JP7284621B2 - 建築物の基礎構造 - Google Patents
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Description
即ち、このような従来の建築物の基礎構造では、例えば均し作業を省略して地盤面が起伏している場合や、基礎梁を段状に配置する場合等のように、鋼管部が立設される地盤面と鋼管部の上端部分に接合された鉄骨梁部で構成される基礎梁との間に形成されるクリアランス(空隙)が変化する場合には、基礎フーチングとしてのパイルキャップを簡単には採用できないという問題があった。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、地盤面と基礎梁との間に形成されるクリアランスの上下幅が変化する場合であって、パイルキャップを用いて簡単に基礎フーチングを構成することができる技術を提供する点にある。
前記基礎フーチングが、前記杭頭部を覆うように地盤面に立設されて内部にコンクリートが充填される鋼管部と、前記杭頭部の上方に建て込まれる柱部が設置され前記鋼管部の上端部分に貫通接合された鉄骨梁部と、を有するパイルキャップで構成され、
前記パイルキャップとして、前記鋼管部の長さが互いに異なる複数の異尺パイルキャップを備え、
前記複数の異尺パイルキャップとして、前記鋼管部の上端面のレベルが異なる複数の上端異レベルパイルキャップを備えた点にある。
そして、例えば均し作業を省略して地盤面が起伏している場合や、基礎梁を段状に配置する場合等のように、鋼管部が立設される地盤面と鋼管部の上端部分に接合された鉄骨梁部で構成される基礎梁との間に形成されるクリアランス(空隙)が変化する場合であっても、夫々の異尺パイルキャップの鋼管部の鉛直方向に沿った長さを設置箇所での上記クリアランスに合わせて設定する形態で、当該異尺パイルキャップにより基礎フーチングを簡単に構成することができる。
従って、本発明により、地盤面と基礎梁との間に形成されるクリアランスの上下幅が変化する場合であって、パイルキャップを用いて簡単に基礎フーチングを構成することができる建築物の基礎構造を提供することができる。
更に、本構成によれば、上記複数の上端異レベルパイルキャップの夫々の鋼管部の上端部分に接合された鉄骨梁部のレベルが異なるものとなるので、これら夫々の鉄骨梁部により基礎梁を段状に配置することができる。
先ず、この基礎フーチングFを構成するパイルパイルキャップ50の詳細構成について説明する。
図3及び図4に示すように、パイルキャップ50は、杭3の杭頭部3aを囲む管状に形成されて内部にコンクリート18が充填される鋼管部10と、杭頭部3aの上方に建て込まれる柱部16が接合されて鋼管部10を貫通して側方に延出する鉄骨梁部15とを有する。
図1に示す第1実施形態の基礎構造では、水平面に均された地盤面1aに対して鋼管部10の長さが互いに異なる複数の異尺パイルキャップ50A,50B,50Cが配置されている。そして、これら複数の異尺パイルキャップ50A,50B,50Cは、鋼管部10の上端面のレベルが異なる複数の上端異レベルパイルキャップとされている。
すると、上記複数の異尺パイルキャップ50A,50B,50Cの夫々の鋼管部10の上端部分10aに接合された鉄骨梁部15のレベルが異なるものとなり、これら夫々の鉄骨梁部15により基礎梁Hが段状に構成れることになる。地盤面1aと基礎梁Hとの間に形成されるクリアランスについては、水害時における基礎梁H上の床上浸水を防止するために通水させる床下空間として利用されている。尚、このクリアランスについては、別の用途で利用したり、改良土等により埋め戻しても構わない。
図2に示す第2実施形態の基礎構造では、例えば均し作業を省略して起伏している地盤面1aに対して鋼管部10の長さが互いに異なる複数の異尺パイルキャップ50D,50E,50Fが配置されている。そして、これら複数の異尺パイルキャップ50D,50E,50Fは、鋼管部10の上端面のレベルが略同等となるように当該鋼管部10の長さを地盤面1aの起伏に合わせて設定した複数の上端同レベルパイルキャップとされている。
すると、上記複数の異尺パイルキャップ50D,50E,50Fの夫々の鋼管部10の上端部分10aに接合された鉄骨梁部15のレベルが略同等となり、これら夫々の鉄骨梁部15を連結する形態で水平方向において段部のない基礎梁Hが構築されることになる。地盤面1aと基礎梁Hとの間に形成されるクリアランスについては、水害時における基礎梁H上の床上浸水を防止するために通水させる床下空間として利用されている。尚、このクリアランスについては、別の用途で利用したり、改良土等により埋め戻しても構わない。
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
1a 地盤面
3 杭
3a 杭頭部
10 鋼管部
10a 上端部分
15 鉄骨梁部
16 柱部
17 鉄骨梁部
18 コンクリート
20 補強部材
50 パイルキャップ(異尺パイルキャップ)
50 上端異レベルパイルキャップ
50A 上端高レベルパイルキャップ(上端異レベルパイルキャップ)
50B 上端低レベルパイルキャップ(上端異レベルパイルキャップ)
50C 異尺パイルキャップ(上端異レベルパイルキャップ)
50D 異尺パイルキャップ(上端同レベルパイルキャップ)
50E 異尺パイルキャップ(上端同レベルパイルキャップ)
50F 異尺パイルキャップ(上端同レベルパイルキャップ)
F 基礎フーチング
H 基礎梁
Claims (4)
- 地盤に埋設された杭の杭頭部に設置された基礎フーチングを備えた建築物の基礎構造であって、
前記基礎フーチングが、前記杭頭部を覆うように地盤面に立設されて内部にコンクリートが充填される鋼管部と、前記杭頭部の上方に建て込まれる柱部が設置され前記鋼管部の上端部分に貫通接合された鉄骨梁部と、を有するパイルキャップで構成され、
前記パイルキャップとして、前記鋼管部の長さが互いに異なる複数の異尺パイルキャップを備え、
前記複数の異尺パイルキャップとして、前記鋼管部の上端面のレベルが異なる複数の上端異レベルパイルキャップを備えた建築物の基礎構造。 - 前記複数の異尺パイルキャップとして、前記鋼管部の上端面のレベルが略同等となるように当該鋼管部の長さを地盤面の起伏に合わせて設定した複数の上端同レベルパイルキャップを備えた請求項1に記載の建築物の基礎構造。
- 互いに隣接する前記複数の上端異レベルパイルキャップにおいて、前記鋼管部の上端面のレベルが高い上端高レベルパイルキャップの鉄骨梁部で構成される基礎梁が、当該上端高レベルパイルキャップよりも前記鋼管部の上端面のレベルが低い上端低レベルパイルキャップに設置された柱部に接合されていると共に、当該柱部に接合された基礎梁と当該上端低レベルパイルキャップの鋼管部の上端面との間に補強部材が介装されている請求項1又は2に記載の建築物の基礎構造。
- 前記複数の異尺パイルキャップにおいて、前記鋼管部に対する前記杭頭部の埋込み長さが略同等に設定されている請求項1~3の何れか1項に記載の建築物の基礎構造。
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