JP2976910B2 - ガス入コンデンサ - Google Patents

ガス入コンデンサ

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JP2976910B2
JP2976910B2 JP8352096A JP35209696A JP2976910B2 JP 2976910 B2 JP2976910 B2 JP 2976910B2 JP 8352096 A JP8352096 A JP 8352096A JP 35209696 A JP35209696 A JP 35209696A JP 2976910 B2 JP2976910 B2 JP 2976910B2
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義紀 林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガス入コンデンサに
関する。
【0002】
【従来の技術】ガス入コンデンサにおいて、例えばポリ
プロピレンのようなプラスチックフイルムの誘電体の表
面に、コンデンサ電極として、アルミニューム、亜鉛の
ような金属を、誘電体の表面に、その一方の側縁を残し
て蒸着して金属化フイルムとし、この金属化フイルムの
複数枚例えば2枚を、他方の側縁が反対側となるように
重ね合わして巻回し、巻回された各端面に亜鉛のような
金属を溶射して引出電極を形成してコンデンサ素子を構
成するとともに、その複数を集合して一体的に締め付け
てケースに収納し、絶縁ガスを封入した構成が知られて
いる。
【0003】各誘電体の各反対側の側縁におけるコンデ
ンサ電極のための金属は、コンデンサ素子の各端面にお
ける引出電極に接するようになる。したがって各引出電
極に必要なリードを設置することにより、所要のコンデ
ンサが構成される。しかしこのような金属溶射による引
出電極を構成した場合、次のような問題が生じる。
【0004】すなわち金属を溶射した場合、溶射金属が
不均一に付着するため、引出電極の側面及び表面に微細
な凹凸が形成される。この引出電極のうちの側面、及び
表面の周縁における突出した溶射金属部分に高電界部が
形成されるので、そこにインパルス電圧が印加されるこ
とにより放電が発生し、これを収納しているケース間で
絶縁破壊が発生することがある。
【0005】特にガス入コンデンサの場合は、油入コン
デンサの場合に比較してこの絶縁破壊は顕著にあらわれ
る。絶縁油に比較して絶縁ガスは絶縁強度が小さいから
である。従来ではこのような絶縁破壊を回避するために
コンデンサ素子とケースとの間の距離を十分に長くして
構成していた。そのためコンデンサとして大型化する欠
点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、コンデンサ
素子に金属溶射により引出電極を形成した場合でも、そ
の引出電極の周囲に高電界部が形成されるのを阻止し、
もってケース間での絶縁破壊電圧を上昇させることを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属溶射によ
る引出電極の側面からその側面に連続する表面の周縁
を、高誘電率のテープで覆い、引出電極の周囲における
電界の緩和を図ることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図によって
説明する。図1は金属化フィルムを使用したコンデンサ
素子を示し、前記したように一方の端縁を残してコンデ
ンサ電極のための金属を表面に蒸着した金属化フイルム
1の2枚を、他方の側縁が反対側となるように重ね合わ
して巻回してコンデンサ素子2を構成する。このコンデ
ンサ素子2の各端面に金属を溶射して引出電極3を形成
する。一方の端面の引出電極3は一方の金属化フイルム
1のコンデンサ電極に接して接続され、又他方の端面の
引出電極3は他方の金属化フイルム1のコンデンサ電極
に接して接続される。これらの構成は従来のコンデンサ
素子と特に相違するものではない。
【0009】本発明にしたがい、図2に示すように引出
電極3の周囲において、その側面4から表面5の表面に
またがって、特に全側面から表面の周縁にまたがって、
高誘電率のテープ6(例えば自己融着性の合成ゴム)を
巻回して、これらの部分を覆う。6Aは引出電極3の全
側面4を覆うテープ部分を、また6Bは引出電極3の表
面5の周縁を覆うテープ部分を示す。このようなテープ
6による覆いによって引出電極3における高電界部分の
電界が緩和されるようになる。
【0010】このようにして構成されたコンデンサ素子
2は、図3に示すようにその複数が集合され、テープ7
により一体的に緊締される。そしてケース8に収納さ
れ、SF6ガスのような絶縁ガスが封入され、ガス入コ
ンデンサが構成される。前記したような構成のコンデン
サ素子2を使用することにより、引出電極3とケース8
との間の絶縁破壊電圧が上昇するようになる。したがっ
てコンデンサ素子とケースとの間に過剰な絶縁距離を取
る必要がなくなり、コンデンサとしての小型化が可能と
なる。
【0011】次に本発明の実験例を説明する。定格が
6.6kV、3相用、50Hz、100kVAのコンデ
ンサ素子について、本発明にしたがって自己融着性の合
成ゴムテープ6を引出電極に巻回して覆ったもの(実施
品)と、テープをなんら施さないもの(従来品)とをそ
れぞれ10台製作し、それぞれにインパルス試験電圧を
印加して部分放電開始電圧を測定した。
【0012】図4は各10台につきその測定結果を示す
特性図である。図中Aは実施品についてのものを、Bは
従来品についてのものを示す(図5の場合も同じであ
る。)。この結果から理解されるように実施品について
は、10台全部の部分放電開始電圧が70kV以上とな
っているのに対し、従来品についてはその大半が65k
V以下であり、特にうちの3台は60kV以下となって
いる。
【0013】また図5は同じコンデンサについてのイン
パルス試験電圧による累積破壊率を示すもので、これか
ら理解されるように、実施品については、全コンデンサ
の50%が70kVの部分放電開始電圧によって破壊し
ているのに対し、従来品については50%が実施品より
も低い62kVの部分放電開始電圧によって破壊してい
る。これらの結果から実施品によるときは、従来品より
も放電開始電圧が十分に高くなっており、絶縁破壊が発
生しにくくなっていることが判明する。
【0014】なおこの試験において使用したコンデンサ
素子は、そのテープ6として、自己融着性の合成ゴムテ
ープを使用したものであるが、これに代えて熱収縮性の
チューブを用いてもよく、これを引出電極に巻きつけて
加熱し、収縮によって引出電極を締め付けるようにして
覆うようにしてもよく、これによっても前記合成ゴムを
使用した場合と同等の結果が得られている。
【0015】また以上の実施例は金属化フイルムを使用
したコンデンサ素子についてのものであったが、これに
代えて、樹脂フイルムたとえばポリプロピレンフイルム
のような誘電体シートを、一対の電極箔(たとえばアル
ミニウム箔)の間に挾んで巻回して構成したコンデンサ
素子についても適用できることは言うまでもない。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、コ
ンデンサ素子においてその両端面に溶射金属によって引
出電極を形成した場合でも、その溶射金属による高電界
部の形成が回避されるようになり、したがって引出電極
とケース間の絶縁破壊電圧を上昇することができ、ひい
てはコンデンサの小型化を図ることができる効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す斜面図である。
【図2】図1の部分拡大断面図である。
【図3】コンデンサ素子を集合してケースに収納した状
態を示す正断面図である。
【図4】コンデンサ素子の部分放電開始電圧を示す特性
図である。
【図5】コンデンサ素子の累積破壊率を示す特性図であ
る。
【符号の説明】
2 コンデンサ素子 3 噴射金属による引出電極 4 引出電極の側面 5 引出電極の表面 6 テープ 8 ケース

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端面に金属溶射によって引出電極が形
    成されたコンデンサ素子をケースに収納し、絶縁ガスを
    封入してなるガス入コンデンサにおいて、前記コンデン
    サ素子の引出電極の側面及び前記側面に連続する表面の
    周縁を、高誘電率のテープで覆ってなるガス入コンデン
    サ。
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