JP2000265574A - 高床式鉄骨基礎梁工法 - Google Patents

高床式鉄骨基礎梁工法

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JP2000265574A
JP2000265574A JP11074033A JP7403399A JP2000265574A JP 2000265574 A JP2000265574 A JP 2000265574A JP 11074033 A JP11074033 A JP 11074033A JP 7403399 A JP7403399 A JP 7403399A JP 2000265574 A JP2000265574 A JP 2000265574A
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footing
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Kaoru Miyoshi
薫 三好
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FOR YOU PLANNING CONSULTANT KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 田畑や埋立地等の比較的な軟弱地において、
鉄骨造りの中・低層建築物を構築するのに好適な高床式
鉄骨基礎梁工法を提供する。 【解決手段】 田畑や埋立地等の軟弱地面Sに複数本の
杭基礎1a,1bを相互間隔をおき支持地層Sbまで打設
して、各杭基礎1a,1bの上端部にそれぞれ独立フーチ
ング3を一体的に延設して地上に突出するとともに、各
独立フーチングの上面にそれぞれ鉄骨柱6のベースプレ
ート7を複数本のアンカーボルト4により連結して建て
込み、各鉄骨柱6の間にそれぞれ鉄骨梁10を各鉄骨柱
の柱脚部6aを残存させて高く架設して、前記の鉄骨梁
を中・低層建築物10を構築する高床式の鉄骨基礎梁1
0に構成する。また、各鉄骨柱6の柱脚部6aにそれぞ
れ根巻コンクリート8を設けて、根巻コンクリートによ
り各独立フーチング3の上面と鉄骨梁10との間の各柱
脚部6aを補強することに特徴を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、田畑や埋立地等の
比較的な軟弱地において、鉄骨造りの中・低層建築物を
構築するのに好適な高床式鉄骨基礎梁工法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄骨造り又は鉄骨鉄筋建築物造り
の中・低層建築物において、比較的に浅い軟弱地盤で
は、比較的に固い支持地盤まで掘削して、この支持地層
に基礎フーチングを相互間隔をおき直接的に設けるとと
もに、各基礎フーチングをコンクリート梁で相互に連結
して、その基礎フーチング及びコンクリート梁を中・低
層建築物の構築用基礎としたり、又は、比較的に深い軟
弱地層では地盤改良をして、その軟弱地面に複数本の杭
基礎(現場打ち杭、既成杭)を相互間隔をおき堅固な地
層まで打設して、杭基礎の上部に基礎フーチングを地面
近くに設けるとともに、この各基礎フーチングをコンク
リート梁で相互に連結して、この基礎フーチング及びコ
ンクリート梁を鉄骨造りなどの中・低層建築物の構築用
基礎として、鉄骨造りや鉄骨鉄筋造りの中・低層建築物
を構築している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、鉄骨造りや鉄骨
鉄筋造りの中・低層建築物を軟弱地面に構築する場合
は、前記のようにその軟弱地層を支持地層まで掘削した
り又は地盤改良をして複数本の杭基礎を打設し、支持地
層又は各杭基礎上に基礎フーチングを設けて、基礎フー
チング相互をコンクリート梁で連結した構築用基礎とし
て地中深く又は地面近く設けているので、基本的に構築
用基礎の施工に多くの多数、手間を要し、その上に構築
した建築物を撤去する場合に構築用基礎の撤去作業が著
しく面倒になるなどの課題がある。
【0004】本発明は、前記のような課題を解決すする
ために開発されたものであって、その目的とするところ
は、軟弱地面への杭基礎の打設、各杭基礎の上部への独
立フーチングの延設と地上突設、各独立フーチング上へ
の各鉄骨柱の建て込み、及び各鉄骨柱の間への高床式の
鉄骨基礎梁の架設により、鉄骨造りの中・低層建築物の
基礎施工及び撤去を容易にするなど、施工性及び撤去性
能を向上した高床式鉄骨基礎梁工法を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、田畑や埋立地
等の軟弱地面に複数本の杭基礎を相互間隔をおき支持地
層まで打設して、各杭基礎の上端部にそれぞれ独立フー
チングを一体的に延設して地上に突出するとともに、各
独立フーチングの上面にそれぞれ鉄骨柱のベースプレー
トを複数本のアンカーボルトにより連結して建て込み、
各鉄骨柱の間にそれぞれ鉄骨梁を各鉄骨柱の柱脚部を残
存させて高く架設し、前記の鉄骨梁を中・低層建築物を
構築する高床式の鉄骨基礎梁に構成する高床式鉄骨基礎
梁工法に特徴を有し、田畑や埋立地等の軟弱地面におい
て、この軟弱地面への複数の杭基礎の打設、各杭基礎の
上部への独立フーチングの延設と地上突出、各独立フー
チング上への各鉄骨柱の建て込み、及び各鉄骨柱の間へ
の鉄骨梁の架設により、中・低層建築物の構築用基礎と
して容易に施工され、この構築用基礎は、軟弱地面の堀
削や地盤改良等を不要とし、地中深く又は地面近くにコ
ンクリート梁を施工する必要がなく杭基礎や独立フーチ
ング、鉄骨柱及び鉄骨基礎梁を地上で容易に施工され
る。この鉄骨基礎梁は、適度に地上高く配置された高床
式の構造となり、基礎機能とともに建築物の床スラブ打
設用に兼用され、中・低層建築物(鉄骨造り)を容易に
構築できる。この中・低層建築物の下側の空間は、配管
等のスペースとして有効に利用され、また、施工時には
床下の配管工事と床上の内装工事が同時に施工できるな
ど、優れた施工性とともに建築性能が得られる。建築物
が不要になると、この中・低層建築物は鉄骨柱及び鉄骨
基礎梁とともに容易に解体して撤去され、各独立フーチ
ングとともに各杭基礎も容易に抜き取り撤去できるなど
優れた撤去性能を有する。
【0006】また、前記の高床式鉄骨基礎梁工法におい
て、各鉄骨柱の柱脚部にそれぞれ根巻コンクリートを設
けて、根巻コンクリートにより各独立フーチングの上面
と鉄骨梁との間の各柱脚部を補強することに特徴を有
し、この根巻コンクリートにより各独立フーチングの上
面と鉄骨梁との間の各柱脚部を防錆するとともに補強
し、基礎性能及び耐久性をさらに高めている。さらにま
た、各独立フーチングの上面と鉄骨柱のベースプレート
との間に上下調節部材を介装して鉄骨柱の高さを調節す
ることに特徴を有し、各杭基礎及び各独立フーチングの
施工時や施工後に生じる高低差は、前記の上下調節部材
の介装により容易に解消されて、各鉄骨柱を均等な高さ
に容易に建て込みことができ、中・低層建築物の施工精
度がさらに高められるなど、総合的に構築用基礎及び中
・低層建築物の施工性能、信頼性及び撤去性能が著しく
向上される。
【0007】
【発明の実施の形態】図1及び図2に本発明の一実施
例、図3に杭基礎の第2実施例を示している。図中Sは
田畑や埋立地等の軟弱地面、Saは軟弱地層、Sbは比
較的に固い支持地層(地盤)、1a,1bは杭基礎、2
は杭基礎の上端部、3は杭基礎の上部に一体的に延設し
た独立フーチング、4は独立フーチングの上部に突設し
たアンカーボルト、4aはアンカーボルトの連結(ナッ
トや座金など)、5は独立フーチング上に配置した上下
調節部材、6は鉄骨柱、6aは鉄骨柱の柱脚部、7は鉄
骨柱の下端に一体的に固設したベースプレート、8は鉄
骨柱の柱脚部の周囲に施した根巻コンクリート、9a,
9bは杭基礎の上部周囲の軟弱地面に設けた独立フーチ
ングの下面を砕石などの敷物9aと捨コン9bからなる
独立フーチングの支持手段、10は鉄骨基礎柱に柱脚部
6aを残存させて比較的に高く架設した鉄骨梁又は鉄骨
基礎梁、15は鉄骨基礎梁上に配置したデッキプレー
ト、16はデッキプレート上に打設した中・低層建築物
の床スラブ、20は中・低層建築物、20aは中・低層建
築物の十字タイプ中柱、20bはL字タイプ隅柱、20
cはT字タイプ側柱、20dは他のタイプの中柱、Hは
鉄骨基礎梁10の地上高さ、H1は独立フーチング3の
地上高さ、H2は上下調節部材の厚さ、H3はベースプ
レート7付き鉄骨柱の柱脚部6aの長さである。
【0008】
【実施例】図示の実施例は、田畑や埋立地等の軟弱地面
Sに複数本の杭基礎1a,1bを相互間隔をおき支持地層
Sbまで打設して、各杭基礎1a,1bの上端部2にそれ
ぞれ独立フーチング3を一体的に延設して地上に突出す
るとともに、各独立フーチングの上面にそれぞれ鉄骨柱
6のベースプレート7を複数本のアンカーボルト4によ
り連結して建て込み、各鉄骨柱6の間にそれぞれ鉄骨梁
10を各鉄骨柱の柱脚部6aを残存させて高く架設し、
前記の鉄骨梁を中・低層建築物20を構築する高床式の
鉄骨基礎梁10に構成することを特徴とする高床式鉄骨
基礎梁工法になつている。
【0009】また、前記の高床式鉄骨基礎梁工法におい
て、各鉄骨柱6の柱脚部6aにそれぞれ根巻コンクリー
ト8を設けて、根巻コンクリートにより各独立フーチン
グ3の上面と鉄骨基礎梁10との間の各柱脚部6aを補
強することを特徴とする高床式鉄骨基礎梁工法になつて
いる。
【0010】さらにまた、前記の高床式鉄骨基礎梁工法
において、各独立フーチング3の上面と鉄骨柱6のベー
スプレート6aとの間に上下調節部材5を介装して鉄骨
柱の高さを調節することを特徴とする高床式鉄骨基礎梁
工法になつている。
【0011】さらに詳述すると、杭基礎1a,1bは、
図1に示すように構築する鉄骨造りの中・低層建築物2
0の規模やサイズ、重量に対応した支持耐力を有する各
種の現場打ち杭又は既成杭を適用し、必要に応じ1本の
杭基礎1a又は複数本組の杭基礎1b(図示例は4本組
−図3参照)とし、田畑や埋立地等の軟弱地層Saの堀
削や地盤改良等を格別にしないで、この軟弱地面Sに相
互間隔をおき固い支持地面Sa(必要に応じ地盤)まで
杭基礎として打設し、図示のように各杭基礎1a,1b
の上部を軟弱地面S上に適宜の高さ突出させて、各杭基
礎1a,1bの上部2に独立フーチング3(複数本のア
ンカーボルト4付き)を適宜の手段で固設して一体的に
延設するとともに、各独立フーチング3を軟弱地面S上
に適宜の地上高さH1まで突出せしめ、各独立フーチン
グ上にさらに鉄骨柱6を建て込む構造になっている。こ
の杭基礎1a,1bは、構築する中・低層建築物20に
対応した支持耐力を有する杭基礎を選択して、中・低層
建築物の4隅部とともに必要に応じ中央部や側部にも打
設する。
【0012】前記の独立フーチング3は、図1A.Bに
示すように各杭基礎1a,1bの上端部2に適宜の手段
で固設した鉄筋コンクリートとして延設し、図示のよう
に軟弱地面S上に適宜の地上高さH1に突出するととも
に、この上面に複数本のアンカーボルト4を突設して、
各アンカーボルトを鉄骨柱6のベースプレート7(ある
いはまた上下調節手段5)に設けた挿通孔に嵌挿し座金
やナットで鉄骨柱6を連結して、それぞれ鉄骨柱6を建
て込む構造になっている。また、杭基礎1a,1bの上
部周囲の軟弱地面Sに砕石などの敷物9aや捨コン9b
からなる支持手段9a,9bを設けて、この支持手段に
より各独立フーチング3を支持して安定せしめる。各独
立フーチングは相互に格別に連結しない独立の構成にし
ている。
【0013】上下調節部材5は、好ましくは鉄板や合成
樹脂板(硬質、半硬質)などにより鉄骨柱6のベースプ
レート7と同様な角形状や円形状等に形成し、鉄骨柱6
の上下高さ即ち鉄骨梁10の地上高さHを調節する。具
体的には、各独立フーチング3の高さの差異に対応させ
て上下調節部材5の厚さや枚数を選択して、この上下調
節部材を各独立フーチング3の上面と鉄骨柱6のベース
プレート7との間に介装し、建て込まれる各鉄骨柱6の
高さを均等に調節する構造になっている。
【0014】鉄骨柱6は、構築する中・低層建築物20
の規模やサイズ、重量等に対応した所要の強度を有する
各種の角形鋼管(図示例)や丸形鋼管、H形鋼、I形鋼
等を適用し、下端に各アンカーボルト4の挿通孔を設け
たベースプレート7を溶接等で一体的に付設するととも
に、例えば、具体的には各鉄骨柱の柱脚部6aの上側に
即ち適度の高さに鉄骨梁10の梁支口10aを溶接等で
突設する。図1Bのように中・低層建築物20の中央部
は4方に梁支口10aを突設した十字タイプ中央柱20
a(図2A参照)、隅部は2方に梁支口10aを突設し
たL字タイプ隅柱20b(図2B参照)、側部は3方に
梁支口10aを突設したT字タイプ側柱20c(図2C
参照)とし、さらに、必要に応じ建て込まれた鉄骨柱に
鉄骨梁を直接的に接続して連結するタイプの柱20dと
しても適用される。
【0015】また、鉄骨梁10は、好ましくはH形鋼
(図示例)などの各種の形鋼材を適用し、各鉄骨柱6の
適度の高さに即ちその柱脚部6a(長さ,高さH3)を
残存させて適宜の高さに適宜の手段で(溶接やボルト・
ナット等)で一体的に固着して側方へ突設した複数の梁
支口10aと、梁支口の間に配置して添え板10cや継
手板10d及びボルト・ナット等で連結される中央梁1
0b等からなり、各独立フーチング3上に建て込んだ各
鉄骨柱6の間を柱脚部6aを下側に残存させて連結した
り、又は必要に応じ柱20dのように梁支口を用いない
で鉄骨柱6に直接的に連結することも可能であり、軟弱
地面S上に地上高さHとし基礎梁として架設される。こ
の鉄骨梁10は、鉄骨造りの中・低層建築物20の建築
用基礎梁として構成される。
【0016】根巻コンクリート8は、各鉄骨柱6の柱脚
部6aの周囲に鉄筋かごなどを配置しコンクリートを打
設して、各柱脚部6aとともにベースプレート7及び上
下調節手段5の周囲に根巻をして、独立フーチング3の
上面と基礎梁10との間において各柱脚部の部分を補強
し防錆する構造にしている。
【0017】支持手段9a,9bは、打設した各杭基礎
1a,1bの上部周囲において、軟弱地盤Sを少し穿っ
て砕石などの敷物9aを配置し上側に捨コン9bを打設
して、各独立フーチング3の下面を支持して安定せしめ
る構造になっている。
【0018】図示の実施例は、田畑や埋立地(造成地)
などの軟弱地面Sにおいて、構築する中・低層建築物2
0に対応させて複数本の杭基礎1a,1bを相互間隔を
おき固い支持地層Sbまで打設して、各杭基礎の上端部
2を軟弱地盤S上に少し突出せしめるとともに、この上
端部2にそれぞれ適宜の手段で鉄筋コンクリート又は鉄
骨鉄筋コンクリートを一体的に打設して、基礎フーチン
グ3として延設し地上高さH1に突出せしめた後、必要
に応じ基礎フーチング上に突出している各アンカーボル
ト4に上下調節部材5を嵌挿して、各アンカーボルトに
ボルト・ナット4aを螺合して締め込み、各基礎フーチ
ング3上に上下調節部材5を介しベースプレート7を連
結して鉄骨柱6を建てこむ。
【0019】前記の各基礎フーチング3上にそれぞれ鉄
骨柱6を建て込んだ後、各鉄骨柱6の間に鉄骨梁10を
各鉄骨柱6の柱脚部6aを下側に残存させて高く架設
し、鉄骨梁10上に鉄骨造りの中・低層建築物20を構
築するため高床式の基礎鉄骨梁10として構成する。
【0020】前記の基礎鉄骨梁10上に、好ましくは図
1に示すようにデッキプレート15(又はプレキャスト
板など)を配置し、デッキプレート15上にスラブ配筋
(図示省略)をしコンクリートを打設して床スラブ16
を設け、さらに、建て込んだ各鉄骨柱6上に鉄柱(図示
省略)を適宜の手段で連結して、各鉄柱の間に鉄骨梁を
必要に応じ適宜の上下間隔をおき複数段に架設して、複
数段の床スラブを設けるなどして(図示省略)、高床式
の鉄骨基礎梁10上に鉄骨造りの中・低層建築物20を
構築する。
【0021】本発明の高床式鉄骨基礎梁は、前記のよう
に田畑や埋立地等の軟弱地面Sにおいて、基本的にその
軟弱地面への複数本の杭基礎1a,1bの打設、各杭基
礎の上部への独立フーチング3の延設と地上突出、各独
立フーチング上への各鉄骨柱6の建て込み、及び各鉄骨
柱間への高床式の鉄骨基礎梁10の架設により、鉄骨造
りの中・低層建築物20の構築用基礎として容易に施工
される。この構築用基礎は、軟弱地面の掘削や地盤改良
などが格別に不要となり、従来のように地中深く又は地
面近くにコンクリート梁を施工する必要がなく、杭基礎
1a,1bや独立フーチング3、鉄骨柱6及び鉄骨基礎
梁10は、比較的に足場の悪い軟弱地面Sでも格別な支
障もなく容易に能率よく施工される。また、この鉄骨基
礎梁10は、適度の地上高さHに配置された高床式の構
造となり、建築物の基礎機能とともに必要に応じ建築物
の床スラブ打設用としても兼用されて、この上側に鉄骨
造りの中・低層建築物20が容易に構築できる。さら
に、鉄骨基礎梁10の下側の空間は配管等のスペースと
して有効に利用されるなど、優れた施工性能とともに建
築性能が得られる。中・低層建築物20を数年間にわた
り使用して不要になると、この建築物は鉄骨基礎梁10
とともに各フーチング3上で容易に解体し撤去される。
必要に応じ杭基礎1a,1bも各独立フーチング3とと
もに容易に抜き取って撤去できるなど、優れた撤去性能
を有する。
【0022】また、前記の高床式鉄骨基礎梁工法におい
て、各鉄骨柱6の柱脚部6aにそれぞれ根巻コンクリー
ト8を設けて、根巻コンクリートにより各独立フーチン
グ3の上面と鉄骨基礎梁10との間の各柱脚部6aを補
強することに特徴を有し、この根巻コンクリートにより
各独立フーチング3の上面と鉄骨基礎梁10との間の各
柱脚部6aを補強するとともに防錆するなど、基礎性能
及び耐久性を高めている。また、独立フーチング3の上
面と鉄骨柱6のベースプレートとの間に上下調節部材5
を介装して鉄骨柱6の高さを調整することに特徴を有
し、この上下調節部材で鉄骨柱の建て込み高さを容易に
調節することができる。即ち、各杭基礎1a,1b及び
各独立フーチング3の施工時や施工後に生じる高低差
は、前記の上下調節部材5の介装により容易に解消され
て、各鉄骨柱6を均等な高さに容易に建て込むことがで
き、中・低層建築物20の施工精度がさらに高められる
など、総合的に構築用基礎及び中・低層建築物の施工性
能、信頼性及び撤去性能が高められている。
【0023】
【発明の効果】本発明は、前述のように構成され田畑や
埋立地などの軟弱地面において、この軟弱地面への複数
の杭基礎の打設、各杭基礎の上部への独立フーチングの
延設と地上突設、各独立フーチング上への各鉄骨柱の建
て込み、及び各鉄骨柱の間への高床式の鉄骨基礎梁の架
設により、鉄骨造りの中・低層建築物の構築用基礎とし
て容易に施工される。この構築用基礎は、軟弱地盤の掘
削や地盤改良などが格別に不要となり、地中深く又は地
面近くにコンクリート梁を施工する必要がなく、杭基礎
や独立フーチング、鉄骨柱及び鉄骨基礎梁を地上で容易
に能率よく施工できる。また、この鉄骨基礎梁は、適度
に地上高く配置された高床式の構造になっているため、
基礎機能とともに上側の建築物の床スラブ打設用にも兼
用されるなど、鉄骨造りの中・低層建築物を容易に構築
できる。さらに、鉄骨基礎梁の下側空間は配管などのス
ペースとして有効に利用されるなど、優れた施工性とと
もに建築性能が得られる。上側の建築物が不要になる
と、この中・低層建築物は鉄骨梁とともに容易に解体し
て撤去され、また、各独立フーチングとともに各鉄骨柱
も容易に抜き取り撤去できるなど優れた撤去性能を有す
る。
【0024】また、前記の高床式鉄骨基礎梁工法におい
て、各鉄骨柱の柱脚部にそれぞれ根巻コンクリートを設
けて、根巻コンクリートによつて各独立フーチングの上
面と鉄骨基礎梁との間の各柱脚部を補強することによ
り、この根巻コンクリートは各独立フーチングの上面と
鉄骨基礎梁との間の各柱脚部を補強するとともに防錆
し、基礎性能及び耐久性をさらに高めている。さらにま
た、独立フーチングの上面と鉄骨柱のベースプレートと
の間に上下調節部材を介装することにより、各杭基礎及
び各独立フーチングの施工時や施工後に生じる高低差が
容易、随時に解消されて、各鉄骨柱を均等な高さに容易
に建て込むことができ、中・低層建築物の施工精度がさ
らに高められるなど、総合的に構築用基礎及び中・低層
建築物の施工性能、信頼性及び撤去性能を著しく向上し
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すX−X部分の拡大側視
機構図(A)と中・低層建築物の部分平面図(B)及び
Y−Y部分の側視機構図(C)
【図2】本発明の実施例を示す十字タイプ中柱の拡大斜
視図(A)とL字タイプ隅柱の拡大斜視図(B)及びT
字タイプ側柱の拡大斜視図(C)
【図3】杭基礎の第2実施例を示す拡大平面図(A)及
びその平面図(B)である。
【符号の説明】
1a,1b 杭基礎 3 独立フーチング 5 上下調節部材 4 アンカーボルト 6 鉄骨柱 6a 柱脚部 7 ベースプレート 8 根巻コンクリート 10 鉄骨梁 20 中・低層建築物 20a,20b 鉄骨基礎梁 S 軟弱地面 Sb 支持地層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D046 AA12 CA01 2E125 AA04 AA14 AA72 AB01 AB16 AC15 AC16 AF01 AG20 BE10 CA82 CA83

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 田畑や埋立地等の軟弱地面に複数本の杭
    基礎を相互間隔をおき支持地層まで打設して、各杭基礎
    の上端部にそれぞれ独立フーチングを一体的に延設して
    地上に突出するとともに、各独立フーチングの上面にそ
    れぞれ鉄骨柱のベースプレートを複数本のアンカーボル
    トにより連結して建て込み、各鉄骨柱の間にそれぞれ鉄
    骨梁を各鉄骨柱の柱脚部を残存させて高く架設し、前記
    の鉄骨梁を中・低層建築物を構築する高床式の鉄骨基礎
    梁に構成することを特徴とする高床式鉄骨基礎梁工法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の高床式鉄骨基礎梁工法
    において、各鉄骨柱の柱脚部にそれぞれ根巻コンクリー
    トを設けて、根巻コンクリートにより各独立フーチング
    の上面と鉄骨梁との間の各柱脚部を補強することを特徴
    とする高床式鉄骨基礎梁工法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の高床式鉄
    骨基礎梁工法において、各独立フーチングの上面と鉄骨
    柱のベースプレートとの間に上下調節部材を介装して鉄
    骨柱の高さを調節することを特徴とする高床式鉄骨基礎
    梁工法。
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Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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