JP3085672B2 - 新規のヒスチジン誘導体とその製造方法並びに用途 - Google Patents

新規のヒスチジン誘導体とその製造方法並びに用途

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の主題事項は、新規な
ヒスチジン誘導体とその製造方法である。本発明の他の
主題事項は、かかる化合物を含有してなる化粧品用もし
くは皮膚科学的組成物である。更により詳細には、本発
明の主題事項は抗フリーラジカル剤としてのこれらの化
合物の用途である。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】日光、
熱、大気汚染、特に煙とタバコがフリーラジカルの生成
を引起すことは知られている。フリーラジカルは主に分
子酸素から生じる。例えば次のフリーラジカルをあげる
ことができる: − 一重項酸素、非常に酸化性があり、非常に毒性があ
り、半減期が非常に短く、光フォトンによる分子酸素の
励起により生じる; − スーパーオキシドラジカルアニオン、酸素への電子
の付加産物で、非常に反応性が高いヒドロキシラジカル
の生成を引起す; − ヒドロキシラジカル、非常に酸化性が強く、細胞に
対して最も毒性が高い。
【0003】これらのラジカル種の生成の結果、特に皮
膚の脂質が酸化される。生きている細胞、特に皮膚、頭
皮及びある種の粘膜の細胞は、これらのフリーラジカル
に特に感受性が高く、皮膚の早期の老化、光沢の喪失し
た顔色及び皺もしくは小皺の早期の形成に反映され、ま
た毛髪の生き生きとした感じの低下と艶が失われた外観
にも現れる。従って、皮膚、毛髪及び粘膜をこれらのフ
リーラジカルから保護することは特に重要である。
【0004】ある種の酸化防止剤がフリーラジカルの生
成を抑制することは知られている。しかして、カルノシ
ン、つまりN-β-アラニル-L-ヒスチジンは、多くの脊
椎動物の筋肉に見出される天然のジペプチドであるが、
フリーラジカル、特に一重項酸素に抗する活性が知られ
ている(E.DeckerとH.Faraji,JAOCS,Vol.67,No.10,650-
652,1990)。その化粧品における抗フリーラジカル剤と
しての用途もまた出願WO92/09298により知ら
れている。しかし、カルノシンは、皮膚に存在する酵
素、特にプロテアーゼによって、皮膚に接触すると分解
し、その活性が顕著に喪失してしまうという問題があ
る。
【0005】例えば、RU2084457に開示された
誘導体N-(4-アミノ-1-オキソブチル)-L-ヒスチジ
ン、N-(5-アミノ-1-オキソペンチル)-L-ヒスチジン
及びN-(6-アミノ-1-オキソヘキシル)-L-ヒスチジン
のようなヒスチジン誘導体もまた知られている。しか
し、かかるヒスチジン誘導体は、その物理化学的性質の
ために、非極性化合物を酸化から保護する点においては
満足がいくものではなかった。
【0006】本出願人は意外にも、酸化可能な非極性化
合物に対して、フリーラジカルに抗する更に良好な活
性、特に一重項酸素の不活性化に効能があるという良好
な性質を示す新規なヒスチジン誘導体を発見した。従っ
て、これらの誘導体は化粧料及び医薬品に使用すること
ができる。これらは皮膚にそのまま塗布することができ
る。本出願人はそのような結果がヒスチジン誘導体で得
られることを見出した。
【0007】従って、本発明の主題事項は、次の一般式
(I):
【化4】 [上式中、nは0から5の範囲の整数であり、n'は1
から16の範囲の整数であり、Rはアミノ酸の側鎖を表
し、Xは左から右に読んで、次の式:-NH-CO-、-S
-、-NH-CO-CO-、-O-CO-CO-の基から選
ばれる基を表し、R'はヒドロキシル化されていてもよ
い飽和又は不飽和の直鎖状もしくは分枝状C−C22
アルキル基又はC−C22アミノアルキル基を表し、
該アミノ官能基はアセトアミド形に保護されていてもよ
いか、一又は二の低級アルキル基により置換されていて
もよく、QはH又は有機もしくは無機カチオンを表
す]のヒスチジン誘導体と式(I)の化合物の有機又は無
機酸との付加塩である。
【0008】有機カチオン(Q)は、リジン又はアルギ
ニンのような塩基性アミノ酸、又はグルカミン、N-メ
チルグルカミンもしくは3-アミノ-1,2-プロパンジオ
ールのようなアミノアルコールから選ばれる残基を有す
るアンモニウムから選ぶことができる。無機カチオン
(Q)は、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属カチ
オン、例えばNa又はKから選ばれ、あるいはNH
イオンとできる。
【0009】酸との付加塩は、例えば塩酸塩、臭化水素
酸塩、硫酸塩、酒石酸塩及び酢酸塩から選ばれる。式
(I)の化合物はその化学構造内に少なくとも一つの不斉
炭素を含む。本発明はD配置の化合物もしくはL配置の
化合物の双方、特にD化合物とL化合物のラセミ混合物
に関する。
【0010】本発明において、式(I)の好適な化合物
は、次の特性: ・ R'は8から18の炭素原子を有する飽和した直鎖
状もしくは分枝状アルキル基を好ましくは表す、 ・ nは1から5の整数である、 ・ n'は1から11の範囲の整数である、 の少なくとも一つを示す。本発明において、好ましく
は、6から22の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝
状アルキル基としては、ヘキシル、オクチル、ノニル、
2-エチルヘキシル、ドデシル、ヘキサデシル及びオク
タデシル基があげられる。低級アルキル基は一般に1か
ら6の炭素原子を有する。低級アルキル基としては、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、tert-ブチル
及びヘキシル基があげられる。
【0011】6から22の炭素原子を有する直鎖状アル
キル基としては、オクチル、ドデシル、ヘキサデシル及
びオクタデシル基が特にあげられる。6から22の炭素
原子を有する分枝状アルキル基としては、2-メチルペ
ンチル、1-メチルヘキシル及び3-メチルヘプチル基が
特にあげられる。「不飽和アルキル基」とは、好ましく
は6から22の炭素原子を有し、一又は複数の二重結合
を有する直鎖状もしくは分枝状基を意味するものと理解
される。
【0012】アミノ酸の側鎖は任意の天然アミノ酸の側
鎖に相当する。しかして、Rは特に水素又はメチルもし
くはイソプロピル基を表すことができる。これは、従っ
て非極性、極性ではあるが荷電していない、あるいは負
もしくは正に荷電した側鎖でありうる。
【0013】式(I)に相当する好ましい化合物をとして
は、特に、 − N-オクチルアミノカルボニル-β-アラニル-L-ヒ
スチジン、 − N-ドデシルアミノカルボニル-β-アラニル-L-ヒ
スチジン、 − N-オクチルスルホニル-β-アラニル-L-ヒスチジ
ン、 − N-ドデシルスルホニル-β-アラニル-L-ヒスチジ
ン、 − N-ドデシルアミノオキサリル-β-アラニル-L-ヒ
スチジン、 に言及することができる。
【0014】本発明の他の主題事項は、式(I)の化合物
の製造方法である。この方法は、次の式(II):
【化5】 [上式中、n'、n、R、R'及びXは上記の式(I)の場
合と同じ意味を持ち、Yは酸性官能基を活性化させる通
常の基である]の化合物を不活性溶媒中においてヒスチ
ジンと反応させることからなる。
【0015】-COOH酸性基の活性化反応は当業者に
よく知られている。例えば、「Advanced Organic Chemi
stry」(Jerry March,第3版1985年370-377
頁)を参照することができる。「カップリング剤」とは
式(IV)の化合物のOH基を置換し、続いてグラフトが
望まれているアミノ酸、例えばヒスチジンにより置換さ
れる任意の化合物を意味するものと理解される。カップ
リング剤は「Advanced Organic Chemistry」(J. March,
第3版1985年372頁)に述べられている。カップ
リング剤として特に2-(-5-ノルボルネン-2,3-ジカ
ルボキシイミド)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウム
テトラフルオロボレートをあげることができる。
【0016】不斉炭素を有する出発ヒスチジンは、式
(I)の化合物の望ましい光学形に依存して、純粋な光学
形もしくは混合光学形(D;L;D,L)で使用され
る。溶媒としては、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエ
タン、1,1,1-トリクロロエタン、クロロホルム、ア
セトニトリル、トルエン、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン、1,2-ジメトキシエタン、シクロヘキサン、ジメ
チルホルムアルデヒド、水又はこれらの溶媒の混合物を
あげることができる。
【0017】反応は、好ましくは−10℃と+40℃の
間、より好ましくは20℃と30℃の間の温度で行われ
る。反応は、塩基の存在下で行うことができる。塩基
は、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属水酸化物、
炭酸水素ナトリウム、アルカリ金属アルコキシド、アル
カリ水素化物又は三級アミン、例えばピリジン、ジイソ
プロピルエチルアミンもしくはトリエチルアミンから選
ぶことができる。好ましくは炭酸水素ナトリウムが使用
される。
【0018】本発明の他の主題事項は、上述の式(I)の
化合物を生理的に許容可能な媒体中に含有してなる組成
物である。上記化合物を含有してなる組成物は、化粧品
的もしくは製薬的に許容可能な媒体をそれぞれ含む化粧
品組成物又は製薬組成物の形態で提供することができ
る。本発明に係る組成物において、式(I)の化合物は組
成物の全重量に対して0.001ないし15重量%、好
ましくは0.005ないし5重量%、更に好ましくは
0.01ないし5%の量とできる。
【0019】これらの組成物は、当業者に公知の常法に
従って調製することができる。これら組成物は、ローシ
ョン、ゲル、油中水型もしくは水中油型エマルション、
マイクロエマルション、ミルクもしくはクリーム、パウ
ダー、ペースト、固形スティック、スプレーもしくはエ
アロゾールフォームの形態とすることができる。
【0020】本発明の他の主題事項は、特に化粧品組成
物又は製薬組成物において、抗フリーラジカル剤とし
て、特に一重項酸素を不活性化させる抗フリーラジカル
剤としての式(I)の化合物の用途である。本発明はまた
化粧品組成物又は製薬組成物において、ケラチン物質を
老化の影響に抗して処置するための式(I)の化合物の用
途に関する。「ケラチン物質」とは、皮膚、髪、爪、体
毛、粘膜及び唇のような半粘膜を意味するものと理解さ
れる。式(I)の化合物は小胞系に含めることができるア
ニオン性両親媒性脂質を構成する。
【0021】本発明に係る化合物を含有する組成物はま
た、公知のようにして、その溶解特性に応じて異なった
場所に入りうる化粧品的及び/又は製薬的活性を有する
一以上の活性化合物を含有することができる。例えば、
封入水性相を含む小胞分散体の場合には、活性成分が脂
溶性であれば、小胞の層(一又は複数)を構成する脂質
相内もしくは小胞により安定化された水不混和性液体の
液滴中に存在しうる。活性成分が水溶性の場合は、小胞
の封入水性相中もしくは分散体の連続水性相中に存在し
うる。活性成分が両親媒性の場合は、該両親媒性活性成
分の性質並びに脂質相と封入水性相の各組成に応じて変
化する分配係数で、脂質相と封入水性相の間に分散す
る。活性成分は一般に層の脂質相及び/又は層により封
入された相内にある。
【0022】本発明に係る組成物は、公知のようにし
て、それ自身は化粧品的活性も製薬的活性も有していな
いが組成物の製剤化に使用される製剤添加物を含有する
こともできる。これらの添加物としては、例えばゲル化
剤、ポリマー、保存剤、着色料、乳白剤及び香料をあげ
ることができる。
【0023】本発明に係る化粧品組成物もしくは製薬組
成物は、例えば、特にシャンプーもしくはコンディショ
ナー、クレンジング組成物、皮膚もしくは毛髪の手入れ
用のクリーム、抗日光組成物、シェービングクリームも
しくはフォーム、体臭除去剤、口用組成物、毛髪染色組
成物又はメークアップ組成物の形態で提供することがで
きる。
【0024】以下、本発明を非限定的な次の実施例を用
いて例証する。 実施例1:N-オクチルスルホニル-β-アラニル-L-ヒ
スチジン
【化6】 a)N-オクチルスルホニル-β-アラニンの合成 2g(22.45mmol)のβ-アラニンを、2つの
250mlの滴下漏斗と、pH測定用のガラス電極を備
えた1リットルの三口フラスコ中の1当量の1N水酸化
ナトリウム溶液に溶解させた。テトラヒドロフラン中の
1当量の1-オクタンスルホニルクロリドを室温で反応
混合物中に滴下させて導入した。1当量の1N水酸化ナ
トリウム溶液を同時に加えて、pHを9以上に維持し
た。室温で3時間の間攪拌した後、およそ1.1当量の
3N塩酸溶液で混合物を酸性化した。100mlの酢酸
エチルで不均一な混合物を抽出した。有機相を20ml
の水で3回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、つい
で蒸発乾固させた。固形の残渣をヘプタン中に取上げ、
濾過して真空下で乾燥させた。1.6gの白色生成物が
得られた。収率は30%である。
【0025】分析: − 融点:121.8℃(Mettler FP89) − 元素分析(C1123NOS、MW=265.37
2)
【表1】
【0026】b)N-オクチルスルホニル-β-アラニル-
L-ヒスチジンの合成 4g(15.07mmol)のN-オクチルスルホニル-
β-アラニンを、温度計と10mlの滴下漏斗を備えた
100mlの三口フラスコ中において50mlのテトラ
ヒドロフランと1当量のトリエチルアミンに溶解させ
た。1当量の塩化ピバロイルをついで5℃の温度で導入
した。ついで、混合物を20℃の温度で1時間攪拌し
た。20mlの水の中に1.2当量のヒスチジンと1.
2当量の水酸化ナトリウムを含有する溶液を調製し、つ
いで30℃以下の温度に維持しながら反応混合物に滴下
した。6時間の攪拌後、混合物を1当量の5N塩酸で中
和した。溶媒を蒸発させ50mlの水を導入した。沈殿
物を濾過し、水で洗浄し、五酸化リンで真空下で乾燥さ
せた。粗生成物をアセトンで洗浄し、ついで95oのエ
タノールで再結晶化した。1.6gの白色生成物が得ら
れた。収率は27%である。
【0027】分析 − 融点:146.8℃(Mettler FP89) − 元素分析(C173045S、MW=402.513)
【表2】 − 薄層クロマトグラフィー(SiO)、溶出剤NH
OH6/CHOH47/CHCl47:R
0.74(ヨウ素可視化)
【0028】実施例2:N-オクチルアミノカルボニル-
β-アラニル-L-ヒスチジン
【化7】 a)N-オクチルアミノカルボニル-β-アラニンの合成 4g(24.67mmol)の1,1'-カルボニルジイ
ミダゾールを、100mlの三口フラスコ中の40ml
のジメチルホルムアルデヒドに窒素雰囲気下で溶解させ
た。ついで4g(24.67mmol)のオクチルアミ
ンを導入した。室温での45分間の攪拌後、10mlの
水酸化ナトリウム水溶液(1.1当量)中に2.4g
(1.1当量)のβアラニンを含む溶液を先の混合物に
滴下して添加した。混合物は不均一になり、これをつづ
いて2倍に希釈した濃塩酸で中和した。沈殿物を濾過
し、水で洗浄し、五酸化リンで真空下で乾燥させた。
4.9gの白色生成物が得られた。収率は82%であ
る。
【0029】分析: − 融点:136.9℃(Mettler FP89) − 元素分析(C1224、MW=244.33
3)
【表3】
【0030】b)N-オクチルアミノカルボニル-β-ア
ラニル-L-ヒスチジンの合成 3g(12.28mmol)のN-オクチルアミノカル
ボニル-β-アラニンを、温度計と10mlの滴下漏斗を
備えた100mlの三口フラスコ中において60mlの
テトラヒドロフランと1当量のトリエチルアミンに溶解
させた。1当量の塩化ピバロイルをついで5℃の温度で
導入した。ついで、混合物を20℃の温度で1時間攪拌
した。20mlの水の中に1.2当量のヒスチジンと
1.2当量の水酸化ナトリウムを含有する溶液を調製
し、ついで30℃以下の温度に維持しながら反応混合物
に滴下した。6時間の攪拌後、混合物を1当量の5N塩
酸で中和した。溶媒を蒸発させ、50mlの水を導入し
た。沈殿物を濾過し、水で洗浄し、五酸化リンで真空下
で乾燥させた。粗生成物をアセトンで洗浄し、ついで9
oのエタノールで再結晶化した。1.4gの白色生成
物が得られた。収率は30%である。
【0031】分析 − 融点:199.6℃(Mettler FP89) − 元素分析(C1831、MW=381.47
4)
【表4】 − 薄層クロマトグラフィー(SiO)、溶出剤NH
OH6/CHOH47/CHCl47:R
0.82(ヨウ素可視化)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(I): 【化1】 [上式中、 nは0から5の範囲の整数であり、 n'は1から16の範囲の整数であり、 Rはアミノ酸の側鎖を表し、 Xは左から右に読んで、次の式: -NH-CO-、-SO-、-NH-CO-CO-、-O-CO-
    CO- の基から選ばれる基を表し、 R'はヒドロキシル化されていてもよい飽和又は不飽和
    の直鎖状もしくは分枝状C−C22アルキル基又はC
    −C22アミノアルキル基を表し、該アミノ官能基は
    アセトアミド形に保護されているか、一又は二の低級ア
    ルキル基により置換されていてもよく、QはH又は
    有機もしくは無機カチオンを表す]のヒスチジン誘導体
    と式(I)の化合物の有機又は無機酸との付加塩。
  2. 【請求項2】 有機カチオンが、塩基性アミノ酸又はア
    ミノアルコールから選ばれる残基を有するアンモニウム
    から選ばれる請求項1記載のヒスチジン誘導体。
  3. 【請求項3】 無機カチオンが、アルカリ金属カチオ
    ン、アルカリ土類金属カチオンもしくはNH イオン
    からなる群から選ばれる請求項1記載のヒスチジン誘導
    体。
  4. 【請求項4】 酸との付加塩が、塩酸塩、臭素酸塩、硫
    酸塩、酒石酸塩及び酢酸塩から選ばれる請求項1記載の
    ヒスチジン誘導体。
  5. 【請求項5】 次の特性: ・ R'は8から18の炭素原子を有する直鎖状もしく
    は分枝状アルキル基を好ましくは表す、 ・ nは1から5の整数である、 ・ n'は1から11の範囲の整数である、 の少なくとも一つを示すことを特徴とする請求項1ない
    し4の何れか1項に記載のヒスチジン誘導体。
  6. 【請求項6】 N-オクチルアミノカルボニル-β-アラ
    ニル-L-ヒスチジン、N-ドデシルアミノカルボニル-β
    -アラニル-L-ヒスチジン、N-オクチルスルホニル-β-
    アラニル-L-ヒスチジン、N-ドデシルスルホニル-β-
    アラニル-L-ヒスチジン及びN-ドデシルアミノオキサ
    リル-β-アラニル-L-ヒスチジンから選ばれる請求項1
    ないし5の何れか1項に記載のヒスチジン誘導体。
  7. 【請求項7】 次の一般式(I): 【化2】 [上式中、 nは0から5の範囲の整数であり、 n'は1から16の範囲の整数であり、 Rはアミノ酸の側鎖を表し、 Xは左から右に読んで、次の式: -NH-CO-、-SO-、-NH-CO-CO-、-O-CO-
    CO- の基から選ばれる基を表し、 R'はヒドロキシル化されていてもよい飽和又は不飽和
    の直鎖状もしくは分枝状C−C22アルキル基又はC
    −C22アミノアルキル基を表し、該アミノ官能基は
    アセトアミド形に保護されているか、一又は二の低級ア
    ルキル基により置換されていてもよく、QはH又は
    有機もしくは無機カチオンを表す]の化合物の製造方法
    において、次の式(II): 【化3】 [上式中、n'、n、R、R'及びXは上記の式(I)の場
    合と同じ意味を持ち、Yは酸性官能基を活性化させる基
    である]の化合物を不活性溶媒中においてヒスチジンと
    反応させることからなることを特徴とする製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし6の何れか1項に記載の
    式(I)の化合物の少なくとも1種を生理的に許容可能な
    媒体中に含有してなることを特徴とする組成物。
  9. 【請求項9】 化粧品又は製薬組成物の形態で提供され
    ることを特徴とする請求項8記載の組成物。
  10. 【請求項10】 ローション、ゲル、エマルション、マ
    イクロエマルション、ミルクもしくはクリーム、パウダ
    ー、ペースト、固形スティック、スプレー又はエアロゾ
    ールフォームの形態で提供される請求項8又は9に記載
    の組成物。
  11. 【請求項11】 式(I)の化合物が組成物の全重量に対
    して0.001ないし15重量%、好ましくは0.00
    5ないし5重量%の量で存在する請求項8ないし10の
    何れか1項に記載の組成物。
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