JPH0566714A - サーモラベル - Google Patents

サーモラベル

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Publication number
JPH0566714A
JPH0566714A JP3227297A JP22729791A JPH0566714A JP H0566714 A JPH0566714 A JP H0566714A JP 3227297 A JP3227297 A JP 3227297A JP 22729791 A JP22729791 A JP 22729791A JP H0566714 A JPH0566714 A JP H0566714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermosensitive body
temp
state
base material
thermosensitive
Prior art date
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Pending
Application number
JP3227297A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Sakai
淳 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP3227297A priority Critical patent/JPH0566714A/ja
Publication of JPH0566714A publication Critical patent/JPH0566714A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示が可逆で繰り返し使用が可能なサーモラ
ベルを提供することを目的とする。 【構成】 サーモラベル1は、樹脂母材30中に有機低
分子物質31が分散された感熱体32を支持体2上に有
する層状感熱部材33の支持体面側に粘着材層4を有
し、更に粘着材層4とセパレーター5が貼り合わされた
構造を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温度による感熱体の可
逆的な透明度変化を利用して、温度変化表示を行なうサ
ーモラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ある物体がどのような温度環境に
さらされたかを記録、表示するサーモラベルがある。こ
れは、CoCl2・(CH264・10H2O などのよ
うな無機化合物の加熱時の結晶水の放出、スピロピラン
やビアントロンなどの有機化合物の加熱時の構造変化、
ロイコ染料と固体酸とアルコール性水酸基を有する化合
物の三成分からなるものの加熱時の化学反応等によっ
て、発色もしくは消色し温度変化の有無を表示するもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
サーモラベルはほとんどのものが表示が不可逆性であ
り、繰り返し使用ができないため、その都度交換しなけ
ればならず無駄が多かった。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、その目的とする所は、表示が可
逆で繰り返し使用が可能なサーモラベルを提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のサーモラベルは、樹脂母材と、この樹脂母材
中に分散された有機低分子物質と主成分としてなり、温
度に依存して透明度が可逆的に変化する感熱体を有する
層状感熱部材の一方の面に粘着材層を設け、さらにこの
粘着材層面と、セパレーターとを貼り合わせてなる。
【0006】
【作用】上記の構成を有する本発明のサーモラベルにお
いて、感熱体は、これを構成する樹脂母材中に分散され
ている有機低分子物質が、加熱度合に相対して多結晶と
単結晶との間を相変化することにより、その透明度が変
化する。粘着材層は、貼り合わされているセパレーター
を剥されることにより粘着性を発現し、感熱体を任意の
被着体上に粘着固定する。
【0007】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0008】図1は本発明を実施したサーモラベルの構
成を表す図であり、サーモラベル1は、樹脂母材30中
に有機低分子物質31が分散された感熱体32を支持体
2上に有する層状感熱部材33の支持体2面側に粘着材
層4を有し、更に粘着材層4とセパレーター5が貼り合
わされた構造を持つ。
【0009】本実施例のサーモラベルの表示原理は感熱
体の温度による透明度変化を利用したものである。図2
において感熱体は例えばT0 以下の常温では白濁不透明
状態にある。これをT1〜T2間の温度に加熱すると透明
になり、この状態でT0 以下の常温に戻しても透明のま
まである。さらにT3 以上の温度に加熱すると、最大透
明度と最大不透明度との中間の半透明状態になる。次に
この温度を下げて行くと、再び透明状態をとることな
く、最初の白濁不透明状態に戻る。なおこの不透明状態
のものをT0〜T1間の温度に加熱した後、常温、即ちT
0 以下の温度に冷却した場合には透明と不透明との間の
状態をとることができる。また、前記常温で透明になっ
たものも再びT3 以上の温度に加熱し、常温に戻せば、
再び白濁不透明状態に戻る。即ち常温で不透明及び透明
の両形態並びにその中間状態をとることができる。
【0010】従って、このような感熱体を有するサーモ
ラベルを任意の被着体に添付した場合、サーモラベルの
感熱体の透明度の変化により、被着体の温度履歴が確認
でき、更に再加熱により容易にサーモラベルを初期状態
に復帰させることができる。次に本実施例のサーモラベ
ルに用いられる各部材及び材料について説明する。支持
体2には、紙、ガラス、金属箔や、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチ
レン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミドなど
の樹脂フィルムが使用できる。
【0011】感熱体32を形成する樹脂母材30、有機
低分子物質31については特開昭54−119377号
公報、同55−154198号公報等に詳述されている
のでここでは詳述をさけるが、樹脂母材では、成膜性が
良く透明性の良い材料、例えば塩化ビニル、酢酸ビニル
等を構成単位とするホモポリマー、コポリマー、ポリア
ミド、ポリエステル、ポリアクリレート、シリコーン樹
脂等が挙げられる。一方、有機低分子物質では、図1の
温度T0〜T3を選定することに応じて適時選択すればよ
いが、融点30〜200℃程度のものが好ましい。この
ような有機低分子物質としては、高級アルコール、カル
ボン酸と高級アルコールのエステル、高級脂肪酸、及び
高級脂肪酸のエステル等が挙げられる。
【0012】尚、感熱体中の有機低分子物質と樹脂母材
との割合は、重量比で1:0.5ないし1:16程度が
好ましい。樹脂母材の比率がこれ以下になると、有機低
分子物質を樹脂母材中に保持した膜を形成することが困
難となり、一方これ以上になると、有機低分子物質の量
が少ないため、不透明化が困難となる。
【0013】上記材料を使用して、下記の方法により支
持体上に感熱体を形成し層状感熱部材とする。
【0014】1)樹脂母材及び有機低分子物質を溶媒中
に溶解し、これを支持体上に塗布、乾燥させ皮膜あるい
はシート状とする方法。
【0015】2)樹脂母材のみを溶解させる溶媒に、樹
脂母材を溶解させ、その中に有機低分子を分散させ、こ
れを支持体上に塗布、乾燥させ皮膜あるいはシート状と
する方法。
【0016】3)溶媒を用いず、樹脂母材と有機低分子
物質を加熱溶融混合し、これを皮膜あるいはシート状に
成形して冷却する方法。
【0017】尚、感熱体の膜強度が充分にある場合、上
記支持体を省いてもよいのは言うまでもない。
【0018】粘着材層4を形成する粘着材としては、ア
クリル系、酢酸ビニル系、ゴム系、シリコーン系等の周
知の粘着物質が使用できる。上記粘着物質を溶媒中に溶
解または分散し、これを上記層状感熱部材状に塗布、乾
燥させ粘着材層を形成する。セパレーター5は、紙、樹
脂フィルム等のシート上にポリエチレン、シリコーン、
フッ素樹脂などの濡れ性の悪い物質の皮膜を形成した難
接着性のシートであり、セパレーターは、粘着材層が形
成された層状感熱部材と重ね合わされ、加圧、もしくは
加圧加熱されることにより、貼り合わされる。
【0019】感熱体32とセパレーター5との間のいず
れかの位置に、着色層もしくは着色部材を配置すれば、
感熱体32が透明状態の時に着色層もしくは着色部材の
色をサーモラベルの色として認識できる。支持体2中も
しくは粘着剤層4中に着色材を練り込んでも同様の効果
が期待できる。
【0020】実施例 エチレン−酢酸ビニル共重合体 8部 カーボンブラック 2部 トルエン 140部 よりなる成分を充分に加熱混合、分散しこれを厚さ25
μmのポリエステルフィルムにワイヤーバーで塗布乾燥
して5μm厚の着色層を設けた。次に ベヘン酸 5部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 15部 テトラヒドロフラン 80部 よりなる成分を充分に混合分散し、これを同様な方法で
上記着色層上に塗布し、100℃で乾燥して12μm厚
の感熱体の層を設けた。更に、アクリル樹脂エマルジョ
ン(固形分30%)を上記ポリエステル面側に同様の方
法で塗布乾燥して15μm厚の粘着材層を設けた。最後
に、坪量70g/cm2の上質紙にシリコーン樹脂処理
をしたセパレーターを粘着材層上に貼り合わせ、サーモ
ラベルを得た。
【0021】こうして得られたサーモラベルは初期状態
で感熱体全体が白色であったが、サーモラベルのセパレ
ーターを剥し、ガラス瓶に貼り付けガラス瓶を65℃に
加熱した後、常温に戻すと感熱体全体が透明化され着色
層の色と同様の黒色を呈した。
【0022】この後、更にガラス瓶を100℃に加熱し
て常温にもどすと感熱体全体が白色に戻った。
【0023】同様な操作を50回繰り返し行ったが、い
ずれの場合も白色←→黒色の色変化がコントラスト良く
観察された。
【0024】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のサーモラベルは温度に依存して透明度が可逆的に
変化する感熱体を有しているので、繰り返し使用が可能
であり、ランニングコストの低減、更には資源の節約に
貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサーモラベルの構成を表す図である。
【図2】本発明のサーモラベルの感熱体における白濁及
び透明化原理を説明する図である。
【符号の説明】
1 サーモラベル 2 支持体 4 粘着材層 5 セパレーター 30 樹脂母材 31 有機低分子物質 32 感熱体 33 層状感熱部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂母材と、この樹脂母材中に分散され
    た有機低分子物質とを主成分としてなり、温度に依存し
    て透明度が可逆的に変化する感熱体を有する層状感熱部
    材の一方の面に粘着材層を設け、さらにこの粘着材層面
    と、セパレーターとを貼り合わせてなるサーモラベル。
JP3227297A 1991-09-06 1991-09-06 サーモラベル Pending JPH0566714A (ja)

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JP3227297A JPH0566714A (ja) 1991-09-06 1991-09-06 サーモラベル

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10509644A (ja) * 1994-12-02 1998-09-22 ウェスコーン クラッシャーズ プロプライエタリー リミテッド 改良型ジャイレートリクラッシャ
KR19980080719A (ko) * 1997-03-26 1998-11-25 이데이노부유끼 기록 매체 기록 장치 및 방법, 및 기록 매체
EP1176574A2 (en) * 1996-08-02 2002-01-30 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Rewritable indication label for recording medium, recording medium and recording medium case
US7005992B2 (en) 2000-12-27 2006-02-28 Sanyo Electric Co., Ltd. Temperature monitor for electro-mechanical part
US7336202B2 (en) 2001-04-17 2008-02-26 Sanyo Electric Co., Ltd. Temperature monitoring device

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