JPH0516235Y2 - - Google Patents

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JPH0516235Y2
JPH0516235Y2 JP1985197943U JP19794385U JPH0516235Y2 JP H0516235 Y2 JPH0516235 Y2 JP H0516235Y2 JP 1985197943 U JP1985197943 U JP 1985197943U JP 19794385 U JP19794385 U JP 19794385U JP H0516235 Y2 JPH0516235 Y2 JP H0516235Y2
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powdered
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は粉箔鉛を多層に積層して配列せしめた
高分子組成物の化粧シートに関するものであつ
て、特に配合ゴム又は軟質合成樹脂に表面に酸化
皮膜が殆ど存在しない粉箔鉛を多層に積層して配
列せしめた基材の表面に化粧層を有すると共に、
その裏面にはく離フイルムで被覆された感圧性接
着剤層よりなる積層体であつて、遮音、制振、X
線及び放射線等の遮蔽、海中生物付着防止、防食
等の特性を有する粉箔鉛を含有する高分子組成物
の化粧シートに関する。
〔従来の技術〕
従来、粉末、粉糸状の鉛及び鉛化合物をゴム又
は合成樹脂に添加してX線防護用シート、防音シ
ート、制振材等に用いることは公知である。こう
した目的に配合される鉛粉末あるいは粉糸状の鉛
は通常アトマイズ法スタンプミル法あるいはポー
ルミル法によつて製造されたものが使用されてい
る。このように従来の方法で製造された鉛粉末は
製造工程中あるいは保管中にその表面が酸化され
て暗灰色又は黒灰色を呈するものである。従つて
これら表面に酸化皮膜を有する鉛粉をゴム又は合
成樹脂に配合したものは配合量に限界があり、例
えば配合ゴムに対し、容積分率15%以上の鉛粉量
を配合すると、生地が硬くなり均一な分散が得ら
れない。従つて、前述の使用目的においてもその
鉛を配合することによる効果に限界があり、更に
その色調は鉛粉末の暗灰色又は黒灰色の色がその
まま同じ色調となつて商品価値の低いものであつ
た。またこうしたシートは各種の機器類に接着剤
を介して貼付けられて使用されることが多く、こ
のようにシートに接着剤を塗布して施工すること
は乾燥や加熱などの時間を要し、作業性がよくな
かつた。
〔考案の目的〕
本考案は、これらの欠点を解消し、かつ基材の
有する従来のものが及ばない独特の効果を示す粉
箔鉛を含有する高分子組成物よりなる化粧シート
を提供せんとするものである。即ち、従来のもの
が果し得なかつた高度の遮音性、制振性、X−線
防護性、放射線遮蔽性などの特性を有すると共
に、表面が意匠効果をもち、かつ色調の変化に富
む化粧面を自由に選択できる高分子組成物よりな
る化粧シートである。
〔考案の構成〕
本考案の要旨とする化粧シートは、粉箔生成時
に酸化防止剤で表面被覆された粉箔鉛を配合ゴム
又は軟質合成樹脂中に容積分率で30〜65%となる
ように多層に積層して配列せしめた基材の表面
に、化粧面を有する有機高分子化合物の表面層を
設け、また該基材の裏面には、はく離フイルムで
被覆した感圧性接着剤層を設けたことを特徴とす
る化粧シートにある。
本考案において使用する粉箔鉛は例えば、特願
昭60−153749号「鱗片粉鉛を製造する方法」によ
つて得られるものであり、4〜325メツシユの間
のものが、ほぼ80%以上を占め、見掛密度はほぼ
平均2.5gr/cm3以下の鱗片状の鉛であつて、例え
ば、ゴム配合剤である脂肪酸を粉砕助剤兼酸化防
止剤(以下助砕剤)として粉砕時に使用し、鉛箔
の活性な銀灰色の被砕面生成と同時にこの助砕剤
で粉箔表面を被覆したものである。
また、本考案でいう基材としては、例えば特願
昭60−26410号(特開昭62−124133号)に示した
ゴム組成物、すなわち天然ゴム又は合成ゴムに対
し、目的に応じて適宜常用のゴム配合剤、例え
ば、補強剤、充填剤、軟化剤、架橋剤、架橋助
剤、滑剤、酸化防止剤等を添加したもので、通常
ゴム工業において使用されるゴムはすべて使用対
象となるものである。また、本考案でいう軟質合
成樹脂とは伸びが50%以上のポリエチレン、エチ
レン共重合体、ポリプロピレン及びプロピレン共
重合体、スチレンブタジエン共重合エラストマ
ー、ウレタン系樹脂例えば、液状注型ウレタン、
熱可塑性ウレタン、ビニル樹脂及びビニル共重合
体、ナイロン樹脂、弗素樹脂、ポリエステル樹脂
などに必要に応じて可塑剤、充填剤、架橋剤、滑
剤酸化防止剤等を適宜配合したものである。
本考案でいう「多層に積層して配列」とは、ゴ
ム工業及び合成樹脂工業において通常使用される
混練方法、例えば練ロール、インテンシブミキサ
ー、ヘンシエルミキサー等による混練方法あるい
はカレンダー成形、射出成形、押出成形などの加
工方法によつて配合ゴム又は軟質合成樹脂内に粉
箔鉛が多数層状となつて積層配列された状は、配
合ゴム等に対して粉箔鉛が容量分率で30〜65%の
ものが好適であり、多層に積層し配列された粉箔
鉛は、音、X線あるいは放射線等に対して完全に
遮断あるいは遮蔽する効果を発揮するものであ
る。
本考案における化粧を有する層は配合ゴム又は
合成樹脂に配合された粉箔鉛が鉛色を呈している
ので、シート表面として美観的に問題があり、例
えば、自動車、航空機、船舶などの乗物や電算機
器、OA機器や各種産業用機器あるいは工場の騒
音源などに対し、利用する場合改善が望まれる。
したがつて、本案における粉箔鉛を多層に積層し
配列した基材の表面に明るい色調あるいは意匠効
果のある模様等を有する表面層を設けたものであ
るが、この表面層としては印刷法、ラミネート
法、転写法などの適宜の方法を用いるものであ
る。印刷法としては基材表面に、例えば、一夜型
あるいは二液型ウレタン塗料、塩ピゾル系塗料な
どの合成樹脂塗料をプリントロール設備を用いて
塗布し、薄い皮膜を設け、加熱あるいは常温で硬
化させて各種の色調あるいは模様を基材表面に直
接印刷して表面層を設ける方法が利用できる。ラ
ミネート法は予め模様を施したフイルムあるいは
各種の染料や顔料を添加した各種の色調をもつフ
イルムを接着剤を介して基材に貼り合わせ、接着
剤を常温又は加熱硬化せしめて美麗な表面層を得
る方法である。更に、転写法は模様付きあるいは
平滑な離型紙又は離型用フイルムの表面に合成樹
脂塗料あるいは各種色調の顔料や染料などを塗布
して乾燥せしめ、その転写紙又は転写フイルムを
該基材表面に貼り合わせ加熱又は常温で圧着した
のち、はく離紙又ははく離フイルムを除去する方
法である。この様にして意匠効果のある表面層を
基材表面に構成する。
また、本考案でいう基材表面に設ける感圧性接
着剤層は通常事務用、包装用、電気絶縁用などに
使用される粘着シートが適宜使用できるものであ
つて、材質としては、例えば石油樹脂、フエノー
ル樹脂、ロジン系樹脂、プチラール樹脂等の粘着
性付与樹脂をゴムに添加した有機溶剤溶液又はア
クリル酸エステルコポリマー溶液が好適である。
その接着剤層の表面ははく離フイルム(はく離紙
を含む)で被覆しておき、各種機器に貼り付けた
後にこのはく離フイルムを取り除く。
本考案の化粧シートは基材のベースとなる配合
ゴムや軟質合成樹脂を適宜選択すれば、耐久性、
耐候性、耐油性、耐水性、難燃性などの機能を付
与することも当然可能であり、その表面は前述の
印刷法、ラミネート法、転写法などにより、化粧
面を選択付与することにより、極めて有効な意匠
効果を有するシートとすることが可能である。
本考案の化粧シートは上記のような優れた特性
を有するので、電算機、プリンターなどの事務機
器、各種精密測定機器、その他金属加工機械、土
木建築用機械、コンプレツサーなどの各種産業機
械、工場におけるダクト、シユート、ホツパーな
どの騒音源に、また自動車、電車、航空機、船舶
などの各種乗物などの内装材等に幅広く利用され
るものである。
〔実施例〕
第1図及び第2図に本考案化粧シートの実施例
を示す。この実施例シートを製造法と共に説明す
る。
塩素化ブチルゴム100重量部にタルク70重量部、
プロセス油5重量部、酸化亜鉛5重量部、酸化マ
グネシウム1重量部、ステアリン酸0.5重量部、
促進剤アクセル22;1.5重量部、合計183重量部の
配合ゴムに対して厚さ0.1〜0.5ミクロン、大きさ
が5〜150ミクロンの粉箔鉛1500重量部(容積分
率48%)を6インチミキシングロールを用いて40
℃で20分間混練した。この配合ゴム組成物を同ロ
ールで厚さ1mmのシートに成形したのち、加硫プ
レスを用い、167℃で20分間加圧加熱して本考案
における基材2とした。次にこの基材2の表面を
アルコールで拭き、汚れ異物を除き、ウレタン系
のホツトメルト型接着剤を塗布し、皮革模様をつ
けた離型紙にウレタン塗料を塗布乾燥せしめた塗
膜を表面層3として、基材シートの寸法に合わせ
て重ね、冷熱板間に挾み、油圧プレスに挿入して
100℃の温度で1分間50Kg/cm2の圧力まで加圧
した。直ちにプレスを冷却して熱板をプレスから
取り出す。離型紙4を除去すると皮革模様の天然
皮革に類似した色調と外観をもつ化粧表面3を有
する基材が得られた。このシートの裏面にシート
の形状に合わせて、はく離紙4で被覆された感圧
性接着剤を貼り合わせて感圧性接着剤層5を設
け、外観の美麗な柔軟性に富む化粧シートとし
た。
〔考案の効果〕
本考案による配合ゴム又は軟質合成樹脂に表面
に酸化皮膜が殆ど存在しない粉箔鉛を多層に積層
して配列せしめた基材の表面に意匠効果を有する
表面層を設け、更に裏面にはく離フイルムで被覆
して接着剤層を設けた化粧シートは、凹凸のある
各種機器に対しても追随できるような柔軟性に富
みかつ加工性が良く、基材のもつ独自の遮音性、
X線や放射線遮蔽性、制振性に富み各種電子機
器、工場騒音源に対して有効な性能を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す化粧シートの断
面図、第2図は化粧シートの全体図を示す。 1……粉箔鉛、2……基材、3……表面層、4
……はく離紙、5……感圧性接着剤層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 粉箔生成時に酸化防止剤で表面被覆された粉箔
    鉛を配合ゴム又は軟質合成樹脂中に容積分率で30
    〜65%となるように多層に積層して配列せしめた
    基材の表面に、化粧面を有する有機高分子化合物
    の表面層を設け、また該基材の裏面には、はく離
    フイルムで被覆した感圧性接着剤層を設けたこと
    を特徴とする化粧シート。
JP1985197943U 1985-12-23 1985-12-23 Expired - Lifetime JPH0516235Y2 (ja)

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JPS62106995U JPS62106995U (ja) 1987-07-08
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