JP3284384B2 - 高圧コンデンサ - Google Patents

高圧コンデンサ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、保安機構を有する金
属化ポリプロピレンフィルムを使用した高圧、特高圧の
電力用、フィルター用、及び充放電用などの高圧コンデ
ンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の高圧コンデンサは、誘電体として
紙又はプラスチックフィルムあるいはこれらを併用した
ものを使用し、前記誘電体とアルミ箔電極を交互に重ね
合わせ巻回してコンデンサ素子としたものが採用されて
いた。また一部の分野では、金属化紙又は金属化フィル
ムを用いたものも採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】コンデンサの誘電体
は、厚さ数μm〜数10μmと薄く、また面積も大き
い。そのため誘電体に耐電圧上の欠陥が入りやすく、コ
ンデンサの設計においては、この欠陥部を考慮した設計
が必要であった。従来の設計では、誘電体を数枚重ね合
わせることにより1枚の誘電体の欠陥部分を他の誘電体
がカバーする方法が採用されてきた。この方法は誘電体
の重ね合わせ枚数を増すほど効果があったが、誘電体の
重ね合わせ枚数を増すと電極間の厚みが厚くなり、電極
の端面よりコロナが発生してコンデンサの寿命を短くす
るという弊害があった。また他の欠陥対策として、金属
蒸着電極による誘電体欠陥部周辺の電極金属を絶縁破壊
時の放電電流により蒸発飛散させて絶縁を回復させる方
法もあるが、高圧コンデンサでは絶縁破壊時の電流遮断
が困難なために実用化には至っていない。
【0004】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、低圧コンデンサ
に採用されている保安機能付きコンデンサに着目し、金
属蒸着電極に改良を加え、ヒューズ効果により絶縁破壊
時の電流を遮断し、蒸着フィルムの絶縁回復特性を高
め、絶縁破壊に対する信頼性を確保しつつ、ヒューズ動
作等による容量減少を最小にし得る高圧コンデンサを提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の高圧コ
ンデンサは、ポリプロピレンフィルムの片面の一端に端
縁絶縁帯を残して金属蒸着電極を形成した一対の金属化
ポリプロピレンフィルム又は該金属化ポリプロピレンフ
ィルム間にポリプロピレンフィルムを介挿配置して巻回
して成る高圧コンデンサにおいて、前記一対の金属化ポ
リプロピレンフィルムの片方又は両方の蒸着面が、金属
蒸着のない格子状のスリットにより単位金属蒸着電極に
細分化され、スリット間に形成された金属蒸着細部によ
り単位金属蒸着電極が並列接続され、細分化された各単
位金属蒸着電極の蒸着面積が10〜1000mm2であ
り、かつ前記金属化ポリプロピレンフィルムとしてスペ
ースファクターが5〜15%の粗面化フィルムを使用
し、液体絶縁物を含浸・充填したことを特徴としてい
る。
【0006】 また請求項2の高圧コンデンサは、ポリ
プロピレンフィルムの片面の一端に端縁絶縁帯を残して
金属蒸着電極を形成した一対の金属化ポリプロピレンフ
ィルム又は該金属化ポリプロピレンフィルム間にポリプ
ロピレンフィルムを介挿配置して巻回して成る高圧コン
デンサにおいて、前記一対の金属化ポリプロピレンフィ
ルムの片方又は両方の蒸着面が、金属蒸着のない格子状
のスリットにより単位金属蒸着電極に細分化され、スリ
ット間に形成された金属蒸着細部により単位金属蒸着電
極が並列接続され、細分化された各単位金属蒸着電極の
蒸着面積が10〜1000mm 2 であり、かつ前記金属
化ポリプロピレンフィルムとしてスペースファクターが
5〜15%の粗面化フィルムを使用し、気体絶縁物を含
浸・充填したことを特徴としている。
【0007】 さらに請求項3の高圧コンデンサは、
格電圧充電時における各単位金属蒸着電極によって形成
される単位コンデンサの蓄電エネルギーが0.05J以
であることを特徴としている。
【0008】 請求項4の高圧コンデンサは、各単位金
属蒸着電極を接続する金属蒸着細部の寸法が、最狭部で
0.05mm以上で1.5mm以下であることを特徴と
している。
【0009】 請求項5の高圧コンデンサは、前記金属
化ポリプロピレンフィルムとポリプロピレンフィルムと
してそれぞれフィルム厚が9〜25μmのフィルムを使
用することを特徴としている。
【0010】 上記請求項6の高圧コンデンサは、直流
用途におけるフィルムの電位傾度を130V/μm以上
で350V/μm以下に設定することを特徴としてい
る。
【0011】 上記請求項7の高圧コンデンサは、交流
用途におけるフィルムの電位傾度を実効値で60V/μ
m以上で120V/μm以下に設定することことを特徴
としている。
【0012】
【作用】上記高圧コンデンサの原理は、金属蒸着電極を
未蒸着の格子状のスリットによって複数個の単位金属蒸
着電極(以下、セグメントと称す)に分割し、各セグメ
ントをスリット間に形成された金属蒸着細部(以下、ヒ
ューズ部と称す)を介して並列に接続し、フィルムの欠
陥部における放電に対し、その放電エネルギーを小さく
して放電時の衝撃力による破壊部を小さくすると共に、
絶縁破壊時の短絡電流をヒューズ機能によって遮断し、
絶縁破壊部分のセグメントを切り離すことによってコン
デンサとしての機能を喪失することを免れるものであ
る。
【0013】また従来は、例えば特開平4−35941
6号に開示されたもののように、セグメントを形成する
スリットがフィルム幅1方向にのみ設けられているもの
が多かった。このようなスリットでは、本発明のコンデ
ンサ性能上必要なセグメントへの細分化(10〜100
0mm)は、特に50mm以上のフィルム幅では以下
の理由で実用上問題が多い。それはまず第1には、スリ
ット間の幅が極端に狭くなり、加工技術上制約が多くな
るということであり、また第2は、スリット部の増加に
よる容量減少が大きくなるということである。これに対
して本願のものにおける格子状のスリットは、これらの
制約がより少なく、任意に細分化されたセグメントを形
成することができる。
【0014】セグメントの面積については、10〜10
00mmが適当である。10mm未満では、スリッ
ト部の静電容量損失分が大きいのとヒューズ部を含む加
工技術上経済性に難点があり得策でない。1000mm
を超過すれば、1回のヒューズ動作時に減少する静電
容量が大きくなり、コンデンサの静電容量寿命で電位傾
度が制約され得策でない。
【0015】粗面化フィルムのスペースファクターとし
ては、5〜15%が適当である。このスペースファクタ
ーは次式によって与えられる。 SF=〔(t−t)/t〕×100(%) SF:スペースファクター t:マイクロメータ法で測定したフィルム厚さ t:重量法で求めたフィルム厚さ スペースファクターが5%未満であれば、金属化フィル
ムコンデンサ素子に安定的に気体及び液体絶縁物を含浸
させることが難しく、15%を超過した場合は、フィル
ムの弱点部が多くなってフィルムの有効厚さの減少によ
り耐電圧が低下するので得策でない。
【0016】セグメントの面積と定格充電電圧の関係
は、1セグメントにより形成される単位コンデンサの蓄
電エネルギーWは0.05J以下が適当である。単位コ
ンデンサの蓄電エネルギーWは、次式により求めるもの
とする。 W=CE/2(J) C=Sε/(1.13×10
11×d)(F) W:蓄電エネルギー(J) C:単位コンデンサの静電
容量(F) d:誘電体厚さ(m) S:1セグメントの面積
(m) ε:比誘電率 E:充電電圧(V) 単位コンデンサの蓄電エネルギーWが0.05Jを超過
すると、適正なヒューズ設定が困難となり、誘電体の損
傷が生じ絶縁破壊に対する信頼性が低下し、容量減少率
も大きくなる。
【0017】また各セグメント間を接続するヒューズ部
の寸法は、最狭部で0.05〜1.5mmが適正であ
る。0.05mm未満では通常電流による誤動作が多
く、静電容量の安定性を欠き、1.5mmを超過すれば
ヒユーズの感度が悪く、誘電体の損傷が生じ絶縁破壊に
対する信頼性を欠く。
【0018】フィルムの電位傾度すなわち通常の使用電
圧(定格電圧)をフィルム厚さで除した値は、直流用途
においては130〜350V/μmに設定するのが適当
である。130V/μm未満では、従来のコンデンサに
対する優位性がなく、本発明を採用する意味がない。3
50V/μmを超過すれば、フィルム本来の耐電圧領域
になり、ヒューズ動作頻度が急増し、コンデンサの静電
容量減少で機能を喪失して実用に耐えなくなる。
【0019】また交流用途においては、定格電圧(実効
値)をフィルム厚さで除した値を60〜120V/μm
に設定するのが適当である。60V/μm未満では、従
来のコンデンサに対する優位性がなく、本発明を採用す
る意味がない。また120V/μmを超過すれば、コン
デンサ自体の損失により発生する熱によって熱破壊する
領域となり、コンデンサとしての機能を維持できなくな
る。
【0020】フィルムの厚さとしては、9〜25μmの
フィルムを使用するのが適当である。9μm未満では必
ずしも含浸の必要性がなく、粗面を有しないポリプロピ
レンフィルムに対しての優位性がなくなり、本発明を採
用する意味がない。また25μmを超過すれば、絶縁破
壊時のエネルギーが過大になり、ヒューズ動作時の損傷
も大きくなり、絶縁破壊に対する信頼性が低下する。
【0021】
【実施例】次にこの発明の高圧コンデンサの具体的な実
施例について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図は
この発明の金属化フィルムコンデンサ素子の一実施例を
示すもので、図1はその展開斜視図、図2は一対の金属
化フィルムの断面図である。図において、1は第1の金
属化フィルムで、粗面化ポリプロピレンフィルム2の表
面に真空蒸着により金属電極被膜3が形成されている。
2aは端縁絶縁帯(マージン部)で、この部分には金属
電極被膜3は形成されていない。2bは格子状になった
スリット部で、この部分にも金属電極被膜3は形成され
ていない。3bはそれぞれのヒューズ部であり、細分化
されたセグメント3aを並列接続している。4は第2の
金属化フィルムで、以下第1の金属化フィルムの各部の
名称に同じく、5は粗面化ポリプロピレンフィルム、5
aはマージン部、5bはスリット部、6は金属電極被膜
(分割電極)、6aはセグメント、6bはヒューズ部で
ある。7、8はリード引出用のメタリコン部分である。
なお図4におけるw1は、ヒューズ最狭部寸法、図3に
おけるw2、w3は、セグメント寸法をそれぞれ示して
いる。
【0022】
【実施例1】次に試験用に製作した本構造のコンデンサ
の仕様の一例を以下に示す。 ・金属化フィルム 亜鉛蒸着の粗面化ポリプロピレンフ
ィルム ・被膜抵抗値 5Ω/□ ・スペースファクター 9〜10% ・寸法 幅100mm マージン3.0mm
厚さ12μm セグメント面積400mm ヒューズ部0.6mm ・容量 30μF ・含浸剤 植物油(菜種油)含浸 ・外装 角形ブリキケース収納 このコンデンサと比較用のコンデンサ(分割電極を設け
ない従来品)各10個を使用して試験を行った。試験結
果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】試験方法は、ステップアップ耐電圧試験と
いわれるもので、80℃に設定した熱風循環式恒温槽中
にコンデンサを入れて、180V/μm(2160V)
に相当する直流電圧を10秒(27.8Hrs)印加
する。印加後、常温にしてコンデンサの容量など諸特性
を測定する。次に200V/μmに相当する電圧を同様
にして印加し、印加・測定を順次繰り返し、コンデンサ
が絶縁破壊するか容量がほとんどなくなるまで印加電圧
を上昇させ継続する。
【0025】以上の試験結果から従来のコンデンサは2
20V/μm(2640V)前後で全数絶縁破壊したの
に対して、本発明のコンデンサはフィルム本来の耐電圧
領域まで絶縁破壊することなく、また大きな容量減少も
なく耐用し、しかも容量がほぼなくなった時点でも絶縁
破壊を生じない。このように高い容量安定性と絶縁破壊
に対する信頼性を示す理由は、例えば420V/μm
(5040V)充電時における単位コンデンサ(セグメ
ントによって形成される)の容量Cとその蓄電エネルギ
ーWは、 C=400×10−6×2.2/〔1.13×1011
×12×10−6〕 =6.49×10−10(F) W=6.49×10−10×5040/2 =0.00824(J) となり、これを全部放電しても局部破壊であってコンデ
ンサ全体の破壊につながらない。もしコンデンサの一部
が絶縁破壊により導通状態になれば、該当するセグメン
トの周囲のヒューズが動作し、絶縁破壊個所を切り離
し、絶縁を回復するためである。
【0026】なお上記実施例では蒸着金属として亜鉛を
使用したが、これに限定されるものはでなく、アルミニ
ウムや亜鉛/アルミニウム混合物等の他の金属でもよ
い。また今回は植物油含浸コンデンサで実施したが、含
浸剤・充填剤はこれに限定されるものではない。図1で
はスリット方向がフィルムの長手方向に平行と垂直の方
向の例であるが、これに限定されるものではなく、斜め
に交差するスリットによりセグメントが形成されるもの
でもよい。また上記実施例では、一対の金属化フィルム
の両方の蒸着面が分割電極であるが、片方を分割電極が
形成されない通常の金属化フィルムとしても何等差し支
えない。
【0027】
【実施例2】次に図1に示す構成で下記の仕様の電力用
高圧コンデンサを製作した。 ・金属化フィルム 亜鉛蒸着の粗面化ポリプロピレンフ
ィルム ・被膜抵抗値 5Ω/□ ・スペースファクター 9〜10% ・寸法 幅100mm マージン3.0mm
厚さ14μm セグメント面積400mm ヒューズ部0.6mm 素子容量 15μF ・結線 コンデンサ素子4個を直列接続し、
そのブロックを3相スター結線 ・コンデンサ定格 3相 60Hz 6600V 60
KVA ・含浸剤 植物油(菜種油)+芳香族系炭化水
素 含浸 ・外装 角形溶接ケース収納
【0028】このコンデンサと比較用に粗面化されない
通常フィルムに分割電極を設けたコンデンサと分割電極
を設けない従来のコンデンサ各10台を使用して、80
℃に設定した熱風循環式恒温槽中にコンデンサを入れ
て、定格電圧の1.3倍の電圧を1000Hrs連続印
加した。このときのフィルムの電位傾度は、電圧の実効
値で88V/μmとなる。この結果を表2に示す。従来
のコンデンサは100Hrs以内に全数絶縁破壊し、ま
た粗面化されない通常フィルムに分割電極を設けたコン
デンサは全数絶縁破壊しなかったが、容量減少が大きく
実用に供するものではなかった。これに対して本発明の
コンデンサでは絶縁破壊せず、また容量減少もほとんど
見られずに全数耐用した。
【0029】
【表2】
【0030】
【発明の効果】以上のようにこの発明の高圧コンデンサ
は、1素子のコンデンサを並列接続された多数の分割コ
ンデンサの集合体にし、それぞれの単位コンデンサにヒ
ューズを設け、異常時にヒューズを切り離すことによっ
て絶縁破壊することなく、最小の容量減少にとどめてコ
ンデンサの機能を確保するものである。本発明の採用に
より、従来のコンデンサに比較して絶縁性能に対する信
頼性が著しく向上し、小型・軽量のコンデンサを提供す
ることが可能となり、工業的並びに実用的価値が大であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のコンデンサ素子の構成の一例を示す
斜視図である。
【図2】上記実施例の断面図である。
【図3】上記実施例の要部拡大図である。
【図4】上記実施例のヒューズ部の拡大図である。
【符号の説明】
1 第1の金属化フィルム 2 第1の粗面化ポリプロピレンフィルム 2a 端縁絶縁帯(マージン部) 2b スリット部 3 金属電極被膜(分割電極) 3a セグメント部 3b ヒューズ部 4 第2の金属化フィルム 5 第2の粗面化ポリプロピレンフィルム 5a 端縁絶縁帯(マージン部) 5b スリット部 6 金属電極被膜(分割電極) 6a セグメント部 6b ヒューズ部 7 リード引出部 8 リード引出部 w1 ヒューズ部最狭部寸法 w2 セグメント部寸法 w3 セグメント部寸法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−280410(JP,A) 特開 昭64−14911(JP,A) 特開 昭54−87847(JP,A) 特開 昭57−154823(JP,A) 特開 昭55−65422(JP,A) 特開 平3−57206(JP,A) 特開 平2−72609(JP,A) 特開 平1−216515(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01G 4/00 - 4/10 H01G 4/14 - 4/42

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレンフィルムの片面の一端に
    端縁絶縁帯を残して金属蒸着電極を形成した一対の金属
    化ポリプロピレンフィルム又は該金属化ポリプロピレン
    フィルム間にポリプロピレンフィルムを介挿配置して巻
    回して成る高圧コンデンサにおいて、前記一対の金属化
    ポリプロピレンフィルムの片方又は両方の蒸着面が、金
    属蒸着のない格子状のスリットにより単位金属蒸着電極
    に細分化され、スリット間に形成された金属蒸着細部に
    より単位金属蒸着電極が並列接続され、細分化された各
    単位金属蒸着電極の蒸着面積が10〜1000mm2
    あり、かつ前記金属化ポリプロピレンフィルムとしてス
    ペースファクターが5〜15%の粗面化フィルムを使用
    し、液体絶縁物を含浸・充填したことを特徴とする高圧
    コンデンサ。
  2. 【請求項2】 ポリプロピレンフィルムの片面の一端に
    端縁絶縁帯を残して金属蒸着電極を形成した一対の金属
    化ポリプロピレンフィルム又は該金属化ポリプロピレン
    フィルム間にポリプロピレンフィルムを介挿配置して巻
    回して成る高圧コンデンサにおいて、前記一対の金属化
    ポリプロピレンフィルムの片方又は両方の蒸着面が、金
    属蒸着のない格子状のスリットにより単位金属蒸着電極
    に細分化され、スリット間に形成された金属蒸着細部に
    より単位金属蒸着電極が並列接続され、細分化された各
    単位金属蒸着電極の蒸着面積が10〜1000mm 2
    あり、かつ前記金属化ポリプロピレンフィルムとしてス
    ペースファクターが5〜15%の粗面化フィルムを使用
    し、気体絶縁物を含浸・充填したことを特徴とする高圧
    コンデンサ。
  3. 【請求項3】 定格電圧充電時における各単位金属蒸着
    電極によって形成される単位コンデンサの蓄電エネルギ
    ーが0.05J以下であることを特徴とする請求項1
    は請求項2の高圧コンデンサ。
  4. 【請求項4】 各単位金属蒸着電極を接続する金属蒸着
    細部の寸法が、最狭部で0.05mm以上で1.5mm
    以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項3の
    いずれかに記載の高圧コンデンサ。
  5. 【請求項5】 前記金属化ポリプロピレンフィルムとポ
    リプロピレンフィルムとしてそれぞれフィルム厚が9〜
    25μmのフィルムを使用することを特徴とする請求項
    1ないし請求項のいずれかに記載の高圧コンデンサ。
  6. 【請求項6】 直流用途におけるフィルムの電位傾度を
    130V/μm以上で350V/μm以下に設定するこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記
    載の高圧コンデンサ。
  7. 【請求項7】 交流用途におけるフィルムの電位傾度を
    実効値で60V/μm以上で120V/μm以下に設定
    することを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれ
    かに記載の高圧コンデンサ。
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