JPH0668195B2 - 繊維質棒状構造用材料用固定具 - Google Patents

繊維質棒状構造用材料用固定具

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JPH0668195B2
JPH0668195B2 JP63266011A JP26601188A JPH0668195B2 JP H0668195 B2 JPH0668195 B2 JP H0668195B2 JP 63266011 A JP63266011 A JP 63266011A JP 26601188 A JP26601188 A JP 26601188A JP H0668195 B2 JPH0668195 B2 JP H0668195B2
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JP
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shaped structural
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wedge
fibrous
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JP63266011A
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澄行 松原
孝一 蓮尾
昌輝 名小路
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三井建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば特開昭61−290150号公報によって開示
されているような、補強繊維で形成される棒状繊維体の
各補強繊維を結合剤で互いに結着して成る繊維質棒状構
造用材料を例えばPC鋼線の代用として用いる場合にプレ
ストレストコンクリートの打設用型枠に緊張させて固定
するための固定具に関する。
(従来の技術) 従来、繊維質棒状構造用材料を例えばPC鋼線の代用とし
て用いる場合に、これをプレストレストコンクリートの
打設用型枠に固定するにはチャックが使用されていた。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、繊維質棒状構造用材料をPC鋼線の代用と
して用いた場合、テンションをかけられた繊維質棒状構
造用材料をチャックによってコンクリート打設用型枠に
固定した時、該構造用材料は剪断力が十分でないため、
チャックをきつく喰い込ませるとチャックの喰い込みは
極めて局部的であるためチャック切れしてしまい、また
チャックを緩めにするとチャックから抜けたりしてしま
うという問題を有する。
(課題を解決するための手段) 本発明は、前記従来の問題点を解消し、繊維質棒状構造
用材料を確実に固定出来る繊維質棒状構造用材料用固定
具を提供することを目的とするもので、その発明は、繊
維質棒状構造用材料を挿通自在でかつ挿通された該繊維
質棒状構造用材料の外周にこれを囲繞するように配置さ
れる複数個のセラミック製くさび部材と、該繊維質棒状
構造用材料の外周に配置される該各くさび部材を収容す
る受け孔を備えると共に外周面が補強繊維で巻着補強さ
れたセラミック製受け部材とから成り、前記各くさび部
材の内周面は粗面に、内周面は鏡面に形成されると共
に、前記受け部材の受け孔の形成面も鏡面に形成される
ことを特徴とする。
(作 用) テンションをかけられた繊維質棒状構造用材料はテンシ
ョンが小さい場合はくさび部材の摩擦抵抗によって固定
され、テンションが大きい場合はくさび部材のくさび作
用が働き、受け部材でくさび部材を外周より締付けるこ
ととなり、この時受け部材は補強繊維によって補強され
ているためにくさび作用が働いた際に受け部材が拡開す
ることが防止され、くさび部材の食込みによる繊維質構
造用材料に対する締付け作用が有効に機能して該構造用
材料は確実に固定されることとなる。
(実施例) 次に、添付図面に従って本発明の実施例について説明す
る。
図示の実施例は、繊維質棒状構造用材料をPC鋼線の代用
として用いる場合にこれをコンクリート打設用型枠に緊
張状態に固定するのに用いる固定具としての実施例を示
すもので、図中、1はくさび部材、2は受け部材を示
す。
第1図ないし第3図示の実施例では3個のくさび部材1
を用いた例を示すもので、各くさび部材1はセラミック
材から成り、その先端3から後端4に亘って繊維質棒状
構造用材料5の外周に接する粗面に形成された内周面6
と、受け部材2に接する鏡面に形成された外周面7を備
え、各くさび部材1の内周面6を互いに対面させるよう
に隣接配置したとき略円錐形状になるようにした。
そして各くさび部材1の内周面6を繊維質棒状構造用材
料5に被せて該構造用材料5の外周を囲繞した時、各く
さび部材1で該構造用材料5の外周を全体に亘って締付
けるようにした。
尚、くさび部材1の個数は前記3個に限るものではな
く、用いる繊維質棒状構造用材料5の太さ、形状に応じ
て2個或いは4個以上としてもよい。
受け部材2は前記くさび部材1と同様にセラミック材で
形成したものであって、その先端8から後端9に亘って
繊維質棒状構造用材料5を挿通自在であって、かつ該構
造用材料5の外周を囲繞するように前記各くさび部材1
を隣接配置した際の略円錐形状に対応した略円錐形状の
受け孔10を備え、該受け孔10の形成面を鏡面に形成し
た。また、受け部材2の外周面11の先端8側から後端9
側に亘って例えば芳香族ポリアミド繊維等の補強繊維12
にエポキシ樹脂等のバインダーを含浸させて巻回し、そ
の後該バインダーを硬化させて巻着して受け部材2を補
強するようにした。
尚、受け部材2の形状および大きさは受け部材2の受け
孔10に収容するくさび部材1の形状および大きさに応じ
て適宜選択すればよい。
また、前記補強繊維12は前記芳香族ポリアミド繊維に限
ることなく、炭素繊維、ガラス繊維等の無機繊維、ポリ
エステル繊維、高強度ポリオレフィン繊維等の有機繊維
を単独で或いはこれらを組合わせたりして用いることが
出来、また該補強繊維12はストランド状、ロービング状
等任意でありその巻数も補強の度合い応じて適度に選択
すればよい。
次に、前記実施例の固定具の使用方法に付き説明する。
図示のものでは、PC鋼線の代用としコンクリート打設型
枠に固定すべき繊維質棒状構造用材料5として特開昭61
−290150号公報によって開示されている例えば芳香族ポ
リアミド繊維等の引張り強度の大きな細線5aから成るス
トランド5bの複数本を組紐状に編成し、該各細線5aを結
合剤5cで互いに結着し、その表面を編目で凹凸に形成し
た棒状構造用材料5を用いた例を示す。
先ずコンクリート打設型枠13間に挿通させた繊維質棒状
構造用材料5の各端部5dに受け部材2を挿入し、次いで
該構造用材料5を緊張させておき、該各受け部材2の受
け孔10内に各くさび部材1を該構造用材料5の外周を囲
繞するように嵌め込んで各くさび部材1の内周面6で該
構造用材料5の外周を締付けて第1図示のように該端部
5dをコンクリート打設型枠13に固定させる。
尚、予め繊維質棒状構造用材料の一端を固定具で型枠に
固定しておいてから、該構造用材料5の他端を引張って
緊張させ、その後該他端を固定具で型枠に固定するよう
にしてもよい。
尚、くさび部材1の内周面6は粗面に形成されているの
で、該内周面6と繊維質棒状構造用材料5の接触面積が
大きくなって両者の摩擦抵抗が大きくなる。また、くさ
び部材1の外周面7と、受け部材2の受け孔10の形成面
は共に鏡面に形成されているので、くさび部材1は受け
部材2の受け孔10内に確実に嵌め込まれてくさび部材1
のくさび作用がよく働く。
(発明の効果) このように本発明によるときは、くさび部材を受け孔内
に収容した受け部材の外周面が全面に亘って補強繊維に
よって補強されて拡開が防止され、繊維質棒状構造用材
料の外周を囲繞するくさび部材のくさび作用に起因する
該構造用材料に対する締付け作用が有効に機能して該構
造用材料を確実に固定出来る等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の1実施例を示すもので、
第1図は繊維質棒状構造用材料用固定具の正面図、第2
図は第1図のII−II線裁断面図、第3図は各くさび部材
の拡開した状態を示す斜視図である。 1……くさび部材、2……受け部材 5……繊維質棒状構造用材料、6……内周面 7……外周面、10……受け孔 11……外周面、12……補強繊維

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維質棒状構造用材料を挿通自在でかつ挿
    通された該繊維質棒状構造用材料の外周にこれを囲繞す
    るように配置される複数個のセラミック製くさび部材
    と、該繊維質棒状構造用材料の外周に配置される該各く
    さび部材を収容する受け孔を備えると共に外周面が補強
    繊維で巻着補強されたセラミック製受け部材とから成
    り、前記各くさび部材の内周面は粗面に、内周面は鏡面
    に形成されると共に、前記受け部材の受け孔の形成面も
    鏡面に形成されることを特徴とする繊維質棒状構造用材
    料用固定具。
JP63266011A 1988-10-24 1988-10-24 繊維質棒状構造用材料用固定具 Expired - Lifetime JPH0668195B2 (ja)

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