JP3559153B2 - シガレットのためのヒンジ留め蓋付パケット - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パケット部と、このパケットのパケット後壁にヒンジ留めされた蓋と、カラーとを具備し、このカラーの前壁は、パケット部のパケット前壁に取着され、また、カラーのカラー上部は、パケット部から延出しており、また、カラー前壁は凹所を有し、そして、この凹所は、上方に開口し、パケット前壁により形成された閉塞エッジの上方にカラー片を規定しているシガレットもしくは他の対象物のためのヒンジ留め蓋付パケットに関する。
【０００２】
【従来の技術】
ヒンジ留め蓋付パケットとして知られた折りパケットは、シガレットもしくは他の対象物のための広く広げられた形式の容器である。このヒンジ留め蓋付パケットは薄い厚紙で形成されている。多くの場合、カラーは、同様に薄い厚紙で形成された別のブランクにより形成されている。カラーの下部は、接着剤によりパケットの一部に取着されている。パケットは、１グループのシガレットを収容し、紙もしくは薄い錫箔の内側ラッピング材により一般的に包まれ、また、ヒンジ留め蓋付パケットの内側空間を満たすシガレットのブロックを形成している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
この形式のパケットにおいて、蓋の閉じた位置は、これが最初に使用された後、度々不充分な状態である。この問題は、丸められた長手方向エッジ（丸められたエッジのパケット）もしくは多角形の長手方向エッジ（六角形パケット）を備えたヒンジ留め蓋付パケットで特に存在する。
【０００４】
上述したパケットのための多くの閉塞補助体が知られている。本発明は、この主題に同様に基本的に係る。
【０００５】
本発明の目的は、長期の使用の後でも蓋の良好な閉じた状態を確保し、一方、一般的に形成されるヒンジ留め蓋付パケットから僅かの変更しか必要としないヒンジ留め蓋付パケットを提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明に係るヒンジ留め蓋付パケットは、カラー前壁の凹所の領域内に、閉塞タブが形成されており、この閉塞タブは、カラー前壁もしくはカラー片へと折られ、蓋が閉じられたときには、蓋前壁に近接した蓋内側フラップに内側で係合する。
【０００７】
外側でカラー前壁に続いて位置する閉塞タブは、蓋が閉じられたときに、蓋内側フラップの対向エッジと相互にロックした状態で、蓋内側フラップと係合する。
【０００８】
本発明に係われば、カラーは、閉塞タブから一般的には別に形成される。閉塞タブは、凹所の規定エッジに狭い片として形成され、この凹所よりも小さいディメンションである。この狭い片は、カラー片の前側で下方に折られて、閉塞タブを形成している。蓋内側フラップは、互いに支持された閉塞部材、即ち、一方の閉塞タブと他方の蓋内側フラップとはカラー片の領域を閉じる、即ち、カラー片の幅もしくは高さに対応するように、デザインされている。
【０００９】
本発明の他の態様は、特に、蓋の領域で、ヒンジ留め蓋付パケットもしくはこれのためのブランクの改良、並びにカラーの改良に関する。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例を添付図面を参照して説明する。
【００１１】
特別な形状、即ち、丸められたたエッジを備えたヒンジ留め蓋付パケットが、例示的に好ましい実施の形態として図面に示されている。ヒンジ留め蓋付パケットの他の例は、同様にしてデザインされ得る。
【００１２】
このヒンジ留め蓋付パケットは、パケット部１０と蓋１１とにより構成されている。このヒンジ留め蓋付パケットのこれら部分は、一体物として接続されている。このパケット部１０はパケット前壁１２と、パケット後壁１３と、パケット側壁１４，１５と、底壁１６とにより形成されている。同様に、前記蓋１１は、蓋前壁１７と，蓋後壁１８と、蓋側壁１９，２０と、上端壁２１とにより形成されている。前記パケット側壁１４，１５と、これに対応する蓋側壁１９，２０とは、二重層の形態をなし、側フラップ相互が接着剤により接続されている。
【００１３】
前記パケット部１０と蓋１１とは、パケット後壁１３と蓋後壁１８との領域で横方向折れ線２２を介して互いにヒンジ留めされている。
【００１４】
また、カラー２３はヒンジ留め蓋付パケットの一部を構成している。このカラーは、カラー前壁２４と、カラー側方フラップ２５，２６とを有する。ここでは、このカラー２３は薄い厚紙で形成された別のブランクからなる（図５）。代わって、カラーはヒンジ留め蓋付パケットのブランクに一体的に接続され得る。また、このカラー２３は、パケット部１０内のカラー下部２７と一致して配置されている。前記カラー前壁は、パケット前壁１２に内側で近接している。前記カラー側方フラップ２５，２６は、パケット側壁１４，１５に内側で近接している。カラー２３は、接着剤によりパケット部１０に取着されている。カラー上部２８はパケット部１０から突出している。
【００１５】
この場合、１グループのシガレット２９は、パック収容物として与えられている。そして、これらは、紙もしくは錫箔で形成された内側ラッピング材により包まれており、パック収容物としてのシガレットの３０ブロックを形成している。
【００１６】
閉成位置においては、蓋１１は、カラー２３の上部２８を囲む。パケット部１０の上限は、閉塞エッジ３１を形成している。閉成位置において、蓋前壁１７の下側エッジ３２は、パケット部１０の閉塞エッジ３１に近接している。この閉塞エッジと下側エッジ３２とは、パケット側壁１４，１５並びに蓋側壁１９，２０の領域で上方に傾斜している。
【００１７】
パケット部１０と蓋１１との両者の起立パケットエッジ３３は、シガレット２９のディメンションと合うように丸められている。また、起立カラーエッジ３４は、対応するように丸められた（１／４円）形状をなす。
【００１８】
閉成補助体は、蓋１１の閉成位置で有効となる。この補助体は、パケット部１０もしくはカラー前壁２４に設けられた閉塞タブ３５と、蓋１１に設けられた対向部材とにより構成され、この対向部材は、蓋内側フラップ３６である。これら閉塞タブ３５と蓋内側フラップ３６とは、蓋１１の閉成位置で、相互にロックした状態で、形状適合として互いに係合する（図３並びに図４）。
【００１９】
前記閉塞タブ３５は、一般の形態に関連してカラー２３のデザインを変える必要がないような配置並びに形態である。カラー２３は、カラー前壁２４の領域に設けられた溝状の凹所３７を有する。この凹所３７は、上方に開口している。これは、ヒンジ留め蓋付パケットが使用されたときに、シガレットを抜き取り易くするためである。この凹所３７の上端は湾曲しており、凹所３７に下中央縁として、水平、即ち、横エッジ部３８を形成している。このエッジ部はパケット前壁１２の閉塞エッジ３１とほぼ平行に延びている。この閉塞エッジ３１とエッジ部３８との間で、カラー前壁２４は、カラー片３９を形成している。このカラー片は、ヒンジ留め蓋付パケットのデザインにより、一般的には約６ないし７ｍｍの特別な予め設定された高さ、即ち、幅を有する。
【００２０】
前記閉塞タブ３５は、エッジ部３８の領域でカラー前壁２４の閉塞補助体の一部として形成され、この前壁２４に接続されている。この最初の位置で（図５）、閉塞タブ３５は、凹所内に突出している。しかし、この閉塞タブ３５は、エッジ部３８よりも明らかに短い（エッジ部３８の方向に見て）。また、閉塞タブ３５は、低い高さ４０、即ち、３ｍｍないし４ｍｍであることは重要である。この閉塞タブ３５は、エッジ部３８の延長線に延びた折り線４１により、カラー前壁２４から区画されている。この折り線は、閉塞タブ３５を折り易くするように穿孔線のような形態になされ得る。有効な位置において、閉塞タブ３５は、カラー前壁２４の外側に折り重ねられる（図３並びに図４）。このプロセスにおいて、閉塞タブ３５は、カラー前壁２４に鋭角をなして、好ましくは対向している。この閉塞タブの長さは、例えば、２５ｍｍである。閉塞補助体の対応物として、蓋内側フラップ３６は、少なくとも相互ロック領域で、非常に短い横方向距離、即ち、約３ｍｍないし４ｍｍを有する。蓋の閉じた状態で、蓋内側フラップ３６は、蓋内側フラップ３６と閉塞タブ３５とが相互にロックするように、閉塞タブ３５の下に位置する（図３並びに図４）。これら蓋内側フラップ３６と閉塞タブ３５とのディメンションは、一緒に、即ち、互いに近接して（図３並びに図４）、これらがカラー片３９の高さ、即ち、幅と対応するように、ここでは一致している。
【００２１】
上述した有効な実施の形態において、蓋内側フラップ３６の中心領域に凹所４３が設けられている。ブランクの横方向において（図６）、この凹所は、閉塞タブ３５の長さよりも幾分長くなっている。このようにして、蓋内側フラップ３６の中心領域は、明らかに減じられた横方向距離となっている。この領域は、閉塞タブ３５との相互ロック部４４として、共同する。これは、下方に向いた横方向支持エッジ４５を形成している。閉塞位置において、このエッジは、蓋内側フラップ３６もしくは相互ロック部４４の下方に向いた対向エッジ４６に近接する。この傾斜状態のために、閉塞タブ３５は、蓋内側フラップ３６の凹所４３に入る。このようにして、蓋１１は、形態適合としてカラー２３に係合される。蓋１１が閉じられたときには、スナップ結合効果が生じる。そして、これが開成されるときには、克服される僅かの閉塞圧力のみがある。
【００２２】
蓋内側フラップ３６が蓋前壁１７の内側に留められ、これは接着剤によりなされる。この場合、重要なことは、特に相互ロック部４４が蓋前壁１７にしっかりとかつ永久的に取着されているという事実に基づいている。このために、接着点４７が接着手段として設けられている。相互ロック部４４の領域で、ここに３つの接着点が設けられている。さらなる接着点４７が、側方拡張部４８の領域で、蓋内側フラップ３６の自由エッジに設けられている。
【００２３】
前記カラー２３は、これのブランク（図５）が横方向に裁断カットによって、カラー２３の幅で連続ウエブ材から無駄が無く製造され得るような形態に形成されている。下方に延び、凹所３７のサイズと形をし、カラー２３に通常設けられる舌部４９の下端には切欠部５０が形成されている。これは、前記閉塞タブ３５と形状並びにサイズが対応している。
【００２４】
このパケットは、流通している形態に仕上げられる。開いた状態（図２）においても、外観は、流通しているヒンジ留め蓋付パケットとは僅かに相違するだけである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例に係わる閉じたヒンジ留め蓋付パケットの正面図である。
【図２】開成状態の図１に示すヒンジ留め蓋付パケットの斜視図である。
【図３】図１に示すヒンジ留め蓋付パケットを縮小したスケールで示す断面図である。
【図４】図３に示すヒンジ留め蓋付パケットの一部の詳細を拡大して示す断面図である。
【図５】カラーのためのブランクを示す図である。
【図６】ヒンジ留め蓋付パケットのためのブランクを示す図である。
【符号の説明】
１０…パケット部、１１…蓋、１２…パケット前壁、１７…蓋前壁、２３…カラー、２４…カラー前壁、３５…閉塞タブ、３６…蓋内側フラップ、３７…凹所、４３…凹所。

Claims (3)

1. パケット部（１０）と、このパケット部のパケット後壁（１３）にヒンジ留めされた蓋（１１）と、カラー（２３）とを具備し、このカラーの前壁（２４）は、パケット部（１０）のパケット前壁（１２）に取着され、また、カラー（２３）のカラー上部（２８）は、パケット部（１０）から延出しており、また、前記パケット前壁（１２）は凹所（３７）を有し、そして、この凹所は、上方に開口し、パケット前壁（１２）により形成された閉塞エッジ（３１）の上方にカラー片（３９）を規定し、また、前記カラーの前壁（２４）の凹所（３７）の領域内には、この凹所（３７）には、折られた閉塞タブ（３５）が取着され、この閉塞タブ（３５）は、蓋（１１）が閉じているときには、蓋前壁（１７）の内側に取着された蓋内側フラップ（３６）と係合しているシガレットもしくは他の対象物のためのヒンジ留め蓋付パケットにおいて、
   ａ）前記閉塞タブ（３５）は、横方向エッジ部（３８）が閉塞タブ（３５）の折線（４１）の延長線上で閉塞タブの両側で凹所（３７）の境界縁として形成されるようにカラーの前壁（２４）の凹所（３７）よりも短くなっており、
   ｂ）前記蓋内側フラップ（３６）は、相互ロック部（４４）を形成する凹所 （４３）を有し、この凹所（４３）のディメンションは、蓋（１１）の閉じた状態で、閉塞タブが蓋内側フラップ（３６）の凹所（４３）に入るように、前記閉塞タブ（３５）の対応するディメンションよりも蓋内側フラップ（３６）の長手方向において僅かに長くなっており、
   ｃ）前記凹所（４３）の内の領域で、前記蓋内側フラップ（３６）は、狭いストリップ形状の前記相互ロック部（４４）として形成されており、この相互ロック部の自由対向エッジ（４６）は、蓋（１１）が閉じているときには、前記閉塞タブ（３５）の支持エッジ（４５）と当接し、
   ｄ）前記蓋内側フラップ（３６）は、前記相互ロック部（４４）の外側で、即ち、側方拡大部（４８）の領域で、接着剤により、前記蓋前壁（１７）の内側に接続されており、
   ｅ）前記蓋内側フラップ（３６）は、蓋前壁（１７）に、相互ロック部（４４）の領域で互いに並んで一列に配設された接着点で取着されている、
   ことを特徴とするヒンジ留め蓋付パケット。
2. 閉塞タブ（３５）のディメンション、即ち、高さ（４０）と、蓋内側フラップ（３６）の相互ロック部（４４）のこれに対応するディメンション、即ち、横方向ディメンション（４２）とは、一緒になってカラー片（３９）の幅とほぼ対応することを特徴とする請求項１のヒンジ留め蓋付パケット。
3. 別のブランクよりなるカラー（２３）は、下方に向いた舌部（４９）の領域で、閉塞タブ（３５）にサイズ並びに配置が対応する切欠部（５０）を有することを特徴とする請求項１のヒンジ留め蓋付パケット。

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