JPH11190970A - 溶剤検知ラベル及び防犯センサ - Google Patents

溶剤検知ラベル及び防犯センサ

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JPH11190970A
JPH11190970A JP36763597A JP36763597A JPH11190970A JP H11190970 A JPH11190970 A JP H11190970A JP 36763597 A JP36763597 A JP 36763597A JP 36763597 A JP36763597 A JP 36763597A JP H11190970 A JPH11190970 A JP H11190970A
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JP36763597A
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English (en)
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Tsuneyuki Amano
恒行 天野
Takashi Yamamura
隆 山村
Akira Sagawa
明 佐川
Kenji Haniyuda
謙治 羽生田
Masaaki Ura
正明 浦
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Nippon Aleph Corp
Nitto Denko Corp
Sohgo Security Services Co Ltd
Original Assignee
Nippon Aleph Corp
Nitto Denko Corp
Sohgo Security Services Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防犯センサに塗料が噴霧されたことの有無を
外観を介し透明塗料の場合にも容易に検知できるシステ
ムの開発。 【解決手段】 溶剤との接触で外観が変化(1)するシ
ート状基材からなり、その外観変化の視覚により溶剤の
付着を知覚できるようにした溶剤検知ラベル、及びその
溶剤検知ラベルを接着してなる防犯センサ。 【効果】 溶剤検知ラベルに塗料等の溶剤が接触するこ
とでラベルに外観変化が生じ、その変化を視覚する容易
な作業で塗料が透明な場合であっても溶剤との接触の有
無、ひいては塗料の塗布の有無を効率的に検知でき、ラ
ベルを防犯センサに接着する簡単な作業で防犯センサに
よる無人警備システムの無能化を防止でき、既存の警備
システムにも容易に適用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、赤外線感知式防犯システ
ムの信頼性向上に好適な溶剤検知ラベル及びその防犯セ
ンサに関する。
【0002】
【発明の背景】赤外線利用の防犯センサによる無人警備
システムの無能化の防止対策が急務となっている。すな
わち図9に例示した如く前記防犯センサ7は、侵入者が
発する遠赤外線等の熱線を焦電素子やサーモパイル、サ
ーミスタボロメータ等の検出器を介して検知する受動型
のものであるが、その防犯センサに塗料を噴霧して感度
を低下させ無能化させることの防止策が求められてい
る。熱線の入射面71と同系色や透明の塗料が噴霧され
ると外観よりの発見も困難である。
【0003】従来、前記の無能化防止対策としては、防
犯センサに接近する者を監視する第二のセンサを付加す
る方式、及び防犯センサに蛍光シール等を接着してその
シールを介し塗料の付着を検知する方式が採られてい
た。しかしながら、第二のセンサの付加方式には既存の
警備システムに追加設置することが困難で、その設置に
も多労力を要する問題点があり、シール接着方式にても
透明塗料の場合にその発見が困難である問題点があっ
た。
【0004】
【発明の技術的課題】本発明は、防犯センサに塗料が噴
霧されたことの有無を外観を介し透明塗料の場合にも容
易に検知できるシステムの開発を課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】本発明は、溶剤との接触で外観が変
化するシート状基材からなり、その外観変化の視覚によ
り溶剤の付着を知覚できるようにしたことを特徴とする
溶剤検知ラベル、及びその溶剤検知ラベルを接着してな
ることを特徴とする防犯センサを提供するものである。
【0006】
【発明の効果】本発明によれば、溶剤検知ラベルに塗料
等の溶剤が接触することでラベルに外観変化が生じ、そ
の変化を視覚する容易な作業で塗料が透明な場合であっ
ても溶剤との接触の有無、ひいては塗料の塗布の有無を
効率的に検知することができる。また、ラベルを防犯セ
ンサに接着する簡単な作業で防犯センサによる無人警備
システムの無能化を防止でき、既存の警備システムにも
容易に適用することができる。
【0007】
【発明の実施形態】本発明の溶剤検知ラベルは、溶剤と
の接触で外観が変化するシート状基材からなり、その外
観変化の視覚により溶剤の付着を知覚できるようにした
ものである。その例を図1〜図8に示した。1,5が感
溶剤層、2,21,23,24が支持基材、3が接着
層、31が感溶剤層を兼ねる接着層、6がインクであ
る。なお4はセパレータ、Bは被着体である。
【0008】溶剤検知ラベルが溶剤との接触で示す外観
変化は、例えば色変化や光透過度変化、接着状態の剥離
や形状変化、インクの変化などの適宜なものであってよ
く、その外観変化について特に限定はない。また信頼性
の向上等を目的に2種以上の外観変化が生じるようにし
た溶剤検知ラベルであってもよい。
【0009】ちなみに前記した図1(a)、図2(a)
のものは、溶剤との接触による外観変化が図1(b)、
図2(b)の如く感溶剤層1を介して色変化するもので
ある。図3(a)のものは、溶剤との接触による外観変
化が図3(b)の如く感溶剤層5を介して光透過度の変
化するものである。図4(a)のものは、溶剤との接触
による外観変化が図4(b)の如く感溶剤層を兼ねる接
着層31を介して接着状態の剥離を生じるものである。
【0010】また図5(a)、図6(a)、図7(a)
のものは、溶剤との接触による外観変化が図5(b)、
図6(b)、図7(b)の如く感溶剤層を兼ねる接着層
31を介して形状変化するものである。図8(a)のも
のは、溶剤との接触による外観変化が図8(b)の如く
インク6の変化によるものである。
【0011】前記において、色変化による外観変化とし
ては、例えばロイコ染料と顕色剤からなる発色インク等
による発色や変色などがあげられる。発色インクは、水
やアルコール類、有機酸類やケトン類等の極性基含有溶
剤によりロイコ染料と顕色剤が溶解反応して発色するも
のである。
【0012】前記の発色インクを形成するロイコ染料や
顕色剤としては、適宜なものを用いることができ、特に
限定はない。ちなみにロイコ染料の例としては、トリフ
ェニルメタン・フタリド系(紫青)やローダミンラクタ
ム系(青味赤)、フルオラン系(黒,黄橙,朱赤,暗
緑)やフェノチアジン系(青)、スピロジピラン系(黒
味青)やインドリノスピロピラン系(暗青)などの下記
の一般式(1),(2)で表される化合物などがあげら
れる。
【0013】 (ただし、R1、R2、R3は、同種又は異種の水素、水
酸基、ハロゲン、アルキル基、ニトロ基、アミノ基、ジ
アルキルアミノ基、モノアルキルアミノ基、又はアリー
ル基である。)
【0014】また顕色剤の例としては、4−ヒドロキシ
ジフェノキシドや4−t-ブチルフェノール、α−ナフ
トールやβ−ナフトール、メチル−4−ヒドロキシベン
ゾエートや4−ヒドロキシアセトフェノール、4−t-
オクチルカテコールや2,2'−ジヒドロキシジフェノ
ール、2,2'−メチレンビス(4−メチル−6−t-ブ
チルフェノール)や4,4'−イソプロピリデンビス
(2−t-ブチルフェノール)、4,4'−s-ブチリデ
ンジフェノールや4,4'−イソプロピリデンジフェノ
ール(ビスフェノールA)などがあげられる。
【0015】一方、光透過度の変化による外観変化とし
ては、例えば不透明層の透明化や透明層の不透明化など
があげられる。その透明化や不透明化は溶剤との接触に
基づく適宜な手段のものであってよい。ちなみにその例
としては、一般的な消色反応を利用した不透明層から透
明層への変化や、溶剤可溶性の多孔質な透明樹脂による
多孔質に基づく乱反射性の不透明層から溶剤との接触に
基づく溶解無孔質化による透明層への変化を利用したも
の、溶剤に可溶性又は膨潤性の透明樹脂による透明層か
ら溶剤との接触による溶解ないし膨潤に基づく不透明層
への変化を利用したものなどがあげられる。
【0016】接着状態の剥離による外観変化としては、
例えば溶剤の含浸で接着力が低下して剥離脱落するもの
や接着状態の一部が剥離するもの、溶剤の含浸で伸縮等
の寸法変化を生じその変化による応力の発生に基づく接
着力に抗する力で接着状態を解いて脱落又は部分剥離す
るものなどがあげられる。
【0017】形状変化による外観変化としては、溶剤の
含浸で接着力が低下し自重等により接着状態が部分的に
又は全体的に解かれて自重による曲がり状態ないし垂れ
下がり状態を形成するものや脱落するもの、あるいは折
り畳み構造の折り畳み部分が溶剤との接触で自重や復元
力によりその折り畳み構造が展開して形状が変化するも
のなどがあげられる。
【0018】インクの変化による外観変化としては、例
えば着色剤やバインダ等のインク成分が溶剤との接触で
溶解してインクのにじみ変化を生じるものやインクで形
成したパターンがにじみ等で変形するものなどがあげら
れる。
【0019】本発明による溶剤検知ラベルは、シート状
基材の単層物としても形成しうるが、一般には上記した
図例の如く、支持基材の片面に溶剤との接触で外観が変
化する感溶剤層を有し他面に接着層を有するものや、支
持基材の片面に当該感溶剤層を兼ねる接着層を有するも
のなどの適宜な層構造を有する複層物からなるシート状
基材として形成される。
【0020】なお前記した単層物からなる溶剤検知ラベ
ルとしては、感溶剤層のみで形成したシート状基材や感
溶剤層を兼ねる接着層のみで形成したシート状基材など
があげられる。これらの場合には、それを防犯センサに
適用する場合に必要に応じて接着層や基材層が積層され
る。
【0021】前記した支持基材と感溶剤層を組合せた溶
剤検知ラベルの場合には、色変化やインク変化を生じる
感溶剤層を支持基材上にロゴマーク等の任意な形状のパ
ターンなどとして付与できる利点、あるいは光透過度変
化を生じる感溶剤層を着色した支持基材上や着色層を付
設した支持基材上、又は図3の如く任意なパターン状の
着色層22を付設した支持基材上に設けて支持基材にお
ける着色や着色パターンの顕色で溶剤との接触の有無を
判別できてより容易に視覚判定できる利点などがある。
【0022】なお上記した発色インクを用いた感溶剤層
は、例えば発色インクを溶解しない溶媒でそれに溶解す
るバインダと発色インクを混合し、それを支持基材上に
塗布する方式などの適宜な方式で形成しうるが、その場
合バインダとしては発色インクが色変化する溶剤に対し
て溶解ないし膨潤するものがロイコ染料と顕色剤との速
やかな反応性、従って発色の感度や速度の向上性などの
点より好ましい。
【0023】また接着状態の剥離で外観変化を視覚判定
する場合にも、図4に例示の如く溶剤の含浸で接着力が
低下する感溶剤層兼用の接着層31と、溶剤の含浸で寸
法変化する支持基材23との組合せにより、溶剤との接
触でより鋭敏に剥離現象を示して外観変化の信頼性に優
れる溶剤検知ラベルを形成しうる利点などがある。なお
溶剤の含浸で寸法変化して応力が発生するタイプの支持
基材としては、例えば紙や延伸フィルム、特に油溶性の
延伸フィルムなどの適宜なものを用いることができる。
【0024】さらに形状変化で外観変化を視覚判定する
場合にも、図5に例示の如く前記感溶剤層兼用の接着層
31の支持基材への部分塗布や支持基材の自重の高重量
化、さらには前記した寸法変化型の支持基材23との組
合せなどの如く、接着層と支持基材の両方を介して良剥
離化をはかりうる適宜な組合として、接着層と支持基材
の両方の良剥離化を相乗させて溶剤との接触でより鋭敏
に形状変化して外観変化の信頼性に優れる溶剤検知ラベ
ルを形成しうる利点などがある。
【0025】加えて支持基材を用いることで、図6、図
7に例示の如く支持基材24の折り畳み構造を採る方式
や、それと溶剤の接触で接着力が低下する感溶剤層兼用
の接着層31との組合せとする方式などの適宜な方式
で、溶剤との接触でより鋭敏に形状変化して外観変化の
信頼性に優れる溶剤検知ラベルを形成しうる利点などが
ある。形状変化を目的とした溶剤検知ラベルないし支持
基材の折り畳み構造は、適宜な形態とすることができ、
その折り畳み構造について特に限定はない。
【0026】なお図6、図7に例示した溶剤検知ラベル
は、支持基材24を折り畳み構造とし、その折り畳み部
分を溶剤との接触で接着力が低下する感溶剤層兼用の接
着層31にて部分的に接着し、その接着層31が溶剤と
接触して接着力が低下した際に、支持基材が自重や折り
畳み部分の復元力などにより接着力に抗して展開するよ
うにしたものであり、折り畳み構造の展開で大きな形状
変化が生じるようにして外観変化を遠方や暗がりなどに
ても容易に視覚できるようにしたものである。図中の3
2は、接着層であり、防犯センサ等に溶剤検知ラベルを
接着固定することを目的とする。
【0027】本発明による溶剤検知ラベルは、図2に例
示した如く外観変化が種類の異なる溶剤に対して生じる
ようにしたものであってもよい。この場合には、外観変
化の生じない溶剤が使用されたために検知ラベルに外観
変化が生じないことの発生機会を低減でき、各種の溶剤
に対し外観変化を生じて検知精度に優れる溶剤検知ラベ
ルとすることができる。また生じた外観変化より使用さ
れた溶剤の種類を特定ないし推測することなども可能と
なる。
【0028】図2に例示の溶剤検知ラベルは、支持基材
2上に色変化タイプの2種の感溶剤層11,12を分布
配置してその感溶剤層が例えばトルエンやメチルエチル
ケトンやメタノールの如き親油性溶剤に対しては感溶剤
層11のみが色変化し、水等の親水性溶剤に対しては感
溶剤層12のみが色変化する組合せなどにより、種類の
異なる溶剤に対してそれに対応する感溶剤層のみが色変
化による外観変化を生じるようにしたものである。
【0029】前記では色変化の組合せによる場合を例示
したが、本発明にては光透過度変化の組合せ、接着状態
の剥離の組合せ、形状変化の組合せ、インク変化の組合
せ、あるいはそれら外観変化のタイプの異なるものの組
合せなどにより種類の異なる溶剤に対して外観変化する
溶剤検知ラベルであってもよい。また外観変化する溶剤
の種類は、3種又は4種以上であってもよい。
【0030】ちなみに光透過度変化の組合せで種類の異
なる溶剤に対し外観変化する溶剤検知ラベルは、例えば
親油性樹脂領域と親水性樹脂領域を分布配置する方式な
どにより、接着状態の剥離の組合せや形状変化の組合せ
で種類の異なる溶剤に対し外観変化する溶剤検知ラベル
は、例えば親油性接着層と親水性接着層をラベルの左右
に区分して配置する方式などにより得ることができる。
【0031】また、折り畳み構造を介した形状変化の組
合せで種類の異なる溶剤に対し外観変化する溶剤検知ラ
ベルは、例えば親油性接着層で接着した折り畳み部分と
親水性接着層で接着した折り畳み部分を設ける方式など
により、インク変化の組合せで種類の異なる溶剤に対し
外観変化する溶剤検知ラベルは、例えば油性インクのパ
ターンと水性インクのパターンを分布配置する方式など
により得ることができる。
【0032】前記したインク変化の組合せによるもの
は、微細な領域の分布配置が容易で、異なる溶剤に対応
させた多種の領域を有するコンパクトなラベルも容易に
形成できて特に好ましい。その場合、インクの色やパタ
ーン等は同じであってもよいが、異なる溶剤に対応させ
てインクの色やパターン等に相違をもたせることによ
り、にじみ等の変化を生じたインクを介して使用された
溶剤の種類をより容易に推定することができる。
【0033】ちなみに芳香族系溶剤とケトン系溶剤で変
化する第一インク、ケトン系溶剤とアルコール系溶剤で
変化する第二インク、及びアルコール系溶剤と水で変化
する第三インクからなる三種のインクの組合せとするこ
とにより、第一インクのみに変化が生じた場合には芳香
族系溶剤に特定でき、第二と第三のインクに変化が生じ
た場合にはアルコール系溶剤又はそれと水との混合溶剤
に特定でき、第三インクのみに変化が生じた場合には水
に特定することができる。
【0034】上記において感溶剤層又は感溶剤層兼用の
接着層を保持する支持基材としては、例えば紙やラミネ
ート紙、織布や不織布、プラスチックフィルムや発泡シ
ート、金属箔やネット、ワックスシートやそれらが複合
したものなどの適宜なものを用いることができ、特に限
定はない。外観変化に支持基材への溶剤の含浸が有利な
接着状態の剥離タイプや形状変化タイプなどでは、紙や
多孔質フィルム等の多孔性支持基材が好ましく用いう
る。
【0035】ちなみに支持基材を形成するプラスチック
の例としては、ポリエチレンやポリプロピレン、エチレ
ン・プロピレン系ポリマーや塩素化ポリエチレン等のオ
レフィン系ポリマー、ポリビニルアルコールやポリアク
リルアミド、ポリアクリル酸やポリメタクリル酸、セル
ロース系ポリマーやポリビニルピロリドン、ポリアミド
やポリエステル、ポリ酢酸ビニルやエチレン・酢酸ビニ
ル共重合体、ウレタン系ポリマーやポリ(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルの如きアクリル系ポリマー、ポリ
塩化ビニルやスチレン系ポリマーなどがあげられる。
【0036】またシリコーン系ポリマーや天然ゴム、ポ
リイソブチレンやポリイソプレン、クロロプレンゴムや
イソプレン・イソブチレンゴム、ニトリルブチルゴムや
スチレン・ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエン・ス
チレンゴムやスチレン・イソプレン・スチレンゴム、ス
チレン・エチレン・ブタジエンゴムやスチレン・エチレ
ン・ブチレン・スチレンゴム、スチレン・イソプレン・
プロピレン・スチレンゴムやエチレン・プロピレンター
ポリマーなどのゴム系ポリマーも支持基材の形成に用い
うる。さらにカルナバ系やパラフィン系、アミド系やポ
リオレフィン系などの各種のワックス類なども支持基材
の形成に用いうる。支持基材の形成に際しては、1種又
は2種以上のプラスチック系やゴム系のポリマーやワッ
クス類をブレンドして用いることもできる。
【0037】溶剤検知ラベルないし支持基材の厚さは、
外観変化のタイプなどに応じて適宜に決定でき、一般に
は取扱性などの点より1mm以下、就中5〜500μm、
特に10〜300μmとされる。なお溶剤検知ラベルな
いし支持基材は、曲面密着性などの点よりは、柔軟性に
優れることが好ましい。また支持基材は、例えばシリカ
やチタニア、アルミナや亜鉛華、ジルコニアや酸化カル
シウム、炭酸カルシウムやマイカ、カーボンブラックの
如き適宜な添加剤を含有していてもよい。
【0038】溶剤検知ラベルには、防犯センサ等の被着
体への接着を目的とした接着層を必要に応じて設けるこ
とができる。接着層の形成には適宜な接着剤を用いうる
が、被着体への簡便な接着性や外観変化したもの等の交
換性などの点より感圧接着層が好ましい。
【0039】感圧接着層の形成には、例えばゴム系粘着
剤やアクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤やビニルア
ルキルエーテル系粘着剤、ポリエステル系粘着剤やポリ
ウレタン系粘着剤、ポリアミド系粘着剤やポリビニルア
ルコール系粘着剤、ポリビニルピロリドン系粘着剤やポ
リアクリルアミド系粘着剤、セルロース系粘着剤などの
適宜な粘着剤を1種又は2種以上用いることができ、親
水性や親油性等の性質に基づいて使い分けすることがで
きる。
【0040】感圧接着層の形成は、例えばカレンダーロ
ール法等の圧延方式、ドクターブレード法やグラビアロ
ールコータ法等の塗工方式などの適宜な方式でセパレー
タ上に感圧接着層を設けて、それを支持基材等の所定面
上に移着する方式や、支持基材等の所定面に粘着剤を塗
工する方式などの適宜な方式で行うことができる。
【0041】接着層ないし感圧接着層の厚さは、外観変
化のタイプなどに応じて適宜に決定できる。一般には、
0.1〜500μm、就中1〜300μm、特に2〜10
0μmとされる。なお接着層ないし感圧接着層は、溶剤
検知ラベルにおける被着体接着側の全面に設けることも
できるし、部分的に設けることもできる。
【0042】接着状態の剥離タイプや形状変化タイプ、
特に折り畳み構造を介した形状変化タイプ等における感
溶剤層兼用の接着層ないし感圧接着層の場合には、溶剤
との接触による外観変化の速やかな発生性などの点よ
り、薄い層を部分的に設ける方式が好ましい。
【0043】なお接着層ないし感圧接着層の形成に際し
ては、前記外観変化の速やかな発生性の付与などを目的
に、オイル類やワックス類等の溶剤吸収剤を配合するこ
ともできる。また接着層ないし感圧接着層は、接着力や
外観変化の発生性の制御などを目的に同種又は異種の接
着剤ないし粘着剤からなる2層以上の接着層の重畳層と
して形成されていてもよい。
【0044】接着層が感圧接着層からなり、それが外表
面に露出する場合には汚染による接着力の低下防止など
を目的に実用に供するまでの間、セパレータにて仮着被
覆しておくことが好ましい。セパレータは、例えばプラ
スチックフィルム等の適宜な基材をシリコーン系や長鎖
アクリル系やフッ素系等の適宜な剥離剤で表面処理する
方式などにより得ることができる。
【0045】本発明による溶剤検知ラベルは、塗料等か
らなる溶剤の接触の有無を検知することが望まれる例え
ば防犯センサなどの各種の用途に好ましく用いることが
できる。その適用に際しては、使用目的に応じて溶剤検
知ラベルを円形やリング形や短冊形などの適宜な形態と
することができ、その寸法も任意に設定することができ
る。
【0046】なお防犯センサに溶剤検知ラベルを接着す
る場合には、赤外線入射部分やセンサ内部に設けたLE
D等からなる表示灯の確認が妨げられない位置に接着さ
れる。従って図9に例示した如く、防犯センサ7におけ
る赤外線入射部分71に可及的に近い延長部72等の防
犯センサ本体上への溶剤検知ラベルの接着が好ましい
が、スプレー塗料などでは溶剤が飛散するので防犯セン
サの台座部73や周辺部に溶剤検知ラベルを接着しても
その目的を達成することができる。なお防犯センサへの
溶剤検知ラベルの設置は、既存の防犯センサに対して行
うこともできるし、新設の防犯センサに対して行うこと
もできる。
【0047】
【実施例】実施例1
【0048】前記の式(1)で表わされるロイコ染料2
5部(重量部、以下同じ)、式(2)で表わされる顕色
剤25部、ポリスチレン40部及びポリブチルメタクリ
レート10部をシクロヘキサン135部とトルエン15
部の混溶媒で混合し、それをワイヤバー#20を介し厚
さ50μmの白色PETフィルムのコロナ処理面に塗布
し50℃の温風で10分間乾燥させて厚さ約5μmの感
溶剤層を形成した。
【0049】一方、PETフィルムからなるセパレータ
上に厚さ30μmのアクリル系感圧接着層を形成し、そ
れを前記白色PETフィルムの露出面にセパレータと共
に接着して溶剤検知ラベルを得た。
【0050】評価試験1 前記の溶剤検知ラベルよりセパレータを剥がしてアクリ
ル板に接着し、それにアトムペイトのNo.328、No.
80、No.210(いずれもアトミックス社製)又はア
サヒペンの水性ニュースプレー(アサヒペン社製)の4
種の市販のスプレー塗料を噴霧したところ、その4種の
いずれのスプレー塗料に対しても感溶剤層が良好に発色
した。
【0051】実施例2 厚さ75μmの白色PETフィルムの裏面に厚さ20μm
のアクリル系感圧接着層を形成したセパレータを接着
し、前記白色PETフィルムの表面に黒インク(ゼブラ
社製、マッキー)からなる幅5mmの線と、蛍光ピンクイ
ンク(パイロット社製、スポットライター2)からなる
幅5mmの線を間隔を設けて書き、溶剤検知ラベルを得
た。
【0052】実施例3 坪量70g/m2の上質紙の裏面に厚さ20μmのアクリ
ル系感圧接着層を形成したセパレータを接着し、前記上
質紙の表面にシアンインク(エプソン社製、インクジェ
ット用インクMJIC8C)からなる幅5mmの線と、黒
インク(マッキー)からなる幅5mmの線を間隔を設けて
書き、溶剤検知ラベルを得た。
【0053】評価試験2 実施例2,3で得た溶剤検知ラベルよりセパレータを剥
がしてアクリル板に接着し、それに水、トルエン、イソ
プロピルアルコール(IPA)、メタノール又はメチル
エチルケトン(MEK)を噴霧して線の状態変化を調べ
た。
【0054】前記の結果を次表に示した。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の説明図(a:変化前、b:外観変化
後)
【図2】他の実施例の説明図(a:変化前、b:外観変
化後)
【図3】さらに他の実施例の説明図(a:変化前、b:
外観変化後)
【図4】さらに他の実施例の説明図(a:変化前、b:
外観変化後)
【図5】さらに他の実施例の説明図(a:変化前、b:
外観変化後)
【図6】さらに他の実施例の説明図(a:変化前、b:
外観変化後)
【図7】さらに他の実施例の説明図(a:変化前、b:
外観変化後)
【図8】さらに他の実施例の説明図(a:変化前、b:
外観変化後)
【図9】防犯センサの説明図
【符号の説明】
1,11,12,5,6:感溶剤層 2,21,23,24,:支持基材 22:パターン状の着色層 3,32:接着層 31:感溶剤層を兼ねる接着層 4:セパレータ 7:防犯センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山村 隆 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 佐川 明 神奈川県横浜市鶴見区駒岡1丁目28番52号 株式会社日本アレフ内 (72)発明者 羽生田 謙治 神奈川県横浜市鶴見区駒岡1丁目28番52号 株式会社日本アレフ内 (72)発明者 浦 正明 東京都港区元赤坂1丁目6番6号 綜合警 備保障株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶剤との接触で外観が変化するシート状
    基材からなり、その外観変化の視覚により溶剤の付着を
    知覚できるようにしたことを特徴とする溶剤検知ラベ
    ル。
  2. 【請求項2】 請求項1において、シート状基材が支持
    基材の片面に溶剤との接触で外観が変化する感溶剤層を
    有し他面に接着層を有するもの、又は支持基材の片面に
    当該感溶剤層を兼ねる接着層を有するものからなる溶剤
    検知ラベル。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、外観変化が種
    類の異なる溶剤に対して生じるようにした溶剤検知ラベ
    ル。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3において、外観変化が色変
    化、光透過度変化、接着状態の剥離、形状変化又はイン
    クの変化の1種又は2種以上である溶剤検知ラベル。
  5. 【請求項5】 請求項4において、色変化が発色又は変
    色であり、光透過度変化が透明化又は不透明化であり、
    接着状態の剥離が溶剤の含浸による接着力の低下又は溶
    剤の含浸による支持基材の寸法変化による応力の発生に
    基づく脱落又は部分剥離であり、形状変化が接着力の低
    下を介した自重による曲がり又は折り畳み構造の展開で
    あり、インクの変化がにじみ又はそれによるインクで形
    成したパターンの変形である溶剤検知ラベル。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5において、2種以上の感溶
    剤層の分布配置を有して種類の異なる溶剤に対し外観変
    化を生じる溶剤検知ラベル。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6において、外観変化が色変
    化又はインク変化する感溶剤層である場合に、その感溶
    剤層が支持基材上にパターン状に形成されてなる溶剤検
    知ラベル。
  8. 【請求項8】 請求項4〜6において、外観変化が光透
    過度変化である場合に、支持基材が着色基材、着色層付
    設基材又はパターン状の着色層の付設基材である溶剤検
    知ラベル。
  9. 【請求項9】 請求項4〜7において、外観変化が色変
    化である場合に、その色変化がロイコ染料と顕色剤から
    なる発色インクに基づくものである溶剤検知ラベル。
  10. 【請求項10】 請求項4〜6及び8において、外観変
    化が光透過度の変化する感溶剤層である場合に、その感
    溶剤層が溶剤可溶性の多孔質な透明樹脂からなる溶剤検
    知ラベル。
  11. 【請求項11】 請求項5において、外観変化が折り畳
    み構造の展開による形状変化である場合に、その折り畳
    み部分が溶剤との接触で接着力を低下する接着層で接着
    されていて、その接着層が溶剤と接触した際に折り畳み
    部分が自重又は復元力により接着力に抗して展開するも
    のである溶剤検知ラベル。
  12. 【請求項12】 請求項2〜11において、接着層が感
    圧接着層からなる溶剤検知ラベル。
  13. 【請求項13】 請求項12において、感圧接着層がセ
    パレータにて仮着被覆されてなる溶剤検知ラベル。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13に記載の溶剤検知ラベ
    ルを接着してなることを特徴とする防犯センサ。
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