JP2525880Y2 - 表記用布片 - Google Patents
表記用布片Info
- Publication number
- JP2525880Y2 JP2525880Y2 JP7155091U JP7155091U JP2525880Y2 JP 2525880 Y2 JP2525880 Y2 JP 2525880Y2 JP 7155091 U JP7155091 U JP 7155091U JP 7155091 U JP7155091 U JP 7155091U JP 2525880 Y2 JP2525880 Y2 JP 2525880Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cloth
- temperature
- heat
- writing
- guide wire
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は名前、住所、所属または
その他の所要事項を記入して衣服やその他の布製品等に
取り付けるための表記用布片に関する。
その他の所要事項を記入して衣服やその他の布製品等に
取り付けるための表記用布片に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の表記用布片については、白地の
布片では使用者の所望に応じて種々の用途に利用できる
が、名前等を記入する際、各字の大きさが異なったり、
字間の間隔がまちまちになったり、字列が全体として曲
がったり傾斜したりしてしまう傾向にあった。一方、予
め枠線が印刷されており、この枠内に所定事項を記入す
るタイプの表記用布片、例えば学校名、クラス名及び氏
名を記入するための表記用布片等があるが、これらは特
定の用途のみしか適用できないという不便さがある。ま
た、この種の表記用布片を物品表面にアイロンで熱接着
した後、接着が完全に行われたかどうかを目視で判断す
ることは困難であった。
布片では使用者の所望に応じて種々の用途に利用できる
が、名前等を記入する際、各字の大きさが異なったり、
字間の間隔がまちまちになったり、字列が全体として曲
がったり傾斜したりしてしまう傾向にあった。一方、予
め枠線が印刷されており、この枠内に所定事項を記入す
るタイプの表記用布片、例えば学校名、クラス名及び氏
名を記入するための表記用布片等があるが、これらは特
定の用途のみしか適用できないという不便さがある。ま
た、この種の表記用布片を物品表面にアイロンで熱接着
した後、接着が完全に行われたかどうかを目視で判断す
ることは困難であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】記入時及び切断時にガ
イドの役割を果たし、接着時のアイロンの熱に感応して
インジケータ機能を発揮するガイド線を設けて前記問題
点を解消する表記用布片を提供しようとするものであ
る。
イドの役割を果たし、接着時のアイロンの熱に感応して
インジケータ機能を発揮するガイド線を設けて前記問題
点を解消する表記用布片を提供しようとするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案の表記用布片は表
面にガイド線が設けられており、裏面には熱融着型接着
剤の塗布層が形成されていて、前記ガイド線は常温では
着色状態であるが、前記接着剤の溶融温度と同じかまた
はそれより高い温度で不可逆に消色する熱消色性インキ
により印刷された線である。前記熱消色性インキは、酸
顕色性のロイコ染料、フェノール系化合物やカルボン酸
等の酸性物質からなる顕色剤及び前二者の発消色の反応
生起温度を決める温度調節剤としての高級脂肪族アルコ
ールや高級脂肪酸と脂肪族アルコールのエステル等の三
成分からなる公知の可逆熱変色性組成物を内包する微小
カプセルを、ポリアクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリメタクリル酸エステル及びアクリル酸エステ
ル、酢酸ビニルまたはメタクリル酸エステルを成分とす
る共重合体を含むビヒクル中に分散してなるインキであ
る。前記ビヒクルは前記の樹脂を有機溶剤に溶解した溶
液、または前記樹脂を含む樹脂エマルションのいずれの
形態であってもよい。
面にガイド線が設けられており、裏面には熱融着型接着
剤の塗布層が形成されていて、前記ガイド線は常温では
着色状態であるが、前記接着剤の溶融温度と同じかまた
はそれより高い温度で不可逆に消色する熱消色性インキ
により印刷された線である。前記熱消色性インキは、酸
顕色性のロイコ染料、フェノール系化合物やカルボン酸
等の酸性物質からなる顕色剤及び前二者の発消色の反応
生起温度を決める温度調節剤としての高級脂肪族アルコ
ールや高級脂肪酸と脂肪族アルコールのエステル等の三
成分からなる公知の可逆熱変色性組成物を内包する微小
カプセルを、ポリアクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリメタクリル酸エステル及びアクリル酸エステ
ル、酢酸ビニルまたはメタクリル酸エステルを成分とす
る共重合体を含むビヒクル中に分散してなるインキであ
る。前記ビヒクルは前記の樹脂を有機溶剤に溶解した溶
液、または前記樹脂を含む樹脂エマルションのいずれの
形態であってもよい。
【0005】前記可逆熱変色性組成物は変色温度を境と
して低温側で着色状態であり、高温側では無色となる可
逆熱変色性を呈するものであり、常温より若干高温の40
〜70℃の温度域内の変色温度を示す熱変色性組成物が用
いられる。前記ロイコ染料としては周知のジアリールフ
タリド類、ローダミンBラクタム類、インドリン類及び
フルオラン類の酸顕色性染料があげられるが、この目的
では最も耐熱性が弱く、しかも消色した時の色残りのな
いクリスタルバイオレットラクトン(呈色時は青色)が
最適である。また微小カプセルは前記接着剤の融着温度
と同じか約10℃までの範囲内で高い温度で破壊されるよ
う調製されるが、一般に粒子径が小さい程壁膜が薄くな
り、膜厚が薄い程破壊され易いこと及び印刷される線の
厚みが薄い程熱により消え易いことの理由により、平均
粒子径が約5μm以下のものが適当である。
して低温側で着色状態であり、高温側では無色となる可
逆熱変色性を呈するものであり、常温より若干高温の40
〜70℃の温度域内の変色温度を示す熱変色性組成物が用
いられる。前記ロイコ染料としては周知のジアリールフ
タリド類、ローダミンBラクタム類、インドリン類及び
フルオラン類の酸顕色性染料があげられるが、この目的
では最も耐熱性が弱く、しかも消色した時の色残りのな
いクリスタルバイオレットラクトン(呈色時は青色)が
最適である。また微小カプセルは前記接着剤の融着温度
と同じか約10℃までの範囲内で高い温度で破壊されるよ
う調製されるが、一般に粒子径が小さい程壁膜が薄くな
り、膜厚が薄い程破壊され易いこと及び印刷される線の
厚みが薄い程熱により消え易いことの理由により、平均
粒子径が約5μm以下のものが適当である。
【0006】以上の構成の熱消色性インキにより、予め
裏面に熱融着型接着剤が塗布された布片の表面に適宜の
間隔の罫線または枡目ができる限り薄い厚みに印刷され
て、表記用布片に仕上げられる。
裏面に熱融着型接着剤が塗布された布片の表面に適宜の
間隔の罫線または枡目ができる限り薄い厚みに印刷され
て、表記用布片に仕上げられる。
【0007】
【作用】前記構成の表記用布片は使用に当たって、ガイ
ド線に沿って名前等所要事項が記入され、所要の大きさ
に切断された後、所定の物品表面にアイロンで熱接着さ
れるが、この時熱の作用でガイド線中の前記可逆熱変色
性組成物は無色となると同時にアイロンの熱で破壊され
た微小カプセルから流出してビヒクル中の前記樹脂と接
触し、該樹脂の作用により無色状態が不可逆に定着され
る。 このとき熱のかかり具合が不充分であると、前記
微小カプセルの破壊も完全でなく、内包されている可逆
熱変色性組成物は再び着色状態となる。一方、接着剤が
完全に融着する程充分に熱がかけられた場合には、冷却
後も再度着色状態を呈することはない。このようにアイ
ロン接着後、熱が去って常温に戻った時に、ガイド線が
再着色することは接着が不十分であったことを指示し、
ガイド線が無色状態を維持しているのは、布片が接着剤
の熱融着温度以上になったことを示し、接着が完了した
ことを指示するものである。
ド線に沿って名前等所要事項が記入され、所要の大きさ
に切断された後、所定の物品表面にアイロンで熱接着さ
れるが、この時熱の作用でガイド線中の前記可逆熱変色
性組成物は無色となると同時にアイロンの熱で破壊され
た微小カプセルから流出してビヒクル中の前記樹脂と接
触し、該樹脂の作用により無色状態が不可逆に定着され
る。 このとき熱のかかり具合が不充分であると、前記
微小カプセルの破壊も完全でなく、内包されている可逆
熱変色性組成物は再び着色状態となる。一方、接着剤が
完全に融着する程充分に熱がかけられた場合には、冷却
後も再度着色状態を呈することはない。このようにアイ
ロン接着後、熱が去って常温に戻った時に、ガイド線が
再着色することは接着が不十分であったことを指示し、
ガイド線が無色状態を維持しているのは、布片が接着剤
の熱融着温度以上になったことを示し、接着が完了した
ことを指示するものである。
【0008】
【実施例】クリスタルバイオレットラクトン(青色発色
ロイコ染料)1.5重量部(以下単に部と略記する)、
ビスフェノールA(フェノール系顕色剤)6部及びステ
アリルアルコール(変色温度調節剤)50部からなる可逆
熱変色性組成物(変色温度約45℃)をエポキシ樹脂膜で
内包した、平均粒子径約3μmの微小カプセル40部を、
アクリル酸エステル樹脂エマルション40部とアルカリ可
溶型アクリル酸エステル樹脂溶液20部の混合液中に均一
に分散させて熱消色性のグラビアインキを得た。裏面に
ポリアミド系感熱接着剤層(融着温度約 150℃)を設け
た白色布地にグラビア印刷法により前記インキを格子状
に印刷した。この布地を帯状に裁断して、白地に青色の
格子状ガイド線の入った長尺の表記用布片を得た。
ロイコ染料)1.5重量部(以下単に部と略記する)、
ビスフェノールA(フェノール系顕色剤)6部及びステ
アリルアルコール(変色温度調節剤)50部からなる可逆
熱変色性組成物(変色温度約45℃)をエポキシ樹脂膜で
内包した、平均粒子径約3μmの微小カプセル40部を、
アクリル酸エステル樹脂エマルション40部とアルカリ可
溶型アクリル酸エステル樹脂溶液20部の混合液中に均一
に分散させて熱消色性のグラビアインキを得た。裏面に
ポリアミド系感熱接着剤層(融着温度約 150℃)を設け
た白色布地にグラビア印刷法により前記インキを格子状
に印刷した。この布地を帯状に裁断して、白地に青色の
格子状ガイド線の入った長尺の表記用布片を得た。
【0009】この長尺布片から2枚の小布片(図面第1
図示)を切取り、一方に文字「A」を、他方に「B」を
記入した後、別の布地にそれぞれアイロンで熱圧着し
た。この場合、アイロンがけの条件はA片が約 150℃,
約10秒、B片が約 120℃,約10秒であった。アイロン処
理時にはA片、B片共ガイド線は消色し、熱が去って常
温に戻った時、A片はガイド線の消色状態が維持されて
いて接着は完全であったが、B片はガイド線が青色に再
着色していて、接着は不完全で手で簡単に剥離できる程
度であった。
図示)を切取り、一方に文字「A」を、他方に「B」を
記入した後、別の布地にそれぞれアイロンで熱圧着し
た。この場合、アイロンがけの条件はA片が約 150℃,
約10秒、B片が約 120℃,約10秒であった。アイロン処
理時にはA片、B片共ガイド線は消色し、熱が去って常
温に戻った時、A片はガイド線の消色状態が維持されて
いて接着は完全であったが、B片はガイド線が青色に再
着色していて、接着は不完全で手で簡単に剥離できる程
度であった。
【0011】
【考案の効果】大きさや形式に束縛されることなく、ガ
イド線により正確且つ容易に所要事項を記入できると同
時に所望の大きさ、形状に切断でき、物品表面への布片
のアイロン接着後に熱が去って常温に戻ってもガイド線
の消色状態が維持されていることにより、接着の完了を
目視で確認できると共に接着後は無地の布に所要事項が
記入された状態となる。一方、アイロンによる熱処理に
おいて、接着剤の融着に充分な熱がかからなかった場
合、その程度の熱ではガイド線内の微小カプセルも完全
には破壊されないので熱が去って常温に戻った時、ガイ
ド線は再び着色状態となり、接着がまだ充分でなく、再
度アイロンがけをしなければならないと判断できる。従
って、この表記用布片は布製品の名いれ、スポーツ用衣
服のゼッケン、その他布製品の表示用等の多目的の用途
に適用できる。
イド線により正確且つ容易に所要事項を記入できると同
時に所望の大きさ、形状に切断でき、物品表面への布片
のアイロン接着後に熱が去って常温に戻ってもガイド線
の消色状態が維持されていることにより、接着の完了を
目視で確認できると共に接着後は無地の布に所要事項が
記入された状態となる。一方、アイロンによる熱処理に
おいて、接着剤の融着に充分な熱がかからなかった場
合、その程度の熱ではガイド線内の微小カプセルも完全
には破壊されないので熱が去って常温に戻った時、ガイ
ド線は再び着色状態となり、接着がまだ充分でなく、再
度アイロンがけをしなければならないと判断できる。従
って、この表記用布片は布製品の名いれ、スポーツ用衣
服のゼッケン、その他布製品の表示用等の多目的の用途
に適用できる。
【0012】
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の表記用布片の正面図であり、第2図は
第1図示の布片の拡大部分断面図である。第3,4図は
第1図示の布片の使用状態を表す正面図であって、第3
図は所要事項記入後の状態を表し、第4図は物品(図示
せず)表面への熱接着後の状態を表している。 1:表記用布片, 2:布, 3:ガイド線, 4:接
着剤層
第1図示の布片の拡大部分断面図である。第3,4図は
第1図示の布片の使用状態を表す正面図であって、第3
図は所要事項記入後の状態を表し、第4図は物品(図示
せず)表面への熱接着後の状態を表している。 1:表記用布片, 2:布, 3:ガイド線, 4:接
着剤層
Claims (1)
- 【請求項1】 表面にガイド線が設けられており、裏面
には熱融着型接着剤の塗布層が形成されている表記用布
片であって、前記ガイド線は常温で着色状態であるが、
約40℃乃至70℃の範囲内にある変色温度より高温側で無
色となる可逆熱変色性を示し、前記接着剤の溶融温度以
上の高温に曝されると不可逆に無色となる熱消色性イン
キによる印刷線であることを特徴とする表記用布片。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7155091U JP2525880Y2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 表記用布片 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7155091U JP2525880Y2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 表記用布片 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0517674U JPH0517674U (ja) | 1993-03-05 |
JP2525880Y2 true JP2525880Y2 (ja) | 1997-02-12 |
Family
ID=13463956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7155091U Expired - Fee Related JP2525880Y2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 表記用布片 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2525880Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-08-12 JP JP7155091U patent/JP2525880Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0517674U (ja) | 1993-03-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |