JP2529597B2 - 機械式駐車設備の非常停止装置 - Google Patents

機械式駐車設備の非常停止装置

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JP2529597B2 JP1034257A JP3425789A JP2529597B2 JP 2529597 B2 JP2529597 B2 JP 2529597B2 JP 1034257 A JP1034257 A JP 1034257A JP 3425789 A JP3425789 A JP 3425789A JP 2529597 B2 JP2529597 B2 JP 2529597B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、機械式駐車設備の非常停止装置に関す
る。
(従来の技術) 機械式駐車設備の場合、例えばリヤドアを開けたまま
車両を搭載パレットに搭載すると、搭載パレットの移送
運転途中で開いたリヤドアが機械式駐車設備の機構部と
干渉して車両を損傷させるばかりでなく、それに気付か
ないと機械式駐車設備の駆動モータはモータトルクの限
界まで駆動し続けるため、駐車設備自体も壊滅的な打撃
を被り復旧困難に陥ったり、再生に多大の時間を要する
こととなる。
そこで、このような事故防止の目的で、例えば車両の
ドアの開閉状態を自動的に確認するために光電管などの
センサを設けることが従来より行われているが、このよ
うなセンサの設置場所は機械式駐車設備内で限られてし
まうので、駐車設備内のあらゆるスペースを上記センサ
によってカバーすることは不可能であり、またセンサが
設置されていても例えば車両の異常部分がそこに横切ら
ない限り異常を検知できない。
これに替わるものとして、機械式駐車設備の所要の位
置に集音マイクを設け、この集音マイクによる検出音量
の大小に応じて駐車設備の駆動モータを停止させるよう
に構成したもの(実開昭61−78955)も開発されてい
る。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上述したように集音マイクによる検出
音量の大小を直接事故の有無に結び付けて判断する非常
停止装置の場合、以下の理由によってその判断が不正確
になるという問題点を有する。
すなわち、機械式駐車設備の運転中には、起動音やブ
ザー音など多種類の音が生じるが、これらの音量が異常
運転時の音量と等しい場合には、正常音を異常音と誤認
することになるし、また正常音程度の音量の異常音が生
じても(例えば運転停止時に機構の一部のボルトが外れ
て音が出るなど)、これを異常音と認識できない。
(発明の目的) この発明は、上記課題を解決するためになされたもの
で、異常の有無を正確に判断することのできる機械式駐
車設備の非常停止装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) この発明は、機械式駐車設備における所定場所に設け
られた集音マイクと、機械式駐車設備の運転時に集音マ
イクにより連続的に検出される音量を音量パターンとし
て周波数別に取り出す音量弁別手段と、機械式駐車設備
が正常運転されるとき前記音量弁別手段から取り出され
る音量パターンに対応してその音量レベルに所定の許容
幅をもたせた基準音量パターンを予め記憶しておき、そ
の基準音量パターンと実際の運転において音量弁別手段
から取り出される音量パターンとを各周波数別に比較
し、その音量パターンが基準音量パターンの許容範囲か
ら外れたとき機械的駐車設備の駆動源を停止させる制御
装置とを設けたものである。
(作用) この発明においては、機械式駐車設備の運転時に集音
マイクにより連続的に検出される音量が音量弁別手段に
よって周波数別の音量パターンとして取り出される。取
り出された音量パターンは、制御装置によって正常運転
時の音量パターンに対応する基準音量パターンと周波数
別に比較され、音量パターンが基準音量パターンの許容
範囲から外れると、制御装置によって機械式駐車設備の
駆動源が停止させられる。
(実施例) 第1図はこの発明の一実施例である非常停止装置を適
用した機械式駐車設備を示す縦断面図である。
第1図において、建屋1の地下に形成された駐車空間
2には多層円形循環方式の駐車装置3が設けられてい
る。この駐車装置3において、左右1対のスプロケット
ホイール4,4′は駐車空間2の地下床5上に図示しない
ブラケットによって支承されており、これら1対のスプ
ロケットホイール4,4′間に無端チェーン6が水平に掛
け渡されている。これらスプロケットホイール4,4′お
よび無端チェーン6からなる機構は前後(第1図の紙面
の垂直方向)に互いに対向させて1対設けられており、
前後の無端チェーン6には複数のアタッチメントプレー
ト7が等間隔に、かつ前後で対向し合うように取り付け
られている。
パレット8は車両W搭載用の板部材であって、その右
側部下面の前後には下向きに開放するV溝を有する受金
具9が固設され、前記アタッチメントプレート7の先端
に内向き(前後のアタッチメントプレート7が対向し合
う向き)に突設された図示しないハンガー軸に上記受金
具9を係合させることによって、パレット8の右側を前
後のアタッチメントプレート7上に上方に向けて抜取り
可能に支持させてある。またパレット8の左側部前後端
面にはそれぞれ上下2個のガイドローラ10,11が軸支し
てあり、このうち上のガイドローラ10は前後1対の無端
チェーン6の上方においてこれらと平行に配設された前
後1対の上部ガイドローラ12に係合する一方、下のガイ
ドローラ11は地下床5に無端チェーン6と平行に配設さ
れた前後1対の下部ガイドレール13に係合し、これらガ
イドレール12,13にガイドローラ10,11との係合と、前記
アタッチメントプレート7のハンガー軸と受金具9との
係合とによって、パレット8が無端チェーン6の上下に
おいて左右方向へ直線移動できるようにしてある。
左右に配置された前後1対のスプロケットホイール4,
4′から左側へ一定間隔を隔てた地下床5上の各位置に
は、図示しないブラケットを介して前後1対のハンガー
アーム14,14′がそれぞれ支承されている。これらハン
ガーアーム14,14′の先端部内側にはそれぞれローラ15,
15′が軸支されており、前記パレット8の左側部下面の
前後に固設された受金具16に上記ローラ15,15′が係合
して、駐車装置3の左右両端部でのパレット8の反転移
行の際にこのパレット8の左側の支持が行われ、この支
持と前記アタッチメントプレート7のハンガー軸による
パレット8右側の支持とによってパレット8を水平姿勢
に保つようにしてある。そして、このように構成された
駐車装置3の右端側には、この駐車装置3から発する音
が集音するための集音マイク17が設けられている。
上記した駐車空間2には、駐車装置3の左端部から地
上に向けて車両Wを昇降させるための昇降路30が形成さ
れている。この昇降路30の上方の地下床Fには円形ピッ
ト31が形成され、円形ピット31の床に貫設した矩形穴31
aを介して昇降路30と地上の車両乗入室32とが連通させ
てある。車両乗入室32は、建屋1の左側壁1aに形成され
シャッタ33で開閉される入出庫口34を介して屋外の車道
Rに通じている。
前記昇降路30内には昇降して円形ピット31の矩形穴31
aに嵌入しうる昇降リフト35が設けられている。この昇
降リフト35に形成された垂直ブロック35aの前後面の左
上部および右下部には支持ローラ37が軸支されており、
昇降路30の左方に垂設された水平断面H形の前後1対の
柱38の左右両側面の凹所のそれぞれに上記支持ローラ37
を転動自在に係合させることによって、柱38に対して昇
降リフト35が片持ち状態で昇降自在となるように支持さ
せられている。
昇降路30における地下床上には昇降リフト35用の駆動
モータ39が設けられ、別に昇降路30の上下にわたって設
けられたチェーン・スプロケット伝達機構40を介して上
記駆動モータ39と昇降リフト35の垂直ブロック35aとが
連係させてあり、駆動モータ39の駆動によって昇降リフ
ト35が前記柱38に沿って昇降動作するようにしてある。
昇降リフト35の水平面部35b上には、下面の4隅に車
輪41を軸支した平面形状が長方形の搭載体42が、昇降路
30のほぼ中心に定められた垂直軸線Mを中心として水平
姿勢で転動自在となるように支持されている。すなわ
ち、搭載体42はその下面中央部に垂設された中心軸42a
を、昇降リフト35の水平面部35b上の上記垂直軸線Mと
一致する位置に設けられた軸受43で支承する一方、昇降
リフト35の水平面部35b上の前後に配置され上記垂直軸
線Mを中心とする円の一部円弧をなす弧状レール44a,44
b上に前記車輪41を係合させることによって水平姿勢に
保持されている。搭載体42の上面の4隅にはパレット載
置板45がそれぞれ設けられ、そのうち前側右方および後
側左方のパレット載置板45上には突起45aが設けられて
いる。この突起45aは、駐車装置3によってその左側反
転部に移されてきたパレット8を昇降リフト35の上昇動
作によって上方に抜き取るさい、パレット8の下面の4
隅に設けられた脚部材8a,8bの下面の図示しないテーパ
穴に上記突起45aを嵌合させて、パレット8の位置決め
および保持をはかるためのものである。また、昇降リフ
ト35の水平面部35b上にはエアシリンダなどからなる位
置決め固定装置46が設けられ、常時はこの位置決め固定
装置46によって搭載体42を所定の向き(上記突起45aが
脚部材8a,8bのテーパ穴に嵌合しうる向き)に位置決め
固定する一方、必要に応じてその位置決め固定を解除し
搭載体42の自由揺動を許容するようにしてある。そし
て、このように構成された昇降リフト35が昇降動作する
昇降路30の下方と上部左方とには、昇降路30において、
昇降リフト35などから発する音を集音するための集音マ
イク18,19がそれぞれは設けられている。
前記円形ピット31には、これに嵌入して前記垂直軸線
Mまわりに水平姿勢で回転自在となるターンテーブル47
が設けられている。このターンテーブル47の中央部に
は、パレット8の出没嵌入を許容する矩形穴47aが貫設
されている。またターンテーブル47の外周部下面には前
記垂直軸線Mを中心とする円形をなす円軌道体48が固設
される一方、円形ピット31の床面上には複数個の支持ロ
ーラ49が分配設置されており、これら支持ローラ49上に
上記円軌道体48を載置させることによって、ターンテー
ブル47はその上面が地下床Fと面一になる水平姿勢に保
持されている。さらに、円形ピット31の外周部床面上に
は3個の調心ローラ50が分配設置され、これら調心ロー
ラ50の周面を円軌道体48の外周面に3方から転動自在に
圧接させることによって、ターンテーブル47の回転中心
を前記垂直軸線Mと一致させるようにしてある。
円形ピット31の床面の右方には減速機およびブレーキ
付きの可逆モータ51が設けられており、この可逆モータ
51から垂直上方に延びる出力軸に固定された摩擦ローラ
52をターンテーブル47の円軌道体48外周面に圧接させる
ことによって、可逆モータ51の駆動でターンテーブル47
を回転させられるようにしてある。
別に、円形ピット31の床面上にはターンテーブル47の
回動位置を検出するための複数のリミットスイッチ53が
設けられる一方、ターンテーブル47の円軌道体48下面に
はリミットスイッチ53に作用する検出用突起54が設けら
れており、この検出用突起54がリミットスイッチ53に作
用することによってターンテーブル47が所定の回動位置
にあることを検出できるようにしてある。
また円形ピット31の床面上の矩形穴31aを挟む左右両
側には、昇降リフト35の水平面部35b上に設けられた弧
状レール44a,44bとともに、円形の軌道を完成させる弧
状レール44c,44dが設けられている。
なお、図示しないがターンテーブル47の矩形穴47aの
側壁と、搭載体42の側面とには、昇降リフト35によって
搭載体42が持ち上げられるとき、パレット8がターンテ
ーブル47の矩形穴47aに首尾よく嵌入するように、ター
ンテーブル47と搭載体42との連結をはかりこれらの間の
位置合わせをするための連結機構が形成されている。そ
して、このようにターンテーブル47などが設けられた車
両乗入室32の入出庫口34付近には、この車両乗入室32で
発する音を集音するための集音マイク20が設けられてい
る。
上述した4個の集音マイク17,18,19,20は、機械式駐
車設備の運転時にこれらの集音マイク17〜20によって連
続的に検出される音量を音量パターンとして周波数別に
取り出す音量弁別装置55に接続されている。さらに、こ
の音量弁別装置55の次段には、音量弁別装置55から出力
される周波数別の音量パターンを、予めメモリー56bに
記憶されている周波数別の基準音量パターンとそれぞれ
比較する比較器56aなどを含む制御装置56が接続されて
いる。この制御装置56は、入力されてくる少なくとも1
つの周波数に対応する音量パターンが、その周波数に対
応する基準音量パターンの許容範囲から外れたときに、
前記駐車装置3の図示しない駆動モータ、昇降リフト35
を駆動するための駆動モータ39およびターンテーブル47
駆動用の可逆モータ51のそれぞれに対して停止指令を与
える機能も持っている。
第2図は、前記した機械式駐車設備の運転時の前記各
集音マイク17〜20によって連続的に検出される音量のう
ち、任意の周波数についての音量パターン(第2図
(C),(D)と、これに対応する基準音量パターン
(第2図(B))とを比較して示す波形図である。
第2図(B)に示す基準音量パターンは、正常運転時
に上記音量弁別装置55から出力される音量パターン(第
2図(A))に基づき、その音量パターンの音量レベル
に対し上下に一定の許容範囲を持たせて設定される。こ
の音量パターンの音量レベルは、運転の各工程ごとにそ
れぞれ異なっている。第2図に示されるように、この機
械式駐車設備では車両の入庫時と出庫時とで同一工程の
運転がなされる。すなわち図示しない制御盤において操
作者により所望パレット8に対応する押鉛が押されてか
ら車両乗入室32のシャッタ33が閉じるまでの5秒間の区
間(正常音量48dB)と、次にターンテーブル47が回転
駆動する4秒間の区間(正常音量50dB)と、昇降リフ
ト35が下降し終るまでの10時間の区間(正常音量55dB)
と、昇降リフト35上のパレット8をそのパレット8の
収容位置まで移送するために駐車装置3が回転駆動する
例えば25秒間の区間(正常音量80dB)と、操作者によ
り指定された所望パレット8をその収容位置から昇降リ
フト35まで移送するために駐車装置3が回転駆動する例
えば28秒間の区間(正常80dB)と、昇降リフト35が上
昇し終るまでの10秒間の区間(正常音量55dB)と、タ
ーンテーブル47が回転駆動する4秒間の区間(正常音量
50dB)と、車両乗入室32のシャッタ33が開く5秒間の
区間(正常音量45dB)とに分けられている。この場
合、運転装置3内におけるパレット8の収容位置が各パ
レット8毎に異なり、これに伴い上記,の運転時間
が各パレット8毎に異なるため、上記基準音量パターン
も各パレット8毎にそれぞれ設けられて上記メモリー56
bにそれぞれ記憶されている。
次に、前記機械式駐車設備の動作について説明する。
始めに、昇降リフト35は上昇位置にあり、ターンテー
ブル47はその矩形穴47aの長手方向が円形ピット31の矩
形穴31aの長手方向と直交する回動位置に停止してお
り、搭載体42はパレット8を搭載した状態でターンテー
ブル47の矩形穴47a内に収容されているものとする。ま
た、入出庫口34のシャッタ33は開いており、車両乗入室
32内には車両Wが乗り入れられていないものとする。
以上の状態から車両Wを出庫させる場合、図示しない
制御盤において上記車両Wが搭載されている所望パレッ
ト8に相当する押釦(図示せず)を押す。すると、まず
入出庫口34のシャッタ33が閉じ、ついで可逆モータ51の
起動によってターンテーブル47が所定方向に90度だけ回
転させられ、リミットスイッチ53の1つのターンテーブ
ル47の検出用突起54が作用した時点でターンテーブル47
は停止させられる。これにより、ターンテーブル47はそ
の矩形穴47aの長手方向が円形ピット31の矩形穴31aの長
手方向と一致するように揃えられる。その後、位置決め
固定装置46により搭載体42が昇降リフト35に対して位置
決め固定される。
次に、駆動モータ39が起動して、昇降リフト35が下降
し始める。昇降リフト35が駐車装置3の左側反転部まで
下降すると、パレット8は、その左側側部をハンガーア
ーム14のローラ15により支持されるとともに左側側部を
アタッチメントプレート7の先端のハンガー軸によりそ
れぞれ支持される。こうして、パレット8がハンガーア
ーム14とアタッチメントプレート7により支持された後
も、昇降リフト35は引続き下降を読け、昇降路30におけ
る地下床まで下降するとその位置で停止される。
その後、駐車装置3が起動し、左側反転部に位置する
上記パレット8がそのパレット8に対応する所定位置ま
で移送されるまで、パレット群8は長円形の循環運動を
行う。
この後、さらにパレット群8の循環運動は続行され、
制御盤により指示された所望のパレット8が車両Wを搭
載した状態で左側反転部まで移動すると駐車装置3は停
止する。
次に駆動モータ39が起動して、昇降リフト35が上昇を
開始する。この上昇途中において、搭載体42上の突起45
aが左側反転部で待機するパレット8下面の脚部材8bの
テーパ穴に嵌入して搭載体42上にパレット8が位置決め
保持される。このパレット8に搭載されている車両Wは
その後の昇降リフト35の上昇に伴い地上に向けて上昇
し、円形ピット31の矩形穴31aを通過してターンテーブ
ル47の矩形穴47aより上方に出てくる。
パレット8が矩形穴47aに嵌入する直前では、ターン
テーブル47と搭載体42との間に構成されている図示しな
い連結機構による連結動作が行われ、その連結機構のガ
イド作用によってパレット8は首尾よく矩形穴47aに嵌
入し、ターンテーブル47とパレット8の車両W搭載面と
が面一となったところで昇降リフト35は停止する。この
とき、昇降リフト35上の弧状レール44a,44bと、円形ピ
ット31の床面上の弧状レール44c,44bとによって円形の
軌道が完成する。
次に、位置決め固定装置46による搭載体42の位置決め
固定が解除となり、その後、可逆モータ51の起動によっ
てターンテーブル47が所定方向に90゜だけ回転させら
れ、リミットスイッチ53の1つにターンテーブル47の検
出用突起54が作用した時点でターンテーブル47は停止さ
せられる。ここで車両乗入室32の入出庫口34のシャッタ
33が開く。運転者は入出庫口34から車両乗入室32に入っ
て車両Wに乗り込み、前進運転により入出庫口34から屋
外の車道Rに退出する。
入庫時における動作も、上記出庫時の場合の動作と基
本的に同じである。相違する点は、出庫時の場合は、そ
の車両Wが搭載されているパレット8が駐車空間2から
呼び出されるのに対し、入庫時の場合は車両Wが搭載さ
れていない空パレット8が駐車空間2から呼び出される
点のみである。こうして、空パレット8が車両乗入室32
に呼び出されると、運転者は車両Wを車両乗入室32内の
空パレット8上に前進乗り入れし、そのあと車両Wから
降りて車両乗入室32から退出する。この車両Wは、次の
入出庫時において、制御盤を介して異なるパレット8の
呼び出し操作が行なわれた場合に、車両乗入室32から駐
車空間2に移送されることになる。
上記入出庫時において、各集音マイク17〜20によって
連続的に検出される音量は、音量弁別装置55によってい
くつかの周波数ごとの音量パターンとして出力される。
そのうちの任意の周波数の音量パターンが第2図(C)
に示すものであるとすると、この音量パターンは駐車装
置3が回転駆動しているの運転工程において、この周
波数での基準音量パターン(第2図(B))の許容範囲
から外れている。制御装置56では、機械式駐車設備の運
転に同期させて周波数別の基準音量パターンをメモリ56
bから順次読み出し、その基準音量パターンと音量弁別
装置55からの音量パターン(第2図(C))とを比較す
る。の運転工程では、第2図(C)に示す音量パター
ンの音量レベルは第2図(B)の基準音量パターンが示
す許容レベル範囲から外れているので、このとき制御装
置56は機械式駐車設備の各駆動源に対して停止指令を与
え、これによって駐車設備は非常停止する。制御装置56
では他の周波数についての音量パターンのレベルについ
ても同様にして、その周波数に対応する基準音量パター
ンと比較が行なわれる。
このように集音マイク17〜20によって検出された音量
を周波数別に分類し、各周波数別の音量を対応する周波
数での基準の音量と比較することから、例えば正常運転
において発生する機械音の音量と人の悲鳴などの音量が
同一レベルであっても、このときの人の悲鳴を識別でき
る。なぜなら、機械音の音量がピーク値を示す周波数と
人の悲鳴の音量がピーク値を示す周波数とは一般的に異
なるからである。人の悲鳴に限らず、正常運転時に発す
る機械音と異なる異常音が生じているときにも、同様に
してその異常音が識別され駐車設置の非常停止が行われ
る。また、第2図(D)に示すように、例えばの区間
で終了すべき駐車装置3の駆動がの区間にわたって引
き続き行なわれているような場合にも、その異常を検出
して装置を停止できる。
(発明の効果) 以上のように、この発明の機械式駐車設備の非常停止
装置によれば、集音マイクにより連続的に検出される音
量を音量弁別手段によって周波数別の音量パターンに分
類し、その音量パターンを制御装置によって基準音量パ
ターンと周波数別に比較して、音量パターンが基準音量
パターンの許容範囲から外れると駆動源を停止させるよ
うに構成しているので、正常運転時と異なる異常音が生
じたときこれを正確に識別して非常停止を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例である非常停止装置を適用
した機械式駐車設備の構成を示す縦断面図、第2図はそ
の非常停止装置における音量パターンと基準音量パター
ンとの比較動作を示す波形図である。 3……駐車装置、17〜20……集音マイク、 35……昇降リフト、39……駆動モータ、 47……ターンテーブル、51……可逆モータ、 55……音量弁別装置、56……制御装置、 56a……比較器、56b……メモリー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機械式駐車設備における所定場所に設けら
    れた集音マイクと、 機械式駐車設備の運転時に前記集音マイクにより連続的
    に検出される音量を音量パターンとして周波数別に取り
    出す音量弁別手段と、 機械式駐車設備が正常運転されるとき前記音量弁別手段
    から取り出される音量パターンに対応してその音量レベ
    ルに所定の許容幅をもたせた基準音量パターンを予め記
    憶しておき、その基準音量パターンと実際の運転におい
    て前記音量弁別手段から取り出される音量パターンとを
    各周波数別に比較し、その音量パターンが基準音量パタ
    ーンの許容範囲から外れたとき機械的駐車設備の駆動源
    を停止させる制御装置とを備えたことを特徴とする機械
    式駐車設備の非常停止装置。
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