q,1H) 7.23 (d,2H) 7.30 (d,2H) 8.25 (d,2H) 8.42 (d,2H) 8.43 (d,2H) 実施例4 実施例2,3で得た化合物を、液晶材料*)にブレンドし
たところ、高い応答速度を持つ組成物を得た。
ピオニルオキシ}ベンゾイルオキシ〕フェニル−5−n
−オクチルピリミジン 2.3g(0.01モル)の(S)−4−(2′−メトキシプ
ロピオニルオキシ)安息香酸、2.9g(0.01モル)の2−
(4′−ヒドロキシ)フェニル−5−n−オクチルピリ
ミジンを25mlの酢酸エチルに溶かし、2.3g(0.01モル)
のジシクロヘキシルカルボジイミド、0.13g(0.0011モ
ル)のジメチルアミノピリジンを加えて室温で26時間撹
拌を行った。終了後、沈殿を濃縮し、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーで単離し、エタノールで再結晶する
ことにより題記化合物を得た。収量0.28g ▲〔α〕25 D▼−31.1°(C=2.0,CHCl3) IR(nijol)νmax,cm-1: 1780,1740,1435,1270,1200,11651 H-NMR(CDCl3),δ(ppm): 0.50〜2.00(m,18H) 2.60 (t,2H) 3.47 (s,3H) 4.10 (q,1H) 7.23 (d,2H) 8.20 (d,2H) 8.28 (d,2H) 8.45 (d,2H) 8.57 (s,2H) 実施例2 (S)−2−〔4′−{4″−(2−ブトキシ)プロ
ピオニルオキシ}ベンゾイルオキシ〕フェニル−5−n
−オクチルピリミジン 1.5g(0.0056モル)の(S)−4−(2′−ブトキシ
プロピオニルオキシ)安息香酸、1.6g(0.0056モル)の
2−(4′−ヒドロキシ)フェニル−5−n−オクチル
ピリミジンを15mlの酢酸エチルに溶かし、1.3g(0.0063
モル)のジシクロヘキシルカルボジイミド及び0.07g
(0.00057モル)のジメチルアミノピリジンを加えて室
温で19時間撹拌し、実施例1と同様の処理を行うことに
より題記化合物を得た。収量0.39g ▲〔α〕25 D▼−30.2°(C=2.0,CHCl3) IR(nujol)νmax,cm-1: 1780,1735,1470,1440,1265,12001 H-NMR(CDCl3),δ(ppm): 0.63〜2.07(m,25H) 2.62 (t,2H) 3.53 (t,2H) 4.18 (q,1H) 7.23 (d,2H) 7.30 (d,2H) 8.22 (d,2H) 8.47 (d,2H) 8.57 (d,2H) 実施例3 (S)−2−〔4′−{4″−(2−ブトキシ)プロ
ピオニルオキシ}ベンゾイルオキシ〕フェニル−5−n
−オクチルオキシピリミジン 1.5g(0.0056モル)の(S)−4−(2′−ブトキシ
プロピオニルオキシ)安息香酸、1.7g(0.0056モル)の
2−(4′−ヒドロキシ)フェニル−5−n−オクチル
オキシピリミジンを15mlの酢酸エチルに溶かし、1.3g
(0.0063モル)のジシクロヘキシルカルボジイミド及び
0.07g(0.00057モル)のジメチルアミノピリジンを加え
て室温で15時間撹拌し、実施例1と同様の処理を行うこ
とにより題記化合物を得た。収量0.33g ▲〔α〕25 D▼−27.8°(C=2.0,CHCl3) IR(nujol)νmax,cm-1: 1780,1750,1470,1450,1275,12051 H-NMR(CDCl3),δ(ppm): 0.63〜2.00(m,25H) 3.37〜3.80(m,2H) 4.08 (t,2H) 4.18 (q,1H) 7.23 (d,2H) 7.30 (d,2H) 8.25 (d,2H) 8.42 (d,2H) 8.43 (d,2H) 実施例4 実施例2,3で得た化合物を、液晶材料*)にブレンドし
たところ、高い応答速度を持つ組成物を得た。
応答速度 駆動電圧 実施例2の化合物 40μsec/μm 20V 実施例3の化合物 50μsec/μm 20V *)用いた液晶材料は の混合物である。これに対し実施例の化合物を1/8添加
した。
した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田口 雅明 東京都江東区亀戸6丁目31番1号 セイ コー電子工業株式会社内 (72)発明者 原田 隆正 東京都江東区亀戸6丁目31番1号 セイ コー電子工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】式 (式中R1はC1〜C5のアルキル基を、R2はC6〜C12のアル
キル基又はアルコキシ基を、*は不斉炭素原子を示す) で示されるアシロキシ安息香酸のピリミジニルフェニル
エステル誘導体
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62173163A JP2529859B2 (ja) | 1987-07-10 | 1987-07-10 | アシロキシ安息香酸のピリミジニルフェニルエステル誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62173163A JP2529859B2 (ja) | 1987-07-10 | 1987-07-10 | アシロキシ安息香酸のピリミジニルフェニルエステル誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6438076A JPS6438076A (en) | 1989-02-08 |
JP2529859B2 true JP2529859B2 (ja) | 1996-09-04 |
Family
ID=15955268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62173163A Expired - Fee Related JP2529859B2 (ja) | 1987-07-10 | 1987-07-10 | アシロキシ安息香酸のピリミジニルフェニルエステル誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2529859B2 (ja) |
-
1987
- 1987-07-10 JP JP62173163A patent/JP2529859B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6438076A (en) | 1989-02-08 |
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Legal Events
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