JP2529280Y2 - 高圧用フィルムコンデンサ - Google Patents
高圧用フィルムコンデンサInfo
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- JP2529280Y2 JP2529280Y2 JP366291U JP366291U JP2529280Y2 JP 2529280 Y2 JP2529280 Y2 JP 2529280Y2 JP 366291 U JP366291 U JP 366291U JP 366291 U JP366291 U JP 366291U JP 2529280 Y2 JP2529280 Y2 JP 2529280Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高圧用フィルムコンデ
ンサに関する。
ンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高圧用フィルムコンデンサは、図
4及び図5に示すように、プラスチックフィルムaの長
手方向に、該フィルムaの幅より狭い幅の少なくとも一
つの電極を配設した一対の誘電体フィルムを誘電体フィ
ルムを介して重ね合わせて巻回し、該巻回体の巻始め部
及び巻終り部の電極b1 、b2 にリード線c1 、c2 を
接続し、該リード線c1 、c2 を巻回体の対向する端面
又は同一端面から引出して構成されている。
4及び図5に示すように、プラスチックフィルムaの長
手方向に、該フィルムaの幅より狭い幅の少なくとも一
つの電極を配設した一対の誘電体フィルムを誘電体フィ
ルムを介して重ね合わせて巻回し、該巻回体の巻始め部
及び巻終り部の電極b1 、b2 にリード線c1 、c2 を
接続し、該リード線c1 、c2 を巻回体の対向する端面
又は同一端面から引出して構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上述の構成によれば、
リード線c1 、c2 は共に巻回体の端面から引出される
ため、図4では高電位差を生ずるリード線c2 と巻始め
部の電極b1 端縁間の沿面距離L1 ′、図5では、リー
ド線c1 とc2 間の沿面距離L2 ′は比較的短い。した
がって、従来の高圧用フィルムコンデンサは、巻回体を
ケース内に収納した後エポキシ樹脂等を充填して封口し
ても、破壊電圧は比較的低いという課題があった。本考
案は、従来の高圧用コンデンサのこのような課題を解決
することをその目的とするものである。
リード線c1 、c2 は共に巻回体の端面から引出される
ため、図4では高電位差を生ずるリード線c2 と巻始め
部の電極b1 端縁間の沿面距離L1 ′、図5では、リー
ド線c1 とc2 間の沿面距離L2 ′は比較的短い。した
がって、従来の高圧用フィルムコンデンサは、巻回体を
ケース内に収納した後エポキシ樹脂等を充填して封口し
ても、破壊電圧は比較的低いという課題があった。本考
案は、従来の高圧用コンデンサのこのような課題を解決
することをその目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上述の目的を
達成するために、誘電体フィルムの長手方向に、該フィ
ルムの幅より狭い幅の少なくとも一つの電極を配設した
一対の誘電体フィルムを誘電体フィルムを介して重ね合
わせて巻回し、該巻回体の巻始め部及び巻終り部の電極
に各々リード線を接続して成る高圧用フィルムコンデン
サにおいて、前記巻終り部の電極に接続されたリード線
を該電極の幅方向の端縁付近から略直角方向に折曲し、
巻回体の周側面から引出したことを特徴とする。
達成するために、誘電体フィルムの長手方向に、該フィ
ルムの幅より狭い幅の少なくとも一つの電極を配設した
一対の誘電体フィルムを誘電体フィルムを介して重ね合
わせて巻回し、該巻回体の巻始め部及び巻終り部の電極
に各々リード線を接続して成る高圧用フィルムコンデン
サにおいて、前記巻終り部の電極に接続されたリード線
を該電極の幅方向の端縁付近から略直角方向に折曲し、
巻回体の周側面から引出したことを特徴とする。
【0005】
【作用】巻回体の巻終り部の電極に接続したリード線
を、該電極の幅方向の端縁付近から略直角方向に折曲
し、巻回体の周側面から引出したので、該リード線と巻
始め部の電極の幅方向端縁又は巻始め部の電極に接続さ
れたリード線間の沿面距離は、従来のものに比べて長く
なり、破壊電圧は高くなる。
を、該電極の幅方向の端縁付近から略直角方向に折曲
し、巻回体の周側面から引出したので、該リード線と巻
始め部の電極の幅方向端縁又は巻始め部の電極に接続さ
れたリード線間の沿面距離は、従来のものに比べて長く
なり、破壊電圧は高くなる。
【0006】
【実施例】以下本考案の実施例を図面につき説明する。
図1は本考案の一実施例を,図2はそのコンデンサ巻回
体を展開し誘電体フィルムを互いに分離した側面図を示
す。図1において、1はコンデンサ巻回体で、これは図
2に示すように、例えば2枚の帯状プラスチックフィル
ムから成る誘電体フィルム5、5の上下に、例えば金属
化電極6、6がフィルムの長手方向に複数個配設され、
巻始め部及び巻終り部にリード線21 、22 が接続され
た金属箔電極3 1 、3 2 が配置された金属化誘電体フィ
ルム7 1 、7 2 を、該フィルム7 1 、7 2 の金属化電極
6、6の一部が互いに対向するように重ね合わせ、更に
その上下に誘電体フィルム8、8を重ね合わせた後、図
の左側から巻回し更にその上に保護用のフィルム(図示
しない)を巻回して構成され、この構成は従来のものと
特に違わない。
図1は本考案の一実施例を,図2はそのコンデンサ巻回
体を展開し誘電体フィルムを互いに分離した側面図を示
す。図1において、1はコンデンサ巻回体で、これは図
2に示すように、例えば2枚の帯状プラスチックフィル
ムから成る誘電体フィルム5、5の上下に、例えば金属
化電極6、6がフィルムの長手方向に複数個配設され、
巻始め部及び巻終り部にリード線21 、22 が接続され
た金属箔電極3 1 、3 2 が配置された金属化誘電体フィ
ルム7 1 、7 2 を、該フィルム7 1 、7 2 の金属化電極
6、6の一部が互いに対向するように重ね合わせ、更に
その上下に誘電体フィルム8、8を重ね合わせた後、図
の左側から巻回し更にその上に保護用のフィルム(図示
しない)を巻回して構成され、この構成は従来のものと
特に違わない。
【0007】本考案において、巻終り部のリード線22
は、金属箔電極32 の幅方向の端縁付近から略直角方向
に折曲され、巻回体1の周側面の端縁のカット部4から
外方に引出される。
は、金属箔電極32 の幅方向の端縁付近から略直角方向
に折曲され、巻回体1の周側面の端縁のカット部4から
外方に引出される。
【0008】この巻回体1は、従来のものと同じよう
に、ケースに収納され、エポキシ樹脂等をケースに充填
することにより封入される。
に、ケースに収納され、エポキシ樹脂等をケースに充填
することにより封入される。
【0009】以上の構成によれば、図1に示すように、
リード線22 と巻始め部の金属箔電極31 の幅方向端縁
間の沿面距離L1 は図4に示す従来のものと比べて長く
なる。 図3は、巻始め部のリード線21 と巻終り部の
リード線22 が同方向に導出された本考案の他の実施例
を示し、この実施例においても巻終り部のリード線22
は前記実施例と同様に巻終り部の金属箔電極32 の幅方
向端縁付近から略直角方向に折曲され、巻回体1の周側
面の端縁のカット部4から外方に引出される。この実施
例においても図3に示すようにリード線21 と22 間の
沿面距離L2 は図5に示す従来のものと比べて長くな
る。
リード線22 と巻始め部の金属箔電極31 の幅方向端縁
間の沿面距離L1 は図4に示す従来のものと比べて長く
なる。 図3は、巻始め部のリード線21 と巻終り部の
リード線22 が同方向に導出された本考案の他の実施例
を示し、この実施例においても巻終り部のリード線22
は前記実施例と同様に巻終り部の金属箔電極32 の幅方
向端縁付近から略直角方向に折曲され、巻回体1の周側
面の端縁のカット部4から外方に引出される。この実施
例においても図3に示すようにリード線21 と22 間の
沿面距離L2 は図5に示す従来のものと比べて長くな
る。
【0010】次に、実施例とこれと同一外形寸法の従来
のものの直流破壊電圧(シリコンオイル中における)を
比較する。
のものの直流破壊電圧(シリコンオイル中における)を
比較する。
【0011】
【表1】 30KV/1500PF定格(供試品各5個)
【0012】
【表2】 15KV/1000PF定格(供試品5個) 以上のデータから明らかなように本考案は従来のものに
比べて破壊電圧が大幅に向上した。尚、実施例として直
列形高圧用コンデンサについて説明したが、一対の電極
から成るフィルムコンデンサにも適用できることは勿論
である。
比べて破壊電圧が大幅に向上した。尚、実施例として直
列形高圧用コンデンサについて説明したが、一対の電極
から成るフィルムコンデンサにも適用できることは勿論
である。
【0013】
【考案の効果】本考案は、上述のように構成されている
ので、従来のものに比べて大幅に破壊電圧が向上すると
いう効果を有する。
ので、従来のものに比べて大幅に破壊電圧が向上すると
いう効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の斜面図
【図2】上記実施例の巻回体を展開し分解した側面図
【図3】本考案の他の実施例の斜面図
【図4】従来の高圧用コンデンサの斜面図
【図5】従来の他の高圧用コンデンサの斜面図
1 コンデンサ巻回体 21 、22 リード
線 31 、32 金属箔電極 4
カット部
線 31 、32 金属箔電極 4
カット部
Claims (1)
- 【請求項1】 誘電体フィルムの長手方向に、該フィル
ムの幅より狭い幅の少なくとも一つの電極を配設した一
対の誘電体フィルムを誘電体フィルムを介して重ね合わ
せて巻回し、該巻回体の巻始め部及び巻終り部の電極に
各々リード線を接続して成る高圧用フィルムコンデンサ
において、前記巻終り部の電極に接続されたリード線を
該電極の幅方向の端縁付近から略直角方向に折曲し、巻
回体の周側面から引出したことを特徴とする高圧用フィ
ルムコンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP366291U JP2529280Y2 (ja) | 1991-02-04 | 1991-02-04 | 高圧用フィルムコンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP366291U JP2529280Y2 (ja) | 1991-02-04 | 1991-02-04 | 高圧用フィルムコンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0499825U JPH0499825U (ja) | 1992-08-28 |
JP2529280Y2 true JP2529280Y2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=31732765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP366291U Expired - Fee Related JP2529280Y2 (ja) | 1991-02-04 | 1991-02-04 | 高圧用フィルムコンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2529280Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-02-04 JP JP366291U patent/JP2529280Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0499825U (ja) | 1992-08-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960827 |
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