JPH07334082A - 水濡れ感知用シート - Google Patents

水濡れ感知用シート

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JPH07334082A
JPH07334082A JP12227894A JP12227894A JPH07334082A JP H07334082 A JPH07334082 A JP H07334082A JP 12227894 A JP12227894 A JP 12227894A JP 12227894 A JP12227894 A JP 12227894A JP H07334082 A JPH07334082 A JP H07334082A
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JP
Japan
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water
soluble
sheet
resistant
adhesive layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP12227894A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Nishikawa
祐一 西川
Takashi Ikeda
尚 池田
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP12227894A priority Critical patent/JPH07334082A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】製品の水濡れによって着色層が容易に変色し、
乾燥後もその変化したことが明確に判別できる水濡れ感
知用シートを提供するものである。 【構成】水溶性基材シート1表面に、水溶性若しくは油
溶性の着色層3が設けられ、該水溶性基材シート1裏面
に、水溶性若しくは耐水性の接着層5と耐水性基材シー
ト11と耐水性接着層15が順に設けられ、耐水性基材
シート11面に着色層13が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、戸外で使用する電気製
品等の内部又は外部に貼着して、該電気製品等が、水没
など水濡れをした経歴があるか否かを判定するために用
いられるラベル、シール等の水濡れ感知用シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ラジオ、ビデオカメラ、ポケットベル、
携帯用電話機等の戸外で使用する電気製品等は、雨に濡
れたり水が掛かったりするという危険性が比較的高いも
のであるため、ある程度の耐水性が考慮されている。
【0003】しかし、誤って水溜まりに落としたり、水
を入れた容器の中に落としたりしてその内部の回路等が
水に濡れ、電気製品としての機能が損なわれてしまう場
合があり、この様な場合は、使用者即ち一般消費者の不
注意によるものとして有料修理の対象としている。
【0004】ところが、故障の原因が水没によるものな
のか、通常の使用の範囲で生じたものなのかの判別が難
しく、トラベルの原因となる場合もあった。
【0005】そこで、従来は、図4に示すように、基材
シート21上に、染料や顔料による着色材24を水溶性
樹脂中に混入(溶解又は分散)した水溶性着色樹脂を直
接塗布して水溶性の着色層23を設けたラベルを、粘着
剤等の接着剤層25を介して予め製品の内部に貼着して
おき、故障が発生した場合にはラベルの状態を確認し
て、水性インキが滲んでいるか否か、あるいは変色して
いるか否かによって故障の原因を判別していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のラベ
ルは、水濡れによって着色層23が溶け出した場合は、
(1)水溶性染料が基材シートである紙内部にまで浸透
してしまっているため失色速度が遅い、(2)溶け出し
た着色材24が基材シート21に浸透して着色されてし
まい、失色が明確でない場合がある、(3)コバルト系
あるいはアミン系等の染料を用いて製造したインキを使
用するとインキの変色によって水没したことが判別でき
るが、それが乾いてしまうと元の状態に戻ってしまい判
別できなくなると云う欠点があった。
【0007】本発明は、以上の様な従来の状況に鑑みて
成されたものであり、製品の水没によって着色層が容易
に失色し、乾燥後もその変化したことが明確に判別でき
る水濡れ判定シートを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、水
溶性基材シート1表面に、水溶性若しくは油溶性の着色
層3が設けられ、該水溶性基材シート1裏面に、水溶性
若しくは耐水性の接着層5が設けられていることを特徴
とする水濡れ感知用シートである。
【0009】また、本発明の第2発明は、水溶性基材シ
ート1表面に、水溶性若しくは油溶性の着色層3が設け
られ、該水溶性基材シート1裏面に、水溶性若しくは耐
水性の接着層5と耐水性基材シート11と耐水性接着層
15が順に設けられていることを特徴とする水濡れ感知
用シートである。
【0010】また、本発明の第3発明は、水溶性基材シ
ート1表面に、水溶性若しくは油溶性の着色層3が設け
られ、該水溶性基材シート1裏面に、水溶性若しくは耐
水性の接着層5と耐水性基材シート11と耐水性接着層
15が順に設けられ、耐水性基材シート11面に着色層
13が設けられていることを特徴とする水濡れ感知用シ
ートである。
【0011】
【実施例】本発明の第1発明の水濡れ感知用シートを、
図1の一実施例に従って、以下に詳細に説明すれば、上
質紙、アート紙、又はコート紙等の水溶性紙製、又はポ
リビニルアルコール等の水溶性の合成樹脂製、又はこれ
らのうちいずれかを複合した複合材製の水溶性基材シー
ト1表面に、水溶性樹脂バインダー中に、水溶性染料又
は顔料を着色材4として混入(溶解又は分散)する水溶
性の着色層3、又は油性樹脂バインダー中に、染料又は
顔料を着色材4として混入(溶解又は分散)する油溶性
の着色層3を設けたものである。なお前記着色層3は、
ベタ状、又は適宜パターン状、文字、記号状に設けるこ
とは可能である。
【0012】上記水溶性基材シート1は、透明乃至不透
明であり、透明である場合は、前記着色層3を不透明層
(若しくは隠蔽性層)とすることが可能である。
【0013】前記着色層3は、水溶性の着色塗料、水溶
性の印刷インキ、又は、油溶性の着色塗料、通常の印刷
において使用される油溶性の印刷インキ等を使用して、
印刷方式等により、ベタ状、適宜パターン状、あるいは
文字、記号等として形成される。また、着色層3は、1
層構成であってもよいし、2層以上の積層構成であって
もよい。
【0014】例えば、上記着色層3に使用する水溶性の
着色塗料や印刷インキとしては、エチルセルロース等の
セルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ロジン系樹
脂、シェラック系樹脂、OPニス(通常使用されるオー
バープリント用天然ワニス又は合成ワニス)等を樹脂バ
インダーやインキビヒクルとするものが使用でき、ま
た、天然アマニ油系のワニス若しくは合成ワニスとし
て、ロジン、シェラック、メチルセルロース、エチルセ
ルロース、ニトロセルロース系のオーバープリント用の
合成ワニス等が使用できる。
【0015】また、前記着色層3が、水溶性の場合に
は、適宜加熱(100℃〜200℃)によりベーキング
処理することによって、水濡れに対する溶解し易さを、
溶解し難い方向に、ある程度調整したものであってもよ
い。
【0016】また、水溶性の着色層3に着色材4として
溶解混合する水溶性染料としては、酸性染料、塩基性染
料、直接染料、反応性染料等、いずれを使用することが
できる。また水溶性の着色層3に着色材4として分散混
合する顔料としては、レーキレッドC、ジスアゾイエロ
ー、フタロシアニングリーン、フタロシアニンブルー、
ジオキサジンバイオレット、カーボンブラック、チタン
白等の有機顔料、無機顔料が使用できる。
【0017】また、本発明の水濡れ感知用シートを、被
着体の外側に貼着して使用する場合においては、特に耐
候性(若しくは耐光性)の良好な顔料として、フタロシ
アニンブルーα、フタロシアニンブルーβ、インダンス
レンブルーRS等の青色系顔料、クロモフタールレッド
BR、PVカーミンHF4Cなどの赤色系顔料が使用で
きる。
【0018】また、図1に示すように、上記水溶性の基
材シート1裏面には、水溶性若しくは耐水性(油溶性)
の感圧型粘着剤若しくは感熱型粘着剤、又は水溶性若し
くは耐水性(油溶性)の感熱型接着剤を用いて形成され
た水溶性若しくは耐水性(油溶性)の接着層5が設けら
れている。
【0019】なお、接着層5が、感圧粘着剤により設け
られている場合には、シリコーン樹脂等の離型剤を塗布
したセパレートシート7(セパレータ、離型紙)を仮貼
着しておくものである。
【0020】上記水溶性の接着層5としては、水溶性感
圧粘着剤や水溶性感熱粘着剤、又は水溶性感熱接着剤が
使用でき、例えば、アクリル系エマルジョン型水溶性感
圧粘着剤、ゴム系エマルジョン型水溶性感圧粘着剤、ア
クリル系水性溶媒型感圧粘着剤、アクリル系エマルジョ
ン型水溶性感熱粘着剤、ゴム系エマルジョン型水溶性感
熱粘着剤、アクリル系水性溶媒型感熱粘着剤、又はアク
リル系水溶性感熱接着剤、ゴム系水溶性感熱接着剤が使
用できる。また、前記水溶性感圧粘着剤には、必要に応
じて10〜40重量部程度のアクリル系の高吸水性樹脂
を投入したものを使用することは可能である。また上記
耐水性の接着層5としては、油溶性感圧粘着剤や油溶性
感熱粘着剤、又は油溶性感熱接着剤が使用でき、例え
ば、アクリル系油溶性感圧粘着剤、ゴム系油溶性感圧粘
着剤、アクリル系油溶性感熱粘着剤、ゴム系油溶性感熱
粘着剤、又はアクリル系油溶性感熱接着剤、ゴム系油溶
性感熱接着剤が使用できる。
【0021】上記第1発明の水濡れ感知用シートは、接
着層5を介して、適宜被着体(製品表面、外部、内部)
に貼着して使用する。感圧粘着剤若しくは感圧粘着剤に
よる接着層5に、セパレートシート7が仮貼着されてい
る場合には、該セパレートシート7を剥離除去した後
に、被着体に、水濡れ感知用シートを、無加熱で押圧、
若しくは加熱押圧して貼着する。また、水濡れ感知用シ
ートに、加熱溶融型の感熱接着剤による接着層5が設け
られている場合には、被着体に、水濡れ感知用シートを
加熱押圧して貼着するものである。
【0022】次に、本発明の第2発明の水濡れ感知用シ
ートを、図2に従って以下に詳細に説明すれば、上質
紙、アート紙、又はコート紙等の水溶性紙製、又はポリ
ビニルアルコール等の水溶性の合成樹脂製、又はこれら
のうちいずれかを複合した複合材製の基材シート1表面
に、水溶性樹脂バインダー中に、水溶性染料又は顔料を
着色材4として混入(溶解又は分散)する水溶性の着色
層3、又は油性樹脂バインダー中に、染料又は顔料を着
色材4として混入(溶解又は分散)する油溶性の着色層
3を設けたものである。なお前記着色層3は、ベタ状、
又は適宜パターン状、文字、記号状に設けることは可能
である。
【0023】前記着色層3は、水溶性の着色塗料、水溶
性の印刷インキ、又は、油溶性の着色塗料、通常の印刷
において使用される油溶性の印刷インキ等を使用して、
印刷方式等により、ベタ状、適宜パターン状、あるいは
文字、記号等として形成される。
【0024】例えば、上記着色層3に使用する水溶性の
着色塗料や印刷インキとしては、エチルセルロース等の
セルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ロジン系樹
脂、シェラック系樹脂、OPニス(通常使用されるオー
バープリント用天然ワニス又は合成ワニス)等を樹脂バ
インダーやインキビヒクルとするものが使用でき、ま
た、天然アマニ油系のワニス若しくは合成ワニスとし
て、ロジン、シェラック、メチルセルロース、エチルセ
ルロース、ニトロセルロース系のオーバープリント用の
合成ワニス等が使用できる。
【0025】また、前記着色層3が、水溶性の場合に
は、適宜加熱(100℃〜200℃)によりベーキング
処理することによって、水濡れに対する溶解し易さを、
溶解し難い方向に、ある程度調整したものであってもよ
い。
【0026】また、水溶性の着色層3に着色材4として
溶解混合する水溶性染料としては、酸性染料、塩基性染
料、直接染料、反応性染料等、いずれを使用することが
できる。また水溶性の着色層3に着色材4として分散混
合する顔料としては、レーキレッドC、ジスアゾイエロ
ー、フタロシアニングリーン、フタロシアニンブルー、
ジオキサジンバイオレット、カーボンブラック、チタン
白等の有機顔料、無機顔料が使用できる。
【0027】また、上記第2発明の水濡れ感知用シート
を、被着体の外側に貼着して使用する場合においては、
特に耐候性(若しくは耐光性)の良好な顔料として、フ
タロシアニンブルーα、フタロシアニンブルーβ、イン
ダンスレンブルーRS等の青色系顔料、クロモフタール
レッドBR、PVカーミンHF4Cなどの赤色系顔料が
使用できる。
【0028】また、図2に示すように、上記水溶性の基
材シート1裏面には、水溶性の感圧性粘着剤若しくは感
熱性粘着剤、又は水溶性の感熱性接着剤を用いて形成さ
れた水溶性の接着層5が設けられている。
【0029】上記水溶性の接着層5としては、第1発明
の場合と同様に、アクリル系水性エマルジョン型粘着
剤、ゴム系水性エマルジョン型粘着剤、アクリル系水溶
性粘着剤等の水溶性粘着剤が使用できる。また、前記水
溶性粘着剤に、必要に応じて、10〜40重量部程度の
アクリル系の高吸水性樹脂を投入したものを使用するこ
とは可能である。
【0030】上記第2発明の水濡れ感知シートは、図2
に示すように、上記水溶性基材シート1裏面に形成され
た水溶性の接着層5裏面には、耐水性の基材シート11
が設けられている。
【0031】耐水性基材シート11としては、透明乃至
不透明な非水溶性の合成樹脂フィルムが適当であり、例
えば、透明又は白色若しくは適宜色の不透明な、ポリエ
ステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリ塩化ビ
ニル等が使用できる。
【0032】また、上記第2発明の水濡れ感知シート
は、図2に示すように、耐水性基材シート11裏面に、
耐水性の接着層15が設けられている。耐水性接着層1
5としては、油性溶剤型アクリル系粘着剤、油性溶剤型
ゴム系粘着剤など、油性溶剤型粘着剤が使用される。
【0033】なお、上記耐水性接着層15が、感圧粘着
剤若しくは感圧粘着剤により設けられている場合には、
図2に示すように、シリコーン樹脂等の離型剤を塗布し
たセパレートシート17(セパレータ、離型紙)を仮貼
着しておくものである。
【0034】上記第2発明の水濡れ感知用シートは、耐
水性接着層15を介して、適宜被着体(製品表面、外
部、内部)に貼着して使用する。感圧粘着剤若しくは感
圧粘着剤による耐水性接着層15に、セパレートシート
17が仮貼着されている場合には、該セパレートシート
17を剥離除去した後に、被着体に、水濡れ感知用シー
トを、無加熱で押圧、若しくは加熱押圧して貼着する。
また、水濡れ感知用シートに、加熱溶融型の感熱接着剤
による耐水性接着層15が設けられている場合には、被
着体に、水濡れ感知用シートを加熱押圧して貼着するも
のである。
【0035】次に、本発明の第2発明の水濡れ感知用シ
ートを、図3に従って以下に詳細に説明すれば、水溶性
基材シート1、水溶性若しくは油溶性の着色層3、該水
溶性基材シート1裏面に順に設けた水溶性若しくは耐水
性の接着層5と、耐水性基材シート11と、耐水性接着
層15に関しては、前述した第2発明の水濡れ感知用シ
ートと同様であるので、説明は省略する。
【0036】上記第2発明の水濡れ感知用シートは、図
3に示すように、耐水性基材シート11の表面、若しく
は図示しないが裏面に、着色層13を設けたものであ
る。上記着色層13は、水溶性の着色塗料若しくは印刷
インキ、あるいは油溶性の着色塗料若しくは印刷インキ
などにより、ベタ状、あるいは適宜パターン状、文字、
記号として形成することができ、1層構成、又は2層以
上の多層構成であってもよい。また、水溶性又は非水溶
性(油溶性)のいずれであってもよいが、非水溶性の方
が適当である。
【0037】上記第2発明の水濡れ感知用シートの着色
層13は、図3に示すように、水溶性若しくは耐水性接
着層5と耐水性基材シート11との間、又は、図示しな
いが耐水性基材シート11と耐水性接着層15との間に
設けることが適当である。
【0038】<具体的実施例>水溶性基材シート1とし
て比較的隠蔽性のある上質紙(均量64g/m2 )表面
に、ポリ塩化ゴム系樹脂を主体とする非水溶性の青色系
の印刷インキを用いてグラビア印刷方式により「水濡れ
なし」と着色層3を施した。
【0039】次に、耐水性基材シート11として透明な
ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)樹脂フィ
ルム(厚さ25μm)裏面に、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体とウレタン樹脂を主体とする非水溶性の赤色系
の印刷インキを用いてグラビア印刷方式により「水濡れ
あり」と着色層13を施した。
【0040】次に、上記耐水性基材シート11裏面の着
色層13面より、油溶性(油性溶剤型)のアクリル系感
圧粘着剤を、樹脂液塗布用のコーター(例えばコンマコ
ータなど)にて塗布して、耐水性の接着層15を設け、
その上から、シリコーン樹脂などの離型剤層を設けたセ
パレートシート17を被覆して仮貼着した。
【0041】次に、上記耐水性基材シート11表面に、
水溶性のアクリル系エマルジョン型感圧粘着剤の100
重量部に、アクリル系の高吸水性樹脂の30重量部を添
加した水溶性の感圧粘着剤を、樹脂液塗布用のコーター
(例えばコンマコータなど)にて塗布して、水溶性の接
着層5を設けた後、その上に、前記水溶性基材シート1
を、着色層3を外側にして重ね合わせて貼り合わせるこ
とにより、水濡れ感知用シートが得られた。
【0042】得られた上記水濡れ感知用シートを、仮貼
着されているセパレートシート17を剥がした後に、接
着層15にてアクリル樹脂板(被着体)に貼着し、その
後、アクリル樹脂板に貼着した状態で、水道水中に投入
した。
【0043】その結果、隠蔽性のある水溶性基材シート
1は、数分後に溶け出して、「水濡れなし」と印刷表示
されている前記着色層3は剥離して、下層の耐水性基材
シート11に「水濡れあり」と印刷表示されている着色
層13が、耐水性基材シート11を透して観察された。
【0044】上記耐水性基材シート11及び着色層13
は、剥離を生ずることなく、アクリル樹脂板面に残存し
た。
【0045】なお、水溶性基材シート1裏面の水溶性接
着層5に添加されたアクリル系の高吸水性樹脂は、水濡
れした際に水分を吸収し、それによって水溶性接着層5
は膨潤し、耐水性基材シート11からの水溶性基材シー
ト1の離脱を促進させることができた
【0046】
【作用】本発明の第1発明乃至第2発明の水濡れ感知用
シートは、水溶性基材シート1表面に、水溶性若しくは
油溶性の着色層3が設けられ、該水溶性基材シート1裏
面に、水溶性接着層5が設けられているので、水溶性着
色層3の場合は、水濡れによって、水溶性基材シート1
と水溶性の着色層3と接着層5が共に溶け出すものであ
る。
【0047】被着体(物品)面に貼着使用した第1発明
の水濡れ感知用シートは、水溶性基材シート1と着色層
3の二層構成となっており、水溶性着色層3を使用した
場合は、シート表面に付着した水(水濡れ)によって、
まずシート表面にある着色層3が水によって容易に溶解
する。続いて下層の水溶性基材シート1が溶け出す。ま
た、上記第1発明の水濡れ感知用シートに、油溶性着色
層3を使用した場合は、水濡れによって、下層の水溶性
基材シート1が溶け出す。その後に、上層の着色層3が
被着体面より剥離する。
【0048】よって、基材シート1上より、着色層3の
色調がほとんど乃至完全に消色するとともに、溶け出し
た領域は、被着体面より完全に離脱して、シートに対す
る水濡れの発生を目視等の検査によって明確に検知で
き、シート乾燥後においては、可視性の水濡れ痕跡を残
すことができるものである。特に前記着色層3の色調に
対して対照的な、コントラストのある色調を有する被着
体面に使用した場合は、水濡れの発生をより明確に確認
することができる。
【0049】被着体(物品)面に貼着使用した第2発明
の水濡れ感知用シートは、水溶性接着層5の裏面に、耐
水性基材シート11を備え、被着体面に耐水性接着層1
5によって貼着して使用するので、シート表面に付着し
た水(水濡れ)によって、耐水性基材シート11及び耐
水性接着層15は、被着体面にそのまま残存する。そし
て、水溶性着色層3を使用した場合は、耐水性基材シー
ト11より上層の水溶性接着層5と水溶性基材シート1
と水溶性着色層3が、共に被着体面より溶け出して離脱
する。また、油溶性着色層3を使用した場合は、耐水性
基材シート11より上層の水溶性接着層5と水溶性基材
シート1が溶け出し、それによって、油溶性着色層3が
被着体面より剥離する。
【0050】よって、基材シート1上より、着色層3の
色調がほとんど乃至完全に消色するとともに、溶け出し
た領域は、被着体面より完全に離脱して、シートに対す
る水濡れの発生を目視等の検査によって明確に検知で
き、シート乾燥後においては、可視性の水濡れ痕跡を残
すことができるものである。特に、透明性のある耐水性
基材シート11を使用した場合は、前記着色層3の色調
に対して対照的な、コントラストのある色調を有する被
着体面に使用した際に、水濡れの発生をより明確に確認
することができる。
【0051】
【発明の効果】本発明の水濡れ感知用シートは、電気製
品等の製品の水濡れに対して配慮を要するような物品に
取り付けて使用するものであって、例えば製品の内部
(製品のカバーケース内側あるいは製品内部の電気配線
部や電気回路基板等)や、製品の外側周面など外部に取
り付け、あるいは貼着して使用するものであって、製品
の水濡れ、浸漬、水没等により製品外側が水と接触した
り、製品内部に水が浸入して、製品外部、あるいは内部
が濡れた場合に、失色を生じ、感知用シート乾燥後にお
いてもその失色状態を維持でき、電気製品等の水濡れの
発生の有無に関する客観的な判定ラベル、シール等の水
濡れ感知用シートとして効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1発明の水濡れ感知用シートの側断
面図である。
【図2】本発明の第2発明の水濡れ感知用シートの側断
面図である。
【図3】本発明の第3発明の水濡れ感知用シートの側断
面図である。
【図4】従来の水濡れ感知用シートの側断面図である。
【符号の説明】
1…水溶性基材シート 3…水溶性若しくは油溶性の着
色層 4…着色材 5…水溶性接着層 7…セパレートシート 11…耐水
性基材シート 13…着色層 15…耐水性接着層 17…セパレート
シート 21…基材シート 23…着色層 24…着色材 25
…接着層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶性基材シート1表面に、水溶性若しく
    は油溶性の着色層3が設けられ、該水溶性基材シート1
    裏面に、水溶性若しくは耐水性の接着層5が設けられて
    いることを特徴とする水濡れ感知用シート。
  2. 【請求項2】水溶性基材シート1表面に、水溶性若しく
    は油溶性の着色層3が設けられ、該水溶性基材シート1
    裏面に、水溶性若しくは耐水性の接着層5と耐水性基材
    シート11と耐水性接着層15が順に設けられているこ
    とを特徴とする水濡れ感知用シート。
  3. 【請求項3】水溶性基材シート1表面に、水溶性若しく
    は油溶性の着色層3が設けられ、該水溶性基材シート1
    裏面に、水溶性若しくは耐水性の接着層5と耐水性基材
    シート11と耐水性接着層15が順に設けられ、耐水性
    基材シート11面に着色層13が設けられていることを
    特徴とする水濡れ感知用シート。
  4. 【請求項4】前記水溶性接着層5が、感圧性粘着剤層若
    しくは感熱性粘着剤層であり、該水溶性接着層5に、セ
    パレートシート7が仮貼着されている請求項1記載の水
    濡れ感知用シート。
  5. 【請求項5】前記耐水性接着層15が、感圧性粘着剤層
    若しくは感熱性粘着剤層であり、該耐水性接着層5に、
    セパレートシート17が仮貼着されている請求項2記載
    の水濡れ感知用シート。
  6. 【請求項6】前記耐水性基材シート11が、透明性を有
    する請求項3記載の水濡れ感知用シート。
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