JP2527658Y2 - 転写シート - Google Patents

転写シート

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JP2527658Y2
JP2527658Y2 JP1989137125U JP13712589U JP2527658Y2 JP 2527658 Y2 JP2527658 Y2 JP 2527658Y2 JP 1989137125 U JP1989137125 U JP 1989137125U JP 13712589 U JP13712589 U JP 13712589U JP 2527658 Y2 JP2527658 Y2 JP 2527658Y2
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公一 白井
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Decoration By Transfer Pictures (AREA)
  • Elimination Of Static Electricity (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、転写シート、とくに家電製品のキャビネッ
トの製造に使用する転写シートの改良に関する。
【従来の技術】
家電製品、たとえばエアコンやテレビなどのキャビネ
ット類は、プラスチックの成形品が多い。その表面の模
様や種々の表示は多くの場合転写法により形成する。使
用する転写シートは、転写台紙上に、剥離剤層、絵柄印
刷層および接着剤層からなる転写層を設けたものが一般
的である。 このようなキャビネット類は、基材がプラスチックで
あるため、静電気が発生して表面にホコリがつきやす
い。表面についたホコリは、外観をそこなうばかりでな
く、故障の原因にもなりかねない。 転写層に金属蒸着層を含む転写シートを用いれば、静
電気の問題は解決するが、その転写シートで付与できる
意匠は金属光沢をもつものに限定されてしまい、多様な
ニーズにこたえられない。
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、転写層に金属蒸着層がなく、従って
金属光沢が必然的に伴うものではなく、任意の色や絵柄
をもつことができ、しかもホコリがつきにくい家電製品
のキャビネット類を得ることのできる転写シートを提供
することにある。
【課題を解決するための手段】
本考案の転写シートは、一例を図面に示すように、転
写台紙(1)上に、絵柄印刷層(22)と、剥離剤層(2
1)および接着剤層(23)からえらんだ1層または2層
とからなる転写層(2)を設けてなる転写シートにおい
て、転写層(2)を構成する層のうち転写シートの全面
に及ぶ一または二以上の層に、アルキルホスフェートま
たはスルホン酸塩であるアニオン系界面活性剤、テトラ
アルキルアンモニウム塩またはトリアルキルベンジルア
ンモニウム塩であるカチオン系界面活性剤、アルキルベ
タインまたはイミダゾリンである両性界面活性剤、およ
び窒素系のポリオキシエチレンアルキルアミンもしくは
それを部分的に脂肪酸エステルにしたもの、または非窒
素系の脂肪酸多価アルコールエステル類である非イオン
系界面活性剤から選んだいずれかの帯電防止剤を添加し
たことを特徴とする。 転写台紙には、既知のもの、たとえばポリオレフィン
やポリエステルなどのシート、またはポリエチレンやシ
リコーンなどで離型性をもたせた紙類を使用すればよ
い。転写台紙の厚さは、在来のものと同様5〜100μ
m、好ましくは10〜38μmである。 転写層の構成は、用途や材質に応じて任意にえらぶこ
とができる。代表的な転写層は、前記したとおり、剥離
層、絵柄印刷層および接着剤層からなるが、絵柄印刷層
を設けるインキのビヒクルによっては、絵柄印刷層に剥
離層または接着剤層のはたらきを兼ねさせて、剥離層お
よび接着剤層の一方を省略することができる。転写層が
剥離剤層、絵柄印刷層および接着剤層からなるという意
味は、現実に三層を設けるということではなく、機能の
面から規定したものである。また、所望の表面物性を得
るために、剥離層を二層にすることもあるし、立体的な
模様にするために絵柄印刷層を二層にしたり、さらには
その間に中間層を設けたりするなど、さまざまな変更態
様がある。それぞれの層は、これまでの転写シートに使
用していたものと同様の材料を使用して既知の手段で設
ければよい。 帯電防止剤は転写層、すなわち転写台紙から剥離して
基材に移行する層を構成する層のうち、いずれか一層に
添加してあれば足りるが、二層以上に添加すればよりよ
いことはもちろんである。とくに、転写後に転写製品の
表面となる層、前記した例でいうと剥離層(21)に添加
しておくと効果的である。
【作用】
本考案の転写シートは、添加したときに樹脂に望まし
くない色を与えないという観点から選択した特定の帯電
防止剤を転写層に含有させたことによって、転写層の色
に影響を与えることなく、かつ金属光沢も生じさせるこ
となく、静電気によるトラブルの生じない絵付け成形品
を与えることができる。
【実施例1】 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
「X−45」(東レ(株)製)を転写台紙として使用し、
その上に、アクリル樹脂系剥離剤「ハクリ46−7」(昭
和インク工業(株)製)100重量部と非イオン系界面活
性剤「ホモゲノールL95」(花王(株)製)5重量部と
の混合物を、厚さが1μmとなるようにグラビアコート
した。その上に、アクリル樹脂系黒色インキ「GG」(昭
和インク工業(株)製)を、グラビア印刷法で厚さが3
μmとなるようにベタ印刷した。ついで、印刷層の上
に、アクリル樹脂系接着剤「HS32G」(昭和インク工業
(株)製)を、厚さが2μmとなるようにグラビアコー
トして本考案の転写シートを得た。
【実施例2】 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
「ダイアホイールS」(三菱化成(株)製)上に、ゴム
系剥離剤「Hタイプハクリニス」(昭和インク工業
(株)製)100重量部にカチオン系界面活性剤「アミー
ト102」(花王(株)製)7重量部を添加したものを、
厚さが1μmとなるようにグラビアコートした。その上
に、アクリル樹脂と塩ビ−酢ビ共重合体との混合物をビ
ヒクルとする白色インキ「化X」(諸星インキ(株)
製)100重量部、およびカチオン系界面活性剤「アミー
ト105」(上記)5重量部からなる印刷インキを用い
て、グラビア印刷法で厚さ20μmのベタ印刷層を設け
た。ついで、印刷層の上に、アクリル樹脂系接着剤「HS
32G」(上記)100重量部にカチオン系界面活性剤「アミ
ート105」(上記)5重量部を添加したものを、厚さが
2μmとなるようにグラビアコートして本考案の転写シ
ートを得た。
【考案の効果】
本考案の転写シートを使用すれば、プラスチックの成
形品である被転写基材に転写しても、静電気が発生しに
くい絵付け製品が得られる。この絵付け製品は、表面に
ホコリがつきにくく、美麗な外観を長期間維持できる。
金属蒸着層は必要なく、また転写層に特定の色に限定さ
れることもないから、表現できる意匠に制約はなく、所
望の模様、たとえば木目柄など、落ち着いた感じの模様
を与えることができる。 従って、本考案の転写シートは、家電製品のキャビネ
ットなどの製造に好適である。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案の転写シートの一例を説明するための模
式的な断面図である。 1…転写台紙、2…転写層、21…剥離剤層、22…絵柄印
刷層、23…接着剤層

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】転写台紙(1)上に、絵柄印刷層(22)
    と、剥離剤層(21)および接着剤層(23)からえらんだ
    1層または2層とからなる転写層(2)を設けてなる転
    写シートにおいて、転写層(2)を構成する層のうち、
    転写シートの全面に及ぶ一または二以上の層に、アルキ
    ルホスフェートまたはスルホン酸塩であるアニオン系界
    面活性剤、テトラアルキルアンモニウム塩またはトリア
    ルキルベンジルアンモニウム塩であるカチオン系界面活
    性剤、アルキルベタインまたはイミダゾリンである両性
    界面活性剤、および窒素系のポリオキシエチレンアルキ
    ルアミンもしくはそれを部分的に脂肪酸エステルにした
    もの、または非窒素系の脂肪酸多価アルコールエステル
    類である非イオン系界面活性剤から選んだいずれかの帯
    電防止剤を添加したことを特徴とする転写シート。
  2. 【請求項2】帯電防止剤を添加した層が、転写製品の最
    表面となる層である請求項1の転写シート。
JP1989137125U 1989-11-27 1989-11-27 転写シート Expired - Lifetime JP2527658Y2 (ja)

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JPH0374999U JPH0374999U (ja) 1991-07-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61258742A (ja) * 1985-04-25 1986-11-17 山陽国策パルプ株式会社 表面保護層の形成方法及びそれに使用される表面保護層付与シ−ト
JPH0717517Y2 (ja) * 1988-02-15 1995-04-26 大日本印刷株式会社 転写シート

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