JPH0751928Y2 - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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JPH0751928Y2
JPH0751928Y2 JP1988151811U JP15181188U JPH0751928Y2 JP H0751928 Y2 JPH0751928 Y2 JP H0751928Y2 JP 1988151811 U JP1988151811 U JP 1988151811U JP 15181188 U JP15181188 U JP 15181188U JP H0751928 Y2 JPH0751928 Y2 JP H0751928Y2
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duct
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利定 鯨井
忠宏 長谷川
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カルソニック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、後席を有する車両に搭載され、前席と後席を
それぞれ独立して空調することができる自動車用空気調
和装置に関する。
(従来の技術) この種の自動車用空気調和装置には、第5図に示すよう
なものが提案されている(例えば、実開昭58−79,414号
公報等参照)。
図示する自動車用空気調和装置1は、車室内の空気と車
室外の空気とを選択的に取込むインテークユニット2
と、この空気を冷却するクーラユニット3と、この冷却
した空気を再加熱するヒータユニット4とをシリーズに
連結して構成されている。
インテークユニット2内には、モータにより駆動される
ファン5が設けられ、更に、内気導入口6と外気導入口
7とを選択的に開閉するためにインテークドア8が内蔵
されている。
クーラユニット3内には、膨脹弁が取付けられた冷媒導
管(いずれも図示せず)からの冷媒が流入するエバポレ
ータ9が設けられている。
また、ヒータユニット4は、一端部に空気流入口10が開
設され、他端部に前席用吹出口11及び後席用吹出口12が
設けられている。このヒータユニット4内には、エンジ
ン冷却水が循環するヒータコア13が設けられ、このヒー
タコア13の両側端部にはそれぞれ迂回路14a、14bが形成
されている。このヒータコア13によって、前記インテー
クユニット2から導入され前記クーラユニット3を通っ
て冷却された空気を加熱するようにしている。
さらに、このヒータコア13の上流域及び下流域には、こ
のように空気流入口10からの空気流を2分割する仕切壁
15を設けてあり、この仕切壁15の図中上部が前席用通路
16となり、下部が後席用通路17となっている。
この両通路16、17におけるヒータコア13の前面には、前
席用ミックスドア18、後席用ミックスドア19がそれぞれ
開閉自在に設けられている。この両ミックスドア16、17
によって、前記迂回路14a、14b側と、ヒータコア13側を
流通するそれぞれの空気量の比率を調整し、車室内に吹
出す空気の温度を制御するようにしている。このように
ヒータコア13を通過した暖風と、通過しない冷風とを混
合させるために、前記両通路16、17におけるヒータコア
13の下流側には、混合室20a、20bがそれぞれ形成されて
いる。
また、ヒータコア13下流域の前記仕切壁15には、両混合
室20a、20bを連通する連通孔21が設けられており、この
連通孔21と後席用吹出口12とを選択的に開閉するセパレ
ートドア22がユニット4内に設けられている。従って、
このセパレートドア22により前記連通孔21を閉じた場合
には、前席用及び後席用吹出口11、12に調和空気が導か
れ、後席用吹出口12を閉じた場合には、後席用通路17を
通過する空気は連通孔21を通って前席用の混合室20aに
流入することになる。
前席側の混合室20aにおいて調和された空気は、前席用
吹出口11としてのデフ吹出口23、ベント吹出口24、及
び、フット吹出口25から直接あるいはダクトを介して選
択的に車室内に吹出されることになる。
後席用吹出口12に接続されるリヤダクト26は、その下流
域において車幅方向の中央部に延びるリヤベントダクト
27と、車幅方向に延びるリヤフットダクト28、28とに分
岐しており、この分岐する位置には、両ダクト27、28へ
の配風を調整する一対のリヤモードドア29が開閉自在に
設けられている。
第6図に示すように、リヤベントダクト27は車幅方向中
央部のコンソールボックス30の後ろ側で立ち上がり、後
席の乗員の上半身に向けて調和空気を吹出すようになっ
ており、リヤフットダクト28は、前席の下から後席の乗
員の足下に向けて調和空気を吹出すようになっている。
そして、前記リヤモードドア29、29を第5図中F位置に
回動させれば、リヤダクト26に流入した空気は、リヤフ
ットダクト28に流下し、後席の乗員の足下に向けて吹出
される。また、V位置に回動させた場合には、リヤダク
ト26に流入した空気は、リヤベントダクト27に流下し、
後席の乗員の上半身に向けて吹出される。さらに、ドア
29、29を実線で示す中間開位置に回動させた場合には、
空気は、両ダクト27、28を介して後席の乗員の足下及び
上半身に向けて吹出される。
尚、図中符号31は、複数のスリット32が形成され後席用
吹出口12下流に取付けられた第2セパレートドアであ
り、開閉調整することによりリヤダクト26に流下する空
気量を調整するものである。また、符号33はデフドア、
符号34はベントドア、符号35はフットドアをそれぞれ示
している。
このように構成した自動車用空気調和装置1において、
前席の乗員の上半身に向けて冷風を吹出し、足下に向け
て暖風を吹出すいわゆるバイレベルモードを選択した場
合には、前席用通路16側の各ドアは、第5図の実線で示
す位置に回動しており、ヒータコア13を迂回した冷風は
主としてベント吹出口24に流下し、ヒータコア13を通過
した暖風は主としてフット吹出口25に流下する。従っ
て、車室内に吹出される両空気は、所定の温度差を有す
ることになり、快適な頭寒足熱タイプの空気調和が実現
される。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、この自動車用空気調和装置1にあって
は、後席側において快適な頭寒足熱タイプの空気調和を
行うことはできなかった。
つまり、リヤモードドア29は、後席の乗員の上半身への
吹出量と、足下への吹出量とを調整するものであり、か
つ、リヤダクト26には混合室20bにおいて混合された調
和空気が流入するので両ダクト27、28から車室内に吹出
される空気は、ほぼ同一温度となる。従って、後席側の
乗員には、いわゆる「もやっ気」が生じ、温感が著しく
損なわれるという問題があった。
本考案は、上記従来技術の問題点を解決するためになさ
れたものであり、後席側でも快適なバイレベルモードの
空気調和を行い得る自動車用空気調和装置を提供するこ
とを目的とする。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) かかる目的を達成するための第1の本考案は、ヒータユ
ニットの一端部に開設されエバポレータを通過した空気
が流入する空気流入口と、当該空気流入口の下流域に設
けられた前席用吹出口及び後席用吹出口と、前記ヒータ
ユニット内に設置され前記空気を加熱するヒータコアの
両側端部に形成され、当該ヒータコアを迂回する迂回路
と、前記ヒータコアから流出する空気流を2分割し、前
席用通路又は後席用通路を通って前記前席用吹出口又は
前記後席用吹出口に案内する仕切壁と、前記後席用吹出
口に接続されると共に下流域が後席の乗員の上半身に向
けて前記空気を吹出すリヤベントダクトと後席の乗員の
足下に向けて前記空気を吹出すリヤフットダクトとに分
岐するリヤダクトと、前記分岐する位置に設けられ前記
両ダクトへの配風を調整するリヤモードドアと、を有し
てなる自動車用空気調和装置において、前記エバポーレ
ータを通過した冷風あるいは前記迂回路を通過する未加
熱の空気を前記リヤモードドアよりも下流において前記
リヤベントダクトに導く冷風バイパスダクトと、前記冷
風バイパスダクトを開閉する開閉自在に設けられたバイ
パスドアと、を有し、前記リヤモードドアを、前記リヤ
ベントダクトおよび前記リヤフットダクトのそれぞれか
ら吹出される吹出量を可変調整自在に開閉自在に設けた
ことを特徴とする自動車用空気調和装置である。
また、上記目的を達成するための第2の本考案は、ヒー
タユニットの一端部に開設されエバポレータを通過した
空気が流入する空気流入口と、当該空気流入口の下流域
に設けられた前席用吹出口及び後席用吹出口と、前記ヒ
ータユニット内に設置され前記空気を加熱するヒータコ
アの両側端部に形成され、当該ヒータコアを迂回する迂
回路と、前記ヒータコアから流出する空気流を2分割
し、前席用通路又は後席用通路を通って前記前席用吹出
口又は前記後席用吹出口に案内する仕切壁と、を有して
なる自動車用空気調和装置において、後席の乗員の上半
身に向けて前記空気を吹出すリヤベントダクトと後席の
乗員の足下に向けて前記空気を吹出すリヤフットダクト
とに内部が仕切られたリヤダクトと、前記リヤダクト内
の前記リヤベントダクトと前記リヤフットダクトとを連
通する連通部に回動自在に設けられ、前記両ダクト内を
流通する空気の配風及び混合を行うリヤミックスモード
コアと、を有し、前記後席用吹出口を、前記ヒータユニ
ットのケーシング端面のうち前記後席用通路側の前記迂
回路に臨む位置に開設し、前記リヤダクトを、その内部
の前記リヤベントダクトを前記空気流入口側に位置させ
て前記後席用吹出口に接続し、前記リヤベントダクトへ
の流入口を開閉し前記迂回路を流通する空気を前記リヤ
ベントダクトに導く第1ドアと、前記リヤフットダクト
への流入口を開閉し前記ヒータコアを通過した空気を前
記リヤフットダクトに導く第2ドアとを備える配風ドア
を、前記後席用吹出口に開閉自在に設けたことを特徴と
する自動車用空気調和装置である。
(作用) このように構成した第1の本考案にあっては、バイパス
ドアを開き、エバポレータを通過した冷風あるいは未加
熱の空気を冷風バイパスダクトを介してリヤベントダク
トに導くことにより、リヤベントダクトとリヤフットダ
クトから吹出される両空気は所定の温度差を有すること
になる。また、リヤモードドアの開閉調整を行うことに
より、前記温度差を可変調整することができる。
また、第2の本考案にあっては、配風ドアを開き、迂回
路を流通する空気をリヤベントダクトに導き、ヒータコ
アを通過して加熱された空気をリヤフットダクトに導く
ことにより、リヤベントダクトとリヤフットダクトから
吹出される両空気は所定の温度差を有することになる。
また、リヤミックスモードドアの開閉調整を行うことに
より、両ダクトを流通する空気を混合でき、前記温度差
を可変調整することができる。
(実施例) 以下、本考案を図面に基づいて説明する。
第1図は、本考案の一実施例に係る自動車用空気調和装
置を示す概念図、第2図は、本考案の他の実施例に係る
自動車用空気調和装置を示す概念図、第3、4図は、第
2図に示す実施例の要部を示す断面図、及び、斜視図で
あり、第5、6図に示した部材と同一部材には同一符号
を付し、その説明は一部省略する。
第1図に示す自動車用空気調和装置1aは、第5図に示し
た従来の自動車用空気調和装置1に、エバポレータ9を
通過した冷風あるいは未加熱の空気をリヤベントダクト
27に案内する冷風バイパスダクト36を設けたものであ
る。
当該装置を更に詳細に説明すれば、ヒータユニット4の
ケーシング37に、後席用通路17の迂回路14bと前記冷風
バイパスダクト36とを連通する連通孔38が開設され、該
連通孔38には開閉自在なバイパスドア39が設けられてい
る。前記冷風バイパスダクト36は、この連通孔38からユ
ニット4の側壁及びリヤダクト26に沿って延び、リヤモ
ードドア29の下流においてリヤベントダクト27と連通し
ている。
本実施例の作用を説明する。
上述のように構成した自動車用空気調和装置1aにおい
て、前席のみに対して空調を行う場合には、セパレート
ドア22により後席用吹出口12を閉じて両混合室14a、14b
を連通させると共に、バイパスドア39を閉じれば、従来
公知のものと同様に行うことができるため、その説明は
省略する。
以下、後席のみの空調時、あるいは、前席、後席同時空
調時において、後席側バイレベルモードの空気調和を行
う場合を説明する。
このとき、後席用ミックスドア19は、図中実線で示す中
間開位置に回動し、セパレートドア22は仕切壁15の連通
孔21を閉塞している。また、一対のリヤモードドア29、
29はF位置に回動している。そして、バイパスドア39
は、所定開度(例えば、図中実線位置)に開いており、
迂回路14bと冷風バイパスダクト36とは連通状態にあ
る。
各ドアが上述したように回動している下では、エバポレ
ータ9を通過した空気は、仕切壁15によって2分割さ
れ、さらに、後席用通路17側に分割された空気の一部
は、ヒータコア13を流通し、残りは迂回路14bを流通す
る。ヒータコア13を通過した空気は再加熱されて暖風と
なって混合室20bに流下すると共に、迂回路14bを流通す
る冷風の一部も混合室20bに流下し、該混合室20bにおい
て、暖風と冷風が混合されて調和空気となる。そして、
リヤダクト26に流下した前記調和空気は、リヤモードド
ア29によってリヤフットダクト28に案内され、乗員の足
下に向けて吹出されることになる。
一方、残りの冷風は、冷風バイパスダクト36を流通して
リヤベントダクト27に流下し、乗員の上半身に向けて吹
出されることになる。
従って、後席の乗員に向けて吹出される両空気は、所定
の温度差を有することになるので、快適な頭寒足熱タイ
プの空気調和を行うこと可能となり、後席の乗員の温感
向上が図れる。
また、この場合、リヤモードドア29を図中実線で示す位
置に回動させれば、調和空気がリヤベントダクト27にも
流下するので、ダクト27、28から吹出される両空気の前
記温度差及び吹出量を可変調整することができるので、
最適な温度設定ができる。
次に、後席における暖房モード(乗員の足下に向けて暖
風を吹出す)、あるいは、冷房モード(乗員の上半身に
向けて冷風を吹出す)を選択した場合を説明する。
これらの場合には、バイパスドア39は冷風バイパスダク
ト36を閉じており、暖房モードでは、後席用ミックスド
ア19はH位置に回動し、リヤモードドア29、29はF位置
に回動している。そして、後席用通路17側に分割された
空気は、ヒータコア13を通過して暖風となり、リヤダク
ト26及びリヤフットダクト28を介して乗員の足下に向け
て吹出され、所定の暖房が行われる。
また、冷房モードでは、後席用ミックスドア19はC位置
に回動し、リヤモードドア29、29はV位置に回動してい
る。そして、後席用通路17側に分割された空気は、冷風
のまま迂回路14bを流通し、リヤダクト26及びリヤベン
トダクト27を介して乗員の上半身に向けて吹出され、所
定の冷房が行われる。
また、後席用ミックスドア19はH位置、C位置以外の中
間位置に回動させれば、温度調整を行った暖房あるいは
冷房が行えることは言うまでもない。
尚、上述した冷風バイパスダクト36は、迂回路14bを流
通する冷風の一部を導くようにしたものであるが、この
形状に限定されるものでなく、エバポレータ9を通過し
た冷風をリヤベントダクト27に導くことができれば良
い。従って、冷風バイパスダクト36の吸入口を空気流入
口10と並列的に設け、この吸入口に該吸入口を開閉する
バイパスドア39を設けても良い。
次に、第2図に示す本考案の他の実施例を説明する。
図示する自動車用空気調和装置1bでは、迂回路14bを形
成しヒータコア13に対向するケーシング37端面に、後席
用吹出口12が開設されており、当該後席用吹出口12に、
リヤダクト26aが接続されている。このリヤダクト26a
は、第4図に示すように、箱形状を呈し内部がリヤベン
トダクト27とリヤフットダクト28とに仕切られており、
リヤベントダクト27が空気流入口10側に位置し、その下
流側にリヤフットダクト28が位置するように接続されて
いる。さらに、このリヤダクト26aには、リヤベントダ
クト27とリヤフットダクト28とを連通する連通部40が形
成されており、該連通部40には、下流側に回動軸43を有
するリヤミックスモードドア41が回動自在に設けられて
いる。このドア41は、両ダクト27、28内を流通する空気
の配風及び混合を行うものであり、図中M位置に回動し
た場合は、各空気流を仕切ったままであり、V位置に回
動した場合は、リヤフットダクト28を流通する空気をリ
ヤベントダクト27側に導き該ダクト27の空気を混合し、
F位置に回動した場合は、リヤベントダクト27を流通す
る空気をリヤフットダクト28側に導き該ダクト28の空気
と混合するようになっている。
前記後席用吹出口12には、迂回路14bを流通する冷風を
リヤベントダクト27に導き、ヒータコア13を通過した暖
風をリヤフットダクト28に導く配風ドア42が開閉自在に
設けられている。この配風ドア42は、第3図に示すよう
に、幅方向において通路内全域に設けられるものであ
り、リヤベントダクト27流入口の開閉及び冷風の配風を
行う第1ドア42aと、リヤフットダクト28流入口の開閉
及び暖房の配風を行う第2ドア42bとが、平板状になる
よう回動軸43に取付けられて構成されている。
尚、図中符号44は、ヒータコア13の迂回路14b側に設け
られた仕切板を示し、この仕切板44の突辺44aにO位置
にある前記第1ドア42aが当接することにより、迂回路1
4b全域を閉塞するようになっている。
次に、本実施例の作用を説明する。
上述のように構成した自動車用空気調和装置1bにおい
て、前席のみに対して空調を行う場合には、セパレート
ドア22を開いて両混合室14a、14bを連通させると共に、
配風ドア42をS位置に回動させ後席用吹出口12を閉じれ
ば、従来のものと同様に行うことができるため、その説
明は省略する。
以下、後席のみの空調時、あるいは、前席、後席同時空
調時において、後席側バイレベルモードの空気調和を行
う場合を説明する。
このとき、後席用ミックスドア19は、第2図中実線で示
す中間開位置に回動し、セパレートドア22は仕切壁15の
連通孔21を閉塞している。また、配風ドア42はO位置に
回動し、その第1のドア42aはリヤベントダクト27を開
いて迂回路14b全域を閉塞し、第2ドア42bはリヤフット
ダクト28を開いている。そして、リヤミックスモードド
ア41は、リヤベント、リヤフットの両ダクト27、28を流
通する空気流を仕切るM位置に回動している。
各ドアが上述したように回動している下では、エバポレ
ータ9を通過した空気は、仕切壁15によって2分割さ
れ、さらに、後席用通路17側に分割された空気の一部
は、ヒータコア13を流通し、残りは迂回路14bを流通す
る。ヒータコア13を通過した暖風は、混合室20bに流下
し、配風ドア42に沿ってリヤフットダクト28に流下す
る。そして、リヤミックスモードドア41が連通部40を閉
じているので、前記暖風はリヤベントダクト27に流れる
ことはなく、後席の乗員の足下に向けて吹出されること
になる。
一方、迂回路14bを流通する冷風は、下流域が配風ドア4
2により閉塞されているために、全てリヤベントダクト2
7に流下し、該ダクト27を介して乗員の上半身に向けて
吹出されることになる。
従って、後席の乗員に向けて吹出される両空気は、所定
の温度差を有することになるので、快適な頭寒足熱タイ
プの空気調和を行うことが可能となり、後席の乗員の温
感向上が図れる。
また、この場合、リヤミックスモードドア41をM位置か
らV位置側あるいはF位置側にわずかに回動させれば、
暖風でリヤベントダクト27に、あるいは、冷風がリヤフ
ットダクト28に流入するので、ダクト27、28から吹出さ
れる両空気の温度差、吹出量を可変調整することがで
き、最適な温度設定を行うことができる。
次に、後席における暖房モードを選択した場合を説明す
る。
この暖房モードのうち最大暖房運転では、後席用ミック
スドア19はH位置に、配風ドア42はO位置に、また、リ
ヤミックスモードドア41はM位置にそれぞれ回動してい
る。そして、後席用通路17側に分割された空気は、全て
ヒータコア13を通過し暖風となる。この暖風は、配風ド
ア42に沿ってリヤフットダクト28に流下して乗員の足下
に向けて吹出され、所定の最大暖房が行われることにな
る。
また、暖房モードのうち吹出温度を調整するときには、
後席用ミックスドア19はH位置、C位置以外の中間開位
置(例えば、図中実線位置)に回動し、また、配風ドア
42はO位置に、リヤミックスモードドア41はF位置にそ
れぞれ回動している。そして、暖風はリヤフットダクト
28を、冷風はリヤベントダクト27をそれぞれ流下する
が、この冷風はリヤミックスモードドア41に案内され連
通部40を通ってリヤフットダクト28に流入することにな
る。従って、冷風と暖風は混合されて調和空気となるの
で、従来と同様に所定の温度に調整した暖房を行うこと
ができる。
次に、後席における冷房モードを選択した場合を説明す
る。
この冷房モードのうち最大冷房運転では、後席用ミック
スドア19はC位置に、配風ドア42はO位置に、また、リ
ヤミックスモードドア41はM位置にそれぞれ回動してい
る。そして、後席用通路17側に分割された空気は、全て
ヒータコア13を迂回して冷風のままリヤベントダクト27
に流下し、乗員の上半身に向けて吹出され、所定の最大
冷房が行われることになる。
また、吹出温度を調整する冷房運転では、後席用ミック
スドア19はH位置、C位置以外の中間開位置(例えば、
図中実線位置)に回動し、また配風ドア42はO位置に、
リヤミックスモードドア41はV位置にそれぞれ回動して
いる。そして、冷風はリヤベントダクト27を、暖風はリ
ヤフットダクト28をそれぞれ流下するが、この暖房はリ
ヤミックスモードドア41に案内され連通部40を通ってリ
ヤベントダクト27に流入することになる。従って、冷風
と暖風は混合されて調和空気となるので、従来と同様に
所定の温度に調整した冷房を行うことができる。
[考案の効果] 以上説明したように、第1の本考案は、エバポーレータ
を通過した冷風あるいは迂回路を通過する未加熱の空気
をリヤモードドアよりも下流においてリヤベントダクト
に導く冷風バイパスダクトと、冷風バイパスダクトを開
閉する開閉自在に設けられたバイパスドアと、を有し、
リヤモードドアを、リヤベントダクトおよびリヤフット
ダクトのそれぞれから吹出される吹出量を可変調整自在
に開閉自在に設けた自動車用空気調和装置であるので、
リヤベントダクトとリヤフットダクトから吹出される両
空気には所定の温度差が付き、快適な頭寒足熱タイプの
空調を後席においても実現でき、後席乗員の温感向上を
図ることが可能になる。また、リヤモードドアの開閉調
整を行うことにより、前記温度差及び吹出量を可変調整
することができるので、最適な温度設定ができるという
実用上多大な効果を得る。
また、第2の本考案は、後席の乗員の上半身に向けて空
気を吹出すリヤベントダクトと後席の乗員の足下に向け
て空気を吹出すリヤフットダクトとに内部が仕切られた
リヤダクトと、リヤダクト内のリヤベントダクトとリヤ
フットダクトとを連通する連通部に回動自在に設けら
れ、両ダクト内を流通する空気の配風及び混合を行うリ
ヤミックスモードドアと、を有し、後席用吹出口を、ヒ
ータユニットのケーシング端面のうち後席用通路側の迂
回路に臨む位置に開設し、リヤダクトを、その内部のリ
ヤベントダクトを空気流入口側に位置させて後席用吹出
口に接続し、リヤベントダクトへの流入口を開閉し迂回
路を流通する空気をリヤベントダクトに導く第1ドア
と、リヤフットダクトへの流入口を開閉しヒータコアを
通過した空気をリヤフットダクトに導く第2ドアとを備
える配風ドアを、後席用吹出口に開閉自在に設けた自動
車用空気調和装置であるので、リヤベントダクトとリヤ
フットダクトから吹出される両空気には所定の温度差が
付き、快適な頭寒足熱タイプの空調を後席においても実
現でき、後席乗員の温感向上を図ることが可能になる。
また、リヤミックスモードドアの開閉調整を行うことに
より、冷風と暖風とを混合することができることから、
前記温度差及び吹出量を可変調整することができ、最適
な温度設定ができるという実用上多大な効果を得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例に係る自動車用空気調和装
置を示す概念図、第2図は、本考案の他の実施例に係る
自動車用空気調和装置を示す概念図、第3、4図は、第
2図に示す実施例の要部を示す断面図、及び、斜視図、
第5図は、従来の自動車用空気調和装置を示す概念図、
第6図は、後席を空調するダクトの取付位置を示す構成
図。 4……ヒータユニット、9……エバポレータ、10……空
気流入口、11……前席用吹出口、12……後席用吹出口、
13……ヒータコア、14a、14b……迂回路、26、26a……
リヤダクト、27……リヤベントダクト、28……リヤフッ
トダクト、29……リヤモードドア、36……冷風バイパス
ダクト、39……バイパスドア、41……リヤミックスモー
ドドア、42……配風ドア。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒータユニット(4)の一端部に開設され
    エバポレータ(9)を通過した空気が流入する空気流入
    口(10)と、 当該空気流入口(10)の下流域に設けられた前席用吹出
    口(11)及び後席用吹出口(12)と、 前記ヒータユニット(4)内に設置され前記空気を加熱
    するヒータコア(13)の両側端部に形成され、当該ヒー
    タコア(13)を迂回する迂回路(14a,14b)と、 前記ヒータコア(13)から流出する空気流を2分割し、
    前席用通路(16)又は後席用通路(17)を通って前記前
    席用吹出口(11)又は前記後席用吹出口(12)に案内す
    る仕切壁(15)と、 前記後席用吹出口(12)に接続されると共に下流域が後
    席の乗員の上半身に向けて前記空気を吹出すリヤベント
    ダクト(27)と後席の乗員の足下に向けて前記空気を吹
    出すリヤフットダクト(28)とに分岐するリヤダクト
    (26)と、 前記分岐する位置に設けられ前記両ダクト(27,28)へ
    の配風を調整するリヤモードドア(29)と、を有してな
    る自動車用空気調和装置において、 前記エバポーレータ(9)を通過した冷風あるいは前記
    迂回路(14a,14b)を通過する未加熱の空気を前記リヤ
    モードドア(29)よりも下流において前記リヤベントダ
    クト(27)に導く冷風バイパスダクト(36)と、 前記冷風バイパスダクト(36)を開閉する開閉自在に設
    けられたバイパスドア(39)と、を有し、 前記リヤモードドア(29)を、前記リヤベントダクト
    (27)および前記リヤフットダクト(28)のそれぞれか
    ら吹出される吹出量を可変調整自在に開閉自在に設けた
    ことを特徴とする自動車用空気調和装置。
  2. 【請求項2】ヒータユニット(4)の一端部に開設され
    エバポレータ(9)を通過した空気が流入する空気流入
    口(10)と、 当該空気流入口(10)の下流域に設けられた前席用吹出
    口(11)及び後席用吹出口(12)と、 前記ヒータユニット(4)内に設置され前記空気を加熱
    するヒータコア(13)の両側端部に形成され、当該ヒー
    タコア(13)を迂回する迂回路(14a,14b)と、 前記ヒータコア(13)から流出する空気流を2分割し、
    前席用通路(16)又は後席用通路(17)を通って前記前
    席用吹出口(11)又は前記後席用吹出口(12)に案内す
    る仕切壁(15)と、を有してなる自動車用空気調和装置
    において、 後席の乗員の上半身に向けて前記空気を吹出すリヤベン
    トダクト(27)と後席の乗員の足下に向けて前記空気を
    吹出すリヤフットダクト(28)とに内部が仕切られたリ
    ヤダクト(26a)と、 前記リヤダクト(26a)内の前記リヤベントダクト(2
    7)と前記リヤフットダクト(28)とを連通する連通部
    (40)に回動自在に設けられ、前記両ダクト(27,28)
    内を流通する空気の配風及び混合を行うリヤミックスモ
    ードドア(41)と、を有し、 前記後席用吹出口(12)を、前記ヒータユニット(4)
    のケーシング(37)端面のうち前記後席用通路(17)側
    の前記迂回路(14b)に臨む位置に開設し、 前記リヤダクト(26a)を、その内部の前記リヤベント
    ダクト(27)を前記空気流入口(10)側に位置させて前
    記後席用吹出口(12)に接続し、 前記リヤベントダクト(27)への流入口を開閉し前記迂
    回路(14b)を流通する空気を前記リヤベントダクト(2
    7)に導く第1ドア(42a)と、前記リヤフットダクト
    (28)への流入口を開閉し前記ヒータコア(13)を通過
    した空気を前記リヤフットダクト(28)に導く第2ドア
    (42b)とを備える配風ドア(42)を、前記後席用吹出
    口(12)に開閉自在に設けたことを特徴とする自動車用
    空気調和装置。
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