JP2730705B2 - 軟弱地盤の改良工法 - Google Patents

軟弱地盤の改良工法

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JP2730705B2 JP30002191A JP30002191A JP2730705B2 JP 2730705 B2 JP2730705 B2 JP 2730705B2 JP 30002191 A JP30002191 A JP 30002191A JP 30002191 A JP30002191 A JP 30002191A JP 2730705 B2 JP2730705 B2 JP 2730705B2
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、埋め立て地等の軟弱地
盤上に建造物等を構築するための地盤改良および耐震補
強工法に関する。
【0002】
【従来の技術】埋め立て地等の軟弱地盤にあっては、経
時沈下や地震時の液状化現象等を回避するため、建造物
を構築する部分について地盤の改良を行うのが通常であ
る。改良工法としては、浚渫、掘削等による置換法、ド
レーン工法に代表される脱水法、混合処理工法などの化
学的あるいは物理的な固結法、サンドコンパクションパ
イル工法やバイブロフローテーション工法などの締め固
め法などが実用化されているが、これらはいずれも建造
物の真下のみならず、周辺領域を含めた広範囲にわたっ
て改良工事を施さないと地盤の塑性流動などにより充分
な改良効果をあげることが出来ない。同様に地盤自体の
強度を物理的に高めることを主眼とするため、充分な改
良効果を得るには地盤改良率(改良面積比率あるいは改
良体積比率)を大きくとることが必要であり、施工費用
が膨大なものになるという問題点がある。
【0003】一方、上記のような地盤自体を物理的ある
いは化学的に改良する工法以外に、地盤中に杭状体ある
いは壁状体を築造することによって耐震性を高めること
も研究されている。特開平2-311613号公報によれば、砂
地盤中にセメント系固化材を混合攪拌して原地盤土を原
位置で化学的に固結する液状化防止工法(地盤改良工
法) において、改良しようとする地盤の周囲に、その地
盤を囲んで壁状の固結体を築造することが提案されてい
る。この方法の一例を図4に示す。1は砂地盤(軟弱地
盤)、2は建造物、3は固結体(壁状体)、4は粘性土
地盤(支持層)で、1aは砂地盤の改良対象範囲である。
【0004】このように、対象とする地盤を囲むように
壁状体3を築造したので、壁状体内側の地盤の剪断変形
を抑制することができ、地盤改良範囲を壁状体内部のみ
にとどめることができる。また、特開平3-103534号公報
によれば、構築する建造物を囲む地盤中に、下部を支持
層に根入れした地中壁を築造し、この地中壁上部と建造
物を一体的に結合することが提案されている。この方法
の一例を図5に示す。1は軟弱地層、2は建造物、3は
地中壁(壁状体)、4は支持層、5は基礎杭である。こ
こでの壁状体3は鋼管矢板で形成される。この工法にお
いても、壁状体3の存在により、地層は建造物の内外で
分断、隔離されることにより、外側の地盤の地震時にお
ける剪断歪みならびに過剰間隙水圧の地中壁内側地盤へ
の影響が抑制される。
【0005】
【解決しようとする課題】ところで、特開平2-311613号
公報や特開平3-103534号公報記載の方法によれば、壁状
体の近傍では地盤変形の抑止効果が発揮されることが予
想されるものの、壁状体から離れるに従い効果が弱まる
おそれがあり、必要な地盤改良域に対してかなり密に壁
状体を配置せねばならない。
【0006】本発明は、簡単な操作を付加することによ
り、壁状体内全域に地盤改良効果を発揮する工法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、軟弱地盤上に
建造物を構築する場合に行う地盤改良工法であって、地
盤の改良対象範囲を支持層まで根入れさせた閉鎖断面の
鋼製矢板壁で囲いこみ、この鋼製矢板壁で囲まれた内部
の地層を任意の方法で地盤改良したのち、前記鋼製矢板
壁上部を内側に引き寄せることにより前記の鋼製矢板壁
で囲まれた内部の地層にプレストレスを与えることを特
徴とする。
【0008】
【作 用】一般に体積変化や締め固め効果を利用した工
法により地盤改良すると、地盤は水平方向に膨張しよう
とし、水平変位により密度増大や締め固め効果は減殺さ
れてしまうが、壁状体で囲まれた内部においてはこの膨
張が拘束されているため、水平方向の変位による損失が
防止される。本発明によれば、壁状体を鋼製矢板壁と
し、この鋼製矢板壁による拘束状態で地盤改良を行い、
その後にさらに鋼製矢板壁を内側に引き寄せることによ
り鋼製矢板壁で囲まれた内部の地層にプレストレスを与
えるので、地盤改良効果が一層助長され、地震等による
液状化現象や地盤沈下等をほぼ完全に防止することがで
きる。また、矢板壁で囲まれた地層が液状化などの軟化
を示した場合には、矢板壁に導入された弾性力と地盤圧
の均衡がくずれることから、矢板壁は地盤を締め付ける
方向に変形する。これにより、地盤の軟化を抑制すると
ともに沈下や塑性流動などを低減することができる。
【0009】
【実施例】
実施例1 本発明の第1の実施例を図1により説明する。まず
(a)のごとく、建造物を構築する等の必要により、改
良しようとする軟弱地盤1の改良対象範囲1aを円形、矩
形等の閉鎖断面で囲んで鋼製の矢板壁3を打設する。矢
板の先端は支持力のある固い地層、すなわち支持層4に
充分根入れさせる。つぎに(b)のように、ジャッキ6
等の押圧手段により矢板壁3を弾性範囲内で外側に押し
広げる。この状態のまま、(c)のように矢板壁3で囲
まれた内側の軟弱地層内にサンドコンパクションパイル
8を造成する等の任意の手段によって地盤改良を行い、
完了後(d)のごとく、さきのジャッキ6を開放するこ
とにより、矢板壁3はその本来の弾性により内側に復元
し、内部の地層を締付けるので、矢板壁3内部全域にわ
たってプレストレスが与えられた状態となり、地盤の剛
性低下を抑制し、あるいは地盤の沈下を低減するなど、
地盤改良効果を助長する。
【0010】実施例2 図2は本発明の第2の実施例を示す。(a)のごとく改
良しようとする軟弱地盤1の改良対象範囲1aを囲んで鋼
製の矢板壁3を構築することは、第1の実施例と同様で
ある。つぎに(b)のように対向する辺を結んで矢板壁
3の上部にタイロッド7を取り付ける。つづいて(c)
のように矢板壁3で囲まれた内側の軟弱地層にサンドコ
ンパクションパイル8を造成する等の任意の手段によっ
て地盤改良を行い、完了後、(d)のごとくさきに取り
付けたタイロッド7を締付ける。矢板壁3は内側に変形
して内部の地層を締め付けるので、矢板壁3内部全域に
わたってプレストレスが与えられた状態となり、地盤の
剛性低下を抑制し、あるいは地盤の沈下を低減するな
ど、地盤改良効果を助長する。図3は図2の(c)ある
いは(d)状態の平面図である。
【0011】本実施例においてタイロッド7を取り付け
るタイミングは、この例に限らず、地盤改良と並行して
行ってもよいし、地盤改良後でもよい。さきの第1の実
施例と比較すると、本実施例では内部の地層の締め付け
をジャッキの開放ではなくタイロッドの締付けによって
行うので、締付け力を任意に制御でき、経過を観察しな
がら長期間にわたってフォローできるなどの利点があ
る。また、タイロッドに代えてワイヤロープとチェンブ
ロックの組み合わせなど、他の引き寄せ手段を使用して
もよい。
【0012】以上の説明で明らかなように、本発明にお
いては矢板の弾性変形を利用するので、使用する矢板は
鋼製のものであることは必要であるが、通常のU形矢
板、直線形矢板、鋼管矢板など、その種類は特に限定し
ない。また矢板壁の平面形状は一般には円形、矩形等の
閉鎖断面であるが、構築する建造物が埋設パイプライン
等の直線状をなしている場合には、対向する平行線状に
矢板壁を構築して本発明が実施できることは、いうまで
もない。
【0013】地盤改良手段も前記した公知のいずれの工
法でもよい。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、単に閉鎖断面の矢板壁
内部を地盤改良する場合と比較して、地盤改良後にプレ
ストレスを導入しているので、地盤改良効果が矢板壁内
部全域に及んで助長され、逆にその分だけ地盤改良率を
低く設定することができるので、工事費用の節減が可能
となるという、経済的にもすぐれた効果がある。また、
内部地盤が液状化などの軟化を示した場合には、矢板壁
が地盤を締め付ける方向に変形するため、地盤の軟化や
沈下、塑性変動等を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の工事手順を示す概念図で
ある。
【図2】本発明の第2実施例の工事手順を示す概念図で
ある。
【図3】本発明の第2実施例を示す平面図である。
【図4】従来の技術を示す概念図である。
【図5】他の従来の技術を示す概念図である。
【符号の説明】
1 軟弱地盤 1a 改良対象範囲 2 建造物 3 壁状体 4 支持層 6 ジャッキ 7 タイロッド 8 サンドコンパクションパイル

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟弱地盤上に建造物等を構築する場合に
    行う地盤改良工法であって、地盤の改良対象範囲を支持
    層まで根入れさせた閉鎖断面の鋼製矢板壁で囲いこみ、
    この鋼製矢板壁で囲まれた内部の地層を任意の方法で地
    盤改良したのち、前記鋼製矢板壁上部を内側に引き寄せ
    ることにより前記の鋼製矢板壁で囲まれた内部の地層に
    プレストレスを与えることを特徴とする軟弱地盤の改良
    工法。
  2. 【請求項2】 鋼製矢板壁上部を内側に引き寄せる手段
    が、打設後の矢板壁をジャッキ等の押圧手段によって外
    方に押しひろげ、しかる後に内部の地層を地盤改良し、
    その後に前記押圧手段を開放することによるものである
    請求項1記載の軟弱地盤の改良工法。
  3. 【請求項3】 鋼製矢板壁上部を内側に引き寄せる手段
    が、対向する辺を結んで矢板壁上部に取り付けたタイロ
    ッド等である請求項1記載の軟弱地盤の改良工法。
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