JP2528408Y2 - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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JP2528408Y2
JP2528408Y2 JP1990127036U JP12703690U JP2528408Y2 JP 2528408 Y2 JP2528408 Y2 JP 2528408Y2 JP 1990127036 U JP1990127036 U JP 1990127036U JP 12703690 U JP12703690 U JP 12703690U JP 2528408 Y2 JP2528408 Y2 JP 2528408Y2
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忠宏 長谷川
薫 伊藤
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カルソニック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、後席を有する車両に搭載され、前席と後席
をそれぞれ独立して空調することができる自動車用空気
調和装置に関する。
(従来の技術) この種の自動車用空気調和装置11は、第5図に示すよ
うに、車室内の空気と車室外の空気とを選択的に取込む
インテークユニット12と、この空気を冷却するクーラユ
ニット13と、この冷却した空気を再加熱するヒータユニ
ット14とをシリーズに連結して構成されている(特開昭
64−52,522号公報参照)。
インテークユニット12内には、モータ15により駆動さ
れるファン16が設けられ、更に、内気導入口17と外気導
入口18とを選択的に開閉するインテークドア19が内蔵さ
れている。
クーラユニット13内には、膨張弁が取付けられた冷媒
導管(いずれも図示せず)からの冷媒が流入するエバポ
レータ20が設けられている。
ヒータユニット14は、空気流の上流側端部に空気流入
口21が開設されたケーシング32を有している。このケー
シング32内には、エンジン冷却水が循環するヒータコア
22が、その両側端部にそれぞれ迂回路23、24を有するよ
うに設けられている。更に、ヒータコア22の上流域及び
下流域には、空気流入口21からの空気流を2分割する仕
切壁25a、25bがそれぞれ設けられており、この仕切壁25
a、25bの図中上部に前席用通路26が形成され、図中下部
に後席用通路27が形成されている。
これら両通路26、27のヒータコア22の前面には、前席
用ミックスドア28、後席用ミックスドア29がそれぞれ開
閉自在に設けられている。これらミックスドア28、29の
回動位置を調節し、ヒータコア22を通過する空気量と、
迂回路23、24を通過する空気量との割合を変えることに
より、車室内に吹出される空気の温度制御がなされてい
る。温風と冷風とを混合するため、ヒータコア22の下流
側には、ミックス室30、31がそれぞれ形成されている。
前席用通路26側のミックス室30内の空気を取り出すた
め、ケーシング32にはベント口33とデフロスト口34とが
形成され、仕切壁25bにはフット口35が形成されてい
る。また、後席用通路27側のミックス室31内の空気を取
り出すため、ケーシング32にはリア口45が形成されてい
る。ベント口33、デフロスト口34、及び、フット口35に
は、ベントドア36、デフドア37、及び、フットドア38が
それぞれ開閉自在に設けられている。これらのドアによ
り前席の空調モードを設定するフロントモード切替ドア
が構成されている。
ベント口33にはベントダクト39が接続され、このダク
ト39を介して、車室内に設けられたベント吹出口40から
前席の乗員の上半身に向けて空気が吹き出される。デフ
ロスト口34にはデフダクト41が接続され、このダクト41
を介して、車室内に設けられたデフ吹出口42からウィン
ドの内面に向けて空気が吹き出される。また、フット口
35にはフットダクト43が接続され、このダクト43を介し
て、車室内に設けられたフット吹出口44から前席の乗員
の足元に向けて空気が吹き出される。フットダクト43の
一部分は、ケーシング32の内壁面に沿って、後席用通路
27を貫通するように設けられている。従って、後席用通
路27を流通する空気は、フットダクト43の図中背面側を
通って、前記リア口45に流下するようになっている。
仕切壁25bには、両ミックス室30、31を連通する連通
孔46が前記リア口45の近傍に形成され、これら連通孔46
とリア口45とを選択的に開閉するセパレートドア47がケ
ーシング32内に開閉自在に設けられている。このセパレ
ートドア47が連通孔46を閉じリア口45を開く開位置Oに
回動すると、後席用通路27を流通する空気はリア口45に
流下し、一方、セパレートドア47が連通孔46を開きリア
口45を閉じる閉位置Sに回動すると、後席用通路27を流
通する空気はリア口45には流下せずに連通孔46を通って
前席用通路26側のミックス室30に流入することになる。
リア口45に接続されるリアダクト48は、その下流域に
おいて、リアベントダクト49と、リアフットダクト50と
に分岐している。第6図に示すように、リアベントダク
ト49は車幅方向中央部のコンソールボックス51の後ろ側
で立ち上がり、リアフットダクト50は後席の近傍まで延
伸している。リアベントダクト49とリアフットダクト50
とに分岐する部位には、両ダクト49、50への配風を切り
替えることにより後席の空調モードを設定するリアモー
ド切替ドア54が開閉自在に設けられている。このリアモ
ード切替ドア54が第5図中OFOOT位置に回動すると、リ
アダクト48を流通する空気はリアフットダクト50に流下
し、リアフット吹出口53から後席の乗員の足下に向けて
吹出される。また、OVENT位置に回動すると、リアダク
ト48を流通する空気はリアベントダクト49に流下し、リ
アベント吹出口52から後席の乗員の上半身に向けて吹出
される。更に、中間位置のM位置に回動すると、リアダ
クト48を流通する空気は、両ダクト49、50を介して後席
の乗員の足下及び上半身に向けて吹出されることにな
る。
リア口45の下流側には、リアダクト48を流れる空気量
を調整するリア風量制御ドア55が開閉自在に設けられて
いる。このリア風量制御ドア55は、多数の通孔56が形成
されており、第5図中O位置からS位置に回動すると、
通孔56を通ってリアダクト48内を流れる空気量が減少す
ることになる。
このように構成された自動車用空気調和装置11では、
周知のように、セパレートドア47、フロントモード切替
ドア、及び、リアモード切替ドア54を開閉することによ
り、前席のみの空調、後席のみの空調、あるいは、前席
後席同時空調が実現されている。
(考案が解決しようとする課題) 上述した自動車用空気調和装置11にあっては、フット
ダクト43の一部分が後席用通路27を貫通しているため、
後席用通路27の通路面積を大きく取ることができない。
このため、セパレートドア47をS位置に回動して前席の
みの空調を行う場合にも、後席用通路27の通気抵抗が高
いために、前席の風量アップの向上を図ることが阻害さ
れるという問題があった。
後席用通路27の通気抵抗を低減するためにはケーシン
グ32自身を大きくすれば良いが、これでは設置スペース
が大きくなるため、狭小なる車室内に自動車用空気調和
装置を設置する上で好ましいものではない。
本考案は、上記従来技術に伴う課題を解決するために
なされたものであり、前席用のフットダクトの一部分が
ヒータユニット内の後席用通路を貫通する自動車用空気
調和装置において、前席のみの空調を行う際の通気抵抗
の低減を図り、もって快適な空調を実現し得る自動車用
空気調和装置を提供することを目的とする。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本考案は、前席に吹出され
る空気が通る前席用通路と、後席に吹出される空気が通
る後席用通路とに内部が2分割されたヒータユニットを
有し、 このヒータユニットに前記前席用通路と前記後席用通
路とを連通する連通孔を設け、 この連通孔と前記後席用通路の下流域に設けられ後席
に向けて空気を流下させるリア口との開閉を切替える前
後席切替ドアを前記ヒータユニットに設け、 前席に設けられたフット吹出口に前記前席用通路内の
空気を案内する前席用のフット通路の一部分を前記後席
用通路を貫通するように設けてなる自動車用空気調和装
置において、 前記フット通路のフット口を開閉するフットドアを前
記前席用通路内に設け、 前記フット通路のうち前記後席用通路を貫通する部位
に、当該フット通路内と前記後席用通路とを連通する開
口部と、前記フット通路内と前記後席用通路とを連通し
前記連通孔に向けて開口する連通路とを設け、 前記開口部に、当該開口部を開くときには前記フット
吹出口に至る通路を閉じるフット通路切替ドアを開閉自
在に設け、 前記前後席切替ドアに、前記リア口を開くときには前
記連通路を閉じる閉塞部を設けてなり、 前記フットドアにより前記フット口を開き、前記前後
席切替ドアにより前記連通孔を開き、前記フット通路切
替ドアにより前記開口部を開いて、前記後席用通路を流
れる空気を、前記開口部から前記フット通路内に取り込
んで、前記フット口から前記前席用通路内に案内すると
共に前記連通路から前記連通孔を経て前記前席用通路内
に案内するようにしたことを特徴とする自動車用空気調
和装置である。
(作用) 前席と後席とを同時に空調する場合には、前後席切替
ドアは連通孔を閉じ、リア口を開く。すると、前席には
前席用通路を介して空気が吹出され、後席には後席用通
路、リア口を介して空気が吹出される。
前席のみに空気を吹出させる場合には、前後席切替ド
アは連通孔を開き、リア口を閉じる。更に、空調モード
に応じて、フットドアはフット通路を開き、フット通路
切替ドアは開口部を開いてフット吹出口に至る通路を閉
じる。すると、後席用通路を流れる空気は、連通孔から
前席用通路に流入すると共に、開口部からフット通路を
通って前席用通路に流入することになる。このようにし
て後席用通路から前席用通路内に空気が流入すると、後
席用通路内の通気抵抗が低減するため、前席に吹出され
る風量が増加することになる。しかも、フット通路内に
取り込まれた空気の一部が連通路から連通孔に向けて流
出するので、この連通孔の部分において、フット通路内
に取り込まれた空気の一部と、フット通路に取り込まれ
ずに流下した空気とがミックスされつつ前席用通路に案
内される。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、本考案の一実施例に係る自動車用空気調和
装置を示す概略構成図であり、第5、6図に示した部材
と同一部材には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施例の自動車用空気調和装置61は、従来の自動車
用空気調和装置11と同様に、インテークユニット12と、
クーラユニット13と、ヒータユニット62とをシリーズに
連結して構成されている。前席用のフットダクト43(フ
ット通路に相当する)の一部分は、ケーシング32の内壁
面に沿って、後席用通路27を貫通するように設けられて
おり、後席用通路27を流通する空気は、フットダクト43
の図中背面側を通って、前記リア口45に流下するように
なっている。このフットダクト43は、通常、前席用通路
26内の空気を前席のフット吹出口44に案内するための通
路であるが、本実施例にあっては、このフットダクト43
は、前席のみの空調を行う際に後席用通路27内の空気を
前席用通路26内に流下させるための通路として機能して
いる。
更に詳述すると、フットダクト43のうち後席用通路27
を貫通する壁部に、フットダクト43内と後席用通路27側
のミックス室31とを連通する開口部63が形成されてい
る。この開口部63には、当該開口部63を開閉する第1セ
パレートドア64(フット通路切替ドアに相当する)が開
閉自在に設けられている。この第1セパレートドア64が
第1図中O位置に回動すると、開口部63が開くと共にフ
ット吹出口44に至る通路が閉じられ、後席用通路27を流
通する空気はフットダクト43内に流下する。このときフ
ットドア38がO位置に回動していると、開口部63からフ
ットダクト43内に流下した空気は、フット吹出口44から
吹出されることなく、前席用通路26側のミックス室30に
流下する。一方、第1セパレートドア64が同図中S位置
に回動すると、開口部63が閉じられ、後席用通路27を流
通する空気をフットダクト43内に流下することはない。
仕切壁25bに形成された連通孔46と、リア口45とを選
択的に開閉する第2セパレートドア65(前後席切替ドア
に相当する)がケーシング32内に開閉自在に設けられて
いる。この第2セパレートドア65は、従来例のセパレー
トドア47に相当し、開位置Oに回動すると後席用通路27
を流通する空気はリア口45に流下し、閉位置Sに回動す
ると後席用通路27を流通する空気は連通孔46を通ってミ
ックス室30に流入することになる。
更に、フットダクト43のうち連通孔46に近接した部位
には、フットダクト43内と後席用通路27とを連通する連
通路66が設けられている。この連通路66を第2セパレー
トドア65の回動に応じて開閉するため、第2セパレート
ドア65には連通路66の開口66aを閉塞する閉塞部65aが設
けられている。つまり、第2セパレートドア65が閉位置
Sに回動すると連通路66が開かれ、開位置Oに回動する
と閉塞部65aによって連通路66が閉じられていることに
なる。
また、前席用通路26のうち前席用ミックスドア28が迂
回路23を閉じるH位置から空気流の上流側には、クーラ
ユニット13からの冷風の一部を取り出すフレッシュベン
ト口67が設けられている。フレッシュベント口67は、冷
風バイパスダクト68を介してベントダクト39と連通して
いる。この冷風バイパスダクト68の通路を開閉するフレ
ッシュベントドア69がフレッシュベント口67に開閉自在
に設けられている。
次に、本実施例の作用を説明する。
この自動車用空気調和装置61も、従来と同様、前席の
みの空調、後席のみの空調、あるいは、前席後席同時空
調を実現することができ、空調モードには、乗員の上半
身に向けて空気を吹出すベントモード(VENT)、頭寒足
熱タイプの空調を行うバイレベルモード(B/L)、車室
内を暖房しつつウィンドの曇りを除去するデフ/フット
モード−1(D/F−1)、このD/F−1と同様であるがデ
フ風の割合を高めたデフ/フットモード−2(D/F−
2)、及び、ウィンドの曇りを除去するデフモード(DE
F)がある。
各空調モードにおけるドアの回動位置は、第2図に示
す通りである。同図の「リアベントスイッチ、後部優先
暖房スイッチ、及び、フレッシュベントスイッチ」は、
自動車用空気調和装置61に設けられたスイッチであり、
リアベントスイッチは、DEF以外の空調モードのときに
オンされると、リアモード切替ドア54を所定位置に回動
して、リアベント吹出口52から空気を吹出させるように
作動する。また、後部優先暖房スイッチは、D/F−1、
2のときにオンされると、リア風量制御ドア55をO位置
に回動して、S位置での風量(Lo)よりも多量の空気を
リアダクト48内に流下させるように作動する。フレッシ
ュベントスイッチは、D/F−1、2のときにオンされる
と、フレッシュベントドア67をO位置に回動して、冷風
の一部をベントダクト39内に流下させ、乗員の頭部に生
じる「もやもや感」を解消するように作動する。
また、第2図に示した各空調モードにおけるベントド
ア36、デフドア37、及び、第1セパレートドア64の回動
位置を図式化すると第3図の通りであり、同様に、フッ
トドア38、第2セパレートドア65、及び、リア風量制御
ドア55の回動位置を図式化すると第4図の通りである。
VENTモードで、前席後席同時空調を設定した場合の作
用を説明する。
このとき、前席用ミックスドア28及び後席用ミックス
ドア29は、図示しないテンプレバー等の設定温度に基づ
き所定位置に回動している。第2、3図に示すように、
ベントドア36及び第1セパレートドア64はO位置に回動
し、デフドア37はS位置に回動している。また、第2、
4図に示すように、リアベントスイッチがオンされて、
フットドア38はS位置に回動し、第2セパレートドア65
及びリア風量制御ドア55はO位置に回動している。更
に、リアモード切替ドア54はOVENT位置に回動してい
る。尚、フレッシュベントドア69は自動的に開閉し、温
調時のときには閉となり、ミックスドア28、29が第1図
中C位置に回動しているフルクール時で、かつ、ファン
16が高速回転のときには全開となる。
各ドアが上述した位置に回動すると、エバポレータ20
を通過した冷風は仕切壁25aによって2分割され、前席
用通路26に流下した空気は、迂回路23(及び/又はヒー
タコア22)→ミックス室30→ベント口33→ベントダクト
39→ベント吹出口40を通って前席の乗員の上半身に向け
て吹出され、一方、後席用通路27に流下した空気は、迂
回路24(及び/又はヒータコア22)→ミックス室31→リ
ア口45→リアダクト48→リアベントダクト49→リアベン
ト吹出口52を通って後席の乗員の上半身に向けて吹出さ
れている。このとき、第1セパレートドア64はO位置に
回動し開口部63を開いているが、フットドア38がS位置
に回動しているため、開口部63からフットダクト43内に
流下した空気は、前席用通路26側のミックス室30に流下
しない。また、第2セパレートドア65はO位置に回動し
ているため、連通路66は閉塞部65aによって閉じられて
いる。
次ぎに、このVENTモードで、前席のみの空調を設定し
た場合の作用を説明する。
このときにはリアベントスイッチがオフされて、第
2、4図に示すように、フットドア38はO位置に回動
し、第2セパレートドア65はS位置に回動してリア口45
を閉じている。また、リアモード切替ドア54はOFOOT
置に回動している。他のドア位置は、前述した前席後席
同時空調のときと同じである。
各ドアがこのような位置に回動すると、後席用通路27
を流通する空気はリア口45には流下せず、連通孔46を通
って前席用通路26側のミックス室30に流入することにな
る。更に、フットドア38がO位置に回動しているため、
開口部63からフットダクト43内に流下した空気は、この
フットダクト43を介してミックス室30に流入する。ま
た、第2セパレートドア65がS位置に回動し連通路66が
開かれているため、開口部63からフットダクト43内に流
下した空気の一部は、連通路66→後席用通路27→連通孔
46を通って、ミックス室30に流入する。そして、前席用
通路26内の空気は、ベント口33→ベントダクト39→ベン
ト吹出口40を通って前席の乗員の上半身に向けて吹出さ
れることになる。
DEFモードを設定した場合にも、フットドア38及び第
2セパレートドア64がO位置に回動し、第2セパレート
ドア65がS位置に回動しているため、前述したのと同様
にして、後席用通路27を流通する空気は、フットダクト
43及び連通孔46を通って前席用通路26側のミックス室30
に流入する。そして、デフ吹出口42からウィンドの内面
に空気が吹出され、曇りが除去されることになる。
このように本実施例では、前席側にのみ空気を吹出す
空調モードの場合には、後席用通路27内の空気は、連通
孔46からミックス室30内に流下するのみならず、フット
ダクト43内を通常とは逆方向に流れてミックス室30内に
流下することになる。このため、フットダクト43の一部
分が後席用通路27を貫通することにより後席用通路27の
通路面積を大きく取ることができないヒータユニット62
であっても、前席側にのみ空気を吹出す空調モードのと
きには、後席用通路27の通気抵抗を低減して前席の風量
アップの向上を図ることができ、もって、快適な空調を
実現することが可能となる。
更に、ケーシング32自身を大きくすることなく、前席
のみの空調を行う際の通気抵抗の低減を達成できるた
め、設置スペースの増大を招く虞もない。
しかも、温調時に、第2セパレートドア65がS位置に
回動し連通路66が開かれているときには、フットダクト
43内に流下した空気の一部が連通路66→後席用通路27→
連通孔46を通ってミックス室30に流入することから、冷
風と温風とのエアミックス性の改善を図ることも可能と
なる。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案によれば、前席用のフッ
トダクトの一部分がヒータユニット内の後席用通路を貫
通する自動車用空気調和装置において、前席のみの空調
を行う際の通気抵抗を、ヒータユニットのスペースを増
大することなく低減することができ、もって快適な空調
を実現することができるという実用上多大な効果を得
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例に係る自動車用空気調和装
置を示す概略構成図、第2図は、同実施例の各空調モー
ドに対する各ドアの開度を示す図、第3図は、第2図に
示した各空調モードにおけるベントドア、デフドア、及
び、第1セパレートドアの回動位置をグラフ化した図、
第4図は、第2図に示した各空調モードにおけるフット
ドア、第2セパレートドア、及び、リア風量制御ドアの
回動位置をグラフ化した図、第5図は、従来の自動車用
空気調和装置を示す概略構成図、第6図は、前席と後席
をそれぞれ独立して空調することができる自動車用空気
調和装置の車載状態を示す概念図である。 26…前席用通路、27…後席用通路、35…フット口、38…
フットドア、43…フットダクト(フット通路)、44…フ
ット吹出口、45…リア口、46…連通孔、62…ヒータユニ
ット、63…開口部、64…第1セパレートドア(フット通
路切替ドア)、65…第2セパレートドア(前後席切替ド
ア)、65a…閉塞部、66…連通路。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】前席に吹出される空気が通る前席用通路
    (26)と、後席に吹出される空気が通る後席用通路(2
    7)とに内部が2分割されたヒータユニット(62)を有
    し、 このヒータユニット(62)に前記前席用通路(26)と前
    記後席用通路(27)とを連通する連通孔(46)を設け、 この連通孔(46)と前記後席用通路(27)の下流域に設
    けられ後席に向けて空気を流下させるリア口(45)との
    開閉を切替える前後席切替ドア(65)を前記ヒータユニ
    ット(62)に設け、 前席に設けられたフット吹出口(44)に前記前席用通路
    (26)内の空気を案内する前席用のフット通路(43)の
    一部分を前記後席用通路(27)を貫通するように設けて
    なる自動車用空気調和装置において、 前記フット通路(43)のフット口(35)を開閉するフッ
    トドア(38)を前記前席用通路(26)内に設け、 前記フット通路(43)のうち前記後席用通路(27)を貫
    通する部位に、当該フット通路(43)内と前記後席用通
    路(27)とを連通する開口部(63)と、前記フット通路
    (43)内と前記後席用通路(27)とを連通し前記連通孔
    (46)に向けて開口する連通路(66)とを設け、 前記開口部(63)に、当該開口部(63)を開くときには
    前記フット吹出口(44)に至る通路を閉じるフット通路
    切替ドア(64)を開閉自在に設け、 前記前後席切替ドア(65)に、前記リア口(45)を開く
    ときには前記連通路(66)を閉じる閉塞部(65a)を設
    けてなり、 前記フットドア(38)により前記フット口(35)を開
    き、前記前後席切替ドア(65)により前記連通孔(46)
    を開き、前記フット通路切替ドア(64)により前記開口
    部(63)を開いて、前記後席用通路(27)を流れる空気
    を、前記開口部(63)から前記フット通路(43)内に取
    り込んで、前記フット口(35)から前記前席用通路(2
    6)内に案内すると共に前記連通路(66)から前記連通
    孔(46)を経て前記前席用通路(26)内に案内するよう
    にしたことを特徴とする自動車用空気調和装置。
JP1990127036U 1990-11-29 1990-11-29 自動車用空気調和装置 Expired - Lifetime JP2528408Y2 (ja)

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