JP2527320Y2 - 深層混合固結補強土構造 - Google Patents
深層混合固結補強土構造Info
- Publication number
- JP2527320Y2 JP2527320Y2 JP1993070330U JP7033093U JP2527320Y2 JP 2527320 Y2 JP2527320 Y2 JP 2527320Y2 JP 1993070330 U JP1993070330 U JP 1993070330U JP 7033093 U JP7033093 U JP 7033093U JP 2527320 Y2 JP2527320 Y2 JP 2527320Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mixed
- soil
- column
- cement
- consolidated
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- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
- Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は、深層混合固結補強土
構造に関し、特に、引張抵抗に優れた補強材を用いる深
層混合固結補強土構造に関する。
構造に関し、特に、引張抵抗に優れた補強材を用いる深
層混合固結補強土構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】軟弱地盤を改良する工法に、地盤中にセ
メントミルクなどの固化材を注入し、さらに攪拌混合し
て混合固結土柱群を造成していく深層混合固結土工法が
ある。この工法は、一般に地盤の支持力増加，沈下防
止，すべり防止，変形遮断，土留などの対策に用いられ
る。
メントミルクなどの固化材を注入し、さらに攪拌混合し
て混合固結土柱群を造成していく深層混合固結土工法が
ある。この工法は、一般に地盤の支持力増加，沈下防
止，すべり防止，変形遮断，土留などの対策に用いられ
る。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、造成し
た混合固結土柱列は、支持力の増加，沈下防止といった
鉛直に働く外力を受ける場合には、大きな抵抗力を発揮
することができるが、盛土や掘削土留などのように水平
方向に外力を受けるものとして用いる場合には、混合固
結土柱に曲げモーメントが働き、ひび割れが発生したり
して抵抗力が損われる。そこで、この混合固結土の曲
げ，引張抵抗を増強することが考えられる。
た混合固結土柱列は、支持力の増加，沈下防止といった
鉛直に働く外力を受ける場合には、大きな抵抗力を発揮
することができるが、盛土や掘削土留などのように水平
方向に外力を受けるものとして用いる場合には、混合固
結土柱に曲げモーメントが働き、ひび割れが発生したり
して抵抗力が損われる。そこで、この混合固結土の曲
げ，引張抵抗を増強することが考えられる。
【０００４】この考案の目的は、上述したように、土留
壁として用いる場合のように軟弱地盤中に造成した混合
固結土柱列に水平力が働く場合でも、この混合固結土柱
に十分な強度を持たせることができるようにした安価な
深層混合固結補強土構造を提供することにある。
壁として用いる場合のように軟弱地盤中に造成した混合
固結土柱列に水平力が働く場合でも、この混合固結土柱
に十分な強度を持たせることができるようにした安価な
深層混合固結補強土構造を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この考案に係る深層混合
固結補強土構造は、軟弱地盤中にセメントなどの固結材
を注入し撹拌混合して形成された混合固結土柱列と、該
混合固結土柱列内の引張力が作用する側に片寄せて、地
表面から該混合固結土柱列内に縦方向に挿入配置した鉄
筋列とからなるものである。
固結補強土構造は、軟弱地盤中にセメントなどの固結材
を注入し撹拌混合して形成された混合固結土柱列と、該
混合固結土柱列内の引張力が作用する側に片寄せて、地
表面から該混合固結土柱列内に縦方向に挿入配置した鉄
筋列とからなるものである。
【０００６】
【実施例】この考案の構造では、図１に示すように、ま
ず軟弱地盤中の柱列状領域の土砂に固結材として例えば
セメントミルクを注入して攪拌混合し、ここに土留壁と
しての混合固結土柱列すなわちソイルセメント柱列１０
を形成する。このようなソイルセメント柱列１０を形成
するには、例えば実公昭５８−１７７８７号公報に記載
の軟弱地盤攪拌混合装置を用いる。柱列１０を構成する
１つ１つの柱を順番に形成するのではなくて、攪拌混合
装置を多数並設した装置を用いれば、複数本の柱で構成
されるソイルセメント柱列１０を同時に形成できる。
ず軟弱地盤中の柱列状領域の土砂に固結材として例えば
セメントミルクを注入して攪拌混合し、ここに土留壁と
しての混合固結土柱列すなわちソイルセメント柱列１０
を形成する。このようなソイルセメント柱列１０を形成
するには、例えば実公昭５８−１７７８７号公報に記載
の軟弱地盤攪拌混合装置を用いる。柱列１０を構成する
１つ１つの柱を順番に形成するのではなくて、攪拌混合
装置を多数並設した装置を用いれば、複数本の柱で構成
されるソイルセメント柱列１０を同時に形成できる。
【０００７】上記ソイルセメント柱列１０が固結した後
に、後述するように図１の手前側の土砂を掘削するもの
とする。この場合、固結したソイルセメント柱列１０の
背面側から矢印Ａのように土圧が作用する。
に、後述するように図１の手前側の土砂を掘削するもの
とする。この場合、固結したソイルセメント柱列１０の
背面側から矢印Ａのように土圧が作用する。
【０００８】この考案の構造では、ソイルセメント柱列
１０の中心線Ｘより土圧が作用する面側へｄだけ片寄ら
せた線Ｙ上に並ぶように、多数の鉄筋１２を一定間隔を
おいて直線状あるいは円弧状をなすように配列してい
る。この例では、柱列１０中の各柱に３本の鉄筋１２を
直線状に配列して挿入している。勿論、鉄筋１２の挿入
は柱列１０のソイルセメントか固結する前に、地表面か
らソイルセメント柱列１０内に鉄筋１２を縦方向に挿入
配置することにより行なう。また、鉄筋１２とソイルセ
メントとの結合力を高めるために、鉄筋１２に適当な形
態の節や定着板を取付けておく。
１０の中心線Ｘより土圧が作用する面側へｄだけ片寄ら
せた線Ｙ上に並ぶように、多数の鉄筋１２を一定間隔を
おいて直線状あるいは円弧状をなすように配列してい
る。この例では、柱列１０中の各柱に３本の鉄筋１２を
直線状に配列して挿入している。勿論、鉄筋１２の挿入
は柱列１０のソイルセメントか固結する前に、地表面か
らソイルセメント柱列１０内に鉄筋１２を縦方向に挿入
配置することにより行なう。また、鉄筋１２とソイルセ
メントとの結合力を高めるために、鉄筋１２に適当な形
態の節や定着板を取付けておく。
【０００９】鉄筋１２を配列挿入したソイルセメント柱
列１０が完全に固結した後、図２に示すように、柱列１
０の一方の面側（鉄筋１２の配列を片寄らせた側と反対
側）の地盤を掘り込むと、掘り込んだ側と反対側から矢
印Ａのように土圧が作用する。するとソイルセメント柱
列１０の土圧作用面側には引張力が働き、反対の面側に
は圧縮力が働く。
列１０が完全に固結した後、図２に示すように、柱列１
０の一方の面側（鉄筋１２の配列を片寄らせた側と反対
側）の地盤を掘り込むと、掘り込んだ側と反対側から矢
印Ａのように土圧が作用する。するとソイルセメント柱
列１０の土圧作用面側には引張力が働き、反対の面側に
は圧縮力が働く。
【００１０】ソイルセメントは圧縮力に対しては相当の
強度を示すが、引張力に対しては比較的弱くてひび割れ
などが生じやすい。そこで引張力の働く部分、すなわち
柱列１０の土圧作用面側に片寄った位置に鉄筋１２を配
列挿入して補強することで、最小限の鉄筋１２を用いて
大きな補強効果が得られるのである。つまり、この実施
例によれば、少ない鉄筋１２を有効に活用して強度の大
きなソイルセメント柱列による土留壁などが構築でき
る。
強度を示すが、引張力に対しては比較的弱くてひび割れ
などが生じやすい。そこで引張力の働く部分、すなわち
柱列１０の土圧作用面側に片寄った位置に鉄筋１２を配
列挿入して補強することで、最小限の鉄筋１２を用いて
大きな補強効果が得られるのである。つまり、この実施
例によれば、少ない鉄筋１２を有効に活用して強度の大
きなソイルセメント柱列による土留壁などが構築でき
る。
【００１１】なお、上記の実施例では固結材としてセメ
ントミルクを用いているが、本考案はこれに限定される
ものではなく、他の材料を使用してもよい。
ントミルクを用いているが、本考案はこれに限定される
ものではなく、他の材料を使用してもよい。
【００１２】また、上述のように鉄筋１２を柱列１０内
の引張力が作用する側に片寄せて配列することにより、
例えば、引張補強材としてＨ型鋼等を用いる場合よりも
低コストで深層混合固結補強土構造を得ることができ
る。
の引張力が作用する側に片寄せて配列することにより、
例えば、引張補強材としてＨ型鋼等を用いる場合よりも
低コストで深層混合固結補強土構造を得ることができ
る。
【００１３】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、この考案に
よれば、軟弱地盤中にセメントなどの固結材を注入し撹
拌混合して形成された混合固結土柱列と、引張力が作用
する側に片寄せて、地表面から混合固結土柱列内に縦方
向に挿入配置した鉄筋列とを組み合わせた構成を採用し
たことにより、引張補強材としての鉄筋を効率良く使用
しつつ、土留壁などとして十分な強度と安全性のある深
層撹拌混合固結土柱列を、Ｈ形鋼等の高価な鋼材を引張
補強材として使用することなく、経済的かつ容易 に得る
ことができる。
よれば、軟弱地盤中にセメントなどの固結材を注入し撹
拌混合して形成された混合固結土柱列と、引張力が作用
する側に片寄せて、地表面から混合固結土柱列内に縦方
向に挿入配置した鉄筋列とを組み合わせた構成を採用し
たことにより、引張補強材としての鉄筋を効率良く使用
しつつ、土留壁などとして十分な強度と安全性のある深
層撹拌混合固結土柱列を、Ｈ形鋼等の高価な鋼材を引張
補強材として使用することなく、経済的かつ容易 に得る
ことができる。
【図１】この考案に係る深層混合固結補強土構造の施工
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
【図２】同上施工例の作用説明図である。
１０ ソイルセメント柱列（混合固結土柱列） １２ 鉄筋（線状引張補強材）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田松 俊二 東京都千代田区神田司町２丁目３番地 株式会社大林組東京本社内 (72)考案者 梅津 喜美夫 東京都千代田区神田司町２丁目３番地 株式会社大林組東京本社内 (56)参考文献 特開 昭51−59415（ＪＰ，Ａ) 特公 昭48−3411（ＪＰ，Ｂ１) 特公 昭60−20531（ＪＰ，Ｂ２)
Claims (1)
- 【請求項１】 軟弱地盤中にセメントなどの固結材を注
入し撹拌混合して形成された混合固結土柱列と、該混合
固結土柱列内の引張力が作用する側に片寄せて、地表面
から該混合固結土柱列内に縦方向に挿入配置した鉄筋列
とからなることを特徴とする深層混合固結補強土構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993070330U JP2527320Y2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 深層混合固結補強土構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993070330U JP2527320Y2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 深層混合固結補強土構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0656134U JPH0656134U (ja) | 1994-08-05 |
| JP2527320Y2 true JP2527320Y2 (ja) | 1997-02-26 |
Family
ID=13428317
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993070330U Expired - Lifetime JP2527320Y2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 深層混合固結補強土構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2527320Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003184075A (ja) * | 2001-12-18 | 2003-07-03 | Tokyu Constr Co Ltd | ソイルセメント柱列山留め壁およびその構築方法 |
| JP6142538B2 (ja) * | 2013-01-15 | 2017-06-07 | 大成建設株式会社 | 山留め壁 |
| JP2018035597A (ja) * | 2016-09-01 | 2018-03-08 | 株式会社淺沼組 | 柱状改良山留め |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5159415A (ja) * | 1974-11-21 | 1976-05-24 | Wataru Nakanishi | Tetsukinrenzokuhekinozoseihoho |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP1993070330U patent/JP2527320Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0656134U (ja) | 1994-08-05 |
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