JPH0517674U - 表記用布片 - Google Patents
表記用布片Info
- Publication number
- JPH0517674U JPH0517674U JP7155091U JP7155091U JPH0517674U JP H0517674 U JPH0517674 U JP H0517674U JP 7155091 U JP7155091 U JP 7155091U JP 7155091 U JP7155091 U JP 7155091U JP H0517674 U JPH0517674 U JP H0517674U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cloth
- temperature
- guide wire
- heat
- adhesive
- Prior art date
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- Decoration Of Textiles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】記入時には可視状態であるが、布片が物品表面
に接着された後は不可視状態となるガイド線付きの表記
用布片を得る。 【構成】表面にガイド線が設けられており、裏面には熱
融着型接着剤の塗布層が形成されている布片であって、
前記ガイド線は常温では着色状態であるが、約40〜70℃
の範囲内にある変色温度より高温側で無色となる可逆熱
変色性を示し、前記接着剤の溶融温度以上の高温に曝さ
れると不可逆に無色となる熱消色性インキによる印刷線
である。 【効果】大きさや形式に束縛されることなく、ガイド線
により正確且つ容易に記入及び切断でき、物品表面への
アイロン接着時にガイド線が消色し、接着剤が充分に溶
融し、接着が完全に行われた場合、消色状態は不可逆に
定着されて熱が去って常温に戻った後も消色状態が維持
され、接着の完了を目視で確認できると共に接着された
後では無地の布に所要事項が記入された状態となる。布
製品の名入れ、スポーツ用衣服のゼッケン、その他布製
品の表示等への用途に適用される。
に接着された後は不可視状態となるガイド線付きの表記
用布片を得る。 【構成】表面にガイド線が設けられており、裏面には熱
融着型接着剤の塗布層が形成されている布片であって、
前記ガイド線は常温では着色状態であるが、約40〜70℃
の範囲内にある変色温度より高温側で無色となる可逆熱
変色性を示し、前記接着剤の溶融温度以上の高温に曝さ
れると不可逆に無色となる熱消色性インキによる印刷線
である。 【効果】大きさや形式に束縛されることなく、ガイド線
により正確且つ容易に記入及び切断でき、物品表面への
アイロン接着時にガイド線が消色し、接着剤が充分に溶
融し、接着が完全に行われた場合、消色状態は不可逆に
定着されて熱が去って常温に戻った後も消色状態が維持
され、接着の完了を目視で確認できると共に接着された
後では無地の布に所要事項が記入された状態となる。布
製品の名入れ、スポーツ用衣服のゼッケン、その他布製
品の表示等への用途に適用される。
Description
【0001】
本考案は名前、住所、所属またはその他の所要事項を記入して衣服やその他の 布製品等に取り付けるための表記用布片に関する。
【0002】
この種の表記用布片については、白地の布片では使用者の所望に応じて種々の 用途に利用できるが、名前等を記入する際、各字の大きさが異なったり、字間の 間隔がまちまちになったり、字列が全体として曲がったり傾斜したりしてしまう 傾向にあった。 一方、予め枠線が印刷されており、この枠内に所定事項を記入するタイプの表 記用布片、例えば学校名、クラス名及び氏名を記入するための表記用布片等があ るが、これらは特定の用途のみしか適用できないという不便さがある。 また、この種の表記用布片を物品表面にアイロンで熱接着した後、接着が完全 に行われたかどうかを目視で判断することは困難であった。
【0003】
記入時及び切断時にガイドの役割を果たし、接着時のアイロンの熱に感応して インジケータ機能を発揮するガイド線を設けて前記問題点を解消する表記用布片 を提供しようとするものである。
【0004】
本考案の表記用布片は表面にガイド線が設けられており、裏面には熱融着型接 着剤の塗布層が形成されていて、前記ガイド線は常温では着色状態であるが、前 記接着剤の溶融温度と同じかまたはそれより高い温度で不可逆に消色する熱消色 性インキにより印刷された線である。 前記熱消色性インキは、酸顕色性のロイコ染料、フェノール系化合物やカルボ ン酸等の酸性物質からなる顕色剤及び前二者の発消色の反応生起温度を決める温 度調節剤としての高級脂肪族アルコールや高級脂肪酸と脂肪族アルコールのエス テル等の三成分からなる公知の可逆熱変色性組成物を内包する微小カプセルを、 ポリアクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、ポリメタクリル酸エステル及びアク リル酸エステル、酢酸ビニルまたはメタクリル酸エステルを成分とする共重合体 を含むビヒクル中に分散してなるインキである。 前記ビヒクルは前記の樹脂を有機溶剤に溶解した溶液、または前記樹脂を含む 樹脂エマルションのいずれの形態であってもよい。
【0005】 前記可逆熱変色性組成物は変色温度を境として低温側で着色状態であり、高温 側では無色となる可逆熱変色性を呈するものであり、常温より若干高温の40〜70 ℃の温度域内の変色温度を示す熱変色性組成物が用いられる。 前記ロイコ染料としては周知のジアリールフタリド類、ローダミンBラクタム 類、インドリン類及びフルオラン類の酸顕色性染料があげられるが、この目的で は最も耐熱性が弱く、しかも消色した時の色残りのないクリスタルバイオレット ラクトン(呈色時は青色)が最適である。 また微小カプセルは前記接着剤の融着温度と同じか約10℃までの範囲内で高い 温度で破壊されるよう調製されるが、一般に粒子径が小さい程壁膜が薄くなり、 膜厚が薄い程破壊され易いこと及び印刷される線の厚みが薄い程熱により消え易 いことの理由により、平均粒子径が約5μm以下のものが適当である。
【0006】 以上の構成の熱消色性インキにより、予め裏面に熱融着型接着剤が塗布された 布片の表面に適宜の間隔の罫線または枡目ができる限り薄い厚みに印刷されて、 表記用布片に仕上げられる。
【0007】
前記構成の表記用布片は使用に当たって、ガイド線に沿って名前等所要事項が 記入され、所要の大きさに切断された後、所定の物品表面にアイロンで熱接着さ れるが、この時熱の作用でガイド線中の前記可逆熱変色性組成物は無色となると 同時にアイロンの熱で破壊された微小カプセルから流出してビヒクル中の前記樹 脂と接触し、該樹脂の作用により無色状態が不可逆に定着される。 このとき熱 のかかり具合が不充分であると、前記微小カプセルの破壊も完全でなく、内包さ れている可逆熱変色性組成物は再び着色状態となる。一方、接着剤が完全に融着 する程充分に熱がかけられた場合には、冷却後も再度着色状態を呈することはな い。 このようにアイロン接着後、熱が去って常温に戻った時に、ガイド線が再着色 することは接着が不十分であったことを指示し、ガイド線が無色状態を維持して いるのは、布片が接着剤の熱融着温度以上になったことを示し、接着が完了した ことを指示するものである。
【0008】
クリスタルバイオレットラクトン(青色発色ロイコ染料)1.5重量部(以下 単に部と略記する)、ビスフェノールA(フェノール系顕色剤)6部及びステア リルアルコール(変色温度調節剤)50部からなる可逆熱変色性組成物(変色温度 約45℃)をエポキシ樹脂膜で内包した、平均粒子径約3μmの微小カプセル40部 を、アクリル酸エステル樹脂エマルション40部とアルカリ可溶型アクリル酸エス テル樹脂溶液20部の混合液中に均一に分散させて熱消色性のグラビアインキを得 た。裏面にポリアミド系感熱接着剤層(融着温度約 150℃)を設けた白色布地に グラビア印刷法により前記インキを格子状に印刷した。 この布地を帯状に裁断して、白地に青色の格子状ガイド線の入った長尺の表記 用布片を得た。
【0009】 この長尺布片から2枚の小布片(図面第1図示)を切取り、一方に文字「A」 を、他方に「B」を記入した後、別の布地にそれぞれアイロンで熱圧着した。こ の場合、アイロンがけの条件はA片が約 150℃,約10秒、B片が約 120℃,約10 秒であった。アイロン処理時にはA片、B片共ガイド線は消色し、熱が去って常 温に戻った時、A片はガイド線の消色状態が維持されていて接着は完全であった が、B片はガイド線が青色に再着色していて、接着は不完全で手で簡単に剥離で きる程度であった。
【0011】
大きさや形式に束縛されることなく、ガイド線により正確且つ容易に所要事項 を記入できると同時に所望の大きさ、形状に切断でき、物品表面への布片のアイ ロン接着後に熱が去って常温に戻ってもガイド線の消色状態が維持されているこ とにより、接着の完了を目視で確認できると共に接着後は無地の布に所要事項が 記入された状態となる。一方、アイロンによる熱処理において、接着剤の融着に 充分な熱がかからなかった場合、その程度の熱ではガイド線内の微小カプセルも 完全には破壊されないので熱が去って常温に戻った時、ガイド線は再び着色状態 となり、接着がまだ充分でなく、再度アイロンがけをしなければならないと判断 できる。 従って、この表記用布片は布製品の名いれ、スポーツ用衣服のゼッケン、その 他布製品の表示用等の多目的の用途に適用できる。
【0012】
第1図は本考案の表記用布片の正面図であり、第2図は
第1図示の布片の拡大部分断面図である。第3,4図は
第1図示の布片の使用状態を表す正面図であって、第3
図は所要事項記入後の状態を表し、第4図は物品(図示
せず)表面への熱接着後の状態を表している。 1:表記用布片, 2:布, 3:ガイド線, 4:接
着剤層
第1図示の布片の拡大部分断面図である。第3,4図は
第1図示の布片の使用状態を表す正面図であって、第3
図は所要事項記入後の状態を表し、第4図は物品(図示
せず)表面への熱接着後の状態を表している。 1:表記用布片, 2:布, 3:ガイド線, 4:接
着剤層
Claims (1)
- 【請求項1】 表面にガイド線が設けられており、裏面
には熱融着型接着剤の塗布層が形成されている表記用布
片であって、前記ガイド線は常温で着色状態であるが、
約40℃乃至70℃の範囲内にある変色温度より高温側で無
色となる可逆熱変色性を示し、前記接着剤の溶融温度以
上の高温に曝されると不可逆に無色となる熱消色性イン
キによる印刷線であることを特徴とする表記用布片。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7155091U JP2525880Y2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 表記用布片 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7155091U JP2525880Y2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 表記用布片 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0517674U true JPH0517674U (ja) | 1993-03-05 |
JP2525880Y2 JP2525880Y2 (ja) | 1997-02-12 |
Family
ID=13463956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7155091U Expired - Fee Related JP2525880Y2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 表記用布片 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2525880Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-08-12 JP JP7155091U patent/JP2525880Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2525880Y2 (ja) | 1997-02-12 |
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