JP2525862Y2 - ワイピングクロス - Google Patents

ワイピングクロス

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JP2525862Y2
JP2525862Y2 JP1990096500U JP9650090U JP2525862Y2 JP 2525862 Y2 JP2525862 Y2 JP 2525862Y2 JP 1990096500 U JP1990096500 U JP 1990096500U JP 9650090 U JP9650090 U JP 9650090U JP 2525862 Y2 JP2525862 Y2 JP 2525862Y2
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wiping
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wiping cloth
cloth
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清和 大郷
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旭化成工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ワイピングクロスに関する。さらに詳しく
は、水溶性の塗料、果物の汁等の水性の汚れ、油膜、タ
バコのヤニ、鉛筆の芯等の油性の汚れを強力に拭き取る
ことに適し、たとえば自動車のガラス部分、ビル、家屋
の窓ガラス、メガネ、コップ等のガラス製品、さらに
は、漆器、食器等のセラミック製品、プラスチック、金
属、木製品等の洗浄、清掃に適するワイピングクロスに
関する。
〔従来の技術〕
従来、ワイピングクロスには綿、パルプ等の天然の繊
維、さらにはレーヨン等の再生繊維の不織布、織物、編
物が広く用いられている。また、最近では合成繊維の繊
度が極めて小さい、極細繊維を使用した不織布、織物が
使用されている。
しかしながら、綿等の天然の繊維及びレーヨン等の再
生繊維から成る布帛は、食用油、ワックス等の油性の汚
れ、特に油膜のような微細な汚れを除去することが困難
である。また洗剤を使用することが必要である等の問題
があった。
また、極細繊維を使用した布帛は、汚れとの接触面積
が相対的に大きいので、ワイピングクロスとして優れて
いる。しかし極細繊維から成るために、弱く耐久性がな
い。拭き取り時に伸びたり、歪んだりする等の問題があ
る。そして上記の問題を解消するため熱エンボスを施す
方法があるが、エンボスされた部分がフィルム化し、部
分的に強度劣化を生じたり、拭き取り性能の劣化が見ら
れる等の問題があった。
また合成繊維100%の極細繊維のワイピングクロスで
は、その成分が疎水性であるため、吸水性が劣り、水性
の汚れの拭き取り除去に対しては不適性である。さらに
は疎水性を改良するため、浸透剤付与の工夫も見られる
が、浸透剤そのものが脱落し、浸透剤による汚染が認め
られる。
実開平2−8355号公報は吸水性クロス類の表面の一部
を超極細繊維により被覆し、該表面に吸水性の拭き取り
面と吸油性の拭き取り面を形成することが開示されてい
る。さらには吸水性クロス類の表面の大部分を吸油性超
極細繊維及び吸水性繊維の混合布類により被覆すること
が開示されている。この実開平2−8355号公報に開示さ
れたもののうち、一部を被覆したものは汚れ落ち効果が
接触面積に比例すると考えた場合、広巾なものが必要で
あったり、繰り返し拭き取りが必要である等、効率が悪
くなる問題がある。また、ワイピングクロスを機械的に
装着して、ワイピング作業そのものを機械的に行う場合
等、拭き取りに斑が出てしまう。そして二層をバインダ
ー又は縫合等により一体化することは、コップ、漆器、
食器等では人体に対する衛生面の影響及び二層を一体化
製品にするための手間、コストが課題である。さらには
混合布類で大部分を被覆したものは、汚れ落ちが半減し
たり、混合のためのプロセスが必要となる等の問題があ
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案の目的は、極細繊維を用いた不織布の優れたワ
イピング性能を利用し、寸法安定性及び耐久性の問題を
解決した新規な不織布製ワイピングクロスを提供しよう
とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本考案は、目付が50〜60g/m2である親水性
繊維不織布の片面又は両面の全部に、目付が15〜20g/m2
であって、構成する繊維の径が0.01〜2.00μmである疎
水性極細繊維不織布を、ウオーターニードリングまたは
ニードルパンチングにより交絡、一体化せしめたことを
特徴とするワイピングクロス、である。
本考案でいうワイピングクロスとは、レンズ拭き用、
ガラス拭き用、食器拭き用、家庭用台所及び業務用調理
場の清掃用、機械等の油類吸着用等に使用するものであ
り、水、油、水と油の混合液、所望に応じて空拭き、洗
剤拭き等に用いることができるものである。
以下、本考案を図面を参照しつつ詳細に説明する。第
1図は、本考案の実施例を模式的に示すものである。
本考案のワイピングクロスは、第1図に示すように、
疎水性極細繊維不織布(1)の片面の全部に親水性繊維
不織布(2)を交絡、一体化せしめ、極細繊維からなる
親油性の拭き取り面(P)と親水性の拭き取り面(S)
を形成させたものである。
第2図は親水性繊維不織布(2)の両面の全部に疎水
性極細繊維不織布(1)を交絡、一体化せしめ、両面に
親油性の拭き取り面(P)を形成させたものである。
本考案のワイピングクロスに用いる親水性繊維不織布
の素材は、充分な吸水性とワイピングクロスとしての充
分な強度を有するものであれば特に制限なく使用するこ
とができる。たとえば綿、麻等の天然繊維、ビスコース
レーヨン、銅アンモニアレーヨン、アセテート、等の再
生繊維、半合成繊維からなる吸水性繊維で、それらを混
合して使用することは差支えない。これらの繊維の種類
及び太さ等の形状、それらの組合せは、使用目的、価格
等に応じて適宜選定されるが、脱落繊維の影響を考慮
し、出来る丈長い繊維が使用される。
本考案のワイピングクロスに用いる疎水性極細繊維不
織布の素材は、充分な親油性があれば特に制限はない。
たとえばポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン、ポリアミド、アクリル等の合成繊維
等が使用されるが、それらを混合して使用することは差
支えない。
本考案に用いる親水性不織布はスパンボンド等長繊維
不織布、カードウエブによる短繊維不織布等制限なく使
用することができる。また、疎水性極細繊維不織布は、
一般的にメルトブロー不織布、フラッシュ紡糸不織布等
がよく知られており、好適に使用することができる。
本考案に用いる極細繊維不織布の繊維径は5μm以下
が好ましく、更に好ましくは、0.01〜2.00μmである。
繊維径が小さくなれば、耐摩性に乏しく、繊維の切断が
容易となり、また、太くなればその比表面積により、拭
き取り能力が劣り好ましくない。
本考案のワイピングクロスに用いる親水性繊維不織布
の目付が8g/m2以下では、吸水性が不十分で、極細繊維
を補強するに充分な量にならず、極細繊維不織布が有し
ている。寸法安定性及び耐久性の問題を解決するに至ら
ない。親水性繊維不織布の目付は50〜60g/m2の範囲が好
ましく好適である。また、本考案のワイピングクロスは
疎水性極細繊維不織布の目付が5g/m2以下では汚れ吸着
量の絶対値が小さく、継続して使用できず直ぐに交換が
必要となる。また、生産上、斑が目立つなど好ましくな
く、優れた拭き取り機能が充分発揮できない。疎水性繊
維極細不織布の目付は15〜20g/m2の範囲が好ましく好適
である。
本考案のワイピングクロスの交絡、一体化は、予め製
造された親水性繊維不織布と疎水性極細繊維不織布とを
重ね合わせ、たとえばウォーターニードリングにより、
交絡、一体化すること等で得られる。また、ニードルパ
ンチングにより交絡、一体化することもできる。
このようにして得られたクロスに水分が接触すると、
水は疎水性極細繊維の毛細管現象で吸収され、疎水性繊
維を通して、親水性繊維に吸水される。
本考案の構成とすることにより、ワイピングクロスの
寸法安定性、耐久性は著しく改良される。しかも、清掃
面は極細繊維を用いた不織布により構成されているので
優れた清掃機能をもつものである。本考案のワイピング
クロスは、寸法安定性の優れた目付の多い親水性繊維不
織布との複合積層せしめたものであるから、機械等に装
着して清掃を行う場合にも親水性繊維不織布からなる層
により過度の伸張を受けず、安定して装着させることが
でき、また、清掃面に伸張によるシワの発生等も防止で
きる。
本考案のワイピングクロスは、その構成より、親油性
に著しく優れた面が表面となり、主として食用の油、機
械の油、手あか等の汚れを効率よくしかも多量に除去す
ることができる。また、極細繊維の比表面積が大きなミ
クロ構造と毛細管現象の作用により、通常の繊維類では
取れないミクロな汚れ、油膜、微少なゴミ、ホコリ等を
容易に除去することができる。従来の極細繊維からなる
ワイピングクロスを用いても、水性の汚れが取りにく
い、寸法安定性に乏しく拭き取り作業がやりにくい、耐
久性に乏しく破れてしまう等問題が多い。
一方、本考案のワイピングクロスを用いると、油性の
汚れと共に、水分や水性の汚れも効率よくかつ素早く除
去することができる。
〔考案の効果〕
本考案のワイピングクロスは、油性の汚れを効率よ
くしかも多量に除去できる。従来の繊維類では除去で
きなかったミクロな汚れ及び従来の極細繊維からなるワ
イピングクロスでは除去できなかった水性の汚れも除去
できる。また、寸法安定性、耐久性に優れるので機械
等に安定して装着した場合、伸張によるシワの発生等が
なく使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案のワイピングクロスの一実施例を模式
的に示す断面図、第2図は、本考案のワイピングクロス
の他の実施例を模式的に示す断面図である。 1……疎水性極細繊維不織布、2……親水性繊維不織
布、P……親油性拭き取り面、S……親水性拭き取り
面。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】目付が50〜60g/m2である親水性繊維不織布
    の片面又は両面の全部に、目付が15〜20g/m2であって、
    構成する繊維の径が0.01〜2.00μmである疎水性極細繊
    維不織布を、ウオーターニードリング又はニードルパン
    チングにより交絡、一体化せしめたことを特徴とするワ
    イピングクロス。
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