JP3712153B2 - 口腔用擦掃清拭材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯磨剤や歯刷子、水や洗面所を必要とせず、口腔内を擦掃及び清拭するだけで、口腔内の汚れ、特に歯牙表面に付着する歯垢や食物残渣、たばこや飲食物由来とされている外因性のステインを簡便に除去することができる口腔用擦掃清拭材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
口腔内の汚れや着色物質を除去するための手段として、一般的には研磨剤を含有する歯磨剤と歯刷子の併用による物理的研磨、刷掃(ブラッシング)が行われている。
しかしながら、歯磨剤と歯刷子を用いたブラッシングによる清掃は、時間がかかる上、使用者のブラッシング技術により清掃効果に優劣が生じやすく、また、歯牙表面に沈着した着色物質(たばこや飲食物由来とされている外因性のステイン)を完全に除去し難い場合があった。更に、歯磨後には洗口する必要があり、水や洗面台が必要であるという面倒さもあり、そのため、外出先や朝食時などに口腔内の汚れを短時間でより簡便に除去する方法が望まれてきた。
【0003】
従来、歯牙表面や口腔粘膜の汚れを短時間で簡便に除去するための清掃用具としては、指にはめ込む方式の清掃具(特開昭61−240908号、特開平1−97405号、特公昭61−46146号公報)や極細繊維を使用したふき取り材(特開平3−176046号公報)、歯磨成分を含浸させた棒状の清掃具(特開平8−56966号、特開昭53−120956号公報)あるいはシート、テープ状の清掃具(特開昭61−44807号、同52−87245号、特開平1−268624号、同2−124812号公報)、またはチューイング刷掃される歯磨材(特開平3−271216号公報)などが提案されている。
しかし、これらはいずれも擦掃の基本成分である研磨剤や、保湿剤、粘稠剤等を使用中に清掃用基材に有効に保持できないので、清掃力が不十分であり、ステインなどの強固な汚れを除去することは殆どできなかった。
【0004】
また、物理的清掃以外の方法で歯の汚れ、特に強く付着したステインを除去するため、クエン酸(特開昭63−297318号公報)、コハク酸(特開昭48−43869号公報)等の有機酸や、EDTA(特開昭51−139639号公報)、フィチン酸(特開昭56−18911号公報)等のキレート剤を歯面に適用する方法などが提案されているが、歯牙を溶解し損傷しない範囲で使用する場合、ステインを十分に除去することは難しい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、口腔内を擦掃及び清拭するだけで、短時間に口腔内の汚れ、特に歯牙表面に付着した歯垢や食物残渣などの軽微な汚れから沈着したステイン汚れまで除去することができ、しかも使用感と簡便性に優れた口腔用擦掃清拭材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、繊維間に空隙を有した繊維集合体からなるウェブ状の複合シートに、界面活性剤成分及び研磨剤成分の他に、粘結剤成分、粘稠剤成分及び香料成分から選ばれる1種又は複数種成分を含む液状組成物が含浸された口腔用擦掃清拭材であって、上記複合シートを、レーヨン繊維またはシルク繊維からなる内層の親水性繊維層の一面または両面の外層に、ポリプロピレン繊維からなる擦掃用の疎水性繊維層を配することにより構成したところの口腔用擦掃清拭材が、歯牙表面に付着する歯垢や食物残渣、歯牙表面に沈着した着色物質の除去に極めて有効であることを見出し、本発明をなすに至った。
【0007】
上記口腔用擦掃清拭材によれば、繊維間に空隙を有した繊維集合体からなるウェブ状の複合シート、特に、内層の親水性繊維層の一面または両面の外層に疎水性繊維層を配した複合シートにおける当該親水性繊維層が、擦掃の基本成分である研磨剤や保湿剤、粘稠剤等を使用中に有効に保持し、即ち、擦掃を始めると同時にそれらの成分のほとんどが急速に溶出するようなことなく、当該成分保持性がよいためにそれらが次第に溶出するので、擦掃清拭材の繰り返し使用性が高まり、その液状組成物の存在下において疎水性繊維層により口腔内を十分に擦掃及び清拭することにより、口腔内の汚れ、例えば歯牙表面に付着する歯垢や食物残渣などの軽微な汚れから、たばこや飲食物由来とされている外因性のステイン等の強固な汚れまでを、簡便かつ短時間に取り除くことができ、そのため、歯磨剤と歯刷子、或は水や洗面所を必要とせず、優れた使用感と簡便性を兼ね備えた口腔用擦掃清拭材を得ることができる。
【0008】
上記口腔用擦掃清拭材においては、上記親水性繊維層の一面のみに上記疎水性繊維層を配し、疎水性繊維/親水性繊維の重量比を、60/40ないし30/70重量%とし、また、上記親水性繊維層の両面の外層に上記疎水性繊維層を配し、疎水性繊維/親水性繊維/疎水性繊維の重量比を、45/10/45ないし15/70/15重量%とするのが有効であり、更に、上記複合シートの引張強度を10〜20kg/5cmにするのがより有効であり、これらにより一層すぐれた擦掃、清拭効果を得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明につき更に詳しく説明すると、本発明の口腔用擦掃清拭材は、基本的には、界面活性剤成分及び研磨剤成分の他に、粘結剤成分、粘稠剤成分及び香料成分から選ばれる1種又は複数種成分を含有し、pHが5〜9である液状組成物を、水不溶性複合シートに含浸または付着させてなるものであるが、上記液状組成物には、上述した成分に加えて、更にその目的、種類等に応じた適宜な成分を配合することができる。
上記水不溶性複合シートは、繊維間に空隙を有した繊維集合体からなるウェブ状のもので、必要に応じて表面に凹凸を形成することができ、その組成は、内層の親水性繊維層の一面または両面の外層に擦掃用の疎水性繊維層を配することにより構成される。
【0010】
上記複合シートは、親水性繊維層の一面に疎水性繊維層を層状に配する場合、疎水性繊維/親水性繊維の重量比を、60/40ないし30/70重量%とするのが望ましく、また、内層の親水性繊維層の両面の外層に疎水性繊維層を層状に配する三層構造の場合には、疎水性繊維/親水性繊維/疎水性繊維の重量比を、45/10/45ないし15/70/15重量%とするのが望ましい。
複合シートの全体的な厚さは、この口腔用擦掃清拭材の使用性に影響するものであり、一般的には、100〜4000μm程度が望ましい。上記三層構造では、全体が700μmの場合、一般的に、各層は200μm/300μm/200μm程度のものになる。
さらに、使用性の観点から、複合シートの引張強度は10〜20kg/5cmであることが望まれる。この引張強度は、ここでは、オリエンテック社のテンシロンメータVTM−II−20を用い、5cmの長さの試料片を40mm/分の速度で引っ張り破断する強度を求めたものである。
【0011】
上記複合シートを構成する親水性繊維としては、レーヨンを好適に用いることができるが、例えば、綿、シルク、パルプ等の一般的な親水性繊維を用いることができ、また、上記複合シートを構成する疎水性繊維としては、ポリプロピレンを好適に用いることができるが、一般的な疎水性繊維、例えば、ポリエチレン等のオレフィン系の繊維を用いることもできる。
この複合シートは、疎水性繊維層側を口腔の擦掃面として使用し、親水性繊維層を主として前記液状組成物の保持に利用するものである。この場合に、特に、液状組成物を含ませる親水性繊維層は、繊維間に液状組成物の保持に十分な空隙を持たせることが必要である。そのためには、親水性繊維層の目付を20〜70g/m2 程度、より好ましくは30〜45g/m2 とし、この親水性繊維層が後述する液状組成物の含浸又は付着に必要な空隙をもつようなものとすることが必要である。上記目付が20g/m2 未満では、液状組成物の保持が困難で、それが流出し易くなり、使用時に手が汚れ易くなる。また、70g/m2 をこえると、加工性が悪化したり、繊維が脱落し易くなる。
【0012】
上記複合シート、例えばポリプロピレン/レーヨンの複合シートの製法例としては、その片面をスパンボンド法により加工したポリプロピレンにより形成し、もう一つの面では高圧水流によるスパンレース法でレーヨンを上記ポリプロピレンと接合させ、あるいは、スパンレース法によりポリプロピレン/レーヨン/ポリプロピレンを所定の割合で接合し、複合化させることができる。
【0013】
上述した複合シートは、擦掃の基本成分である研磨剤、保湿剤、粘稠剤等を、口腔用擦掃清拭材の使用中や保存中に有効に保持させ得るものであり、しかも、一度の使用で全ての成分が溶出することなく、成分保持性にすぐれ、そのため、繰り返し使用性が高まり、頻回使用が可能となるものである。また、使用時に余分な成分が溶出することがないため、手指に製剤汚れが着きにくい点でも有利なものである。
【0014】
次に、本発明の口腔用擦掃清拭材において液状組成物に配合する界面活性剤成分としては、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤及び両性イオン界面活性剤を用いることができる。
アニオン界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチン酸硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルザルコシン酸ナトリウム、N−ミリストイルザルコシン酸ナトリウムなどのN−アシルザルコシン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、N−パルミトイルグルタミン酸ナトリウムなどのN−アシルグルタミン酸塩、N−メチル−N−アシルタウリンナトリウム、N−メチル−N−アシルアラニンナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム等が用いられる。
【0015】
また、ノニオン界面活性剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル、ラクトース脂肪酸エステルなどの糖脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ラクチトール脂肪酸エステルなどの糖アルコール脂肪酸エステル、ポリオキエチレンソルビタンモノラルレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレートなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などのポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ラウリン酸モノ又はジエタノールアミド、ミリスチン酸モノ又はジエタノールアミドなどの脂肪酸ジエタノールアミド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂肪酸エステル等が用いられる。
【0016】
両性イオン界面活性剤としては、N−ラウリルジアミノエチルグリシン、N−ミリスチルジアミノエチルグリシンなどのN−アルキルジアミノエチルグリシン、N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリンベタインナトリウムなどが用いられる。
【0017】
これらのうち、界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤が好適に使用され、さらに望ましくは、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸ナトリウム、及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体が用いられる。
なお、これらの界面活性剤は、その1種を単独で用いても、2種以上を併用しても差し支えない。また、界面活性剤の配合量は通常組成物全体の0.5〜20%、より好ましくは1〜20%である。
【0018】
本発明の口腔用擦掃清拭材に用いる液状組成物中の研磨剤の成分としては、第2リン酸カルシウム・2水和物及び無水物、第1リン酸カルシウム、第3リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、第3リン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、ベントナイト、ケイ酸ジルコニウム、ポリメタクリル酸メチル、その他の合成樹脂等の1種又は2種以上を配合し得る。一般的に用い得る研磨剤の粒径は、約1〜20μmである。
【0019】
また、上記液状組成物中には、水不溶性複合シートへの定着性を高めたり、歯牙表面への滞留性を高めるため、粘結剤成分として、例えば、カラゲナン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体、キサンタンガム、トラガントガム、アラビアガムなどのガム類、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドンなどの合成粘結剤、シリカゲル、アルミニウムシリカゲル、ビーガム、ラポナイトなどの無機粘結剤等の1種又は2種以上を配合し得る。
【0020】
更に、粘稠剤成分として、ソルビット、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、キシリトール、マルチトール、ラクチトール等の1種又は2種以上を配合し得る。
【0021】
本発明の液状組成物においては、香料成分として、メントール、アネトール、カルボン、オイゲノール、リモネン、n−デシルアルコール、シトロネロール、α−テルピネオール、シトロネリルアセテート、シネオール、リナロール、エチルリナロール、ワニリン、チモール、スペアミント油、ペパーミント油、レモン油、オレンジ油、セージ油、ローズマリー油、桂皮油、ピメント油、桂葉油、シソ油、冬緑油、丁字油、ユーカリ油等の香料を単独で又は組み合わせて配合し得るほか、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、グリチルリチン、ペリラルチン、ソーマチン、アスパラチルフェニルアラニンメチルエステル、p−メトキシシンナミックアルデヒドなどの甘味剤を配合し得る。
【0022】
なお、本発明においては、有効成分として、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、アミラーゼ、プロテアーゼ、溶菌酵素、スーパーオキサイドディスムターゼなどの酵素、モノフルオロリン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸カリウムなどのアルカリ金属モノフルオロフォスフェートやフッ化ナトリウム、フッ化第一錫などのフッ化物、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイン、ジヒドロコレスタノール、グリチルリチン酸類、グリチルレチン酸、ビサボロール、イソプロピルメチルフェノール、グリセロフォスフェート、クロロフィル、グルコン酸銅、塩化ナトリウム、水溶性無機リン酸化合物、トリクロサン、セチルピリジニウムクロライド、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等の有効成分の1種又は2種以上を配合し得る。
【0023】
本発明では、上記水不溶性の複合シートに液状組成物を含浸又は付着させる方法に特に制限はなく、水不溶性複合シートの一部又は全部に液状組成物を含浸させたり、噴霧するなどの方法で行うことができる。
【0024】
また、本発明において、水不溶性複合シートへの液状組成物の含浸又は付着割合は、液状組成物を含浸又は付着させる部分の素材と液状組成物との重量比率が1:0.1ないし1:50の範囲とすることができ、特に1:0.2ないし1:30の範囲が好ましく、1:0.5ないし1:20の範囲がより好ましい。素材に対して液状組成物の使用量が比率1:0.1より少ないと、薬剤が複合シート素材から十分に放出されず、歯面等の汚れを除去する効果が不十分となる場合があり、素材に対する液状組成物の使用量の比率が1:50より多くなると、過剰の薬剤が口腔内に流出し、使用感が著しく低下するうえ、唾液が分泌されるために薬剤が希釈され、滞留性が低下し、清掃効果が低下する場合がある。
【0025】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお各例中に示す数値はいずれも重量%である。
表1のシート構成欄に示す各種シートで、1枚の大きさが15×15cmのものに、それぞれ同表の成分を有する液状組成物5gを含浸させて、口腔用擦掃清拭材を作成し、歯垢除去試験及びステイン除去試験を行った。試験結果の評価を同表中に示す。各試験及び評価は次のようにして行った。
【0026】
1. 歯垢除去試験
24時間にわたり口腔清掃を中止し、歯垢が付着した状態で、上下顎前歯部を各20回ずつ払拭した。払拭前後の歯垢除去効果を目視観察し、以下の3段階で評価した。
○;著しい歯垢除去効果が見られた
△;やや歯垢除去効果が見られた
×;わずかに歯垢除去効果が見られた
2. ステイン除去試験
ステインが同じレベルで付着したヒト抜去歯を各50回ずつ払拭し、払拭前後のステインの除去効果を目視観察し、以下の3段階で評価した。
○;除去効果が見られた
△;やや除去効果が見られた
×;変化なし
【0027】
【表1】
【0028】
この試験結果によれば、本発明の実施例の口腔用擦掃清拭材は、比較例のそれに比して、親水性繊維層に保持された液状組成物による口腔内の汚れ及びステインの除去効果が顕著であり、上記複合シートと液状組成物の組み合わせにより非常にすぐれた歯垢除去力やステイン除去力が発揮されることがわかる。
【0029】
【発明の効果】
以上に詳述した本発明の口腔用擦掃清拭材は、歯磨剤や歯刷子、水や洗面所を必要とせず、口腔内を擦掃、払拭するだけで口腔内の汚れ、特に歯牙表面に付着する歯垢や食物残渣、たばこや飲食物由来とされている外因性のステインを簡便に除去することができる。
Claims (4)
- 繊維間に空隙を有した繊維集合体からなるウェブ状の複合シートに、界面活性剤成分及び研磨剤成分の他に、粘結剤成分、粘稠剤成分及び香料成分から選ばれる1種又は複数種成分を含む液状組成物が含浸された口腔用擦掃清拭材であって、
上記複合シートを、レーヨン繊維またはシルク繊維からなる内層の親水性繊維層の一面または両面の外層に、ポリプロピレン繊維からなる擦掃用の疎水性繊維層を配することにより構成した、
ことを特徴とする口腔用擦掃清拭材。 - 上記親水性繊維層の一面に上記疎水性繊維層を配し、疎水性繊維/親水性繊維の重量比を、60/40ないし30/70重量%としたことを特徴とする請求項1に記載の口腔用擦掃清拭材。
- 上記親水性繊維層の両面の外層に上記疎水性繊維層を配し、疎水性繊維/親水性繊維/疎水性繊維の重量比を、45/10/45ないし15/70/15重量%としたことを特徴とする請求項1に記載の口腔用擦掃清拭材。
- 上記複合シートの引張強度が10〜20kg/5cmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の口腔用擦掃清拭材。
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