JPH0732551A

JPH0732551A - 剥離シート

Info

Publication number: JPH0732551A
Application number: JP20019793A
Authority: JP
Inventors: Junichi Hashikawa; 淳一橋川; Kouichirou Matsudaira; 耕市郎松平
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 1993-07-21
Filing date: 1993-07-21
Publication date: 1995-02-03

Abstract

(57)【要約】【目的】剥離シートの剥離性樹脂層と、ポリウレタン
樹脂などの樹脂塗工層との間の剥離が容易に行われるよ
うにし、また、リピート使用のため剥離シートを多数回
巻き取る際にも、静電気の発生を未然に防止して、斑点
模様のない、意匠効果の優れた合成皮革などの製品が安
価に製造できる剥離シートを提供することを目的として
いる。【構成】紙による基材シート１と、基材シート１上に
押出し積層されている静電防止剤含有のポリプロピレン
またはポリメチルペンテンによる剥離性樹脂層２からな
ることを特徴とする剥離シート５。紙に基材シート１
と、基材シート１の片面に押出し積層されているポリプ
ロピレンまたはポリメチルペンテンによる剥離性樹脂層
３と、基材シート１のもう一方の面に設けた静電防止剤
層４からなることを特徴とする剥離シート５′。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ポリウレタン樹脂また
はポリ塩化ビニル樹脂による合成皮革を製造する際に使
用する剥離シートに関するもので、特に、帯電性が少な
くて剥離性の優れた剥離シートを提供する。

【０００２】

【従来の技術】ポリウレタン樹脂またはポリ塩化ビニル
樹脂を成形材料とする合成皮革は、一般には、剥離シー
トを使用して製造されるが、従来の剥離シートは、紙に
よる基材シートの表面に、主としてポリプロピレンやポ
リメチルペンテン等による剥離性樹脂層を押出し積層さ
れたシートが使用されている。

【０００３】この剥離シートは、予め、剥離性樹脂層の
表面にエンボス模様などを付与して、このエンボス模様
をポリウレタン樹脂やポリ塩化ビニル樹脂等の合成皮革
の表面に転写して、合成皮革の意匠特性を向上させてい
る。剥離シート使用による合成皮革の製造方法をさらに
詳しく説明すると、剥離シートの剥離性樹脂層面にポリ
ウレタン樹脂やポリ塩化ビニル樹脂の塗工層を形成した
後、該塗工層面に接着剤を利用して布帛を貼着し、塗工
層樹脂の硬化反応を完結する。さらに、剥離性樹脂層と
ポリウレタン樹脂やポリ塩化ビニル樹脂の塗工層との間
で剥離させることにより、剥離性樹脂層の表面の状態を
ポリウレタン樹脂層またはポリ塩化ビニル樹脂層の表面
に転写させて、合成皮革を製造する。

【０００４】ここで、合成皮革の表面にさらに絵柄を付
与する場合には、剥離シートの剥離性樹脂層とポリウレ
タン樹脂やポリ塩化ビニル樹脂の塗工層との間を剥離さ
せた後に、ポリウレタン樹脂やポリ塩化ビニル樹脂の塗
工層の表面にオフラインにて印刷化粧加工を施すか、あ
るいは、別製の転写フィルムにおける絵柄を転写させる
かしている。合成皮革は、一般的に、このような方法で
製造されるが、剥離シートが高価なので、製造コストの
低減化を図るため、剥離シートはリピートして使用され
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の従来
法で、剥離シートをリピート使用して合成皮革を製造す
る場合に、剥離性樹脂層と、ポリウレタンなどの樹脂の
塗工層との間で剥離する際に静電気が発生し、また、リ
ピート使用で剥離シートを巻き取る際にも静電気が発生
する。しかも、剥離シートのリピート使用回数が増える
つれて、静電気の帯電量は累加される。この増大する帯
電量の影響によって、剥離性樹脂層と、ポリウレタンな
どの樹脂塗工層との剥離が一層困難となり、また、剥離
したとしても合成皮革などの製品表面に静電気によって
引き起こされたと思われる黒い斑点などが発生したりし
て、剥離シート上に帯電した静電気は、合成皮革などの
製造において好ましくなかった。

【０００６】本発明は、このような欠点を解決すべく鋭
意研究してなされたもので、剥離シートの剥離性樹脂層
と、ポリウレタン樹脂やポリ塩化ビニル樹脂の塗工層と
の間の剥離が容易にして、均一に行われるようにし、ま
た、リピート使用のため剥離シートを多数回巻き取る際
にも、静電気の発生を未然に防止して、斑点模様のな
い、意匠効果の優れた品質の良い合成皮革などの製品が
安価に製造できる剥離シートを提供することを目的とし
ている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者は、以下のような構成の剥離シートを得た
ものである。すなわち、本発明の剥離シートは、紙によ
る基材シートと、該基材シート上に押出し積層されてい
る静電防止剤含有のポリプロピレン、または、ポリメチ
ルペンテンによる剥離性樹脂層からなることを特徴とす
る剥離シートである。また本発明の剥離シートは、紙に
よる基材シートと、該基材シートの片面に押出し積層さ
れているポリプロピレン、または、ポリメチルペンテン
による剥離性樹脂層と、該基材のもう一方の面に設けた
静電防止剤層からなるなることを特徴とする剥離シート
である。また、本発明の剥離シートは、剥離性樹脂層の
表面がエンボス加工されていることを特徴とする剥離シ
ートである。

【０００８】

【作用】上記のように構成された剥離シートは、紙によ
る基材シート上に静電防止剤を含有した剥離性樹脂層を
設けたものであり、該剥離性樹脂層により、合成皮革な
どの製造の一工程である剥離シートを樹脂塗工層から剥
離する際に生じていた静電気を防止することができる。
また、本発明の剥離シートは、順次剥離性樹脂層、基材
シート、静電防止剤層からなるものであり、基材シート
上に積層した静電防止剤層により、合成皮革の製造でリ
ピート使用する際に生じていた巻き取り状態での剥離シ
ート同志間の帯電を防止することができる。

【０００９】

【構成】本発明の剥離シートについて、図面等を用いて
更に詳しく説明する。図１は、基材シート１と、静電防
止剤含有の剥離性樹脂層２からなる剥離シート５の断面
図であり、図２は、順次剥離性樹脂層３、基材シート
１、静電防止剤層４からなる剥離シート５の断面図であ
る。本発明の剥離シート５は、図１に示すように、紙に
よる基材シート１と、該基材シート１上に押出し積層さ
れている静電防止剤含有のポリプロピレンまたはポリメ
チルペンテンによる剥離性樹脂層２とからなるものであ
る。また、図２に示すように、本発明の剥離シート５
は、基材シート１と、該基材シート１の片面に押出し積
層されているポリプロピレンまたはポリメチルペンテン
による剥離性樹脂層３と、該基材シートのもう一方の面
に設けた静電防止剤層４からなるものである。さらに、
本発明の剥離シートは、剥離性樹脂層の表面にエンボス
加工したものである。なお、本発明においては、基材シ
ート１と、静電防止剤含有の剥離性樹脂層２との間に、
静電防止剤を含有しない接着性の良い合成樹脂層を介在
させることもできる。以下それぞれの構成について述べ
ることとする。

【００１０】まず、２層構成の場合、すなわち、紙によ
る基材シート１と、静電防止剤含有の剥離性樹脂層２か
らなる剥離シート５の構成についてそれぞれ述べること
とする。基材シート１としては、クラフト紙、上質紙、
模造紙、アート紙、コート紙等を使用することができ
る。この基材シート１の坪量は、５０〜２００ｇ／ｍ²
で、２００ｇ／ｍ²を越えると後述する剥離性樹脂層２
表面にエンボス加工をするのに不適であり、また５０ｇ
／ｍ²未満となるとカール、耐熱性等の問題が生じる。

【００１１】基材シート１上に設けられる剥離性樹脂層
２は、静電防止剤を含有したポリプロピレンまたはポリ
メチルペンテンである。静電防止剤を含有する剥離性樹
脂層２を使用するのは、合成皮革の製造の一工程である
剥離シートを、剥離シート上に形成した硬化樹脂層から
剥離する際に生じていた帯電を防止するためである。剥
離性樹脂層２に練り混む静電防止剤としては，ペンタエ
リストール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エス
テル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、トリメ
チロールプロパン脂肪酸エステルなどを用いることがで
きる。また、剥離性樹脂層２に静電防止剤を添加する方
法としては、例えば、直接剥離性樹脂ペレットと、静電
防止剤ペレットを混合させ、押出機にて押出す方法があ
る。また、剥離性樹脂層２に添加する静電防止剤の添加
量については、樹脂量１００部に対して、静電防止剤は
０．５〜５．０部である。５．０部を越えると、基材シ
ート１と剥離性樹脂層２との接着が弱くなるので、好ま
しくなく、また、０．５部未満では、静電防止効果が消
失するので、良くない。剥離性樹脂層２は、押出コート
法、熱溶融ラミネート法等のフィルムラミネート法等に
より積層される。その厚みは、３〜１００μｍ、好まし
くは２０〜５０μｍである。この値が、１００μｍを越
えると、微細な凹凸形成のためのエンボス加工が不適に
なり、また３μｍ未満になると、カールまたは耐熱性に
問題が生じる。

【００１２】次に、３層構成の場合、すなわち、外側か
ら順次剥離性樹脂層３、基材シート１、静電防止剤層４
からなる剥離シート５の構成についてそれぞれ述べるこ
ととする。まず、剥離性樹脂層３は、ポリプロピレンま
たはポリメチルペンテンからなるものである。このよう
な剥離性樹脂層３は、押出コート法、熱溶融ラミネート
法等のフィルムラミネート法等により積層される。その
厚みは、３〜１００μｍ、好ましくは２０〜５０μｍで
ある。この値が１００μｍを越えると、微細な凹凸形成
のためのエンボス加工が不適となり、また３μｍ未満に
なると、カール、耐熱性に問題を生じる。

【００１３】基材シート１としては、クラフト紙、上質
紙、模造紙、アート紙、コート紙等を使用することがで
きる。この基材シート１の坪量は、５０〜２００ｇ／ｍ
²で、２００ｇ／ｍ²を越えると前述の剥離性樹脂層３
表面にエンボス加工をするのに不適であり、また、５０
ｇ／ｍ²未満となるとカール、耐熱性等の問題が生じ
る。次に、静電防止剤層４は、合成皮革の製造でリピー
ト使用する際に生じていた巻き取り状態での剥離シート
同志間の帯電を防止するために設けたものである。ま
た、静電防止剤として、例えば、カチオン性アクリル樹
脂、アルキル第４級アンモニウム塩、ポリオキシエチレ
ンエーテル系静電防止剤、アニオン系静電防止剤などを
用いることができる。静電防止剤層４を、基材シート１
上に設ける方法としては、クラビアコート法、ロールコ
ート法などのコーティング方法を用いることができる。
また、静電防止剤層４の厚みは、０．２〜１．０μｍで
あり、１．０μｍを越えても、１．０μｍのときの静電
防止効果と殆ど同じであるので、静電防止剤の無駄であ
る。また、０．２μｍ未満では、静電防止効果が欠ける
ので好ましくなく、不適である。

【００１４】また、本発明の剥離シート５および５′
は、剥離性樹脂層の表面にエンボス加工を施したもので
あり、エンボス加工方法としては、次のような方法を用
いることができる。すなわち剥離性樹脂層の表面にエ
ンボス加工を施す方法は、エンボスロールによるエンボ
ス工程をオフラインに設けることによって、あるいは基
材シートに剥離性樹脂層を押出し積層する工程でのクー
リングシリンダーとして凸部表面を有するロールを使用
することによって行う。なお、凸部表面を有するエンボ
ス用ロールの製法は、例えば、（１）鉄芯によるロール
本体に対して形成するクロムメッキ層の厚さを、模様部
と非模様部とで変化させる、（２）鉄芯によるロール本
体に対してクロムメッキ層を形成する際に、模様部と非
模様部とのメッキ温度を変化させ、低温でのクロムメッ
キ層をマット調に形成し、高温でのクロムメッキ層をミ
ラー調に仕上げる、（３）鉄芯によるロール本体に対し
てクロムメッキ層を形成する際に、模様部と非模様部と
の材質を相違させる、（４）鉄芯によるロール本体に対
して、模様部分のみあるいは非模様部分のみを研磨した
後、クロムメッキ層を形成する、（５）鉄芯によるロー
ル本体にクロムメッキ層を形成した後に、模様部分のみ
あるいは非模様部分のみを研磨するなどの方法によって
作られる。

【００１５】本発明の剥離シートを利用する合成皮革の
製造は、剥離シートの剥離性樹脂層の表面にポリウレタ
ン樹脂やポリ塩化ビニル樹脂等の樹脂層を形成し、該塗
工層面に接着剤を利用して布帛を貼着した後、剥離性樹
脂層とポリウレタン樹脂またはポリ塩化ビニル樹脂等の
樹脂層をビヒクルとする絵柄印刷層またはベタ印刷層と
の界面で剥離させることにより、ウレタン系樹脂または
塩化ビニル系樹脂をビヒクルとする絵柄印刷層またはベ
タ印刷層が表面に転写されている合成皮革を得るもので
ある。

【００１６】また、本発明の剥離シートを用いて合成皮
革を製造すると、ポリウレタン樹脂またはポリ塩化ビニ
ル樹脂等の樹脂層をビヒクルとする絵柄印刷層またはベ
タ印刷層との層間の剥離が円滑であり、インキ残りの発
生が無く、品質の良い合成皮革を製造することができ
る。また、剥離シートをリピート使用することができ
る。以下に、実施例を用いて本発明を説明する。

【００１７】

【実施例】

（実施例１）押出しラミネートにおいて、坪量１００ｇ
／ｍ²の上質紙を基材シートとして、マスターバッチ法
で得られたポリプロピレン８８重量％とポリエチレング
リコール脂肪酸２重量％の混合樹脂および長鎖分岐を有
する低密度ポリエチレン１０重量％からなる樹脂組成物
を１００ｍ／分で押出して剥離シートを形成した。押出機の条件押出機：９０ｍｍφ Ｌ／Ｄ＝２９Ｔダイ：７５０ｍｍ幅Ｔダイ温度３１０°Ｃ押出量：５０ｋｇ／Ｈ（比較例１）上記実施例１の剥離シートの押出樹脂組成
物において、ポリエチレングリコール脂肪酸２重量％を
除去した以外は、全く同様の構成、および製法で剥離シ
ートを作成した。（実施例２）共押出しラミネートにおいて、坪量１００
ｇ／ｍ²の上質紙を基材シートとして用い、該シートに
接着するようにして共押出機の第１押出機のダイからポ
リプロピレン９０重量％および長鎖分岐を有する低密度
ポリエチレン１０重量％からなる樹脂組成物を押出し、
また、共押出機の第２押出機のダイからポリプロピレン
８８重量％、長鎖分岐を有する低密度ポリエチレン１０
重量％、およびペンタエリスリトール脂肪酸エステル２
重量％からなる樹脂組成物をそれぞれ１００ｍ／分の速
度で押出して剥離シートを形成した。続いて、ペンタエ
リスリトール脂肪酸エステルを含有する樹脂組成物の層
上にグラビアインキ（ウレタン樹脂：１０重量部、顔
料：１０重量部、メチルエチルケトン、トルエン、ＩＰ
Ａの溶剤：８０重量部）によるグラビアロールコータに
てベタ印刷を行なった。なお、押出機の押出条件は次の
とおりである。第１押出機押出機：９０ｍｍφ Ｌ／Ｄ＝２９Ｔダイ：７５０ｍｍ幅Ｔダイ温度３１０°Ｃ押出量：５０ｋｇ／Ｈ第２押出機押出機：９０ｍｍφ Ｌ／Ｄ＝２９Ｔダイ：７５０ｍｍ幅Ｔダイ温度３００°Ｃ押出量：５０ｋｇ／Ｈ（比較例２）上記実施例２の第２押出機のダイから押出
す樹脂組成物において、ペンタエリスリトール脂肪酸エ
ステル２重量％を除去し、その分量を増量したポリプロ
ピレン９０重量％、および長鎖分岐を有する低密度ポリ
エチレン１０重量％からなる樹脂組成物以外は、全く同
様な構成・製法で剥離シートを作成した。

【００１８】（実施例３）１５５ｇ／ｍ²キャスト紙を
基材として用い、キャスト面にシリコン変性メラミンア
ルキッド（信越化学（株）製ＫＳ８８３）をグラビアコ
ートで８ｇ／ｍ²塗布し、裏面にカチオン系アクリル樹
脂（三菱油化（株）製サフトマーＳＴ３６００）をグラ
ビアコートで８ｇ／ｍ²塗布して、剥離シートを形成し
た。続いて、シリコン変性樹脂コート上部にグラビア
インキ（ウレタン樹脂：１０重量部、顔料：１０重量
部、メチルエチルケトン、トルエン、ＩＰＡの溶剤：８
０重量部）によるグラビアロールコートにてベタ印刷を
行ない、剥離シートを作成した。（比較例３）上記実施例３の剥離シートにおいて、基材
シートの裏面に設けたカチオン系アクリル樹脂層を除去
した以外は、全く同様の構成、および製法で剥離シート
を作成した。次に、上記実施例１、実施例２および実施
例３と、それぞれ対応する静電防止剤不使用の比較例
１、比較例２、および比較例３の剥離シートを用いて、
下記の測定条件で剥離シートと塗工樹脂層との剥離強度
を測定した。測定方法は、テンシロン引張試験機（東洋
精機株式会社製）を用い、幅１５ｍｍの試験片（剥離シ
ート上の塗工樹脂として、大日精化株式会社製のポリウ
レタン系樹脂、レザミンＮＥ・３０８を使用）を毎分５
０ｍｍの引張速度で剥離強度の測定を行った。結果は、
表１に示したとおりである。この表から明らかなよう
に、本発明の実施例に記載した剥離シートは、リピート
使用しても殆ど静電気の帯電量が少ないか、若しくは認
められないかで、剥離シート同志間の剥離強度も小さい
のに対して、各比較例の剥離シートは、リピート使用す
ると、静電気の帯電量が大きいため、剥離シート同志は
互いに付着し合い、その剥離強度も大きかった。

【００１９】

【発明の効果】既に説明したように、従来の剥離シート
では、合成皮革などの製造過程で剥離シート上に静電気
が発生し、この静電気のため空気中の塵や埃が剥離シー
ト上に吸着し、吸着した状態で合成皮革を製造するの
で、得られた合成皮革はその表面に塵や埃を付着された
儘に成形されている。これに対して本発明の剥離シー
トは、静電防止剤を含有したポリプロピレン、またはポ
リメチルペンテンを剥離性樹脂層として用いているの
で、剥離シートの静電気による塵や埃の吸着が殆どな
く、剥離性樹脂層の美麗なエンボス模様を、合成皮革に
忠実に転写ができ、意匠特性の優れた製品が安価に得ら
れる。また、本発明の剥離シートは、静電気が帯電して
いなか、若しくは帯電したとしても帯電量が小さいの
で、得られた合成皮革はその表面に、静電気によって生
じたと思われる斑点模様もない、きれいな製品が得られ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】基材シート１と、静電防止剤含有の剥離性樹脂
層２からなる剥離シート５の断面図である。

【図２】基材シート１と、該基材シート１の片面に押出
し積層されているポリプロレンまたはポリメチルペンテ
ンによる剥離性樹脂層３と、該基材シート１のもう一方
の面に設けた静電防止剤層４とからなる剥離シート５′
の断面図である。

【符号の説明】

１基材シート２静電防止剤含有の剥離性樹脂層３剥離性樹脂層４静電防止剤層５剥離シート５′剥離シート

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】紙による基材シートと、該基材シート上
に押出し積層されている静電防止剤含有のポリプロピレ
ンまたはポリメチルペンテンによる剥離性樹脂層からな
ることを特徴とする剥離シート。
【請求項２】紙による基材シートと、該基材シートの
片面に押出し積層されているポリプロピレン、または、
ポリメチルペンテンによる剥離性樹脂層と、該基材シー
トのもう一方の面に設けた静電防止剤層からなることを
特徴とする剥離シート。
【請求項３】剥離性樹脂層の表面がエンボス加工され
ている請求項１、または請求項２記載の剥離シート。