JPH11291674A - 情報記録媒体及び該記録媒体を具備するカード - Google Patents

情報記録媒体及び該記録媒体を具備するカード

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JPH11291674A
JPH11291674A JP9468998A JP9468998A JPH11291674A JP H11291674 A JPH11291674 A JP H11291674A JP 9468998 A JP9468998 A JP 9468998A JP 9468998 A JP9468998 A JP 9468998A JP H11291674 A JPH11291674 A JP H11291674A
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JP9468998A
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Hideyuki Yamada
英幸 山田
Noriyuki Ito
則之 伊藤
Toru Endo
徹 遠藤
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高分子/低分子タイプ及びロイコ化合物タイプ
の可逆表示情報記録媒体による白濁−透明化または、白
濁化を利用して、下層の蓄光層における発光の透過率を
制御することにより、暗視下での可視性及び装飾性が向
上された情報記録媒体及び該記録媒体を具備するカード
を提供する。 【解決手段】少なくとも、支持体上に可逆性感熱記録物
質を分散した可逆性感熱性記録層を設けた情報記録媒体
において、支持体と感熱性記録層の間に蓄光層を設けた
ことを特徴とする情報記録媒体及び該記録媒体を具備す
るカード。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、会員カード、ID
カード、クレジットカード、キャッシュカード、ICカ
ード、プリペイドカード等に用いられる情報記録媒体及
びこの情報記録媒体を具備するカードに係わり、磁気デ
ータ、電子データなどの情報の可視情報を記録する情報
記録媒体及びかかる情報記録媒体が接着されたカードに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、会員カード、IDカード、ク
レジットカード、キャッシュカード、ICカード、プリ
ペイドカード等は主として、塩化ビニル樹脂、ポリエス
テル樹脂製のカードが使用されている。これらカードの
情報記録は、カードの一部に磁気記録可能な磁気テー
プ、磁気記録層、或いはICチップを設けることによ
り、デジタル、或いはアナログ信号による記録が行われ
ている。ところで、これらカードは情報記録内容を表
示、或いは確認する場合においては、専用の読み取り装
置で記録情報の読み込み処理を行う必要があり、一般の
ユーザーが確認する手段は無い。たとえば会員カードな
ど、会員に対しプレミア及びポイント等を設けることが
あるが、カードへの記録のみの場合、別に案内状などで
の紹介が必要となる。そこで、こうした情報記録内容の
簡易的な表示への要求が高まりつつある。近年、この要
求を満足させるため、樹脂バインダー中に有機低分子を
分散させ、白濁−透明のコントラストにより表示を行う
高分子/低分子タイプの可逆表示技術が開発されてい
る。高分子/低分子タイプの可逆表示媒体は、プラスチ
ックシート等の支持体/着色層/記録(高分子/低分
子)層/保護層等から構成されている。熱刺激による記
録層の白濁−透明化を表示原理とするため、着色層には
白濁−透明部分のコントラストが高くなるような色及び
表面状態の選択が必要であり、可逆表示媒体の応用範囲
の拡大を抑制する原因の一つとなっている。通常、これ
ら着色層には反射率の高い無機蒸着薄膜が用いられる
が、それでも十分な光量が得られない環境下において
は、その可視性は著しく低下してしまう。ロイコ化合物
と顕滅色剤を分散させた可逆表示体においても、記録層
に記録された可視情報は記録部分と未記録部分とのコン
トラストによる視覚的差異を可視光下で読み取ることに
より認識されている。そのため、やはり十分な光量が得
られない環境下での可視性は低い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
問題点に着目してなされたものであり、高分子/低分子
タイプ及びロイコ化合物タイプの可逆表示情報記録媒体
による白濁−透明化または、白濁化を利用して、下層の
蓄光層における発光の透過率を制御することにより、暗
視下での可視性及び装飾性が向上された情報記録媒体及
びこの情報記録媒体を具備するカードを提供することを
課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に於いて上記課題
を達成するために、まず請求項1においては、プラスチ
ックシートよりなる支持体上に可逆性感熱記録物質を分
散した可逆性感熱性記録層を設けた情報記録媒体におい
て、支持体と感熱性記録層の間に蓄光層を設けたことを
特徴とする情報記録媒体としたものである。
【0005】また、請求項2においては、前記情報記録
媒体の蓄光層は、残長残光性アルミン酸塩蛍光体または
希土類を賦活助剤として用いたアルミン酸塩蛍光体光性
蛍光体、及びそれらを定着させるための樹脂などから構
成されていることを特徴とする請求項1記載の情報記録
媒体としたものである。
【0006】また、請求項3においては、前記情報記録
媒体の感熱性記録層は、樹脂母材中に可逆性感熱記録物
質を分散した高分子/ 低分子タイプの可逆性感熱性記録
層であることを特徴とする請求項1又は2の情報記録媒
体としたものである。
【0007】また、請求項4においては、前記情報記録
媒体の感熱性記録層は、ロイコ化合物及び顕滅色剤との
可逆な熱発色性組成物と結着剤などから構成されている
ことを特徴とする請求項1,2又は3記載の情報記録媒
体としたものである。
【0008】さらにまた、請求項5においては、請求項
1,2,3又は4に記載の情報記録媒体がカード基体に
接着されており、カードの確認的な情報がこの情報記録
媒体に記録されることを特徴とするカードとしたもので
ある。
【0009】
【作用】本発明によれば、蓄光層より得られる発光を、
その上層に設けた感熱性記録層への熱刺激により得られ
る部分的な透過率の制御、具体的には白濁化させた部位
での遮光により、発光部位を可逆的に変化させることが
可能である。これにより、十分な光量が得られない場合
においても、部分的な熱刺激により描かれた絵柄及び文
字などの可視性を確保することが可能であり、装飾性の
向上、付加価値の付与、機械読み取り時のS/N比向上
に対して有効であるばかりか、夜間及び室内における通
行証、案内表示などへの応用が期待できる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の情報記録媒体を具
備するカードの断面図であり、本発明の基本的構成であ
る。プラスチックシートよりなる支持体1に、希土類を
含む残光蛍光体を樹脂母材に分散させた蓄光層2を印刷
法、コーティング法等により設け、さらにこれら上層に
可逆性感熱記録材料を樹脂母材中に分散させた感熱性記
録層3を同じく印刷法、コーティング法等により設けた
ものが、本発明の基本的な構成である。これら可逆性感
熱情報記録媒体は、単独およびカード基体と一体化させ
て使用する。図2は本発明である情報記録媒体を具備す
るカードの他の態様の断面図である。プラスチックシー
トよりなる支持体1に着色層5を印刷法、コーティング
法、真空蒸着法などにより設け、それら上層に接着層6
を印刷法、コーティング法により設ける。さらに感熱記
録層3を上層に印刷法、コーティング法により設け、次
に保護膜として耐熱性滑材層4を印刷法、コーティング
法により設ける。必要であれば、さらにカード基体7と
これら可逆性情報記録媒体と一体化するため接着層6を
印刷法、コーティング法により設けた本発明の基本的な
構成である。図1及び図2において感熱性記録層3は樹
脂母材のマトリクスに分散された有機低分子物質の結晶
状態の変化によって白濁・透明が可逆的に変化する高分
子/低分子タイプと、樹脂母材に分散された電子供与性
呈色性化合物と電子受容性化合物とのあいだの可逆的な
発色反応を利用した熱発色性組成物であるロイコ化合物
タイプの何れかを選択し使用することができる。
【0011】感熱性記録層3は印刷法、コーティング法
等により膜厚4μm〜20μm程度に設けることができ
る。高分子/低分子タイプの感熱性記録層中に分散され
る有機低分子物質としては脂肪酸若しくは脂肪酸誘導体
または脂環式有機酸が挙げられ、更に詳しくは、飽和若
しくは不飽和のもの或いはジカルボン酸、ミリスチン
酸、ペンタデカン酸、パルミチル酸、ヘプタデカン酸、
ステアリン酸、ナノデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、
リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、メリシン酸
等が挙げられ、また、不飽和脂肪酸の具体例としては、
オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、ソルビン酸、
ステアロール酸等が挙げられる。
【0012】尚、脂肪酸若しくは脂肪酸誘導体又は脂環
式有機酸はこれ等のものに限定されるものではなく、か
つ、これ等の内の一種類または二種類以上を混合させて
適用することも可能である。また、用いられる樹脂母材
としては、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、セルロースアセテート系樹脂、ニトロセル
ロース系樹脂、塩ビ系樹脂、酢ビ系樹脂の単独、混合或
いは共重合物が用いられる。一方、可逆性感熱情報記録
媒体の透明化温度範囲を制御するため、樹脂の可塑剤、
高沸点溶剤等を樹脂母材に対し、0.1%から20%重
量部添加することができる。更に、可逆性感熱情報記録
媒体の繰り返し印字消去耐性を向上するため、樹脂母材
に対応した三次元架橋する硬化剤、架橋材等を樹脂母材
に対し、0.5%から10%重量部添加することができ
る。
【0013】ロイコ化合物タイプは樹脂母材のマトリッ
クス中に分散されたロイコ化合物と顕滅色剤の可逆的な
発色反応を利用した熱発色性組成物で、印刷法、コーテ
ィング法などにより膜厚4μm〜20μm程度に設ける
ことができる。
【0014】感熱性記録層中に用いられる通常無色ない
し淡色のロイコ化合物としては一般的に感圧記録紙、感
熱記録紙、感光記録紙、通電感熱記録紙、感熱転写紙等
に用いられるものに代表され、ラクトン、サルトン、ス
ピロピラン等の部分骨格を有するキサンテン、スピロピ
ラン、ラクトン、フルオラン、サルトン系等が用いられ
るが、特に制限されるものではない。具体例としては、
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチルア
ミノフェニル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメ
チルインドール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタ
リド、3−ジメチルアミノ−6−クロロ−7−メチルフ
ルオラン、3,3−ビス(9−エチルカルバゾール−3
−イル−5)−ジメチルアミノフタリド、3−ジメチル
アミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(n−
エチル−n−ニトリル)アミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−(n−エチル−n−テトラ
ヒドロフリル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン等が挙げられ、単独或いは混合して用いられる。
【0015】一方、顕滅色剤は、熱エネルギーの作用に
よりプロトンを可逆的に放出してロイコ化合物に対し顕
色作用と滅色作用を併せ持つ化合物である。すなわち、
フェノール性水酸基またはカルボキシル基から成る酸性
基とアミノ基から成る塩基性基の双方を有し、熱エネル
ギーの違いにより酸性または塩基性となって上記ロイコ
化合物を発色、消色させるものである。塩基性基は官能
基として存在していても良いし化合物の一部として存在
していても良い。また、顕滅色剤の酸性基、或いは塩基
性基の何れか一方の官能基を有する顕滅色剤は、例え
ば、アミノ安息香酸、o−アミノ安息香酸、4−アミノ
−3−メチル安息香酸、3−アミノ−4−メチル安息香
酸、2−アミノ−5−エチル安息香酸、3−アミノ−4
−ブチル安息香酸、4−アミノ−3−メトキシ安息香
酸、3−アミノ−4−エトキシ安息香酸、2−アミノ−
5−クロロ安息香酸、4−アミノ−3−ブロモ安息香
酸、2−アミノ−2−ニトロ安息香酸、4−アミノ−3
−ニトロ安息香酸、3−アミノ−4−ニトリル安息香
酸、アミノサリチル酸、ジアミノ安息香酸、2−メチル
−5−アミノナフトエ酸、3−エチル−4−アミノナフ
トエ酸、ニコチン酸、イソニコチン酸、2−メチルニコ
チン酸、6−クロロニコチン酸等がある。
【0016】また、塩基性基を塩化合物の一部として有
するものには、フェノール性水酸基またはカルボキシル
基を有する化合物とアミノ基を有する化合物の塩または
錯塩であり、例えばヒドロキシ安息香酸類、ヒドロキシ
サリチル酸類、没食子酸類、ビスフェノール酢酸等の酸
と、脂肪族アミン類、フェニルアルキルアミン類、トリ
アリルアルキルアミン類等の塩基との塩または錯塩が挙
げられる。この具体例としてはp−ヒドロキシ安息香酸
−アルキルアミン塩、p−ヒドロキシ安息香酸−フェニ
ルアルキルアミン塩、m−ヒドロキシ安息香酸−アルキ
ルアミン塩、p−ヒドロキシ安息香酸メチル−アルキル
アミン塩、p−ヒドロキシ安息香酸ステアリル−アルキ
ルアミン塩、ビスフェノール酢酸−アルキルアミン、ビ
スフェノール酢酸オクチル−アルキルアミン塩等が挙げ
られ、単独或いは混合して用いられる。尚、ロイコ化合
物及び顕滅色剤はこれらのものに限定されるものではな
く、且つ、これらの内の一種類又は二種類以上を混合さ
せて適用することも可能である。
【0017】また、用いられる樹脂母材としては、アク
リル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、ポリウレア、メラミン、ポリカーボネート、ポリア
ミド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、
ポリ塩化ビニル、ポリビニルブチラール等の樹脂の単
独、混合或いは共重合体が用いられる。更に、可逆性感
熱情報記録媒体の繰り返し印字消去耐性を向上するた
め、樹脂母材に対応した三次元架橋する硬化剤、架橋剤
などを樹脂母材に対し0.5%から10%重量部添加す
ることができる。更に、耐性を向上させるためにロイコ
化合物と比較的相溶性の高い紫外線吸収剤を添加するこ
とができる。図2において、着色層5は感熱性記録層3
の画像データの印字部と非印字部のコントラストを向上
させるため必要に応じて設けることができる。また着色
層5は印字部と非印字部のコントラストを向上する以外
に断熱効果を持たせ、低エネルギーでの印字発色に優れ
る構成を得ることができる。着色層5は高分子材料中に
着色顔料、染料などを分散、溶解したインキを印刷法、
コーティング法により、膜厚0.5μm〜5μm程度に
設けることができる。高分子材料としてはポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリエステル
系樹脂、ポリエチレン系樹脂、アクリル系樹脂等が単
独、或いは混合して用いられ、好ましくはポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ポリエステル
系樹脂が用いられる。また、着色層5は印刷法、コーテ
ィング法以外に真空蒸着法、スパッタリング法、イオン
プレーティング法、ラミネート法などを用いることがで
き、膜厚は真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレ
ーティング法によって0.03μm〜0.08μm、ラ
ミネート法によって0.5μm〜2μm程度設けること
ができる。薄膜形成法によって適応できる材料として
は、例えばAl、Cr、Sn、Ni、Cu等が用いられ
る。更に使用する材料を複合的に用いることで色調を調
整することもできる。
【0018】図2において、接着層6は感熱性記録層等
をプラスチックシートの支持体上に一体化するためのも
のである。接着剤6は、軟化点150℃以下の高分子材
料を印刷法、コーティング法により膜厚0.5μm〜1
0μmに塗布し設けられる。高分子材料としてはポリ塩
化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエステル系樹脂、ポリ
エチレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂
の単独、混合或いは共重合物が用いられる。好ましくは
ポリ塩化ビニル、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系
樹脂が用いられる。図2において、耐熱性滑材層4は感
熱性記録層以下を保護する役割を果たすものであり、印
刷法、コーティング法等により、膜厚0.2μmから5
μm程度に設けることができる。使用される樹脂として
は、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ビ
ニル樹脂−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエステル系樹
脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリスチレン系
樹脂、ポリイミド樹脂等の従来公知の熱硬化性樹脂、紫
外線または電子線硬化樹脂を単独或いは、混合して用い
られる。
【0019】更に、耐性の向上、スティッキング防止の
ために、樹脂を架橋する硬化剤、ポリエチレンワック
ス、カルナバワックス、シリコンワックス等のワックス
類、或いは炭酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、シリ
カ、アルミナ、タルク等の体質顔料、シリコーン油脂等
の油脂類を透明性を損なわない範囲で添加することがで
きる。また、サーマルヘッドで印字・消去した際、熱の
伝導性を制御するため、中空フィラー、ビーズ等を透明
性を損なわない範囲で添加することができる。図1〜図
2において、蓄光層2は、樹脂母材中に残光蛍光体粒子
を分散させたもので構成され、印刷法、コーティング法
により1μm〜10μmの膜厚に設けられる。残光蛍光
体は可視光、紫外光の刺激を受け、その刺激が停止した
後、蓄えられたエネルギーにより発光する。発光強度及
び発光時間は、残光蛍光体の種類、塗工量に依存する。
樹脂母材は、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ビ
ニル樹脂−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエステル系樹
脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリスチレン系
樹脂、ポリイミド樹脂等の従来公知の熱硬化性樹脂を用
いることができる。残光蛍光体は、長残光性アルミン酸
塩蛍光体及び希土類を賦活助剤として用いたアルミン酸
塩蛍光体を用いる。
【0020】支持体1は各種プラスチック材料で構成さ
れ、必要に応じて2層以上貼り合わせて使用される。例
えば、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト等のポリエステル樹脂、ポリエチレンやポリプロピレ
ン等のポリオレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、A
BS樹脂等の材料が使用できる。厚みとしては100μ
m〜1000μm程度の範囲から選択され、好ましくは
カードの厚みで180μm〜800μm前後の厚みが用
いられる。上記で得られた可逆性感熱情報記録媒体とカ
ード本体7を一体化しカード状にする方法として一般的
に用いられる公知の熱ロール法、熱ラミネート法、押し
出し成型法、インジェクション成型法等の方法がある。
【0021】
【実施例】〈実施例1〉厚み5.0μmの透明PETフ
ィルムからなる支持体1に蓄光層2をグラビア法を用い
て、乾燥温度120℃、塗布厚5μmで設けた。次にこ
れら上層に樹脂母材に分散された電子供与性呈色化合物
と電子受容性化合物とから成る下記の感熱性記録塗料
を、グラビア法を用いて塗布し、乾燥温度110℃で乾
燥し、10μm厚の感熱性記録層3を設けた。得られた
情報記録媒体の裏側に接着剤塗料をグラビア法を用いて
乾燥温度100℃、塗布厚2μm塗布し、裏面に接着層
6を形成した。さらに厚み750μmの白色塩ビシート
から成るカード基体7に熱プレス法により温度120
℃、プレス圧100Kg/cm2 の条件により一体化し
て情報記録媒体を具備するカードを得た。得られたカー
ドの情報記録媒体たる可逆性感熱記録部はサーマルヘッ
ドを用いて、印可エネルギー0.5mJ/dotで印字
が可能であり、発光の隠蔽を行うことができた。更にサ
ーマルヘッドを用いて、印可エネルギー0.3mJ/d
otで印字データーが消去でき、消去部分での発光が確
認できた。 (感熱性記録塗料) クリスタルバイオレットラクトン ‥‥10重量部 2−(3、5ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール ‥‥10重量部 ビスフェノール酢酸とステアリルアミンとの塩 ‥‥40重量部 ステアリン酸アミド ‥‥40重量部 メタクリル樹脂 ‥‥30重量部 トルエン ‥‥50重量部 (蓄光塗料) ポリエステル系 ‥‥ 6重量部 アルミン酸系蛍光体 ‥‥ 6重量部 トルエン ‥‥10重量部
【0022】〈実施例2〉厚み5.0μmの透明PET
フィルムから成る支持体1の片面に真空蒸着法を用い
て、膜厚0.05μmMPAl層を着色層として設け
た。着色層の上層に蓄光層を定着させるため、接着層を
グラビア法を用い、乾燥温度120℃、塗布厚5μmで
設けた。次に、蓄光塗料をグラビア法を用いて、乾燥温
度120℃、塗布厚5μmで設けた。さらにこれら上層
に感熱性記録塗料を、グラビア法を用いて、乾燥温度1
30℃、塗布厚6μmで設けた。さらに耐熱性滑材塗料
をグラビア法を用い、塗布厚3μmで設けた。得られた
可逆性情報記録媒体をカード基体と一体化させるため、
裏面に接着層を設け、ロール温度180℃、搬送速度5
0mm/sの条件で熱ロール法によってカード基体に接
着し、情報記録媒体の接着されたカードを得た。 (感熱性記録塗料) ステアリン酸 ‥‥ 7重量部 セバチン酸 ‥‥ 2重量部 塩酸ビ共重合体樹脂 ‥‥ 6重量部 テトラヒドロフラン ‥‥30重量部 トルエン ‥‥10重量部 (接着剤塗料) ポリエステル系樹脂 ‥‥40重量部 トルエン ‥‥40重量部 メチルエチルケトン ‥‥40重量部 (蓄光塗料) ポリエステル系 ‥‥ 6重量部 アルミン酸系蛍光体 ‥‥ 6重量部 トルエン ‥‥10重量部 (耐熱性滑材塗料) アクリル系樹脂 ‥‥ 50重量部 テフロンフィラー ‥‥1.5重量部 炭酸カルシウム ‥‥1.5重量部 トルエン ‥‥100重量部 メチルエチルケトン ‥‥100重量部 得られた情報記録媒体はサーマルヘッドを用いて、印可
エネルギー0.4mJ/dotで印字が可能であり、発
光の隠蔽を行うことができた。更にサーマルヘッドを用
いて、印可エネルギー0.2mJ/dotで印字データ
ーが消去でき、消去部分での発光が確認できた。
【0023】
【発明の効果】請求項1から4記載の発明に係わる情報
記録媒体によれば、高分子/低分子タイプの透明−白濁
化及びロイコ化合物タイプの発色−減色に由来するコン
トラストに加え、蓄光の透過率の差を確認することがで
き、必要な照明が得られない場合においても、印字模様
を識別することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる情報記録媒体の断面
図である。
【図2】本発明の一実施例に係わる情報記録媒体の断面
図である。
【符号の説明】
1‥‥支持体 2‥‥蓄光層 3‥‥感熱性記録層 4‥‥耐熱性滑材層 5‥‥着色層 6‥‥接着層 7‥‥カード基体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックシートよりなる支持体上に可
    逆性感熱記録物質を分散した可逆性感熱性記録層を設け
    た情報記録媒体において、支持体と感熱性記録層の間に
    蓄光層を設けたことを特徴とする情報記録媒体。
  2. 【請求項2】前記情報記録媒体の蓄光層は、残長残光性
    アルミン酸塩蛍光体または希土類を賦活助剤として用い
    たアルミン酸塩蛍光体光性蛍光体、及びそれらを定着さ
    せるための樹脂などから構成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の情報記録媒体。
  3. 【請求項3】前記情報記録媒体の感熱性記録層は、樹脂
    母材中に可逆性感熱記録物質を分散した高分子/ 低分子
    タイプの可逆性感熱性記録層であることを特徴とする請
    求項1又は2の情報記録媒体。
  4. 【請求項4】前記情報記録媒体の感熱性記録層は、ロイ
    コ化合物及び顕滅色剤との可逆な熱発色性組成物と結着
    剤などから構成されていることを特徴とする請求項1,
    2又は3記載の情報記録媒体。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3又は4に記載の情報記録
    媒体がカード基体に接着されており、カードの確認的な
    情報がこの情報記録媒体に記録されることを特徴とする
    カード。
JP9468998A 1998-04-07 1998-04-07 情報記録媒体及び該記録媒体を具備するカード Pending JPH11291674A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021046482A (ja) * 2019-09-18 2021-03-25 Dicグラフィックス株式会社 リキッド印刷インキ、印刷物、及び積層体

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