JP2987667B2 - 新規カルボキシベタイン、その製造方法及びその用途 - Google Patents

新規カルボキシベタイン、その製造方法及びその用途

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JP2987667B2 JP4275976A JP27597692A JP2987667B2 JP 2987667 B2 JP2987667 B2 JP 2987667B2 JP 4275976 A JP4275976 A JP 4275976A JP 27597692 A JP27597692 A JP 27597692A JP 2987667 B2 JP2987667 B2 JP 2987667B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保湿性に優れる新規カ
ルボキシベタイン、その製造方法及びそれを含有する保
湿剤、化粧料、洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
毛髪や皮膚にしっとりとした感触を付与するために、シ
ャンプー、リンス、化粧品等の多くに保湿剤が配合され
ている。通常、保湿剤としては、プロピレングリコー
ル、グリセリン、尿素、ソルビトール、アルコールのア
ルキレンオキサイド付加物などが使用されてきている。
【0003】しかし、これらの化合物はいずれも保湿
性、吸湿性、吸湿速度、感触等の点で必ずしも満足のい
くものではない。また、ヒアルロン酸などの天然多糖成
分は、保湿性及び感触において優れているものの、入手
が容易でなく高価であるため、その使用範囲が比較的高
級な化粧品に限られていた。
【0004】そこで、保湿性に優れるとともに入手が容
易で安価な、シャンプー、リンス、化粧品等に配合し得
る化合物の開発が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯かる実状において、本
発明者らは鋭意研究を行なった結果、下記一般式(1)
で表わされるカルボキシベタインが保湿性に優れ、各種
の化粧料基剤等として有用であり、しかも簡便かつ安価
に製造できることを見出し本発明を完成した。
【0006】すなわち本発明は下記一般式(1)
【0007】
【化3】
【0008】(式中、R1 及びR2 は、いずれか一方又
は双方が水酸基を有する炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖
のアルキル基を示し、残りは、炭素数1〜5の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基を示し、Xは、水素原子又は陽イオ
ンを示す)で表わされるカルボキシベタイン及びその製
造方法、並びに、このカルボキシベタインを含有する保
湿剤、化粧料及び洗浄剤組成物を提供するものである。
【0009】本発明のカルボキシベタインは前記一般式
(1)で表わされるものであるが、式中R1 及びR2
炭素数1〜5のアルキル基としては、メチル基、エチル
基、直鎖又は分岐鎖のプロピル、ブチル及びペンチル基
が挙げられ、水酸基を有する炭素数1〜5の直鎖又は分
岐鎖のアルキル基としては、前記アルキル基に水酸基が
置換したものが挙げられるが、具体的には1−ヒドロキ
シエチル基、1−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキ
シプロピル基、1,2−ジヒドロキシプロピル基、1−
ヒドロキシブチル基、1−ヒドロキシペンチル基等が挙
げられる。就中、R1 、R2 として好ましいものは、メ
チル基、1−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシプロ
ピル基、1,2−ジヒドロキシプロピル基である。な
お、R1 及びR2 の内、少なくとも一つは水酸基を有す
るアルキル基である。
【0010】また、一般式(1)中、Xは水素原子又は
陽イオンを示すが、陽イオンとしては、アルカリ金属、
アルカリ土類金属、アミン類、塩基性アミノ酸類、第四
級アンモニウム等が挙げられる。具体的には、ナトリウ
ム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、エタノール
アミン、メチルエタノールアミン、ジメチルエタノール
アミン、ジエタノールアミン、メチルジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、リジン、アルギニン、コリ
ン等の陽イオンが例示される。
【0011】本発明のカルボキシベタイン(1)は、例
えば次の式に従って製造することができる。
【0012】
【化4】
【0013】(式中、R1 、R2 及びXは前記と同じも
のを示し、Yはハロゲン原子を示す)すなわち、一般式
(2)で表わされるアミン化合物と一般式(3)で表わ
されるカルボン酸塩とを不活性溶媒等の存在下、反応せ
しめ、所望により塩交換すれば、目的とするカルボキシ
ベンタイン(1)が得られる。
【0014】原料となる化合物(2)としては、例えば
モノアルキルアルカノールアミン、ジアルカノールアミ
ン等が挙げられる。具体的には、2−(メチルアミノ)
エタノール、ジエタノールアミン、2−(エチルアミ
ノ)エタノール、2−(プロピルアミノ)エタノール等
が挙げられる。
【0015】もう一方の原料となる化合物(3)は、前
記一般式(3)で表わされるものであるが、式中のYで
示されるハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子、
臭素原子、ヨウ素原子が例示される。化合物(3)の具
体例としてはクロロ酢酸ナトリウム、ブロモ酢酸ナトリ
ウム、クロロ酢酸等が挙げられる。
【0016】上記反応を実施するには、化合物(2)に
対し、化合物(3)を2〜10倍モル、好ましくは2〜
4倍モル反応せしめる。反応は、不活性溶媒の存在下に
20〜120℃、特に40〜90℃の範囲で行なうこと
が好ましい。ここで用いる不活性溶媒としては、水、メ
タノール、エタノール、イソプロパノール、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒又はこ
れらから選ばれる二種以上の混合溶媒が挙げられるが、
これらのうち低級アルコール及び水と低級アルコールと
の混合溶媒が好ましい。
【0017】また、反応時に化合物(2)に対し1〜3
倍モルの塩基を存在せしめると、反応を効率よく進行さ
せることができるので好ましい。ここで用いる塩基とし
ては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられ
る。
【0018】上記の如くして得られた反応生成物は、目
的物たるカルボキシベタイン(1)の他、副生物として
の無機塩、未反応のアミン化合物や一般式(3)で表わ
される化合物及び/又はその加水分解物が含まれてい
る。この反応物中の各成分の割合は、使用する原料の種
類、それらの反応比、使用する溶媒の種類及び量、反応
温度等に依存する。従って、使用目的によっては反応生
成物をそのまま用いることも可能であるが、さらに高純
度品が必要とされる場合には、例えば、溶媒分別法、イ
オン交換クロマトグラフィー法、電気透析法等の公知の
精製法によって精製することができる。
【0019】このようにして得られたカルボキシベタイ
ン(1)は式中のXが水素原子以外の陽イオンである場
合、イオン交換クロマトグラフィーにて陽イオンを水素
原子に交換することができる。この後、所望の塩基で中
和すれば、Xが容易に塩交換できる。
【0020】カルボキシベタイン(1)は、優れた保湿
性を有することから、保湿剤としてはもちろん、皮膚及
び毛髪用の化粧料、シャンプーや台所用洗剤等の洗浄剤
に適用することもできる。
【0021】カルボキシベタイン(1)を用いた本発明
化粧料とするには、化粧料中、0.1〜20重量%、特
に0.5〜10重量%、カルボキシベタイン(1)を配
合するのが好ましい。
【0022】本発明化粧料には、上記カルボキシベタイ
ン(1)の他に通常の化粧料に用いられる成分、例えば
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、それ以上のポリエチレングリコール
類、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
それ以上のポリプロピレングリコール類、1,3−ブチ
レングリコール、1,4−ブチレングリコール等のブチ
レングリコール類、グリセリン、ジグリセリン、それ以
上のポリグリセリン類、ソルビトール、マンニトール、
キシリトール、マルチトール等の糖アルコール類、グリ
セリン類のエチレンオキシド(以下、EOと略記)、プ
ロピレンオキシド(以下、POと略記)付加物、糖アル
コール類のEO、PO付加物、ガラクトース、グルコー
ス、フルクトース等の単糖類とそのEO、PO付加物、
マルトース、ラクトース等の多糖類とそのEO、PO付
加物などの多価アルコール;流動パラフィン、スクワラ
ン、ワセリン、固形パラフィン等の炭化水素、オリーブ
油、ホホバ油、月見草油、ヤシ油、牛脂等の天然油、イ
ソプロピルミリステート、セチルイソオクタノエート、
ジカプリン酸ネオペンチルグリコールなどのエステル
油、メチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン等の
シリコーン油、イソステアリン酸、オレイン酸等の高級
脂肪酸などの油性成分;POEアルキルエーテル、PO
E分岐アルキルエーテル、POEソルビタンエステル、
POEグリセリン脂肪酸エステル、POE硬化ヒマシ
油、ソルビタンエステル、グリセリン脂肪酸エステル、
ポリグリセリン脂肪酸エステルなどの非イオン性界面活
性剤、リン酸系、スルホン酸系、硫酸系、カルボン酸系
などの陰イオン性界面活性剤、その他両性界面活性剤、
陽イオン性界面活性剤等;ビタミン類、トリクロサン、
トリクロロカルバン等の殺菌剤、グリチルリチン酸ジカ
リウム、酢酸トコフェロール等の抗炎症剤、ジンクピリ
チオン、オクトピロックス等の抗フケ剤、賦活剤、紫外
線吸収剤などの薬剤;メチルパラベン、ブチルパラベン
等の防腐剤、アルキルアミンオキサイド、脂肪酸アルカ
ノールアミド等の増泡剤、無機塩類、ポリエチレングリ
コールステアレートエタノール等の粘度調整剤、パール
化剤、香料、色素、酸化防止剤;モンモリナイト、サポ
ナイト、ヘクライト、ビーガム、クニビア、スメクトン
などの水膨潤性粘土鉱物;カラギーナン、キサンタンガ
ム、アルギン酸ナトリウム、プルラン、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の多糖類、
カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドン等の
合成高分子などの他の高分子;酸化チタン、カオリン、
マイカ、セリサイト、亜鉛華、タルク等の体質顔料、ポ
リメチルメタクリル酸、ナイロンパウダー等の高分子粉
体などの顔料等を、本発明の効果を損なわない範囲で適
宜配合することができる。
【0023】本発明化粧料は、通常の方法により製造す
ることができ、その剤型は液体状、クリーム状、固形
状、粉末状等任意の剤型とすることができるが、特に液
体状又はクリーム状とすることが好ましい。
【0024】一方、カルボキシベタイン(1)を用いた
本発明の洗浄剤組成物を得るには、カルボキシベタイン
(1)を組成物中0.5〜50重量%、特に1〜30重
量%配合することが好ましい。
【0025】本発明洗浄剤組成物には、通常洗浄剤に用
いる各種界面活性剤を、本発明の効果を損なわない範囲
で任意に用いることができる。
【0026】具体的には陰イオン性界面活性剤として
は、例えば、サルフェート、スルホネート系としては、
アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、
スルホコハク酸系、タウレート系、イセチオネート系、
α−オレフィンスルホン酸系等の界面活性剤が挙げら
れ、カルボキシレート系としては、脂肪酸石鹸、エーテ
ルカルボン酸系界面活性剤、アシル化アミノ酸系界面活
性剤等が挙げられ、ホスフェート系としては、アルキル
リン酸エステル系界面活性剤等が挙げられる。
【0027】両性界面活性剤としては、カルボベタイン
系、ホスホベタイン系、スルホベタイン系、イミダゾリ
ニウムベタイン系等の両性界面活性剤が挙げられる。
【0028】非イオン性界面活性剤としては、ポリオキ
シアルキレン付加型、ポリオキシプロピレン・ポリオキ
シエチレン付加型、アミンオキサイド系、モノ或いはジ
エタノールアミド系、その他ソルビタン脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステ
ル、アルキルサッカライド系、N−ポリヒドロキシアル
キル脂肪酸アミド系糖の多価アルコール型等が挙げられ
る。
【0029】陽イオン性界面活性剤としては、直鎖もし
くは分岐鎖のアルキル基を有するモノもしくはジアルキ
ル付加型第4級アンモニウム塩及びそのアルキル基にア
ルキレンオキサイドを付加したもの等が挙げられ、特に
炭素数12〜16の直鎖モノアルキル第4級アンモニウ
ム塩、炭素数20〜28の分岐アルキル基を有する第4
級アンモニウム塩等が好ましく用いられる。
【0030】これらの界面活性剤は単独で、又は2種以
上を組み合わせて用いられ、その配合量は剤型によって
も異なるが本発明洗浄剤組成物中に2〜60重量%、特
に10〜50重量%が好ましい。また、カルボキシベタ
イン(1)に対して重量比で1:2〜1:50、特に
1:3〜1:30の範囲とすることが好ましい。
【0031】また、本発明洗浄剤組成物には、上記成分
の他に通常の洗浄剤に用いられる成分、例えばエチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、それ以上のポリエチレングリコール類、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、それ以上の
ポリプロピレングリコール類、1,3−ブチレングリコ
ール、1,4−ブチレングリコール等のブチレングリコ
ール類、グリセリン、ジグリセリン、それ以上のポリグ
リセリン類、ソルビトール、マンニトール、キシリトー
ル、マルチトール等の糖アルコール類、グリセリン類の
エチレンオキシド(以下、EOと略記)又はプロピレン
オキシド(以下、POと略記)付加物、糖アルコール類
のEO又はPO付加物、ガラクトース、グルコース、フ
ルクトース等の単糖類とそのEO又はPO付加物、マル
トース、ラクトース糖の多糖類とそのEO又はPO付加
物などの多価アルコール;流動パラフィン、スクワラ
ン、ワセリン、固形パラフィン等の炭化水素、オリーブ
油、ホホバ油、月見草油、ヤシ油、牛脂等の天然油、イ
ソプロピルミリステート、セチルイソオクタノエート、
ジカプリン酸ネオペンチルグリコールなどのエステル
油、ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン等
のシリコーン油、イソステアリン酸、オレイン酸等の高
級脂肪酸などの油性成分;ビタミン類、トリクロサント
リクロロカルバン等の殺菌剤、グリチルリチン酸ジカリ
ウム、酢酸トコフェロール等の抗炎症剤、ジンクピリチ
オン、オクトピロックス等の抗フケ剤、賦活剤、紫外線
吸収剤などの薬剤;モンモリロナイト、サポナイト、ヘ
クライト、ビーガム、クニビア、スメクトンなどの水膨
潤性粘土鉱物;カラギーナン、キサンタンガム、アルギ
ン酸ナトリウム、プルラン、メチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース等の多糖類、カルボキシ
ビニルポリマー、ポリビニルピロリドン等の合成高分子
などの他の高分子;酸化チタン、カオリン、マイカ、セ
リサイト、亜鉛華、タルク等の体質顔料、ポリメチルメ
タクリル酸、ナイロンパウダー等の高分子粉体などの顔
料;メチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐剤;無機
塩類、ポリエチレングリコールステアレート、エタノー
ル等の粘度調整剤;パール化剤;香料;色素;酸化防止
剤等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合するこ
とができる。
【0032】本発明の洗浄剤組成物は、通常の方法によ
り製造することができ、その剤型は、液体状、ペースト
状、固型状、粉末状等任意の剤型とすることができる
が、特に液体状又はペースト状とすることが好ましい。
【0033】
【発明の効果】本発明のカルボキシベタインは優れた保
湿性を有するものであることから、シャンプー等の洗浄
剤組成物、リンス、各種化粧品等への応用ができる。し
かも、本化合物は、入手容易な原料を用いて簡便かつ安
価に製造することができる。
【0034】
【実施例】以下に実施例により本発明を具体的に説明す
るが本発明はこれらに限定されるものではない。
【0035】実施例1 反応器に2−(メチルアミノ)エタノール101.9g
(1.356モル)及び水100gを入れた後、室温で
クロロ酢酸ナトリウム385.5g(3.31モル)水
溶液を1時間かけて滴下した。滴下後、徐々に昇温し、
70℃にした。その後48%水酸化ナトリウムを113
g(1.356モル)滴下し、15時間反応させた。反
応終了後、溶液を濃縮乾固し、メタノール1.5lを加
え、不溶物を濾別した。さらにエタノール洗浄により精
製し、減圧下に溶媒を留去して、N−メチル−N−(1
−ヒドロキシエチル)−N−カルボキシメチルグリシン
・ナトリウム塩を66g得た。
【0036】
【化5】
【0037】実施例2 反応器にジエタノールアミン50.0g(0.48モ
ル)及び水100gを入れ、クロロ酢酸ナトリウム12
0.4g(1.03モル)水溶液を1時間かけて滴下し
た。滴下後、徐々に昇温し、80℃にした。その後、4
8%水酸化ナトリウム40gを滴下し、20時間反応さ
せた。反応終了後、溶液を濃縮乾固し、メタノール1l
を加え不溶物を濾別した。さらにエタノール洗浄によ
り、精製し減圧下にて溶媒を留去して、N,N−(ジ−
1−ヒドロキシエチル)−N−カルボキシメチルグリシ
ン・ナトリウム塩41gを得た。
【0038】
【化6】
【0039】実施例3 実施例1で得たN−メチル−N−(1−ヒドロキシエチ
ル)−N−カルボキシメチルグリシン・ナトリウム塩2
0gを水100gに溶解させ、イオン交換クロマトグラ
フィー(オルガノ(株)製、アンバーライトIR−12
0B)により、N−メチル−N−(1−ヒドロキシエチ
ル)−N−カルボキシメチルグリシンを得、トリエタノ
ールアミンにてpH7.0に調整した。溶媒を濃縮乾固
し、N−メチル−N−(1−ヒドロキシエチル)−N−
カルボキシメチルグリシン・トリエタノールアミン塩1
9g得た。
【0040】
【化7】
【0041】実施例4 実施例3と同様にして、N−メチル−N−(1−ヒドロ
キシエチル)−N−カルボキシメチルグリシンを得た
後、コリン水溶液を用いてpH7.0に調整し、溶液を濃
縮乾固して、N−メチル−N−(1−ヒドロキシエチ
ル)−N−カルボキシメチルグリシン・コリン塩を得
た。
【0042】実施例5 実施例1と同様にしてNaOH存在下、ジメチルアミン
とクロロ酢酸ナトリウムとを反応させ、N,N−ジメチ
ル−N−カルボキシメチルグリシンソディウムソルトを
得た後、実施例3と同様にしてイオン交換クロマトグラ
フィー法により脱Na後、トリエタノールアミンにてpH
7.0に調整し、溶液を濃縮・乾固してN,N−ジメチ
ル−N−カルボキシメチルグリシン・トリエタノールア
ミン塩を得た。
【0043】実施例6 保湿性の評価 本発明のカルボキシベタインの保湿性を以下の要領で評
価した。この結果を表1に示す。
【0044】評価方法:各試料の2wt%水溶液を調製
し、20℃/40%RHでコンディショニングしたヒト前
腕屈側部に、1cm2 当り10μlの試料溶液を塗布し、
10分間放置する。この処理の前後にSKICON−2
00(IBS(株)製)を用い、表皮コンダクタンスを
測定し、処理前後のコンダクタンスの比から保湿能を求
めた。(N=10) (保湿能=処理後のコンダクタンス/処理前のコンダク
タンス)
【0045】
【表1】
【0046】上記の結果より、本発明の化合物は塗布1
0分後のコンダクタンスがブランクに比べ高く、優れた
保湿能を有することが判る。
【0047】
【表2】 実施例7 下記組成のペースト状洗顔料を調製した。 セスキラウリルリン酸ナトリウム 25(重量%) ミリスチルスルホコハク酸ジカリウム 5 ココイルジエタノールアミド 2 ポリエチレングリコールモノステアレート 4 実施例1の化合物 5 カルボキシビニルポリマー 0.5 パラベン 0.3 香料 0.3 精製水 バランス この洗顔料は、洗い上がりがさっぱりとして、しっとり
とした感触で、つっぱり感もないものであった。
【0048】
【表3】 実施例8 下記組成の液状ボディーシャンプーを調製した。 ラウリルリン酸トリエタノールアミン 20(重量%) アルキルサッカライド 〔C12−O−(G)2.5*1 5 ラウロイルサルコシンナトリウム 5 実施例3の化合物 8 キサンタンガム 0.5 プロピレングリコール 3 香料 0.7 精製水 バランス *1:C12はラウリル基、Gはグルコースを示す。 このボディーシャンプーは、洗浄後もかさつきを生ぜ
ず、しっとりとしたものであった。
【0049】
【表4】 実施例9 下記組成の抗フケシャンプーを調製した。 ラウリルジメチルアミン酢酸ベタイン 10(重量%) N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウム 10 ピロクトンオーラミン (オクトピロックス,ヘキスト社製) 0.5 エチレングリコールジステアレート 2 実施例3の化合物 5 香料 0.5 水 バランス この抗フケシャンプーは洗髪、すすぎ時のきしみ感がな
く、洗い上がりはべとつかずしっとりとしたものであっ
た。
【0050】
【表5】 実施例10 下記組成の食器用洗浄剤を調製した。 ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル硫酸ナ トリウム 8(重量%) ポリオキシエチレン(20)ミリスチルエーテル 5 ラウリルジメチルアミンオキサイド 3 エタノール 3 実施例2の化合物 3 香料 0.1 水 バランス この食器用洗浄剤は使用後の手のかさつきが少なく、し
っとりとしたものであった。
【0051】
【表6】 実施例11 下記組成のヘアトリートメントを調製した。 2−ドデシルヘキサデシルトリメチルアンモニウム クロリド 2(重量%) ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 2 実施例4の化合物 5 ステアリルアルコール 5 ラノリン 3 流動パラフィン 3 ポリペプタイド(コラーゲン加水分解物) 5 ヒドロキシエチルセルロース (1%水溶液粘度8,000cp) 0.5 ポリエチレン(5)オレイルエーテル 0.5 メチルパラベン 0.2 香料 0.4 水 バランス このヘアトリートメントは、毛髪への柔軟性付与効果に
優れ、しかもべとつかず、しっとりした感触が得られる
ものであった。
【0052】
【表7】 実施例12 下記組成の化粧水を調製した。 乳酸 0.03(重量%) 乳酸ナトリウム 0.84 実施例5の化合物 5 グリセリン 2 ポリオキシエチレンオレイルエーテル (20EO付加物) 1 エタノール 10 香料 0.3 水 バランス この化粧水は汗で保湿性が失なわれず、しかもべとつか
ず、しっとり感の得られるものであった。
【0053】
【表8】 実施例13 下記組成の粉末入浴剤を調製した。 炭酸水素ナトリウム 67(重量%) デキストリン 30 実施例5の化合物 2 香料 0.5 色素 0.5 この粉末入浴剤は、皮膚に対する保湿効果に優れ、しか
もしっとり感の得られるものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C11D 1/90 C11D 1/90 (72)発明者 藤倉 芳明 栃木県宇都宮市山本町271−6 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 229/16 A61K 7/00 A61K 7/06 A61K 7/48 A61K 7/50 C11D 1/90 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1) 【化1】 (式中、R1 及びR2 は、いずれか一方又は双方が水酸
    基を有する炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖のアルキル基
    を示し、残りは、炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖のアル
    キル基を示し、Xは、水素原子又は陽イオンを示す)で
    表わされるカルボキシベタイン
  2. 【請求項2】 次の一般式(2) 【化2】 (式中、R1 及びR2 は、いずれか一方又は双方が水酸
    基を有する炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖のアルキル基
    を示し、残りは炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖のアルキ
    ル基を示す)で表わされる化合物と下記一般式(3) Y−CH2−COOX (3) (式中、Yはハロゲン原子を示し、Xは水素原子又は陽
    イオンを示す)で表わされる化合物とを反応させ、所望
    により塩交換することを特徴とする請求項1記載のカル
    ボキシベタインの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のカルボキシベタインから
    なる保湿剤。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のカルボキシベタインを含
    有する化粧料。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のカルボキシベタインを含
    有する洗浄剤組成物。
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