JP2525981B2 - ウレタン基を含むジペプチド誘導体、その製造および利用 - Google Patents
ウレタン基を含むジペプチド誘導体、その製造および利用Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はウレタン基を含む新規な
ジペプチド誘導体、その製造および利用、特に化粧料、
衛生、医薬または食品組成物中の水和剤および界面活性
剤としての利用に関する。
ジペプチド誘導体、その製造および利用、特に化粧料、
衛生、医薬または食品組成物中の水和剤および界面活性
剤としての利用に関する。
【0002】
【従来の技術】アミド基をもつジペプチド誘導体および
その細胞増殖阻害剤または洗浄剤としての利用は、既に
特許JP-84994/1984 およびJP-146851/1988に記載されて
いる。
その細胞増殖阻害剤または洗浄剤としての利用は、既に
特許JP-84994/1984 およびJP-146851/1988に記載されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題および課題を解決するた
めの手段】ところで、本発明者等は、いくつかのジペプ
チドの長鎖を有するN-アルコキシカルボニル誘導体が対
応するアミド基を有するリポグリシン類よりも優れた乾
麺活性特性を有し、更に皮膚の水和剤として利用できる
ことを見出した。本発明の目的はウレタン基を含む新規
なジペプチド誘導体を提供することにあり、該誘導体は
以下の一般式(I): R'O-CO-NH-CH2-CO-NH-CH(R)-COOH (I) (ここで、R は-Hまたは-CH2OHを表し、R'は直鎖または
分岐鎖の、場合により不飽和の炭素原子数8〜16のアル
キル基を表す)で表されるウレタン誘導体および該一般
式Iで示される誘導体の塩類、並びに該式Iの誘導体お
よび/または該塩の混合物である。該式Iで、Rが-CH2
OHである場合には、該化合物はL-、D-またはD,L-誘導体
であり得る。上記式Iの化合物において、R'は特に直鎖
または分岐鎖の、場合により1または複数の不飽和結合
を有する炭素原子数8〜16のアルキル基を表す。式Iの
化合物(カルボキシル化)の塩としては、皮膚に対して
適合性のある塩および特に金属塩、例えばナトリウム、
亜鉛、マグネシウム、アルミニウムおよび銅(II)塩また
は有機カチオンとの塩、例えば以下の式(Ia): R2-N+ (R1)(R3)-R4 (Ia) (ここで、R1, R2、R3およびR4はそれぞれ独立に-CH3、
-CH2-C6H5 または-CH2-CH2OHを表す)で示される4級ア
ンモニウム塩を挙げることができる。以下便宜的に、上
記式Iの「化合物」または「誘導体」なる表現を式Iの
化合物および/またはその塩という。
めの手段】ところで、本発明者等は、いくつかのジペプ
チドの長鎖を有するN-アルコキシカルボニル誘導体が対
応するアミド基を有するリポグリシン類よりも優れた乾
麺活性特性を有し、更に皮膚の水和剤として利用できる
ことを見出した。本発明の目的はウレタン基を含む新規
なジペプチド誘導体を提供することにあり、該誘導体は
以下の一般式(I): R'O-CO-NH-CH2-CO-NH-CH(R)-COOH (I) (ここで、R は-Hまたは-CH2OHを表し、R'は直鎖または
分岐鎖の、場合により不飽和の炭素原子数8〜16のアル
キル基を表す)で表されるウレタン誘導体および該一般
式Iで示される誘導体の塩類、並びに該式Iの誘導体お
よび/または該塩の混合物である。該式Iで、Rが-CH2
OHである場合には、該化合物はL-、D-またはD,L-誘導体
であり得る。上記式Iの化合物において、R'は特に直鎖
または分岐鎖の、場合により1または複数の不飽和結合
を有する炭素原子数8〜16のアルキル基を表す。式Iの
化合物(カルボキシル化)の塩としては、皮膚に対して
適合性のある塩および特に金属塩、例えばナトリウム、
亜鉛、マグネシウム、アルミニウムおよび銅(II)塩また
は有機カチオンとの塩、例えば以下の式(Ia): R2-N+ (R1)(R3)-R4 (Ia) (ここで、R1, R2、R3およびR4はそれぞれ独立に-CH3、
-CH2-C6H5 または-CH2-CH2OHを表す)で示される4級ア
ンモニウム塩を挙げることができる。以下便宜的に、上
記式Iの「化合物」または「誘導体」なる表現を式Iの
化合物および/またはその塩という。
【0004】本発明は、同様に式1の化合物の製法にも
関し、該方法はa)以下の式III: R'O-CO-NH-CH2-CO-O-COOR'' (III) (ここで、R'は上記定義通りであり、R'' はエチルまた
はイソプロピル基を表す)の化合物を、グリシンまたは
セリンの塩と反応させて、対応する式Iの誘導体を形成
し、またはb)ジグリシン塩を以下の一般式IV: R'-O-CO-Cl (IV) で示されるクロロホルメ−トと反応させて、対応する式
Iの誘導体(R = H)を形成し、次いでc)必要に応じて生
成した該式Iの誘導体を公知の方法により対応する塩に
転化することを特徴とする。一般式III の化合物とグリ
シンの塩との反応を実施した場合には、対応する式Iの
誘導体(R = H)が得られる。また、一般式III の化合物
とD-、L-またはD,L-セリンの塩との反応を実施した場合
には、対応する式Iの誘導体(R=-CH2OH) が得られる。
式III の化合物は、また式:R''O-CO-Clの化合物と以下
の式(V): R'O-CO-NH-CH2-COOH (V) で示される化合物の塩とを反応させることによっても得
ることができる。
関し、該方法はa)以下の式III: R'O-CO-NH-CH2-CO-O-COOR'' (III) (ここで、R'は上記定義通りであり、R'' はエチルまた
はイソプロピル基を表す)の化合物を、グリシンまたは
セリンの塩と反応させて、対応する式Iの誘導体を形成
し、またはb)ジグリシン塩を以下の一般式IV: R'-O-CO-Cl (IV) で示されるクロロホルメ−トと反応させて、対応する式
Iの誘導体(R = H)を形成し、次いでc)必要に応じて生
成した該式Iの誘導体を公知の方法により対応する塩に
転化することを特徴とする。一般式III の化合物とグリ
シンの塩との反応を実施した場合には、対応する式Iの
誘導体(R = H)が得られる。また、一般式III の化合物
とD-、L-またはD,L-セリンの塩との反応を実施した場合
には、対応する式Iの誘導体(R=-CH2OH) が得られる。
式III の化合物は、また式:R''O-CO-Clの化合物と以下
の式(V): R'O-CO-NH-CH2-COOH (V) で示される化合物の塩とを反応させることによっても得
ることができる。
【0005】出発物質としてのグリシン、ジグリシンま
たはセリンの塩、もしくは式(V) の化合物の塩は、例え
ばアルカリ金属塩またはアミン塩、例えばトリエチルア
ミン塩である。アミノ酸の塩と式III の誘導体との反応
は、例えば水/N,N-ジメチルホルムアミドまたは水/テ
トラヒドロフラン混合溶媒などの古典的な溶媒中で、室
温の下で実施できる。ジグリシンと式IVのクロロホルメ
−トとの反応は、同様な溶媒中で周囲温度にて実施でき
る。本発明のウレタン誘導体は界面活性を有する。本発
明は特に式Iの化合物およびその塩を、界面活性剤、特
に化粧料、衛生品または皮膚用医薬品組成物もしくはま
た一般的な洗浄剤組成物、例えば家庭用洗剤における界
面活性剤として利用することを目的とする。式Iの化合
物およびその塩は、特許JP-84994/1984 に記載されてい
るN-ドデカノイル−グリシル−グリシンよりも優れた起
泡性および高い洗浄力を有している。このことは以下の
実施例部分において述べる。式Iの化合物はpH7〜13、
特に7〜9の媒質中において洗浄剤として利用できる。
これらは、特に柔和な洗浄剤として、起泡性を示す組成
物(皮膚または毛髪用の化粧、衛生または医薬組成物も
しくは口腔−歯科衛生用の組成物)、あるいはまた食品
処方物中の乳化剤として利用できる。
たはセリンの塩、もしくは式(V) の化合物の塩は、例え
ばアルカリ金属塩またはアミン塩、例えばトリエチルア
ミン塩である。アミノ酸の塩と式III の誘導体との反応
は、例えば水/N,N-ジメチルホルムアミドまたは水/テ
トラヒドロフラン混合溶媒などの古典的な溶媒中で、室
温の下で実施できる。ジグリシンと式IVのクロロホルメ
−トとの反応は、同様な溶媒中で周囲温度にて実施でき
る。本発明のウレタン誘導体は界面活性を有する。本発
明は特に式Iの化合物およびその塩を、界面活性剤、特
に化粧料、衛生品または皮膚用医薬品組成物もしくはま
た一般的な洗浄剤組成物、例えば家庭用洗剤における界
面活性剤として利用することを目的とする。式Iの化合
物およびその塩は、特許JP-84994/1984 に記載されてい
るN-ドデカノイル−グリシル−グリシンよりも優れた起
泡性および高い洗浄力を有している。このことは以下の
実施例部分において述べる。式Iの化合物はpH7〜13、
特に7〜9の媒質中において洗浄剤として利用できる。
これらは、特に柔和な洗浄剤として、起泡性を示す組成
物(皮膚または毛髪用の化粧、衛生または医薬組成物も
しくは口腔−歯科衛生用の組成物)、あるいはまた食品
処方物中の乳化剤として利用できる。
【0006】式Iの化合物およびその塩のいくつかは、
皮膚の保湿剤としてヒトに利用でき皮膚の水分の消失を
減じることができる。これらの化合物、例えばN-ドデシ
ルオキシカルボニル−グリシル−(D,L)-セリンは皮膚の
柔らかさ、その弾性および有害な物質に対する防御機能
を維持並びに回復することを可能とする。皮膚を湿潤す
るための化粧料もしくは皮膚用医薬組成物(保湿処方
物)が乾燥した皮膚を有するヒトに使用されることは公
知である。この現象は、一般には皮膚の弾性の喪失およ
び皺の形成による、健全な皮膚よりも著しく高い蒸発率
を有する皮膚に特徴的である。老化または太陽もしくは
種々の外的薬品(通常の洗浄剤、石鹸、溶媒、乾燥大気
など)に過度に暴露されることにより、角質化による病
理的な障害を生ずる。この現象は身体のあらゆる部分、
特に顔、首および手などに影響を与える恐れがある。
更に、式Iのいくつかの誘導体は水または水性媒質中
で、疎水性または親水性の物質を捕獲もしくは保持でき
る小胞構造体を形成でき、また親油性または親水性の活
性成分のビヒクルとして、この形状で、特に化粧、衛生
または医薬組成物において利用できる。従って本発明
は、同様に化粧、衛生または医薬組成物を提供すること
を目的とし、これらは活性成分として上記の式Iの誘導
体またはその塩の少なくとも1種をヒトの皮膚および/
または毛髪に適用するのに適したおよび/または口腔−
歯科衛生などの用途に適したビヒクル中に含むことを特
徴とする。本発明の組成物において、該式Iの誘導体は
該組成物全重量基準で、0.05〜20重量%、好ましくは0.
5 〜10重量%の濃度で存在する。
皮膚の保湿剤としてヒトに利用でき皮膚の水分の消失を
減じることができる。これらの化合物、例えばN-ドデシ
ルオキシカルボニル−グリシル−(D,L)-セリンは皮膚の
柔らかさ、その弾性および有害な物質に対する防御機能
を維持並びに回復することを可能とする。皮膚を湿潤す
るための化粧料もしくは皮膚用医薬組成物(保湿処方
物)が乾燥した皮膚を有するヒトに使用されることは公
知である。この現象は、一般には皮膚の弾性の喪失およ
び皺の形成による、健全な皮膚よりも著しく高い蒸発率
を有する皮膚に特徴的である。老化または太陽もしくは
種々の外的薬品(通常の洗浄剤、石鹸、溶媒、乾燥大気
など)に過度に暴露されることにより、角質化による病
理的な障害を生ずる。この現象は身体のあらゆる部分、
特に顔、首および手などに影響を与える恐れがある。
更に、式Iのいくつかの誘導体は水または水性媒質中
で、疎水性または親水性の物質を捕獲もしくは保持でき
る小胞構造体を形成でき、また親油性または親水性の活
性成分のビヒクルとして、この形状で、特に化粧、衛生
または医薬組成物において利用できる。従って本発明
は、同様に化粧、衛生または医薬組成物を提供すること
を目的とし、これらは活性成分として上記の式Iの誘導
体またはその塩の少なくとも1種をヒトの皮膚および/
または毛髪に適用するのに適したおよび/または口腔−
歯科衛生などの用途に適したビヒクル中に含むことを特
徴とする。本発明の組成物において、該式Iの誘導体は
該組成物全重量基準で、0.05〜20重量%、好ましくは0.
5 〜10重量%の濃度で存在する。
【0007】本発明の組成物は、水性相に油相を分散す
ることにより、あるいはその逆により得ることのできる
起泡性または非起泡性のロ−ション、粘稠な液状のまた
は乳液型の半液体状のエマルションの状態にあるか、あ
るいはクリ−ムまたはポマ−ドなどの柔軟で粘稠な懸濁
液またはエマルション、ゲル、あるいは更にスティッ
ク、洗浄用パン、または含浸タンポンなどの固体処方物
の状態にある。本発明の組成物中に存在するビヒクルは
この種の組成物で通常使用されるビヒクルである。これ
は、例えば水および皮膚に適用するのに適した有機溶
媒、例えばアセトン、イソプロピルアルコ−ル、エチル
アルコ−ル、C6-C24脂肪酸のトリグリセリド、グリコ−
ルエ−テル、例えばモノまたはジ−アルキレン(例え
ば、炭素原子数2〜4のアルキレン)グリコ−ルの低級
アルキルエ−テルなどである。同様に、該溶媒としてポ
エアルキレングリコ−ルとC1-C4 の短鎖の酸とのエステ
ルまたは揮発性のシリコ−ンをも使用できる。これらの
組成物は、場合により油状物質、特に天然または合成油
をも含むことができる。
ることにより、あるいはその逆により得ることのできる
起泡性または非起泡性のロ−ション、粘稠な液状のまた
は乳液型の半液体状のエマルションの状態にあるか、あ
るいはクリ−ムまたはポマ−ドなどの柔軟で粘稠な懸濁
液またはエマルション、ゲル、あるいは更にスティッ
ク、洗浄用パン、または含浸タンポンなどの固体処方物
の状態にある。本発明の組成物中に存在するビヒクルは
この種の組成物で通常使用されるビヒクルである。これ
は、例えば水および皮膚に適用するのに適した有機溶
媒、例えばアセトン、イソプロピルアルコ−ル、エチル
アルコ−ル、C6-C24脂肪酸のトリグリセリド、グリコ−
ルエ−テル、例えばモノまたはジ−アルキレン(例え
ば、炭素原子数2〜4のアルキレン)グリコ−ルの低級
アルキルエ−テルなどである。同様に、該溶媒としてポ
エアルキレングリコ−ルとC1-C4 の短鎖の酸とのエステ
ルまたは揮発性のシリコ−ンをも使用できる。これらの
組成物は、場合により油状物質、特に天然または合成油
をも含むことができる。
【0008】同様に、本発明の組成物はセルロ−スまた
はその誘導体などの増量もしくはゲル化剤を、該組成物
全重量基準で0.5 〜20重量%の範囲で含むことができ
る。増量剤としては更にアクリルポリマー、アルギン酸
塩、ゴム、例えばキサンタンゴム、グア−ゴム、キャロ
ブゴム、アラビアゴム、あるいは更にポリエチレングリ
コ−ル、ベントナイトおよびモンモリロナイトなども使
用できる。本発明の組成物は、更に公知の水和剤、保湿
剤、例えばグリセリン、トリアセチンおよびより一般的
には他の活性成分、例えば皮膚の老化に対して有効な成
分をも含むことができる。本発明の組成物は、更に補助
薬、例えば酸化防止剤、保存剤、香料、染料などを含む
ことができる。酸化防止剤としては、特にt-ブチルヒド
ロキシキノン、ブチルヒドロキシアニソ−ル、ブチルヒ
ドロキシトルエンおよびα−トコフェロ−ル並びにその
誘導体を挙げることができる。該皮膚用の組成物は、特
にクリ−ム、乳液、ゲル、場合により濃厚化したロ−シ
ョン、シャワ−および入浴用のシャボン溶液、含浸タン
ポン、ポマ−ド、スティックまたは水和パンまたはマス
クなどの形状にある。毛髪用の組成物はシャンプ−であ
り、その中で該式Iの化合物または対応する塩は他の界
面活性試薬、例えばアニオン性、カチオン性、非イオン
性両性界面活性剤およびその混合物と組み合わせること
ができる。本発明の組成物は、また上記のような式Iの
誘導体を含む溶液または分散液、ビヒクルの形状であり
得、該ビヒクルは親油性または親水性の活性成分、例え
ばレチノイン酸、紫外線遮断剤あるいは他の水和剤用の
包封剤として機能できる。これら組成物の全ては、常法
に従って調製される。
はその誘導体などの増量もしくはゲル化剤を、該組成物
全重量基準で0.5 〜20重量%の範囲で含むことができ
る。増量剤としては更にアクリルポリマー、アルギン酸
塩、ゴム、例えばキサンタンゴム、グア−ゴム、キャロ
ブゴム、アラビアゴム、あるいは更にポリエチレングリ
コ−ル、ベントナイトおよびモンモリロナイトなども使
用できる。本発明の組成物は、更に公知の水和剤、保湿
剤、例えばグリセリン、トリアセチンおよびより一般的
には他の活性成分、例えば皮膚の老化に対して有効な成
分をも含むことができる。本発明の組成物は、更に補助
薬、例えば酸化防止剤、保存剤、香料、染料などを含む
ことができる。酸化防止剤としては、特にt-ブチルヒド
ロキシキノン、ブチルヒドロキシアニソ−ル、ブチルヒ
ドロキシトルエンおよびα−トコフェロ−ル並びにその
誘導体を挙げることができる。該皮膚用の組成物は、特
にクリ−ム、乳液、ゲル、場合により濃厚化したロ−シ
ョン、シャワ−および入浴用のシャボン溶液、含浸タン
ポン、ポマ−ド、スティックまたは水和パンまたはマス
クなどの形状にある。毛髪用の組成物はシャンプ−であ
り、その中で該式Iの化合物または対応する塩は他の界
面活性試薬、例えばアニオン性、カチオン性、非イオン
性両性界面活性剤およびその混合物と組み合わせること
ができる。本発明の組成物は、また上記のような式Iの
誘導体を含む溶液または分散液、ビヒクルの形状であり
得、該ビヒクルは親油性または親水性の活性成分、例え
ばレチノイン酸、紫外線遮断剤あるいは他の水和剤用の
包封剤として機能できる。これら組成物の全ては、常法
に従って調製される。
【0009】本発明の組成物は、また口腔−歯科用の組
成物であり得る。そこで該式Iの誘導体および/または
その塩は洗浄剤および起泡剤として機能する。この種の
組成物における該化合物の利用の興味ある点の一つは、
これらが毒性をもたないことである。これらの組成物
は、例えば口腔洗浄剤または歯磨剤である。歯磨剤は、
例えばペ−ストまたは透明なゲルの状態にあり得る。こ
れらは、本発明の界面活性剤の少なくとも1種の他に、
研磨剤としての機能を果たす少なくとも1種の微粉化無
機材料、例えばアルミナまたはシリカ粉末を含む。該研
磨剤は、例えば該組成物全重量基準で10〜80重量%の範
囲で使用される。該歯磨組成物は、更に天然ゴムなどの
凝集剤、または合成増量剤(特に、セルロ−ス誘導体、
例えばメチルセルロ−ス、ヒドロキシアルキルセルロ−
スまたはカルボキシメチルセルロ−スのナトリウム塩)
を含むことができる。該凝集剤は、例えば10重量%まで
の量で配合できる。また、該歯磨組成物は、例えば60重
量%までの量で構造化剤および増粘剤を含むことができ
る。該構造化剤として、例えばソルビト−ルが使用さ
れ、これは更に甘味料および抗菌剤としての機能をも有
する。口腔洗浄剤としての該組成物は、本質的に洗浄性
かつ起泡性の界面活性剤の水性溶液からなる液状組成物
である。本発明の界面活性剤の他に、該組成物は1また
は複数の通常の成分、例えば増粘剤を含むことができ
る。代表的なものとしての、口腔−歯科衛生組成物は、
更に有効量の少なくとも1種の、例えば甘味料、芳香
剤、抗菌剤、弗素イオン源、保存剤などから選択される
通常の成分を含むことができる。歯磨組成物または口腔
洗浄剤並びにそこで使用する成分の調製は周知であって
例えば以下の文献、即ち化粧品科学ハンドブック(Handb
ook of Cosmetic Science), H.W.ヒボット(Hibbott)
編、パ−ガモンプレス(オックスフォ−ド、ロンドン、
ニュ−ヨ−ク、パリ)およびハリ−の(Harry's) 化粧品
学(Cosmeticlogy), レオナ−ドヒルブックス(Leonard H
ill Books)(ロンドン)に記載されている。
成物であり得る。そこで該式Iの誘導体および/または
その塩は洗浄剤および起泡剤として機能する。この種の
組成物における該化合物の利用の興味ある点の一つは、
これらが毒性をもたないことである。これらの組成物
は、例えば口腔洗浄剤または歯磨剤である。歯磨剤は、
例えばペ−ストまたは透明なゲルの状態にあり得る。こ
れらは、本発明の界面活性剤の少なくとも1種の他に、
研磨剤としての機能を果たす少なくとも1種の微粉化無
機材料、例えばアルミナまたはシリカ粉末を含む。該研
磨剤は、例えば該組成物全重量基準で10〜80重量%の範
囲で使用される。該歯磨組成物は、更に天然ゴムなどの
凝集剤、または合成増量剤(特に、セルロ−ス誘導体、
例えばメチルセルロ−ス、ヒドロキシアルキルセルロ−
スまたはカルボキシメチルセルロ−スのナトリウム塩)
を含むことができる。該凝集剤は、例えば10重量%まで
の量で配合できる。また、該歯磨組成物は、例えば60重
量%までの量で構造化剤および増粘剤を含むことができ
る。該構造化剤として、例えばソルビト−ルが使用さ
れ、これは更に甘味料および抗菌剤としての機能をも有
する。口腔洗浄剤としての該組成物は、本質的に洗浄性
かつ起泡性の界面活性剤の水性溶液からなる液状組成物
である。本発明の界面活性剤の他に、該組成物は1また
は複数の通常の成分、例えば増粘剤を含むことができ
る。代表的なものとしての、口腔−歯科衛生組成物は、
更に有効量の少なくとも1種の、例えば甘味料、芳香
剤、抗菌剤、弗素イオン源、保存剤などから選択される
通常の成分を含むことができる。歯磨組成物または口腔
洗浄剤並びにそこで使用する成分の調製は周知であって
例えば以下の文献、即ち化粧品科学ハンドブック(Handb
ook of Cosmetic Science), H.W.ヒボット(Hibbott)
編、パ−ガモンプレス(オックスフォ−ド、ロンドン、
ニュ−ヨ−ク、パリ)およびハリ−の(Harry's) 化粧品
学(Cosmeticlogy), レオナ−ドヒルブックス(Leonard H
ill Books)(ロンドン)に記載されている。
【0010】本発明はまた上記式Iの誘導体またはその
対応する塩の、化粧料組成物、衛生用品または乾燥した
皮膚などの治療に使用するための医薬組成物における、
界面活性剤および/または水和剤としての利用をも目的
とする。本発明は、更に化粧治療法、特に乾燥皮膚を有
するヒトの皮膚の外観および柔軟性を増加させ、もしく
は皮膚の乾燥現象により生ずる美顔上の問題の発生を防
止するための治療法をも目的とする。該方法は、場合に
よっては毛髪を有する部分の皮膚をも含む身体の関連部
分の皮膚に、上記の如き化粧料組成物を適用することを
特徴とする。本発明の組成物の適用は、通常の方法に従
って実施される。本発明の化粧治療法は乾性皮膚病、魚
鱗癬、結膜乾燥症などの治療の補助薬として適用でき
る。
対応する塩の、化粧料組成物、衛生用品または乾燥した
皮膚などの治療に使用するための医薬組成物における、
界面活性剤および/または水和剤としての利用をも目的
とする。本発明は、更に化粧治療法、特に乾燥皮膚を有
するヒトの皮膚の外観および柔軟性を増加させ、もしく
は皮膚の乾燥現象により生ずる美顔上の問題の発生を防
止するための治療法をも目的とする。該方法は、場合に
よっては毛髪を有する部分の皮膚をも含む身体の関連部
分の皮膚に、上記の如き化粧料組成物を適用することを
特徴とする。本発明の組成物の適用は、通常の方法に従
って実施される。本発明の化粧治療法は乾性皮膚病、魚
鱗癬、結膜乾燥症などの治療の補助薬として適用でき
る。
【0011】
【実施例】以下の実施例は本発明を例示するものであ
り、本発明を何等限定しない。処方例 :上記式Iのウレタン基を有する全てのリポジペ
プチドは、以下の如き操作様式に従って合成される。A.アルコキシカルボニル−グリシンの調製 1当量の水酸化ナトリウム(10%水性溶液)を、1当量
のグリシンに添加することによりグリシンのナトリウム
塩を調製した。次いで、この混合物を該ナトリウム塩の
濃度が20%となるまで、テトラヒドロフランで希釈し
た。この混合物に、1当量の選ばれたクロロホルメ−ト
(テトラヒドロフラン中に25%に希釈されたもの)を添
加した。この際10%の水酸化ナトリウム溶液を添加する
ことにより反応溶媒のpHを9以上に維持しつつ該添加を
実施した。この混合物を更に3時間撹拌し、次いでpHが
2となるまで濃塩酸を注いだ。かくして酸性とした媒体
を水/酢酸エチルの1:1 混合物で抽出した。併合した有
機相を乾燥し、減圧下で濃縮し、得られた残渣を、ヘプ
タン、イソプロピルエ−テル、t-ブチルメチルエ−テ
ル、酢酸エチルまたはその混合物から選択された溶媒か
ら再結晶化した。
り、本発明を何等限定しない。処方例 :上記式Iのウレタン基を有する全てのリポジペ
プチドは、以下の如き操作様式に従って合成される。A.アルコキシカルボニル−グリシンの調製 1当量の水酸化ナトリウム(10%水性溶液)を、1当量
のグリシンに添加することによりグリシンのナトリウム
塩を調製した。次いで、この混合物を該ナトリウム塩の
濃度が20%となるまで、テトラヒドロフランで希釈し
た。この混合物に、1当量の選ばれたクロロホルメ−ト
(テトラヒドロフラン中に25%に希釈されたもの)を添
加した。この際10%の水酸化ナトリウム溶液を添加する
ことにより反応溶媒のpHを9以上に維持しつつ該添加を
実施した。この混合物を更に3時間撹拌し、次いでpHが
2となるまで濃塩酸を注いだ。かくして酸性とした媒体
を水/酢酸エチルの1:1 混合物で抽出した。併合した有
機相を乾燥し、減圧下で濃縮し、得られた残渣を、ヘプ
タン、イソプロピルエ−テル、t-ブチルメチルエ−テ
ル、酢酸エチルまたはその混合物から選択された溶媒か
ら再結晶化した。
【0012】B.式Iのリポジペプチドの調製 第一工程 :テトラヒドロフランの30%溶液としての1当
量の該アルコキシカルボニル−グリシンに、1当量のト
リエチルアミンを添加した。得られた溶液を周囲温度に
て1時間撹拌し、次いで温度を-10 °C に維持しつつ10
%テトラヒドロフラン溶液としてのエチルまたはイソプ
ロピルクロロホルメ−ト(1当量)の溶液を添加した。
次いで、この混合物を周囲温度にて3時間撹拌し、濾過
し、pHを9以上に維持しつつ、得られた濾液をグリシン
(またはセリン)のナトリウム塩の溶液中に注いだ。該
反応溶液を、3時間周囲温度にて撹拌し、次いで濃塩酸
によりpHが2となるまで酸性とし、最後に水/酢酸エチ
ルの1:1 混合物で抽出した。併合した有機相を乾燥し、
減圧下で濃縮し、得られた残渣を、水、ヘプタン、イソ
プロピルエ−テル、t-ブチルメチルエ−テル、酢酸エチ
ルまたはその混合物から選択された溶媒から再結晶化し
た。第二工程 :グリシルグリシンのナトリウム塩を、1当量
の水酸化ナトリウム(10%水性溶液)を、1当量のグリ
シルグリシンに添加することにより調製した。次いで、
この混合物を該ナトリウム塩の濃度が20%となるまで、
テトラヒドロフランで希釈した。この混合物に、1当量
のアルキルクロロホルメ−ト(25%テトラヒドロフラン
溶液として)を添加した。この際10%の水酸化ナトリウ
ム溶液を添加することにより反応溶媒のpHを9以上に維
持しつつ該添加を実施した。この添加後、つねにpHを関
ししつつ、この反応混合物を周囲温度にて撹拌しつつ3
時間放置した。次いで、該反応混合物に濃塩酸を注い
で、pH約2の酸性とした。かくして沈澱を得た。この沈
澱を単離し、水で洗浄し、かつ乾燥した。
量の該アルコキシカルボニル−グリシンに、1当量のト
リエチルアミンを添加した。得られた溶液を周囲温度に
て1時間撹拌し、次いで温度を-10 °C に維持しつつ10
%テトラヒドロフラン溶液としてのエチルまたはイソプ
ロピルクロロホルメ−ト(1当量)の溶液を添加した。
次いで、この混合物を周囲温度にて3時間撹拌し、濾過
し、pHを9以上に維持しつつ、得られた濾液をグリシン
(またはセリン)のナトリウム塩の溶液中に注いだ。該
反応溶液を、3時間周囲温度にて撹拌し、次いで濃塩酸
によりpHが2となるまで酸性とし、最後に水/酢酸エチ
ルの1:1 混合物で抽出した。併合した有機相を乾燥し、
減圧下で濃縮し、得られた残渣を、水、ヘプタン、イソ
プロピルエ−テル、t-ブチルメチルエ−テル、酢酸エチ
ルまたはその混合物から選択された溶媒から再結晶化し
た。第二工程 :グリシルグリシンのナトリウム塩を、1当量
の水酸化ナトリウム(10%水性溶液)を、1当量のグリ
シルグリシンに添加することにより調製した。次いで、
この混合物を該ナトリウム塩の濃度が20%となるまで、
テトラヒドロフランで希釈した。この混合物に、1当量
のアルキルクロロホルメ−ト(25%テトラヒドロフラン
溶液として)を添加した。この際10%の水酸化ナトリウ
ム溶液を添加することにより反応溶媒のpHを9以上に維
持しつつ該添加を実施した。この添加後、つねにpHを関
ししつつ、この反応混合物を周囲温度にて撹拌しつつ3
時間放置した。次いで、該反応混合物に濃塩酸を注い
で、pH約2の酸性とした。かくして沈澱を得た。この沈
澱を単離し、水で洗浄し、かつ乾燥した。
【0013】C.リポジペプチドの例えば、ナトリウムま
たはトリエタノ−ルアミン塩の調製 これらの塩は、例えば20〜65°C の範囲内で変え得る温
度にて、1当量の水酸化ナトリウム(10%水性溶液)ま
たは1当量のトリエタノ−ルアミンを、イソプロパノ−
ル/水(2:1)中の5%リポジペプチド溶液に添加すること
からなる通常の方法により得た。次いで、この溶液を濃
縮乾燥し、所望の塩を得た。実施例1 :N-ドデシルオキシカルボニル−グリシル-(D,
L)セリンの調製 この化合物を上記の方法で調製した。これは酢酸エチル
/ヘプタン混合溶媒から再結晶化した。融点:104 °C 元素分析(C18H34N2O6 として、M=374.5) 計算値(%): C 57.73; H 9.15; N 7.48 実測値(%): C 58.00; H 9.11; N 7.4413 C NMR スペクトルは標記化合物の構造と一致した。実施例2 :N-ドデシルオキシカルボニル−グリシル−グ
リシンの調製 この化合物を上記の方法で調製した。これを酢酸エチル
/ヘプタン混合溶媒から再結晶化した。融点:145 °C 元素分析(C17H32N2O5 として、M=344.5) 計算値(%): C 59.28; H 9.36; N 8.13 実測値(%): C 59.14; H 9.56; N 8.4213 C NMR スペクトルは標記化合物の構造と一致した。
たはトリエタノ−ルアミン塩の調製 これらの塩は、例えば20〜65°C の範囲内で変え得る温
度にて、1当量の水酸化ナトリウム(10%水性溶液)ま
たは1当量のトリエタノ−ルアミンを、イソプロパノ−
ル/水(2:1)中の5%リポジペプチド溶液に添加すること
からなる通常の方法により得た。次いで、この溶液を濃
縮乾燥し、所望の塩を得た。実施例1 :N-ドデシルオキシカルボニル−グリシル-(D,
L)セリンの調製 この化合物を上記の方法で調製した。これは酢酸エチル
/ヘプタン混合溶媒から再結晶化した。融点:104 °C 元素分析(C18H34N2O6 として、M=374.5) 計算値(%): C 57.73; H 9.15; N 7.48 実測値(%): C 58.00; H 9.11; N 7.4413 C NMR スペクトルは標記化合物の構造と一致した。実施例2 :N-ドデシルオキシカルボニル−グリシル−グ
リシンの調製 この化合物を上記の方法で調製した。これを酢酸エチル
/ヘプタン混合溶媒から再結晶化した。融点:145 °C 元素分析(C17H32N2O5 として、M=344.5) 計算値(%): C 59.28; H 9.36; N 8.13 実測値(%): C 59.14; H 9.56; N 8.4213 C NMR スペクトルは標記化合物の構造と一致した。
【0014】実施例3:N-ドデシルオキシカルボニル−
グリシル-(D,L)セリンのトリエタノ−ルアミン塩の調製 この化合物を上記の方法で調製し、黄色ペ−ストとして
得た。 元素分析(C24H49N3O9 として、M=541.7) 計算値(%): C 53.17; H 9.49; N 7.76 実測値(%): C 53.20; H 9.33; N 8.15実施例4 :N-ドデシルオキシカルボニル−グリシル-(D,
L)セリンのNa塩の調製 この化合物を上記の方法で調製し、白色固体として得
た。M.P. = 96 °C 。 元素分析(C18H33N2NaO6 として、M=396.5) 計算値(%): C 54.53; H 8.39; N 7.07 実測値(%): C 54.59; H 8.50; N 7.14実施例5 :N-ドデシルオキシカルボニル−グリシル−グ
リシンのNa塩の調製 この化合物を上記の方法で調製し、白色ペ−ストとして
得た。 元素分析(C17H31N2NaO5 ・3.5H2O として、M=429.5) 計算値(%): C 47.55; H 8.92; N 5.36 実測値(%): C 47.68; H 8.53; N 5.50
グリシル-(D,L)セリンのトリエタノ−ルアミン塩の調製 この化合物を上記の方法で調製し、黄色ペ−ストとして
得た。 元素分析(C24H49N3O9 として、M=541.7) 計算値(%): C 53.17; H 9.49; N 7.76 実測値(%): C 53.20; H 9.33; N 8.15実施例4 :N-ドデシルオキシカルボニル−グリシル-(D,
L)セリンのNa塩の調製 この化合物を上記の方法で調製し、白色固体として得
た。M.P. = 96 °C 。 元素分析(C18H33N2NaO6 として、M=396.5) 計算値(%): C 54.53; H 8.39; N 7.07 実測値(%): C 54.59; H 8.50; N 7.14実施例5 :N-ドデシルオキシカルボニル−グリシル−グ
リシンのNa塩の調製 この化合物を上記の方法で調製し、白色ペ−ストとして
得た。 元素分析(C17H31N2NaO5 ・3.5H2O として、M=429.5) 計算値(%): C 47.55; H 8.92; N 5.36 実測値(%): C 47.68; H 8.53; N 5.50
【0015】実施例6:N-エチル-2- ヘキシルオキシカ
ルボニル−グリシル−グリシンの調製 この化合物を上記の方法で調製した。これを酢酸エチル
/メタノ−ル混合溶媒から再結晶化した。融点:112 °
C 元素分析(C13H24N2O5 として、M=288.4) 計算値(%): C 54.15; H 8.39; N 9.72 実測値(%): C 54.14; H 8.46; N 9.6213 C NMR スペクトルは標記化合物の構造と一致した。実施例7 :N-テトラデシルオキシカルボニル−グリシル
−グリシンの調製 この化合物を上記の方法で調製し、白色粉末として得
た。融点:134 °C 。 元素分析(C19H36N2O5 ・0.5H2O として、M=381.5) 計算値(%): C 59.81; H 9.77; N 7.34 実測値(%): C 59.97; H 9.52; N 7.3513 C NMR スペクトルは標記化合物の構造と一致した。実施例8 :N-ヘキサデシルオキシカルボニル−グリシル
−グリシンの調製 この化合物を上記と同様な方法で調製し、白色粉末とし
て得た。 融点:145 °C 元素分析(C21H40N2O5 として、M=400.5) 計算値(%): C 62.97; H 10.07; N 6.99 実測値(%): C 62.51; H 10.13; N 6.9613 C NMR スペクトルは標記化合物の構造と一致した。
ルボニル−グリシル−グリシンの調製 この化合物を上記の方法で調製した。これを酢酸エチル
/メタノ−ル混合溶媒から再結晶化した。融点:112 °
C 元素分析(C13H24N2O5 として、M=288.4) 計算値(%): C 54.15; H 8.39; N 9.72 実測値(%): C 54.14; H 8.46; N 9.6213 C NMR スペクトルは標記化合物の構造と一致した。実施例7 :N-テトラデシルオキシカルボニル−グリシル
−グリシンの調製 この化合物を上記の方法で調製し、白色粉末として得
た。融点:134 °C 。 元素分析(C19H36N2O5 ・0.5H2O として、M=381.5) 計算値(%): C 59.81; H 9.77; N 7.34 実測値(%): C 59.97; H 9.52; N 7.3513 C NMR スペクトルは標記化合物の構造と一致した。実施例8 :N-ヘキサデシルオキシカルボニル−グリシル
−グリシンの調製 この化合物を上記と同様な方法で調製し、白色粉末とし
て得た。 融点:145 °C 元素分析(C21H40N2O5 として、M=400.5) 計算値(%): C 62.97; H 10.07; N 6.99 実測値(%): C 62.51; H 10.13; N 6.9613 C NMR スペクトルは標記化合物の構造と一致した。
【0016】化粧料組成物の例 これらの例において、商品名で示された物質クルセル(K
lucel) Hはヒドロキシプロピルセルロ−スの商品名(ハ
−キュレス(Hercules)社により市販)、ツイ−ン(TWEE
N) 60は20モルのエチレンオキシドを含むソルビタンポ
リオキシエチレンモノステアレ−トの商品名(JCJ アメ
リカズ(AMERICAS)社により市販)およびカルボポ−ル(C
ARBOPOL) 940は多官能性試薬により架橋されたアクリル
ポリマーの商品名(グッドリッチ(GOODRICH)社により市
販)である。実施例A :ロ−ション 以下の成分を混合することにより、水和活性を有するロ
−ションを調製した。 N-ドデシルオキシカルボニル−グリシル-(D,L)- セリン 3.00 g イソプロパノ−ル 40.00 g 酸化防止剤 0.05 g 保存剤 0.3 g 水 (全体を100.00 gとするのに十分な量) このロ−ションを入浴後に、場合によっては身体全体の
皮膚の保湿のために塗布した。
lucel) Hはヒドロキシプロピルセルロ−スの商品名(ハ
−キュレス(Hercules)社により市販)、ツイ−ン(TWEE
N) 60は20モルのエチレンオキシドを含むソルビタンポ
リオキシエチレンモノステアレ−トの商品名(JCJ アメ
リカズ(AMERICAS)社により市販)およびカルボポ−ル(C
ARBOPOL) 940は多官能性試薬により架橋されたアクリル
ポリマーの商品名(グッドリッチ(GOODRICH)社により市
販)である。実施例A :ロ−ション 以下の成分を混合することにより、水和活性を有するロ
−ションを調製した。 N-ドデシルオキシカルボニル−グリシル-(D,L)- セリン 3.00 g イソプロパノ−ル 40.00 g 酸化防止剤 0.05 g 保存剤 0.3 g 水 (全体を100.00 gとするのに十分な量) このロ−ションを入浴後に、場合によっては身体全体の
皮膚の保湿のために塗布した。
【0017】実施例B:ゲル 以下の成分を混合して、水和活性を有するゲル状の組成
物を調製した。 N-ドデシルオキシカルボニル−グリシル-(D,L)- セリン 3.00 g クルセル(Klucel) H 1.00 g イソプロパノ−ル 40.00 g 保存剤 0.3 g 酸化防止剤 0.05 g 水 (全体を100.00 gとするのに十分な量) このゲルを毎日洗浄後の顔および首に塗布した。
物を調製した。 N-ドデシルオキシカルボニル−グリシル-(D,L)- セリン 3.00 g クルセル(Klucel) H 1.00 g イソプロパノ−ル 40.00 g 保存剤 0.3 g 酸化防止剤 0.05 g 水 (全体を100.00 gとするのに十分な量) このゲルを毎日洗浄後の顔および首に塗布した。
【0018】実施例C:以下の組成の皮膚の手当て用ク
リ−ム(エマルションH/E)の調製 N-ドデシルオキシカルボニル−グリシル-(D,L)- セリンのNa塩 3.00 g グリセリンステアレ−ト 1.00 g ツイ−ン (TWEEN) 60 1.00 G セチルアルコ−ル 0.50 g ステアリン酸 1.40 g トリエタノ−ルアミン 0.70 g カルボポ−ル(CARBOPOL) 940(トリエタノ−ルアミンで中和) 0.40 g カリテ(Karite)バタ−の液体画分 12.00 g 合成パ−ヒドロスクワレン 12.00 g 酸化防止剤 0.05 g 香料 0.50 g 保存剤 0.3 g 水 (全体を100.00 gとするのに十分な量)
リ−ム(エマルションH/E)の調製 N-ドデシルオキシカルボニル−グリシル-(D,L)- セリンのNa塩 3.00 g グリセリンステアレ−ト 1.00 g ツイ−ン (TWEEN) 60 1.00 G セチルアルコ−ル 0.50 g ステアリン酸 1.40 g トリエタノ−ルアミン 0.70 g カルボポ−ル(CARBOPOL) 940(トリエタノ−ルアミンで中和) 0.40 g カリテ(Karite)バタ−の液体画分 12.00 g 合成パ−ヒドロスクワレン 12.00 g 酸化防止剤 0.05 g 香料 0.50 g 保存剤 0.3 g 水 (全体を100.00 gとするのに十分な量)
【0019】このクリ−ムは以下の如くして調製した。
即ち、一部の水(85〜90%)にトリエタノ−ルアミンで
中和したカルボポ−ル(CARBOPOL) 940を添加し、次いで
75〜80°C に加熱した。次に、撹拌しつつオイル相(グ
リセリンステアレ−ト、ツイ−ン (TWEEN) 60 、ステア
リン酸、セチルアルコ−ル、カリテ(Karite)バタ−の液
体画分、パ−ヒドロスクワレン、酸化防止剤)を添加
し、同一の温度を維持しつつ、最後にトリエタノ−ルア
ミンを添加した。10分間撹拌した後、残部の水に予め添
加しておいた該ジペプチド誘導体および保存剤を添加し
た。更に10分後、香料を添加し、次いで撹拌を停止し、
周囲温度まで冷却した。
即ち、一部の水(85〜90%)にトリエタノ−ルアミンで
中和したカルボポ−ル(CARBOPOL) 940を添加し、次いで
75〜80°C に加熱した。次に、撹拌しつつオイル相(グ
リセリンステアレ−ト、ツイ−ン (TWEEN) 60 、ステア
リン酸、セチルアルコ−ル、カリテ(Karite)バタ−の液
体画分、パ−ヒドロスクワレン、酸化防止剤)を添加
し、同一の温度を維持しつつ、最後にトリエタノ−ルア
ミンを添加した。10分間撹拌した後、残部の水に予め添
加しておいた該ジペプチド誘導体および保存剤を添加し
た。更に10分後、香料を添加し、次いで撹拌を停止し、
周囲温度まで冷却した。
【0020】実施例D:シャンプ− N-ドデシルオキシカルボニル−グリシル-(D,L)- セリンのNa塩 6.0 g クルセル(Klucel) H 1.0 g 香料 0.5 g 保存剤 0.3 g 水 (全体を100.0 g とするのに十分な量) 60°C にて、N-ドデシルオキシカルボニル−グリシル-
(D,L)- セリンのNa塩を水に溶解し、透明な溶液を得
た。この溶液に60°C にて、同様に60°C のクルセル(K
lucel) Hにより濃厚化された水性溶液を添加した。香料
および保存剤を添加し、最終的な重量を調整し、次いで
冷却した。このシャンプ−は良好な起泡性を示した。 実施例E:以下の組成(重量%)の歯磨用ペ−ストの調
製 成分 % アルミナ粉末 52 カルボキシメチルセルロ−ス 1 水酸化ナトリウムでpH7まで中和したラウロイルグリシルセリン 1 活性物質70%を含むソルビト−ル 35 二酸化チタン 0.5 メチルパラヒドロキシベンゾエ−ト 0.2 弗化ナトリウム 0.22 香味料 十分量 色素 十分量 甘味料 十分量 水 (全体を100.0 g とするのに十分な量)
(D,L)- セリンのNa塩を水に溶解し、透明な溶液を得
た。この溶液に60°C にて、同様に60°C のクルセル(K
lucel) Hにより濃厚化された水性溶液を添加した。香料
および保存剤を添加し、最終的な重量を調整し、次いで
冷却した。このシャンプ−は良好な起泡性を示した。 実施例E:以下の組成(重量%)の歯磨用ペ−ストの調
製 成分 % アルミナ粉末 52 カルボキシメチルセルロ−ス 1 水酸化ナトリウムでpH7まで中和したラウロイルグリシルセリン 1 活性物質70%を含むソルビト−ル 35 二酸化チタン 0.5 メチルパラヒドロキシベンゾエ−ト 0.2 弗化ナトリウム 0.22 香味料 十分量 色素 十分量 甘味料 十分量 水 (全体を100.0 g とするのに十分な量)
【0021】洗浄力の比較実験:以下の如き方法で洗浄
力を評価した。即ち、このテストは、ス−ダンブラック
(Noir Soudan) で僅かに着色した人工的な皮脂の斑点を
ウ−ル織物上に付け、次いでテストすべき溶液と共に洗
濯機で洗浄を行った。種々の濃度のラウリル硫酸ナトリ
ウムの溶液(標準溶液)を使用して得た標準範囲と比較
することにより、残留する斑点を評価した。結果はラウ
リル硫酸ナトリウムの百分率(同一の斑点を示す標準溶
液の濃度)で表示した。上記式Iの化合物は蒸溜水中の
5%(重量/体積)溶液として調べた。結果を以下の表1
にまとめた。
力を評価した。即ち、このテストは、ス−ダンブラック
(Noir Soudan) で僅かに着色した人工的な皮脂の斑点を
ウ−ル織物上に付け、次いでテストすべき溶液と共に洗
濯機で洗浄を行った。種々の濃度のラウリル硫酸ナトリ
ウムの溶液(標準溶液)を使用して得た標準範囲と比較
することにより、残留する斑点を評価した。結果はラウ
リル硫酸ナトリウムの百分率(同一の斑点を示す標準溶
液の濃度)で表示した。上記式Iの化合物は蒸溜水中の
5%(重量/体積)溶液として調べた。結果を以下の表1
にまとめた。
【0022】
【表1】 実施例の化合物 等価なラウリル硫酸ナトリウム;% 3 1.7 4 2.3 5 1.8 比較用の物質 1.5 使用したス−ダンブラック(Noir Soudan) で僅かに着色
した人工的な皮脂は以下のような組成(全100%) のもの
であった。 スクワレン 19% コレステロ−ル 5% トリオレフィン 43% オレイン酸 31% ス−ダンブラック 2% この人工的な皮脂組成物を、クロロホルム中の9%溶液と
して適用し、該斑点を付着させた。該ス−ダンブラック
またはソルベントブラックは基準番号C.I.26150 をも
つ。
した人工的な皮脂は以下のような組成(全100%) のもの
であった。 スクワレン 19% コレステロ−ル 5% トリオレフィン 43% オレイン酸 31% ス−ダンブラック 2% この人工的な皮脂組成物を、クロロホルム中の9%溶液と
して適用し、該斑点を付着させた。該ス−ダンブラック
またはソルベントブラックは基準番号C.I.26150 をも
つ。
Claims (15)
- 【請求項1】 以下の一般式(I): R'O-CO-NH-CH2-CO-NH-CH(R)-COOH (I) (ここで、R は-Hまたは-CH2OHを表し、R'は直鎖または
分岐鎖の、場合により不飽和の、炭素原子数8〜16のア
ルキル基を表す)で表されるウレタン基を有するジペプ
チド誘導体、またはその塩。 - 【請求項2】 該塩が化粧料、医薬または食品の用途に
適した金属塩または有機カチオンとの塩である請求項1
記載の誘導体、またはその塩。 - 【請求項3】 該塩が、ナトリウム、亜鉛、マグネシウ
ム、アルミニウムおよび銅(II)の塩からなる群から選ば
れる請求項2記載の誘導体、またはその塩。 - 【請求項4】 該塩が4級アンモニウム塩である請求項
2記載の誘導体、またはその塩。 - 【請求項5】 該4級アンモニウム塩が以下の一般式: R2-N+ (R1)(R3)-R4 (ここで、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ独立に-CH3、
-CH2-C6H5 または-CH2-CH2OHを表す)で示されるカチオ
ンとの塩である請求項4記載の誘導体、またはその塩。 - 【請求項6】 該置換基R'が炭素原子数8〜16のアルキ
ル基である上記請求項の何れか1項に記載の誘導体、ま
たはその塩。 - 【請求項7】 該誘導体がN-ドデシルオキシカルボニル
−グリシル-(D,L)−セリン、N-ドデシルオキシカルボニ
ル−グリシル−グリシン、N-エチル-2- ヘキシルオキシ
カルボニル−グリシル−グリシン、N-テトラデシルオキ
シカルボニル−グリシル−グリシン、N-ヘキサデシルオ
キシカルボニル−グリシル−グリシン、およびその塩か
らなる群から選ばれる1種である上記請求項の何れか1
項に記載の誘導体、またはその塩。 - 【請求項8】 上記請求項の何れか1項に記載の誘導
体、またはその塩の製法であって、 a)以下の一般式(III): R'O-CO-NH-CH2-CO-O-CO-OR'' (III) (ここで、R'は上記定義の通りであり、R'' はエチルま
たはイソプロピル基を表す)で示される化合物を、グリ
シンまたはセリンの塩と反応させて、対応する式(I) の
誘導体を形成し、あるいは b)ジグリシン塩を、以下の一般式(IV): R'-O-CO-Cl (IV) で示されるクロロホルメートと反応させて、対応する式
(I) の誘導体(R = H)を形成し、次いで c)必要ならば、生成した該式(I) の誘導体を公知の方法
により対応する塩に転化することを特徴とする、上記方
法。 - 【請求項9】 上記請求項1〜7の何れかに記載のジペ
プチド誘導体、またはその塩の少なくとも1種を含有す
る界面活性剤。 - 【請求項10】 界面活性剤および/または水和剤とし
て、上記請求項1〜7の何れか1項に記載のジペプチド
誘導体、またはその塩の少なくとも1種を、化粧料とし
て許容されるビヒクル中に含むことを特徴とする、化粧
料組成物。 - 【請求項11】 該ジペプチド誘導体の濃度が、該組成
物全重量基準で0.05〜20重量%の範囲にある請求項10記
載の組成物。 - 【請求項12】 該ジペプチド誘導体の濃度が該組成物
全重量基準で0.5 〜10重量%の範囲にある請求項11記載
の組成物。 - 【請求項13】 界面活性剤および/または水和剤とし
て、上記請求項1〜7の何れか1項に記載のジペプチド
誘導体、またはその塩の少なくとも1種を、衛生用とし
て許容されるビヒクル中に含むことを特徴とする、口腔
−歯科衛生用組成物。 - 【請求項14】 該ジペプチド誘導体の濃度が、該組成
物全重量基準で0.05〜20重量%の範囲にある請求項13記
載の組成物。 - 【請求項15】 該ジペプチド誘導体の濃度が該組成物
全重量基準で0.5 〜10重量%の範囲にある請求項14記載
の組成物。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR9101309 | 1991-02-06 | ||
FR9101309A FR2672289B1 (fr) | 1991-02-06 | 1991-02-06 | Derives de dipeptides a groupement urethanne, utilisables comme agents hydratants et comme agents tensioactifs dans des compositions cosmetiques, pharmaceutiques ou alimentaires. |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05294992A JPH05294992A (ja) | 1993-11-09 |
JP2525981B2 true JP2525981B2 (ja) | 1996-08-21 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4021032A Expired - Lifetime JP2525981B2 (ja) | 1991-02-06 | 1992-02-06 | ウレタン基を含むジペプチド誘導体、その製造および利用 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0498729B1 (ja) |
JP (1) | JP2525981B2 (ja) |
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CA (1) | CA2060605A1 (ja) |
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FR (1) | FR2672289B1 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1170002A1 (en) * | 2000-06-29 | 2002-01-09 | JOHNSON & JOHNSON CONSUMER COMPANIES, INC. | Method of reducing the loss of skin elasticity and firmness |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3517205A1 (de) * | 1985-05-13 | 1986-11-13 | Henkel KGaA, 4000 Düsseldorf | Oligopeptid-derivate, deren herstellung und deren verwendung als hautfreundliche tenside |
JPS63105000A (ja) * | 1986-10-22 | 1988-05-10 | Seiwa Kasei:Kk | カゼイン誘導ポリペプタイドのアシル化物またはその塩 |
FR2649697A1 (fr) * | 1989-07-11 | 1991-01-18 | Oreal | Nouveaux derives d'urethanne, leur preparation et leur application notamment comme agents hydratants dans des compositions cosmetiques ou pharmaceutiques destinees au traitement des peaux seches |
-
1991
- 1991-02-06 FR FR9101309A patent/FR2672289B1/fr not_active Expired - Fee Related
-
1992
- 1992-02-04 CA CA002060605A patent/CA2060605A1/fr not_active Abandoned
- 1992-02-06 DE DE69207924T patent/DE69207924T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1992-02-06 EP EP92400306A patent/EP0498729B1/fr not_active Expired - Lifetime
- 1992-02-06 AT AT92400306T patent/ATE133685T1/de active
- 1992-02-06 JP JP4021032A patent/JP2525981B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1992-02-06 ES ES92400306T patent/ES2082392T3/es not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
CA2060605A1 (fr) | 1992-08-07 |
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JPH05294992A (ja) | 1993-11-09 |
FR2672289A1 (fr) | 1992-08-07 |
ES2082392T3 (es) | 1996-03-16 |
FR2672289B1 (fr) | 1993-04-23 |
DE69207924T2 (de) | 1996-09-19 |
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DE69207924D1 (de) | 1996-03-14 |
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