JP2529592Y2 - ローディング機構 - Google Patents

ローディング機構

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JP2529592Y2
JP2529592Y2 JP2389588U JP2389588U JP2529592Y2 JP 2529592 Y2 JP2529592 Y2 JP 2529592Y2 JP 2389588 U JP2389588 U JP 2389588U JP 2389588 U JP2389588 U JP 2389588U JP 2529592 Y2 JP2529592 Y2 JP 2529592Y2
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cartridge
lever
locking lever
opening
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孔宏 佐藤
聡一 志村
三夫 高橋
浩二 浅子
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Description

【考案の詳細な説明】 〔概要〕 ディスク状記録媒体例えば光ディスクあるいは磁気デ
ィスクを収容するシャッタ付カートリッジを読出し装置
あるいは書込み装置もしくは読出し兼書込み装置に装入
して所定の作動位置に位置決めするために用いられるロ
ーディング機構に関し、 シャッタ付カートリッジが抜き出される際にはそのロ
ック機構が確実にロック解除され得るように保証された
ローディング機構を提供することを目的とし、 シャッタ付カートリッジの装入時にそのシャッタ部材
と係合してそれを開放させるシャッタ開放レバーと、シ
ャッタ付カートリッジを完全に装入した際に該シャッタ
付カートリッジとロック係合してそれをロック状態に保
持するロック用レバーとを具備し、シャッタ開放レバー
がシャッタ付カートリッジのシャッタ部材と係合してそ
の開放を開始する開放開始位置と、シャッタ付カートリ
ッジの完全装入位置に対応するシャッタ部材の完全開放
位置との間で枢動運動自在とされると共に常時は開放開
始位置側に弾性的に偏倚されており、ロック用レバーが
シャッタ付カートリッジのロック位置とロック解除位置
との間を弾性的に回動自在となっているローディング機
構において、ロック用レバーを常時ロック解除位置に弾
性的に偏倚させるべく該ロック用レバーに係合するロッ
ク解除用枢着レバーが設けられ、シャッタ開放レバーが
開放開始位置から完全開放位置まで枢動されたときに該
シャッタ開放レバーがロック解除用枢着レバーと係合し
てそれとロック用レバーとの係合を解除するように構成
されていることを特徴とするローディング機構を構成す
る。
〔産業上の利用分野〕
本考案はディスク状記録媒体例えば光ディスクあるい
は磁気ディスクを収容するシャッタ付カートリッジを読
出し装置あるいは書込み装置もしくは読出し兼書込み装
置に装入して所定の作動位置に位置決めするために用い
られるローディング機構に関する。
近年、光ディスクあるいは磁気ディスク等のディスク
状記録媒体をシャッタ付カートリッジ内に収容したもの
が広く用いられている。このようなシャッタ付カートリ
ッジが歓迎される主な理由としては、シャッタ付カート
リッジの保管中にディスク状記録媒体が塵埃等の異物か
ら保護されるという利点、またシャッタ付カートリッジ
の人員による取扱中にディスク状記録媒体が人員の手に
よる汚染から保護されるという利点が挙げられる。
しかしながら、その反面、シャッタ付カートリッジ用
のローディング機構には、ディスク状記録媒体に読出し
ヘッドあるいは書込みヘッドをアクセスし得るようにシ
ャッタ付カートリッジのシャッタを開くためのシャッタ
開放機構が付加的に伴うために、ローディング機構が複
雑化する不利点もある。
そのようなローディング機構を読出し装置あるいは書
込み装置もしくは読出し兼書込み装置に組み込む場合、
それら装置の大型化を伴うことなくローディング機構の
組込みを限られた空間内で行い得るようにするだけでな
く、信頼度の高いローディング作動を得られるように配
慮することも必要である。
〔従来の技術〕
第3(a)図および第3(b)図を参照すると、シャ
ッタ付カートリッジの一例として、光ディスクを収容し
たものが図示されており、このシャッタ付カートリッジ
Cは合成樹脂等の材料から形成された矩形状ケース本体
10と、この矩形状ケース本体に対して摺動自在に適用さ
れた金属製シャッタ部材12とから構成される。矩形状ケ
ース本体10内に収容された光ディスクはその両面に情報
を書き込むことが可能であり、このためシャッタ付カー
トリッジCは矩形状ケース本体10のA面側(すなわち、
第3(a)図に示す側)に対してもまた矩形状ケース本
体10のB面側(すなわち、第3(b)図に示す側)に対
しても読出しあるいは書込みを行い得るように構成され
ている。
第3(a)図および第3(b)図から見られるよう
に、シャッタ部材12は矩形状ケース本体10の先端側(す
なわち、読出し装置等に装入される際の先導端側)の側
辺4を跨ぐように摺動自在に配置されると共に該矩形状
ケース本体10のA面側およびB面側のそれぞれの側面に
沿って延在する側方片16および18を備える。矩形状ケー
ス本体10のA面側およびB面側のそれぞれの側面には側
方片16および18の板厚に相当する窪み領域20および22が
形成され、シャッタ部材12を矩形状ケース本体10の側辺
14に沿って摺動させると、側方片16および18はそれぞれ
窪み領域20および22内を移動するようになっている。詳
述すると、側方片16および18のそれぞれは窪み領域20お
よび22の内方側位置(すなわち、第3(a)図および第
3(b)図に示す位置)と窪み領域20および22の外方側
位置との間を移動するようになっているが、通常はシャ
ッタ部材12に組み込まれた弾性ばね要素(図示されな
い)によって窪み領域20および22の内方側位置に弾性的
に偏倚されている。第3(a)図および第3(b)図で
は、窪み領域20および22の内方側部分、すなわち矩形状
ケース本体10のA面側およびB面側のそれぞれの側面の
中央部分は側方片16および18によって覆われて見ること
はできないが、そこには開口部が形成される。要する
に、それら開口部を通して、矩形状ケース本体10内に光
ディスクに対して読出しヘッドあるいは書込みヘッドが
アクセスし得るようになっており、これにより該光ディ
スクの両側面に対して読出しおよび書込みを行い得るよ
うになっている。
なお、第3(a)図および第3(b)図において、参
照番号24および26は矩形状ケース本体10のA面側および
B面側のそれぞれに窪み領域20および22の後端側の側辺
すなわち側辺14の反対側に側辺に沿って取り付けられた
帯状金属片を示し、これら帯状片24および26の各々と該
当窪み領域20、22との間にはスリットが形成され、各ス
リットにはシャッタ部材12の側方片16、18の該当するも
のの自由端部が摺動自在に収容され、これにより側方片
16および18の各々が該当窪み領域20、22内に捕らえられ
てそこから逸脱しないようにされている。また、参照番
号28および30はそれぞれ窪み領域20および22に隣接して
形成された同様な窪み領域内に適用されたラベルを示
し、参照番号34はシャッタ部材18に形成された凹部を示
し、この凹部34にはシャッタ付カートリッジCを光ディ
スク読出し装置等に装入した際にシャッタ部材18を開放
させるためのシャッタ開放レバーが係合するようになっ
ている。更に、参照番号36および38は矩形状ケース本体
の両側縁面の先端側に形成された凹部を示し、これら凹
部36および38にはシャッタ付カートリッジCを読出し装
置等に装入した際にシャッタ付カートリッジCをロック
するためのロック部材が係合するようになっている。
第4図、第5図および第6図を参照すると、従来のロ
ーディング機構を組み込んだ光ディスク読出し装置が図
示されており、そこには第3(a)図および第3(b)
図に示したシャッタ付カートリッジCが装入されるよう
になっている。光ディスク読出し装置は方形状を呈する
外枠構造体40を具備し、この外枠構造体40の一側面には
前面パネル42が設けられる。第5図および第6図に示す
ように、前面パネル42にはシャッタ付カートリッジCを
投入するための投入口44が形成され、第3(a)図およ
び第3(b)図に示したシャッタ付カートリッジCはそ
の先端側の側辺14の側から投入口44に投入される。な
お、投入口44には扉部材46が適用されており、シャッタ
付カートリッジCは扉部材46を押し退けるような態様で
投入口44に投入される。
外枠構造体42内にはハウジング48が昇降自在に配置さ
れ、このハウジング48の一端面側すなわち前面パネル42
に面した端面側は開放されていて、その開放端面を通し
てシャッタ付カートリッジCはハウジング48内に収容さ
れることになる。第4図では、ハウジング48は単なる矩
形状の実線として描かれているが、これは図示の複雑化
を避けるためであり、実際には、第7図および第8図
(ハウジング48の底面側から見た図)に示すように、ハ
ウジング48は矩形状頂壁面部50と、この矩形状頂壁面部
50の両側辺と先端側辺から下方に吊下した側壁面部52、
54および56と、側壁面部52および54の下端から内側に折
り込まれた折込み片部58および60とから構成される。要
するに、ハウジング48の底面側の大部分の領域は開放さ
れた状態となっていて、シャッタ付カートリッジはハウ
ジング48の形状頂壁面部50と折込み片部58および60との
間に収容されることになる。なお、第7図および第8図
では、折込み片部58はシャッタ付カートリッジCのロッ
ク機構を示すために部分的に切り欠かれて示されている
が、実際には側壁面部52の下端の全体に沿って延在す
る。
第7図に示すように、ハウジング48の端壁面部の側に
は一対のシャッタ開放レバー62および64が配置され、こ
の一対のシャッタ開放レバー62および64のそれぞれはハ
ウジング48の両側の折込み片部58および60に対して枢着
される。一対のシャッタ開放レバー62および64のそれぞ
れの先端部にはシャッタ部材12の凹部36および38と係合
するようになった係合要素66および68が揺動自在に支持
され、これら係合要素66および68はそれぞれシャッタ部
材12の凹部34および36と係合するようになっている。第
7図および第8図から明らかなように、一対のシャッタ
開放レバー62および64には弾性ばね要素70および72が適
用され、これにより一対のシャッタ開放レバー62および
64は常時第7図に示す位置に弾性的に偏倚させられる。
なお、ハウジング48の矩形状頂壁面部50には一対の円弧
状案内スロット74および76が形成され、一対のシャッタ
開放レバー62および64のそれぞれは一対の円弧状案内ス
ロット74および76内に収容されたピン要素を具備し、こ
れにより一対のシャッタ開放レバー62および64の確実な
枢動運動が保証れされるようになっている。一方、第7
図の右側のシャッタ開放レバー62に見られるように、各
係合要素66、68にはそれを所定位置すなわち第7図に示
す位置に弾性的に偏倚させるべく弾性ばね要素78が適用
され、これによりシャッタ付カートリッジCの装入時に
シャッタ部材12の凹部34が係合要素66、68と係合するよ
うになっている。
第5図において、シャッタ付カートリッジCがそのA
面側を上面側にして投入されたとすると、シャッタ開放
レバー62の係合要素66がシャッタ部材12の凹部34と係合
させられ、これによりシャッタ付カートリッジCのシャ
ッタ部材12が第4図に示すように窪み領域20および22の
外側位置に移動させれる。このとき光ディスクD(第4
図)のB面がハウジング48の底面側で露出させられて、
そのB面の読出しが行われることになる。また、第5図
において、シャッタ付カートリッジCがそのB面側を上
面側にして投入されたとすると、シャッタ開放レバー64
の係合要素68がシャッタ部材12の凹部34と係合させら
れ、これによりシャッタ付カートリッジCのシャッタ部
材12が第8図示すように窪み領域20および22の外側位置
に移動させられる。このときは光ディスクD(第4図)
のA面がハウジング48の底面側で露出させられて、その
A面の読出しが行われることになる。
第4図および第8図において、参照番号80はハウジン
グ48の矩形状頂壁面部50から吊下させられたピン要素を
示し、このピン要素80は一対のシャッタ開放レバー62お
よび64の枢動運動を規制すべくストッパとして機能す
る。一方、係合要素66および68のいずれか一方がシャッ
タ部材12の凹部34と係合させられているとき、その他方
の係合要素はシャッタ付カートリッジCの矩形状ケース
本体10の先端側の側辺14に形成された凹部82と係合させ
られ、これにより各シャッタ開放レバー62、64の所定の
角度範囲の枢動運動を保証して、該シャッタ開放レバー
がピン要素80に対して大きな圧接力で押し付けられない
ようにされている。
シャッタ付カートリッジCがハウジング48内に完全に
収容された際には、シャッタ付カートリッジCは先に言
及しロック機構によってハウジング48に対してロック状
態とされる。第9図および第10図には該ロック機構が詳
細に示されており、それはロック用レバー84からなり、
このロック用レバー84には長円スロット86が形成され
る。長円スロット86内にはハウジング48の折込み片部58
から吊下されたピン要素88が収容され、これによりロッ
ク用レバー84は折込み片部58に対してシャッタ付カート
リッジCの投入方向に沿って前後に変位し得るようにな
っている。なお、第9図および第10図では、ロック用レ
バー84を明確に図示すべく折込み片部58は切り欠かれて
いるが、実際には、折込み片部58は長円スロット86を完
全に覆うような態様でハウジング48の側壁面部52の下縁
に沿って延在するようになっている。
第9図および第10図に示すように、折込み片部58には
鉤形状開口部90が形成され、この鉤形状開口部90にはロ
ック用レバー84の折曲げ突起片92が収容される。一方、
ロック用レバー84の先端側にはピン要素94が取り付けら
れ、このピン要素94とハウジング48の側壁面部52の下縁
との間には引張りばね要素96が張られる。引張りばね要
素96は鉤形状開口部90内の折曲げ突起片92の位置に応じ
てロック用レバー84を時計方向にも反時計方向にも回動
し得るように作用する。すなわち、折曲げ突起片92が第
9図に示す位置にあるときは、引張りばね要素96はロッ
ク用レバー84を時計方向に回動するように作用し、一方
折曲げ突起片92が第10図に示す位置にあるときは、引張
りばね要素96はロック用レバー84を反時計方向に回動す
るように作用する。要するに、鉤形状開口部90の角部の
ところが丁度死点となっていて、第9図に示す折曲げ片
92が鉤形状開口部90の角部を越えるまでは、引張りばね
要素96はロック用レバー84を時計方向に回動するように
作用する。
第9図および第10図に示すように、ロック用レバー84
からはロック部材98が延び、このロック部材98の先端部
には湾曲部100が形成され、この湾曲部100はシャッタ付
カートリッジCの矩形状ケース本体10の両側辺の先端部
側に形成された凹部36、38とロック係合するようになっ
ている。すなわち、ハウジング48内にシャッタ付カート
リッジCが収容されると、矩形状ケース本体10の先端側
の側辺14がロック用レバー84に当接してそれを前方側に
変位させると、折曲げ突起片92が鉤形状開口部90の角部
を越えることになる。この時点で、引張りばね要素96は
上述したようにロック用レバー84を反時計方向に回動さ
せるように作用し、その結果ロック用レバー84は第10図
に示す位置まで回動させられて、ロック部材98の湾曲部
100が矩形状ケース本体10の凹部36、38とロック係合す
ることになる。
第9図および第10図において、参照番号102はハウジ
ング48内にシャッタ付カートリッジCが収容されている
か否かを検出するセンサを示し、また参照番号104はセ
ンサ102に作用する検出レバー片を示す。検出レバー片1
04はハウジング48の側壁面部56から突出した取付座に螺
子要素106でもって枢動自在に取付られ、常時は弾性ば
ね要素によってセンサ102内に収容されるように弾性的
に偏倚される。要するに、検出レバー片104がセンサ102
内に収容されているとき、センサ102はハウジング48内
にはシャッタ付カートリッジCが収容されていないと判
断する。一方、シャッタ付カートリッジCがハウジング
48内に完全に収容されてロック状態となると、検出レバ
ー片104はロック用レバー84の反時計方向の回動に伴っ
て時計方向に回動させられて第10図に示す位置を取るこ
とになり、このとき検出レバー片104はセンサ102から外
れ、センサ102はハウジング48内にシャッタ付カートリ
ッジCが収容されたと判断する。なお、ロック用レバー
84のピン要素94は検出レバー片104と係合するようにな
っており、これによりロック用レバー84の反時計方向の
回動時に検出レバー片104が時計方向に強制的に回動さ
せられることになる。
第5図および第6図に示すように、外枠構造体40内に
は適当な支持基板108が配置され、この支持基板108上に
はレーザ光発生源を持つ読出しヘッド110、スピンドル
モータ112および支持柱114が設置される。読出しヘッド
110は可動キャリヤ116上に載置され、これにより読出し
ヘッド110は第5図および第6図において実線で示す位
置と一点鎖線で示す位置との間を移動することができる
ようになっている。スピンドルモータ112は回転円盤118
を具備し、この回転円盤118上に光ディスクDが載せら
れることになる。支持柱114はシャッタ付カートリッジ
Cの矩形状ケース本体10の側面に当接し、ハウジング48
を安定した状態保持する。
シャッタ付カートリッジCが第5図に示すように外枠
構造体40の投入口44から投入され、次いでハウジング48
内に完全に収容されてロック状態となると、ハウジング
48は第6図に示すような作動位置まで適当な昇降機構
(図示されない)によって下降させられる。第6図で
は、ハウジング48が上方位置(すなわち、シャッタ付カ
ートリッジCの受入れ位置)に置かれているときの該ハ
ウジング48の輪郭の一部が一点鎖線120でもって示され
ているが、その上方位置と上述の作動位置との間でのハ
ウジング48の昇降距離は約5ミリ程度であり、ハウジン
グ48が第6図に示す作動位置を取るとき、読出しヘッド
116の頂面とシャッタ付カートリッジCの底面との間の
距離は約1ミリ程度となる。ハウジング48が作動位置ま
で下降させられると、読出しヘッド116の読出し検出部
すなわちレンズ部120がシャッタ付カートリッジC内の
光ディスクDの記録面に対して近接するように突出され
る。次いで、スピンドルモータ112が回転駆動されて、
光ディスクDが回転させられると、読出しヘッド116は
徐々に一点鎖線で示す位置に向かって移動させられ、こ
れにより光ディスクDの記録面から上方が順次読み出さ
れることになる。
以上では、両面読出し可能な光ディスクを収容するシ
ャッタ付カートリッジを読出し装置に装入する際のロー
ディング機構の従来例について説明したが、書込み装置
あるいは読出し兼書込み装置の場合でも同様なローディ
ング機構が用いられる。また、片面読出しあるは片面書
込みの光ディスク用の従来のローディング機構も、シャ
ッタ開放レバーが一本だけ用いられる点を除けば、上述
したようなローディング機構と実質的に同じものであ
る。更に、磁気ディスク等の記録媒体を収容するシャッ
タ付カートリッジ用のローディング機構も本質的には上
述のローディング機構と同様なものと言える。
〔考案が解決しようとする課題〕
さて、上述したようなタイプの従来のローディング機
構の1つの問題点として、シャッタ付カートリッジCが
ハウジング48内に完全に収容されてロック状態とされた
後にロック状態を解除する際にロック機構を完全に解除
し得ないことがしばしばあるとい点が問題とされてい
る。従来では、ロック機構の解除はロック用レバー84の
ピン要素94に作用するようになたカム機構によって行わ
れるが、そのカム機構の可動要素間の遊びのためにピン
要素に充分なカム動作を与えることができないことがあ
り、この場合ロック用レバー84の折曲げ突起片92が第10
図に示す位置から鉤形状開口部90の角部と乗り越えて第
9図に示す位置まで変位することができずに、ロック用
レバー84は第10図に示したロック位置に保持されること
になる。このときシャッタ付カートリッジCをハウジン
グ48から無理やり引き抜くと、ロック用レバー84は第10
図に示すロック位置に置かれた儘となり、この状態でシ
ャッタ付カートリッジCが再度ハウジング48内に入れら
れると、ロック用レバー84のロック部材98が該シャッタ
付カートリッジCと当接して、ロック機構が破損された
りすることがある。
したがって、本考案の目的は上述したようなタイプの
ローディング機構であって、シャッタ付カートリッジが
抜き出される際にはそのロック機構を確実にロック解除
し得るように保証されたローディング機構を提供するこ
とである。
〔課題を解決する手段〕
本考案によるローディング機構はシャッタ付カートリ
ッジの装入時にそのシャッタ部材と係合してそれを開放
させるシャッタ開放レバーと、シャッタ付カートリッジ
を完全に装入した際に該シャッタ付カートリッジとロッ
ク係合してそれをロック状態に保持するロック用レバー
とを具備する。シャッタ開放レバーはシャッタ付カート
リッジのシャッタ部材と係合してその開放を開始する開
放開始位置と、シャッタ付カートリッジの完全装入位置
に対応するシャッタ部材の完全開放位置との間で枢動運
動自在とされると共に常時は開放開始位置側に弾性的に
偏倚される。ロック用レバーはシャッタ付カートリッジ
のロック位置とロック解除位置との間を弾性的に回動自
在となっている。本考案によるローディング機構におい
ては、ロック用レバーを常時ロック解除位置に弾性的に
偏倚させるべく該ロック用レバーに係合するロック解除
用枢着レバーが設けられ、シャッタ開放レバーが開放開
始位置から完全開放位置まで枢動されたときに該シャッ
タ開放レバーがロック解除用枢着レバーと係合してそれ
とロック用レバーとの係合を解除するように構成されて
いる点が特徴とされる。
〔作用〕
以上に述べた構成よれば、シャッタ付カートリッジが
装入されていないとき、すなわちシャッタ開放レバーが
完全開放位置を取らないときは、ロック解除用枢着レバ
ーがロック用レバーに係合状態に置かれて、該ロック用
レバーはロック解除用枢着レバーの弾性偏倚力によって
ロック解除位置に常に保持されることになる。
〔実施例〕
次に、添付図面の第1図および第2図(a)ないし第
2図(d)を参照して、本考案によるローディング機構
の一実施例について説明する。
第1図に示した実施例は上述したような従来のローデ
ィング機構に本考案を適用したものに相当し、第1図は
第7図に対応するものである。なお、第1図では、第7
図に示した構成要素と同じものには同じ参照番号が用い
られている。
本実施例では、ロック用レバー84を常時ロック解除位
置に弾性的に偏倚させるためのロック解除用枢着レバー
122がハウジング48の矩形状頂壁面部50に対して枢着さ
れる。ロック解除用枢着レバー122は2つのアーム、す
なわち第1のアーム124および第2のアーム126とを具備
する。第1のアーム124には下方(第1図では、紙面に
対して直角方向手前側)に延びるピン要素128が設けら
れ、また第2のアーム126には上方(第1図では、紙面
に対して直角方向反対側)に延びるピン要素130が設け
られる。
第1図に示すように、ロック解除用枢着レバー122の
枢着軸には弾性ばね要素132が巻き付けられ、この弾性
ばね要素132の一方の端部は第1のアーム124のピン要素
128に掛け止められ、またその他方の端部はハウジング8
4の側壁面部56に形成された折曲げ片134に掛け止めら
れ、これによりロック解除用枢着レバー122は常に時計
方向に回動させられるように弾性的に偏倚される。第1
図から明らかなように、第1のアーム124のピン要素128
は検出レバー片104と当接するようになっているので、
検出レバー片104は常に反時計方向に回動させられるよ
うに弾性的に偏倚させられ、その結果ロック用レバー84
は常にロック解除位置を取るように弾性的に偏倚させら
れるこになる(第9図)。
一方、第2のアーム126のピン要素130はシャッタ開放
レバー64と当接するように配置され、このためシャッタ
付カートリッジがハウジング48に装入されて該シャッタ
開放レバー64がハウジング48の側壁面部56側に向かって
枢動させられると、ロック解除用枢着レバー122は弾性
ばね要素132の作用に抗して強制的に反時計方向に回動
させられ、その結果ロック用レバー84をロック解除位置
に弾性的に偏倚させようとする弾性偏倚力は解除される
ことになる。
次に、第2図(a)ないし第2図(d)を参照して、
以上に説明したローディング機構の作動について述べ
る。
ハウジング48内にシャッタ付カートリッジが装入され
ていない状態では、ロック用レバー84は上述したように
ロック解除用枢着レバー122の弾性偏倚作用によってロ
ック解除位置に保持され、一方シャッタ開放レバー64は
第1図に示すような開放開始位置で取る。ハウジング48
内にシャッタ付カートリッジが装入されると、シャッタ
開放レバー64はその開放開始位置においてシャッタ付カ
ートリッジのシャッタ部材と係合し、この時点からシャ
ッタ部材は第8図を参照して説明したように開放される
ことになる。第2図(a)では、シャッタ開放レバー64
がシャッタ部材の完全開放位置の直前まで枢動された状
態を示し、この時点では、ロック用レバー84は未だロッ
ク解除用枢着レバー122の弾性偏倚作用によってロック
解除位置に保持されている。
シャッタ付カートリッジが更に前進してシャッタ開放
レバー64が完全開放位置を取り、一方ロック用レバー84
に当接すると、第2図(b)に示すように、ロック解除
用枢着レバー122はシャッタ開放レバー64によって反時
計方向に回動させられ、これによりロック解除用枢着レ
バー122から検出レバー片104を介してロック用レバー84
に作用していた弾性偏倚力は解除されて、ロック用レバ
ー84はロック位置に変位させられることになる。
その後、ハウジング48は作動位置まで下降させられ、
シャッタ付カートリッジ内の光ディスクの読出しが行わ
れる(第6図)。光ディスクの読出しが終了すると、ハ
ウジング48は上昇させられて、再び上方位置を取ること
になる。第2図(c)には、そのような時点でのハウジ
ング48内のシャッタ付カートリッジの状態が示されてい
る。すなわち、ロック用レバー84はロック位置に置かれ
て、シャッタ付カートリッジはロック状態であり、一方
ロック解除用枢着レバー122も第2図(b)のときと同
じ状態の儘に置かれて、その弾性偏倚力をロック用レバ
ー84に及ぼし得ないようになっている。シャッタ付カー
トリッジを抜き出すべく例えば適当なスイッチ釦(図示
されない)が押されると、第10図を参照して説明したよ
うに適当なカム機構が作動され、ロック用レバー84のピ
ン要素94に第2図(c)に矢印Fで示すようなロック解
除力が加えられる。
ロック用レバー84にそのようなロック解除力が加えら
れると、ロック用レバー84は第2図(d)に示すような
ロック解除位置に変位させられると共にシャッタ付カー
トリッジはシャッタ開放レバー64の開放開始位置へ向か
う弾性的復帰力によって投入口側に向かって押し出され
て、シャッタ付カートリッジをハウジング48から容易に
抜き出すことが可能となる。一方、ロック解除用枢着レ
バー122はシャッタ開放レバー64の押付け力から釈放さ
れて、弾性ばね要素132によって時計方向に回動させら
れ、これによりロック解除用枢着レバー122は再び検出
レバー片104を介して弾性偏倚力をロック用レバー84に
及ぼし、その結果ロック用レバー84はロック解除位置に
強制的に保持されることになる。なお、このとき検出レ
バー片104もセンサ102内に収容されて、センサ102はハ
ウジング48内にはシャッタ付カートリッジが収容されて
いないと判断することになる。
第2図(c)において、ロック用レバー84にロック解
除力が加えられたにも拘わらずに、先に述べたような理
由により、ロック用レバー84がロック解除位置を取り得
ないときに、シャッタ付カートリッジを無理やり引き抜
いたとすると、この場合にもロック解除用枢着レバー12
2はシャッタ開放レバー64の押付け力から釈放されるの
で、ロック解除用枢着レバー122は弾性偏倚力をロック
用レバー84に及ぼすこになって、ロック用レバー84は強
制的にロック解除位置に保持されることになる。なお、
弾性ばね要素132のばね力として、ロック用レバー84を
強制的にロック解除位置に保持し得る程度のものが選ば
れることは言うまでもない。
本実施例では、ロック解除用枢着レバー122の弾性偏
倚力は検出レバー片104を介してロック用レバー84に及
ぼされるが、センサ102を必要としない場合には、ロッ
ク解除用枢着レバー122の弾性偏倚力を直接的にロック
用レバー84に及ぼすようにてしもよい。また、上述の実
施例では、本考案はシャッタ付カートリッジを一旦ハウ
ジング84内に収容された後に作動位置に降下させるタイ
プのローディング機構に適用されているが、シャッタ付
カートリッジの投入位置を作動位置とするようなローデ
ィング機構にも適用され得ることは言うまでもない。要
するに、上述したようなシャッタ開放レバーおよびロッ
ク用レバーを用いるタイプのローディング機構であれ
ば、どのようなローディング機構にも本考案を適用し得
ることが理解されるべきである。
〔考案の効果〕
以上の記載から明らかなように、本考案によるローデ
ィング機構においては、シャッタ付カートリッジが装入
されていないとき、ロック用レバーは常にロック解除位
置の保持されるので、従来の場合のようにシャッタ付カ
ートリッジを取り出したにも拘わらずロック用レバーが
ロック位置に保持された儘になるという事態を回避する
ことができる。したがって、本考案によれば、信頼度の
高いローディング作動が得られることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用したローディング機構の部分的構
造を示す底面図、第2図(a)ないし第2図(d)は第
1図の部分拡大図に相当する図であって、本考案を適用
したローディング機構の作動を説明するために代表的な
作動段階を示す図、第3図(a)および第3図(b)は
光ディスクを収容するシャッタ付カートリッジの一例を
示す斜視図、第4図は第3図(a)および第3図(b)
に示したシャッタ付カートリッジの読出し装置であっ
て、従来のローディング機構を組み込んだ読出し装置の
平面図、第5図は第4図の縦断面図に相当する図であっ
て、シャッタ付カートリッジを部分的に装入した状態を
示す図、第6図は第4図の縦断面図、第7図は従来のロ
ーディング機構の一部を構成するハウジングの底面図、
第8図は第7図と同様な底面図であって、シャッタ付カ
ートリッジを受け入れた状態で示す図、第9図は第7図
の部分拡大図に相当する図であって、第7図とは異なっ
た作動段階を示す図、第10図は第8図の部分拡大図であ
る。 64……シャッタ開放レバー、84……ロック用レバー、86
……長円スロット、88……ピン要素、90……鉤形状開口
部、92……折曲げ突起片、94……ピン要素、96……引張
りばね要素、98……ロック部材、100……湾曲部、102…
…センサ、104……検出レバー片、106……螺子要素、12
2……ロック解除用枢着レバー、124……第1のアーム、
126……第2のアーム、128……ピン要素、130……ピン
要素、132……弾性ばね要素。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 高橋 三夫 東京都板橋区志村2丁目16番20号 株式 会社コパル研究所内 (72)考案者 浅子 浩二 東京都板橋区志村2丁目16番20号 株式 会社コパル研究所内

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスク状記録媒体を収容するシャッタ付
    カートリッジを読出しおよび/または書込み装置に装入
    して所定の作動位置に位置決めするために用いられるロ
    ーディング機構であって、シャッタ付カートリッジの装
    入時にそのシャッタ部材と係合してそれを開放させるシ
    ャッタ開放レバーと、シャッタ付カートリッジを完全に
    装入した際に該シャッタ付カートリッジとロック係合し
    てそれをロック状態に保持するロック用レバーとを具備
    し、前記シャッタ開放レバーがシャッタ付カートリッジ
    のシャッタ部材と係合してその開放を開始する開放開始
    位置と、シャッタ付カートリッジの完全装入位置に対応
    する前記シャッタ部材の完全開放位置との間で枢動運動
    自在とされると共に常時は前記開放開始位置に弾性的に
    偏倚されており、前記ロック用レバーがシャッタ付カー
    トリッジのロック位置とロック解除位置との間を弾性的
    に回動自在となっているローディング機構において、前
    記ロック用レバーを常時ロック解除位置に弾性的に偏倚
    させるべく該ロック用レバーに直接または間接的に係合
    するロック解除用枢着レバーが設けられ、前記シャッタ
    開放レバーが前記完全開放位置から前記開放開始位置ま
    で枢動されたときに該シャッタ開放レバーから解放され
    た前記ロック解除用枢着レバーが回動して前記ロック用
    レバーを強制的にロック解除位置に復帰させるように構
    成されていることを特徴とするローディング機構。
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