JP2525994B2 - シガレット用のヒンジ蓋付きパック - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、薄いカードボードか
ら作られる、パック部分とパック部分と連続する回動可
能な蓋とからなり、カラー前面パネルとカラー側面パネ
ルを含む、特にシガレット集合体を収容するヒンジ蓋付
きパックに関し、前記カラーは、パック部分に位置して
そこから部分的に突出し、この突出部分はパック部分が
閉じる位置にあるとき、蓋によって囲まれる。

【０００２】

【従来の技術】ヒンジ蓋パックは、シガレット用の包装
手段として広範に使用されている。

【０００３】このタイプのパックが持つ欠点の一つに、
パックが閉じた位置にあるとき、蓋が、その自由な閉鎖
エッジがパック部分の対応する閉鎖エッジと境を接する
所望の正確な閉鎖位置を維持しないことが頻繁にある点
を挙げることができる。そればかりでなく、蓋とパック
の前側面の間に開いた隙間が形成される。このような現
象は丸みを帯びた、または正多角形状の長手方向エッジ
を有するヒンジ蓋付きパックに特に発生する。

【０００４】この欠点の治癒手段を提供するための閉鎖
助成手段は既に提案されている（ドイツ特許第３，０３
７，１０９号）。この先行技術は、カラーの側面パネル
内に配置される内側を向く変形部分を教示する。ヒンジ
蓋付きパックが閉じたとき、これ等の変形部分は、蓋側
面パネルの内側の対応する変形部分と相互作用を行う。
ヒンジ蓋付きパックのためのこの既知の閉鎖助成手段
は、比較的製造が複雑で高価である。そればかりでな
く、ヒンジ蓋付きパックの望ましくない設計変更を引き
起こす。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、蓋
のための改良された閉鎖助成手段を有するヒンジ蓋付き
パックを提案することである。特に、この閉鎖助成手段
は、容易に製造できなければならず、またパック自体に
肉眼で見えるような変更をもたらすものであってはなら
ない。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的達成のため、こ
の発明のヒンジ蓋付きパックは、カラー側面パネルの少
なくとも１つは、パック部分から突出する上方部分に外
側を向く弓形変形部を持つ点、および、閉鎖位置におい
て、蓋の側面パネルの内面が、前記弓形変形部と大きな
摩擦接触で接する点に特徴を有する。

【０００７】この発明の閉鎖助成手段により、パック部
分から突出するカラー部分は、カラー側面パネルにおい
て外に向かって弓形に変形され、従来通りに設計された
蓋側面パネルの内面が、閉鎖位置において、大きな摩擦
力でカラー側面パネルの前記弓形変形部と境を接する。
このことが、閉鎖、開放のプロセスの障害となることは
ない。

【０００８】この発明によれば、カラー側面パネルは、
カラーが、パック部分の適当な位置に挿入された際に変
形が起きるように、カラーの適当な設計手段によって、
外側を向く凸部というかたちで自動的に変形される。

【０００９】この発明の好ましい実施例によれば、長手
方向のカラーエッジは、カラー前面パネルの幅が上方、
すなわち、パック部分から突出する自由エッジに向かっ
て増大するように、カラー前面パネルとカラー側面パネ
ルの間で発散する態様で配置される。長手方向のカラー
エッジの正常な位置に対する傾きは、垂直線に対し約２
度である。

【００１０】

【作用】このように設計した結果、カラーは、カラー前
面パネルの狭い部分を有するヒンジ蓋付きパックのパッ
ク部分の内側にその座を占める。パック部分から突出す
るカラーの自由部分は、その拡がりが増加する。カラー
がパック部分中の適当な位置において、パック部分に配
置されるとき、この長手方向カラーエッジの幾何学的形
状は、カラー側面パネルの上方部分に、パック部分から
突出する外側を向く凸部を自動的に創出する。カラー側
面パネルの凸部が、そうでなければカラーによって規定
を受ける輪郭を越えて突出するように寸法が規定される
ので、蓋が閉じられる過程および閉じられてからの位置
において、蓋の側面パネルは、それらの内面を、増大す
る摩擦力でカラー側面パネルと向き合って接触し、かく
して閉鎖力がさらに大きくなる。

【００１１】ヒンジ蓋付きパック、したがってカラー
は、丸みを帯びた長手方向のカラーエッジを有するよう
に好ましく形成される。これらエッジの各々は、それぞ
れ、平行する一群の溝によって規定される。この発明の
提案によれば、垂直方向の、または、長手方向のカラー
エッジに沿う打ち抜き部分が、さらなる閉鎖助成手段と
して作用し、カラー側面パネルに設けられる。この変形
部分ないし凸部が形成される結果、これらの打ち抜き部
分もまた、閉鎖力を増大する突出端を形成する。

【００１２】この発明によるヒンジ蓋付きパックの、他
に目立つ特徴は、蓋の前面パネルの設計である。この発
明によれば、この蓋の前面パネルは、単層のパネルであ
り、丸みを帯びた舌状体である。パックの前面パネルの
近傍には、蓋の前面パネルの端部（蓋頭部）エッジの輪
郭と対応するほぼ丸みを帯びたエッジすなわちパック頭
部エッジを有するブランクが提供される。このことは、
帯状体中におけるブランク材料の省材料的な配置を可能
にする。

【００１３】

【実施例】図示の好ましい実施例は、その４隅の４つの
直立する長手方向エッジ１０，１１を備える丸いヒンジ
蓋付きパックを示す。ヒンジ蓋付きパックは、パック部
分１２と、パックに回動自在に連続する蓋１３とからな
る。図１は、蓋１３が従来通り後方に回動して視野から
外れているヒンジ蓋付きパックの正面図である。

【００１４】パック部分１２は、典型的な構造として、
パック前面パネル１４，パック後面パネル１５および底
部１６からなる。パック側面パネル１７は、部分的に重
なる側面タブ１８，１９から形成される。

【００１５】したがって、蓋１３は、蓋前面パネル２
０，蓋後面パネル２１および端部パネル２２からなる。
蓋側面パネル２３は、重なる蓋側面タブ２４から形成さ
れる。

【００１６】丸みを帯びた長手方向エッジ１０，１１は
複数本の平行な溝２５によって規定される。これらの溝
２５は、ブランクの全長（図３）にわたって延在する。
すなわち、長手方向エッジ１０，１１と丸みが一致する
蓋１３の区域にも、延在する。

【００１７】ヒンジ蓋付きパックには、この場合、別体
のブランク（図４）から形成されるカラー前面パネル２
７およびカラー側面パネル２８，２９とを具備するカラ
ー２６が設けられる。カラー２６はまた、パック部分１
２および蓋１３の長手方向エッジ１０，１１と対応する
丸みを帯びたカラーエッジ３０，３１を具備する。

【００１８】カラー２６は、パック部分１２から突出す
るように、カラーの上半分３２がパック部分１２に挿入
される。少なくとも、カラー前面パネル２７は、パック
前面パネル１４の内面に接着によって連結される（図２
参照）。パック部分から突出するカラー部分３２は、ヒ
ンジ蓋付きパックが閉じた位置にあるとき蓋によって囲
まれる。

【００１９】閉鎖位置では、パック部分１２の閉鎖エッ
ジと蓋１３とが、互いに境を接する。これらのエッジ
は、パックの側面パネル１７の区域に位置するパック部
分１２の傾いた側面エッジ３３と、蓋側面パネル２３の
区域に位置する反対側のエッジ３４である。前記エッジ
は、傾斜しており、パックの側面に向かって下向きに勾
配がついている。パックの後面の区域では、エッジは、
パックの後面パネル１５を蓋の後面パネル２１と連結す
る枢動ヒンジ線３５に通じる。

【００２０】パックの前面では、水平面で境を接する両
エッジ（側面エッジ３３と対向エッジ３４）は、パック
の前面パネル１４を区画する前面エッジ３６のかたち
で、また、蓋の前面パネル２０の区域に位置する蓋の前
面エッジ３７のかたちで延在する（図３参照）。

【００２１】カラー２６は、パック部分１２の中にあっ
て、パック部分１２から突出するカラー部分３２が、カ
ラー側面パネル２８および／または２９の区域において
外側を向く弓形変形部分を有するように配置される。こ
の場合は、この弓形変形部分は、湾曲断面を有する突出
部３８のかたちを取る（図２）。その結果、カラー２６
の横断寸法は、自由な上方端（図１）に向かうにつれて
増加する。突出部３８の寸法は、その一部がパック部分
１２の輪郭をわずかに越えて水平に突出するように規定
される。

【００２２】蓋１３が閉じつつあるとき、主として蓋１
３が閉じた位置にあるとき、蓋の側面パネル２３の内面
は、カラーの突出部３８の区域において、増加する圧力
と摩擦力でカラー側面パネル２８，２９と接触する。突
出部３８の形とカラーの材質を適切に選択する結果とし
て、突出部３８は、この蓋が閉じる過程で、蓋側面パネ
ル２３の圧力により内側への変形を受ける。このよう
に、有意に増加した閉鎖力が蓋１３に作用し、これによ
って、閉鎖エッジ３３，３６および３６，３７が互いに
ぴったり境を接することとなる。このパックは非常に扱
いやすい。

【００２３】以上に説明した、この模範実施例のカラー
側面パネル２８，２９の変形部分は、カラー２６それ自
体の設計の結果として生じる。カラー前面パネル２７
は、長手方向カラーエッジ３０，３１が上方に発散する
態様で伸びる（図２、３）ので、頂部に向かって幅が増
大する。このことは、すなわち、パック部分１２の外側
の両カラー側面パネル２８、２９の区域において、カラ
ー突出部３８の自然的な緊張を発生する。カラー前面パ
ネル２７の幅は、パック部分１２の入り口の領域で、そ
の幅がパック部分１２の内面の寸法すなわちパック前面
パネル１４の幅と対応するように選択されてよい。長手
方向のカラーエッジ３０，３１の、長手方向エッジ１
０，１１に対する傾きは、どちらの場合も２度である。

【００２４】以上説明した、カラーの長手方向エッジ３
０，３１の傾いた位置は、丸みを帯びた長手方向エッジ
を有する実施例においても採用することができる。丸み
を帯びた長手方向カラーエッジ３０，３１の区域にある
複数本の溝２５は、平行に延在する。それらは、図示す
るように、カラーの長手方向エッジ３０，３１と同様頂
部に向かって発散してもよい。しかしながら、製造上の
技術的観点を重視するならば、溝２５の集合体が互いに
平行になるようにすべきである。

【００２５】図示の模範例は、蓋１３に作用して、増加
した閉鎖力を創出するために、前記カラーの突出３８
に、さらに他の手段を追加してもよい。この目的で、カ
ラー側面パネル２８，２９は、突出部３８の区域に直立
した切り込み部３９を備える。この実施例では、この切
り込み部３９は、カラー２６の上方エッジ、特に溝２５
の集合体の位置に隣接して設けられる。このように、切
り込み部３９には、わずかな傾きないし勾配が付され
る。切り込み部３９は、上方の自由端からわずかな距離
を残して終わっており、このことは切り込み部が閉じて
いることを意味する。

【００２６】パック内でカラー側面パネル２８，２９に
突出部が形成される結果、切り込み部３９は開く。この
ことは、蓋側面パネル２３の内面における摩擦力したが
って閉鎖力ををいっそう高める付加的に突出する保持エ
ッジ４０を創出する（図５参照）。突出部３８の区域で
は、切り込み部３９は、蓋１３が閉鎖位置に到達したと
きに、突出する保持エッジ４０が、蓋側面パネル２３に
「釣針が引っ掛かる効果」（ｂａｒｂ−ｌｉｋｅ ｅｆ
ｆｅｃｔ）を生じるように配置される。したがって、保
持エッジ４０は、パックの前面に向く。

【００２７】以上説明した閉鎖助成とは関係なく、ヒン
ジ蓋付きパック用のブランク、すなわちヒンジ蓋付きパ
ックそのものは、特別な態様で設計される。特に、図３
から明らかなように、蓋前面エッジ３７は、特別に、す
なわち、湾曲して、さらに特定すれば円弧の一部の形態
で設計される。蓋側面パネル２３の区域では、前記湾曲
部の両端部は、直線状のエッジ、特に対向エッジ３４と
隣接する。蓋の端部にある図３のブランクを規定する全
体の輪郭は、それゆえ、湾曲した中央区域（蓋前面エッ
ジ３７）および、これに隣接する直線状の脚すなわち対
向エッジ３４からなる。

【００２８】反対側において、ブランクは、同様に設計
される。パックの前面パネル１４の上方端を形成する前
面エッジ３６もまた、凹状に湾曲して設計され、特に蓋
前面エッジ３７と整合する。湾曲部と隣り合う蓋側面パ
ネル１７の側面エッジ３３もまた、蓋の輪郭と一致して
直線状に延在する。

【００２９】このようにして設計されたブランクは、省
材料的な態様で製造することができる。何となれば、材
料の帯状体またはウエッブ中において、ブランクは、既
に説明したエッジ３３，３４；３６，３７の領域で互い
に境を接しているからである。隣り合うブランクは、こ
の領域において、単なる打ち抜きまたは切断による分離
を必要とするだけであり、何ら材料を浪費することがな
い。

【００３０】完成したパックの蓋の前面パネル２０は、
単層である。このことは、このようなパックに通常存在
する内蓋が存在しないことを意味する。そればかりか、
閉鎖エッジの丸みを帯びた実施例は、丸みを帯びた長手
方向エッジ１０，１１と整合する。

【００３１】長方形の長手方向エッジまたは正多角形状
ないし曲がった長手方向エッジを有するヒンジ蓋付きパ
ックも類似の手法で形成することができる。

【００３２】

【発明の効果】この発明の閉鎖助成手段により、パック
部分から突出するカラー部分は、カラー側面パネルにお
いて外に向かって弓状に変形され、従来通りに設計され
た蓋側面パネルの内面が、蓋の閉鎖位置において、大き
な摩擦力でカラー側面パネルと接する。このことが、蓋
の閉鎖、開放のプロセスの障害となることはない。

【００３３】この発明によれば、カラー側面パネルは、
カラーが、パック部分の適当な位置に挿入された際に変
形が起きるように、カラーの適当な設計手段によって、
外側を向く弓形凸部というかたちで自動的に変形され
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】開放位置にあるヒンジ蓋パックの正面図。

【図２】図１のヒンジ蓋付きパックの細部、特にその上
方端部を拡大して示す平面図。

【図３】図１のヒンジ蓋付きパックのためのブランクの
展開図。

【図４】カラー用ブランクの展開図。

【図５】ヒンジ蓋付きパックの一部を構成するように折
り曲げられた図４のカラーの正面図。

【符号の説明】

１２…パック部分，１３…蓋，２３…蓋側面パネル，２
６…カラー，２７…カラー前面パネル，２８，２９…カ
ラー側面パネル，３２…カラー部分，３６…前面エッ
ジ，３８…突出部，３９…切り込み，４０…保持エッ
ジ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−16334（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−259980（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−69483（ＪＰ，Ａ)

Claims (9)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 下記の（ａ），（ｂ）に特徴を有する、 パック部分（１２）と、前記パック部分に回動自在に連
   結する蓋（１３）とからなり、カラー前面パネル（２
   ７）とカラーの両側面パネル（２８，２９）を備えるカ
   ラー（２６）を含み、前記カラー（２６）は、前記パッ
   ク部分（１２）内に配設され、その一部が前記パック部
   分（１２）から上方に突出しており、 カラー（２６）は、前記パック部分（１２）から上方に
   突出するカラーの一部（３２）を有し、前記カラーの一
   部（３２）は、蓋が閉鎖位置にあるとき、蓋（１３）に
   よって囲まれる、特にシガレット集合体を収容するカー
   ドボード製のヒンジ蓋付きパック。 （ａ）カラー側面パネル（２８，２９）のそれぞれが、
   カラーの一部（３２）の範囲内に、パック部分（１２）
   から突出し、外方に向く弓形変形部を有する、 （ｂ） 蓋の閉鎖位置においては、蓋の両側面パネル
   （２３）が、それらの内側部において、前記外方に向く
   弓形変形部と接して摩擦接触力が増大し、 前記変形部は、カラーの両側面パネル（２８，２９）の
   それぞれにおいて、湾曲断面を有するカラーの突出部
   （３８）を規定する、
2. 【請求項２】 カラー前面パネル（２７）とカラー側面
   パネル（２８，２９）との間に形成されるカラーの長手
   方向エッジ（３０，３１）が、 前記カラー（２６）が、パック部分（１２）のパック側
   面パネル（１７）によって規定される寸法を越えるカラ
   ーの両側面パネル（２８，２９）とともに横方向に突出
   するように、パック部分（１２）から突出するカラー
   （２６）の自由端部に向かって発散する態様で延在する
   請求項１記載のヒンジ蓋付きパック。
3. 【請求項３】 カラーの長手方向エッジ（３０，３１）
   のそれぞれが、複数本の溝（２５）によって規定され、
   丸みを帯び、 カラーの長手方向エッジ（３０，３１）の一方を規定す
   る複数本の溝（２５）が、それぞれ互いに平行に延在す
   る請求項２記載のヒンジ蓋付きパック。
4. 【請求項４】 カラーの長手方向エッジ（３０，３１）
   が、 カラー前面パネル（２７）が、パック部分（１２）の外
   部区域において、パック部分（１２）のパック側面パネ
   ル（１７）によって規定されるパック部分（１２）の内
   側寸法よりも大きな幅を有するように、パック部分（１
   ２）の長手方向エッジ（１０，１１）に対し約２度の角
   度をなして発散する請求項２記載のヒンジ蓋付きパッ
   ク。
5. 【請求項５】 カラー両側面パネル（２８，２９）の少
   なくとも一方が、カラー両側面パネル（２８，２９）の
   変形によって突出し、蓋の側面パネル（２３）の内側に
   対する摩擦力を増大する保持エッジを形成するために、
   突出部（３８）の区域に、実質的に直立した切り込み部
   （３９）を備える請求項１記載のヒンジ蓋付きパック。
6. 【請求項６】 下記の（ａ），（ｂ），（ｃ），
   （ｄ），（ｅ）に特徴を有する、パック部分（１２）
   と、前記パック部分に回動自在に連結する蓋（１３）と
   からなる、薄いカードボード製の、特にシガレット集合
   体を収容するヒンジ蓋付きパック。 （ａ）前記ヒンジ蓋付きパックが、丸みを帯びた直立す
   る複数の長手方向エッジ（１０，１１）である丸みを帯
   びた複数のコーナーを備えるパックとして設計される、 （ｂ）カラー前面パネル（２７）とカラー両側面パネル
   （２８，２９）とを備えるカラー（２６）が、パック部
   分（１２）内に配設されており、カラー（２６）の一部
   が前記パック部分（１２）から突出する、 （ｃ）パック部分（１２）から突出するカラー（２６）
   の一部（３２）が、蓋が閉鎖位置にあるとき、蓋（１
   ３）によって囲まれる、 （ｄ）パック部分（１２）と蓋（１３）の間に形成され
   る両閉鎖エッジ（３３，３４）が、パックの両側面パネ
   ル（１７）と蓋の両側面パネル（２３）に延在してお
   り、パック前面に向かって傾斜する、 （ｅ）蓋の前面パネル（２０）は、単層パネルとして設
   計されており、パック部分（１２）と向き合う下部区域
   において、舌状に湾曲した形状をなし、その結果とし
   て、湾曲した自由な蓋前面エッジ（３７）を形成する、
7. 【請求項７】 傾きに関しては、湾曲した蓋前面エッジ
   （３７）が、蓋の両側面パネル（２３）の区域におい
   て、蓋の両閉鎖エッジ（３３，３４）の一方の延長部で
   ある両対向エッジ（３４）を形成する請求項６記載のヒ
   ンジ蓋付きパック。
8. 【請求項８】 パックの前面パネル（１４）の自由エッ
   ジと、これらと隣り合う両側面タブ（１９）とが、蓋の
   両側面タブ（２４）を含め、ブランクが材料の無駄を生
   じることなく、このくいきで切断されるように、蓋の前
   面パネル（２０）の輪郭と同形に設計される請求項６ま
   たは７記載のヒンジ蓋付きパック。
9. 【請求項９】 蓋の前面エッジ（３７）だけが湾曲して
   おり、 蓋（１３）とパック部分（１２）の間の両閉鎖エッジ
   （３３，３４）が、湾曲した両長手方向エッジ（１０，
   １１）の区域において、両側面パネル（１７）と蓋の両
   側面パネル（２３）の間の一方の閉鎖エッジ（３４）の
   湾曲しない直線延長部を形成する請求項６−８のいずれ
   か１に記載のヒンジ蓋付きパック。