JP3125389B2 - 樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

樹脂成形品の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴槽や各種の容器とし
て使用するのに適した樹脂成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば浴槽に用いる樹脂成形品は、透
明な熱可塑性樹脂の成形品であって、外側に透視可能な
絵柄印刷層を設け、さらにその上から着色ベタ印刷を行
なった意匠を与えたものが多い。 この種の成形品を製
造する一つの方法は、熱可塑性樹脂の平板を絞り加工
し、それに感熱転写法または水圧転写法によって絵付け
を行なう方法である。 しかし、感熱転写法では、形状
が複雑である場合、たとえば深い凹部を有するような場
合、絵柄印刷層を完全に転写することが難しく、絵柄が
欠けてしまうことがある。 水圧転写法にはこのような
問題はないが、工程が複雑で絵付けに時間がかかり、安
価な製品が得られない。
【0003】いまひとつの製造方法は、熱可塑性樹脂の
平板に、透視可能な絵柄印刷層および着色ベタ印刷層を
直接印刷するか、またはそれらを印刷した熱可塑性樹脂
のフィルムを積層し、得られた積層体を曲げ加工するこ
とからなる。 この方法で製造すると、着色ベタ印刷層
を内側にして曲げ加工した部分は印刷層が縮んで密にな
って色が濃くなり、逆に着色ベタ印刷層を外側にして曲
げ加工した部分は印刷層が伸びて粗になって色が薄くな
る。 ベタ印刷層の色に濃淡があると、絵柄印刷層との
混色量が変化して、曲げ加工部分において模様の色相ま
で変化する。このため、得られる成形品は、色ムラのあ
る品質の低いものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、面倒
な印刷手段を採用せずに実施でき、色ムラがなく美麗な
外観を有する樹脂成形品を製造する方法を提供すること
にある。
【0005】本発明の樹脂成形品の製造方法は、図1に
示すように、透明な熱可塑性樹脂の基材シートまたは基
板(1)上に、裏面を透視することのできるパターンを
もった絵柄印刷層(2)を設け、その上に透明な熱可塑
性樹脂の層(3)を形成して積層体(4A)とし、この
積層体を、たとえば図2に示すような形状に曲げ加工ま
たは絞り加工した後に、加工品(4B)の一方の面に着
色塗料の塗膜(5)を形成することからなる。このよう
にして、図3に示すような樹脂成形品(4C)が得られ
る。
【0006】
【0007】透明な熱可塑性樹脂の基板または基材シ−
トとする材料の例としては、ポリ(メタ)アクリル酸メ
チル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリアクリル酸
ブチルなどの(メタ)アクリル酸エステルの単独複合体
または共重合体であるアクリル樹脂、スチレン系樹脂お
よびポリカ−ボネ−ト樹脂が挙げられる。その高い加工
性および透明性のゆえに好適なのは、とくにアクリル樹
脂である。この上に透視可能なパタ−ンをもった絵柄印
刷層を設けるには、直接樹脂板またはシ−トに印刷を行
なってもよいし、転写法によってもよい。 絵柄の印刷
は、スクリーン法、グラビア法など既知の手法に従えば
よい。 そのほかに、たとえば特開平2−131175
号公報に記載されているような、ロール凹版の少なくと
も凹部に電離放射線硬化性インキを充填し、その上に樹
脂フィルムを重ね合わせ、電離放射線を照射してインキ
をフィルムに接着するとともに硬化させた後に、フィル
ムをロール凹版から剥がすことからなる、いわゆるドラ
ムプリンティング法によって印刷してもよい。 なお、
ここでいう「透明」は、無色透明、着色透明、ツヤ消し
透明のいずれをも包含する。 着色透明またはツヤ消し
透明にするには、既知の着色剤やツヤ消し剤を添加すれ
ばよい。
【0008】印刷インキのビヒクルとしては、ポリ塩化
ビニルまたは塩ビ・酢ビ共重合体とアクリル樹脂とを混
合したものが、アクリル樹脂の基板またはシ−トを使用
した場合、それとの密着性が良好で好ましい。 そのほ
か、セルロ−ス系、スチレン系など、印刷の対象とする
材料に応じてえらぶ。
【0009】絵柄は、石目、砂目、木目、抽象柄など任
意であり、蒸着法や無電解メッキ法により形成したアル
ミニウム、クロム等の金属の薄膜からなる部分的模様
も、本発明では絵柄印刷層に含まれる。 印刷のパタ−
ンを透視可能にするには、絵柄を透明なもの、余白のあ
るもの、または網点の集合体にすればよい。
【0010】基板またはシ−トの上に形成するいまひと
つの透明な熱可塑性樹脂の層は、アクリル樹脂が最適で
あるが、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリエス
テル、ポリオレフィン、スチレン系樹脂なども使用可能
であって、これらの中から、要求される加工性の高さと
成形品の用途に応じて適宜にえらべばよい。 透明な樹
脂の層をアクリル樹脂の基板または基材シ−ト上に形成
する場合、とくにアクリル樹脂を使用してキャスティン
グ成形を行なうことが、両者の密着性がよい点で好まし
い。
【0011】
【0012】積層体の厚さは、基板または基材シ−トと
その上の層との合計が1〜10mmの範囲であると、曲
げ加工や絞り加工がしやすくて好ましい。
【0013】積層体の加工は、真空成形、プレス成形、
圧空成形など、曲げや絞りの手段として既知の成形方法
によって行なえばよい。 成形条件は、成形方法および
材料の物性に応じて適宜に決定すればよい。 たとえ
ば、基板、その上の熱可塑性樹脂ともアクリル樹脂製の
積層体を真空成形する場合は、金型温度80〜160
℃、材料表面温度100〜200℃の条件で加工すれば
よい。
【0014】着色塗料は、透明なものでも隠蔽性のある
ものでもよく、成形品に与える意匠に応じてえらぶ。
塗料の塗布は、スプレーコート、ハケ塗りなど任意であ
る。
【0015】
【作用】本発明の製造方法においては、積層体の加工を
した後に塗膜形成を行なうので、塗膜は均一な色濃度を
有し、絵柄印刷層と協同して色ムラのない美麗な外観を
呈する樹脂成形品が製造できる。
【0016】
【実施例】熱可塑性樹脂フィルムとして厚さ75μmの
透明なアクリル樹脂フィルム「HBS−001」(三菱
レイヨン製)を用意し、その上に、アクリル樹脂−塩ビ
酢ビ共重合体系の印刷インキ「VMC」(ザ・インクテ
ック製)で、砂目調の絵柄をグラビア印刷した。 絵柄
は、余白部を通して裏面を透視することのできるもので
ある。
【0017】型枠の底に、このフィルムを印刷面を上に
して敷き、メタクリル酸メチルのモノマーに1%の過酸
化ベンゾイルを触媒として加え、加熱して15%程度重
合させたものを、この型枠内に流し込み、上下から2枚
の板で挟んで加熱し、全体を重合させて厚さ5mmの積
層体を製造した。
【0018】上記の積層体を、金型温度110℃におい
て、断面を図2に示した形状に真空成形した後、アクリ
ル樹脂フィルム面に、不透明なエナメル塗料を塗布し乾
燥させて着色塗膜を形成した。 得られた樹脂成形品
は、色ムラがなく美麗な外観を有していた。
【0019】
【発明の効果】本発明の方法によれば、透視可能なパタ
−ンの絵柄印刷と着色塗料の層とを有する樹脂成形品に
おいて、色ムラのない美麗なものを製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の製造方法の工程のはじめに用意する
積層体の一例を示す断面図。
【図2】 図1の積層体を加工して得た加工品を示す断
面図。
【図3】 図2の加工品に着色塗料の塗膜を設けたも
の、すなわち本発明の方法で製造した樹脂成形品を示す
断面図。
【符号の説明】
1 透明な熱可塑性樹脂の基板 2 絵柄印刷層 3 透明な熱可塑性樹脂の層 4A 積層体 4B 加工品 4C 成形品 5 着色塗料の塗膜

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な熱可塑性樹脂の基材シートまたは
    基板上に裏面を透視することのできるパターンをもった
    絵柄印刷層を設け、その上に透明な熱可塑性樹脂の層を
    形成して積層体とし、この積層体を曲げ加工または絞り
    加工した後に、加工品の一方の面に着色塗料の塗膜を形
    成することからなる樹脂成形品の製造方法。
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