JP2526433B2 - 線条体試験片 - Google Patents

線条体試験片

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JP2526433B2
JP2526433B2 JP3058150A JP5815091A JP2526433B2 JP 2526433 B2 JP2526433 B2 JP 2526433B2 JP 3058150 A JP3058150 A JP 3058150A JP 5815091 A JP5815091 A JP 5815091A JP 2526433 B2 JP2526433 B2 JP 2526433B2
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  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば鉄筋の代替とし
てコンクリート中に埋設される線条体の試験片に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記線条体は、例えばアラミド繊維の単
繊維を複数本束ね、その周面を樹脂で棒状に固めたもの
である。従来、この線条体の引張試験を行う際には、材
料試験機側の一対のつかみ具にて線条体の両端を直接把
持し、いずれかのつかみ具を駆動して引張荷重を与える
ようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の線条体は、樹脂で固められているため表面は比較的固
いが、内部は繊維の束であるため軟らかく、このためつ
かみ具で直接把持すると、図4に示すように円形断面の
線条体11がつかみ具21内で図示の如く変形し、その
結果、単繊維が傷付くおそれがある。そして単繊維が傷
付くと線条体がつかみ具内で滑るチャック滑りや、つか
み具内で切れるチャック切れが発生し易くなり、正確な
試験結果が得られなくなる。
【0004】本発明の目的は、上記チャック切れやチャ
ック滑りを防止した線条体試験片を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、繊維の束の周
面を樹脂で固めて成る線条体の引張試験片に適用され、
線条体の両端部表面に糸条体をそれぞれ巻付け、その糸
条体巻付け部分の表面にそれぞれ樹脂をモールドしたも
のである。
【0006】
【作用】上記構成の線条体試験片の両端部をつかみ具で
把持した後、線条体に引張荷重を与える。このとき、線
条体の両端部表面に糸条体が巻付けられているので、こ
の巻付け部分において線条体の単繊維がバラバラになら
ずその断面積が一定となるとともに、モールドされた樹
脂を介してつかみ具に把持されるので、線条体を全周に
渡って締め付けることができ、面圧が低下して線条体の
変形が防止される。したがって線条体の単繊維が傷付く
ことがなく上記チャック切れやチャック滑りが防止でき
る。
【0007】
【実施例】図1〜図3により本発明の一実施例を説明す
る。図1は本発明に係る試験片の一端部側を示す斜視
図、図2はその断面図である。図中の11は、例えば複
数のアラミド繊維を束ねてその周面を樹脂で棒状に固め
て成る線条体であり、これは、上述したように例えば鉄
筋の代替としてコンクリート中に埋設されるものであ
る。この種の線条体11を引張試験するために次の手順
で試験片10が作成される。
【0008】まず線条体11の両端(つかみ具により把
持される部分)に糸条体12を螺旋状に巻回す。この糸
条体12の材質としては、線条体11になじんでうまく
巻回せるものがよく、ここでは線条体11の単繊維より
も軟らかい銅線が用いられている。この銅線12を巻回
すことにより、その部分において線条体11の単繊維が
バラバラにならず断面積を一定とすることができる。な
お糸条体として線条体11と同質のアラミド繊維を用い
てもよい。
【0009】次に、この糸条体としての銅線12と線条
体11を固定するために、銅線12が巻かれた部分に樹
脂13をモールドする。これは、例えばエポキシ樹脂の
溶液中に線条体11の両端を浸して固めればよい。その
後、モールドされた樹脂13の表面を覆うように金属あ
るいは塩化ビニルから成る半割れ状のパイプ14を接着
する。
【0010】このように構成された試験片10の引張試
験を行うにあたり、図3に示すように試験片10両端の
金属パイプ14を材料試験機の一対のつかみ具21,2
2にそれぞれ把持させ、例えば、上部つかみ具21を上
昇させて試験片10に引張荷重を与える。このとき、銅
線巻付け部分において線条体11の単繊維はバラバラに
ならず断面積が一定であり、また半割れ状のパイプ14
およびモールドされた樹脂13を介してつかみ具に把持
されるので、線条体11を全周に渡って締め付けること
ができ、線条体11の変形が防止され、その単繊維が傷
付くことがない。したがって上述したチャック滑りやチ
ャック切れが防止され、線条体11は中央部で破断する
ので、正確な試験結果を得ることができる。
【0011】因みに本出願人は、上述の試験片10で引
張試験を複数回行ったところ、いずれも線条体11は中
央部で破断し、最大荷重1328.2kgfという正確
な試験結果を得ることができた。
【0012】なお以上では、半割れ状のパイプ14を樹
脂13の表面に接着する例を示したが、このパイプ14
を用いなくても線条体11の変形を従来より小さくで
き、ある程度の効果は得られる。またこの場合には、上
記樹脂13の把持部分が割れてその破片が飛散するおそ
れがあるので、樹脂13の回りにテープを巻いたり、あ
るいは布で覆うようにすればその飛散が防止できる。ま
たアラミド繊維以外の単繊維から成る線条体を用いた場
合にも本発明を適用できる。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、線条体の両端部表面に
糸条体を巻付け、その糸条体巻付け部分の表面に樹脂を
モールドして試験片を構成したので、線条体の変形が抑
制されてその単繊維が傷付くことがなく、上記チャック
切れやチャック滑りを防止して正確な試験結果を得るこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る線条体試験片の一端側
を示す斜視図である。
【図2】上記試験片の断面図である。
【図3】引張試験方法を説明する図である。
【図4】従来の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
10 試験片 11 線条体 12 糸条体 13 樹脂 14 半割れ状パイプ 21,22 つかみ具

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維の束の周面を樹脂で固めて成る線条
    体の引張試験片であって、前記線条体の両端部表面には
    糸条体がそれぞれ巻付けられ、その糸条体巻付け部分の
    表面にはそれぞれ樹脂がモールドされていることを特徴
    とする線条体試験片。
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