JP2525767B2 - ダブルアジマスヘツドのコアチツプ製造方法 - Google Patents

ダブルアジマスヘツドのコアチツプ製造方法

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JP2525767B2
JP2525767B2 JP61017024A JP1702486A JP2525767B2 JP 2525767 B2 JP2525767 B2 JP 2525767B2 JP 61017024 A JP61017024 A JP 61017024A JP 1702486 A JP1702486 A JP 1702486A JP 2525767 B2 JP2525767 B2 JP 2525767B2
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公生 菅原
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関西日本電気株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はマルチヘッドタイプのVTR装置等に使用され
るバルク型ダブルアジマスヘッドのコアチップ製造方法
に関するものである。
従来の技術 例えば、VTR装置では2個の磁気ヘッドを用いて記録
・再生を行う回転2ヘッドヘリカルスキャン方式のもの
が一般的である。特に、最近ではスピードサーチやフィ
ールドスチル等の特殊再生における再生画質を改善する
ため、更に磁気ヘッドを追加したマルチヘッドタイプの
VTR装置が開発されている。
このマルチヘッドタイプのVTR装置に使用されるダブ
ルアジマスヘッドのコアチップの具体例を第8図乃至第
10図を参照しながら説明する。同図において、(1)は
バルク型のコアチップで、フェライト等の強磁性体から
なる一対の第1コア(2)と第2コア(3)とを低融点
ガラス(4)で接合一体化したものである。このコアチ
ップ(1)の頂端面(5)、即ちテープ摺接面には所定
のアジマス角度(例えばプラスアジマス角度)及びトラ
ック幅の磁気ギャップgが形成され、該磁気ギャップg
をその両側方からガラス(6)、(6)で保護してい
る。(7)、(8)は上記コアチップ(1)の第1コア
(2)の内外側面に形成した巻線係止用内溝及び外溝で
あり、図示しないが上記コアチップ(1)をヘッドベー
ス上に貼着した後、この内外溝(7)、(8)を利用し
て第1、第2コア(2)、(3)にCu製の線材が所定タ
ーン数巻回される。
従来、上記コアチップ(1)の製造は、第1、第2コ
ア(2)、(3)毎に直方体形状のコアブロックを用い
て次の容量で行われる。即ち、第11図(a)に示すよう
に鏡面ラップ仕上げされた直方体形状の第1、第2コア
ブロック(9)(10)を用意し、まず第11図(b)に示
すように第1コアブロック(9)の内外側面にその長手
方向に沿って巻線係止用内外溝となる切削溝(11)(1
2)を切削加工し、また、第2コアブロック(10)の内
側面にその長手方向に沿ってガラス溜り部となる切削溝
(13)を切削加工する。更に上記第1、第2コアブロッ
ク(9)、(10)の頂端面内方エッジ部に所定のトラッ
ク幅を残して複数のトラック溝(14)、(14)…を切削
形成する。そして第11図(c)に示すように上記トラッ
ク溝(14)、(14)…及び第2コアブロック(10)の切
削溝(13)に低融点ガラス等の接着材(15)、(15)…
及び(16)、(16)…を詰めて、第1、第2コアブロッ
ク(9)、(10)をガラスモールドする。このガラスモ
ールドされた第1、第2コアブロック(9)、(10)の
内側面を鏡面加工し、その内側面にSiO2等の非磁性薄膜
を被着形成した後、第1、第2コアブロック(9)、
(10)を突合わせて加熱・溶着し一体化する。これによ
り接合一体化された第1、第2コアブロック(9)、
(10)の頂端面に磁気ギャップgが形成される。その
後、第11図(d)に示すように第2コアブロック(10)
の外側部分をその長手方向に沿って切削除去して該第2
コアブロック(10)の幅を小さくする。これは、後述す
るようにダブルアジマスヘッドの場合、2個のコアチッ
プを1つのヘッドベース上に並置するに際して、コアチ
ップの各磁気ギャップを近接させるためである。そして
上記第1、第2コアブロック(9)、(10)の頂端面を
曲面研摩加工した後、第12図の鎖線(l)、(l)…で
示すように各コアチップの磁気ギャップにアジマス角度
を設けるため、第1、第2コアブロック(9)、(10)
の短手方向に対して所定角度θだけ傾斜した方向に、第
1、第2コアブロック(9)、(10)を定ピッチでスラ
イスして第8図乃至第10図に示すコアチップ(1)を得
る。
上述のようにして得られたコアチップ(1)は、ヘッ
ドベースに取付けられて巻線作業が実行されるが、ダブ
ルアジマスヘッドの場合、第13図及び第14図に示すよう
にプラスアジマス角度の磁気ギャップgを有する前記コ
アチップ(1)と、該コアチップ(1)と同一要領で製
造され、且つ、コアチップ(1)の磁気ギャップgと逆
のマイナスアジマス角度の磁気ギャップg′を有するコ
アチップ(1′)とを、1組としてヘッドベース(17)
上に並設する。この時、上記コアチップ(1)(1′)
の各磁気ギャップg、g′は近接配置され、この状態で
コアチップ(1)(1′)にCu製の線材(18)(18′)
を所定ターン数だけ巻回し、その両端部を図示しないが
ヘッドベース(17)上のプリント基板に電気的に接続す
る。尚、このヘッドベース(17)をVTR装置の回転ドラ
ムに装着することによりダブルアジマスヘッドが実装さ
れる。
発明が解決しようとする問題点 ところで、上記従来方法により製造されたダブルアジ
マスヘッドのコアチップ(1)は、第10図に示すように
磁気ギャップgと側面(2a)、(3a)とが平行であり、
このコアチップ(1)及び該コアチップ(1)と逆アジ
マスのコアチップ(1′)を、第14図に示すようにヘッ
ドベース(17)上に近接配置して貼着すると、コアチッ
プ(1)、(1′)の内側面(3a)、(3a′)が磁気ギ
ャップg、g′に対して平行状態で、而も上記コアチッ
プ(1)(1′)の内側面(3a)、(3a′)間にアジマ
ス角度にテーパ状の微小隙間Gが形成されている。その
ため、上記コアチップ(1)(1′)の頂端面(5)
(5′)をテープが摺動すると、テープの隣接トラック
の記録信号を不都合なことに不要再生してクロストーク
現象が生じ、その結果VTR装置の再生画質が大幅に劣化
するという問題点があった。
問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点に鑑みて提案されたもので、この
問題点を解決するための技術的手段は、直方体形状の第
1、第2コアブロックの内外側面に、その長手方向に沿
って切削溝を形成すると共に、該第1、第2コアブロッ
クの頂端面内方エッジ部に複数のトラック溝を切削加工
する工程と、上記第1、第2コアブロックの内側面同士
を衝合させて第1、第2コアブロックを接合一体化する
工程と、第1或いは第2コアブロックの外側面部分を、
その長手方向に沿って切断面が定ピッチの鋸歯形状とな
り、鋸歯斜辺がアジマス角と逆向きになるように切削除
去する工程と、この接合一体化された第1、第2コアブ
ロックを上記ピッチでスライスしてコアチップを得る工
程とを具備させることである。
作用 本発明方法により製造されたコアブロックの外側面部
分を対向するダブルアジマスコアチップの内側面とする
と、接合一体化されたコアブロックをアジマス角と逆向
きの斜面の鋸歯形状に切削加工しているので、頂端面に
形成された磁気ギャップのアジマス角度と逆方向にテー
パ状に対向することとなる。これによって上記磁気ギャ
ップとコアチップ内側面とが非平行状態に設定されてク
ロストーク阻止が図れる。
実施例 本発明に係るダブルアジマスヘッドのコアチップ製造
方法の一実施例を第1図乃至第7図を参照しながら説明
する。第8図乃至第14図と同一部分には同一参照符号を
付してその説明は省略する。本発明方法では、第11図
(a)〜(d)に示す従来方法と同様にして、第1、第
2コアブロック(9)、(10)を接合一体化し、該第2
コアブロック(10)の外側面部分をその長手方向に沿っ
て切削除去して第2コアブロック(10)の幅を小さくす
る。その後、第1図及び第2図に示すように上記第2コ
アブロック(10′)の外側面(10a′)を溝切りブレー
ド(図示せず)により定ピッチで鋸歯斜辺がアジマス角
と逆向きになる鋸歯形状に切削加工する。尚、上記切削
加工時における切削ピッチは後述するコアチップの厚み
にワイヤーの太さを加えた寸法と略同一に設定される。
この切削加工時には、第3図の鎖線(l)(l)…で示
すように各コアチップの磁気ギャップにアジマス角度を
設けるため、第1、第2コアブロック(9)(10′)の
短手方向に対して所定角度θだけ傾斜した方向に、第
1、第2コアブロック(9)(10′)を、上記切削加工
時における切削ピッチと略同一ピッチでスライスしてコ
アチップを得る。
上述のようにして得られたコアチップ(19)は、第4
図及び第5図に示すように第2コア(20)の外側面(20
a)が、コアチップ(19)の頂端面(5)に形成された
磁気ギャップgのアジマス角度と逆方向となって上記外
側面(20a)と磁気ギャップgとが完全な非平行状態に
設定される。
上記コアチップ(19)は、従来と同様にヘッドベース
に取付けられて巻線作業が実行される。ダブルアジマス
ヘッドの場合、第6図及び第7図に示すようにプラスア
ジマス角度の磁気ギャップgを有する前記コアチップ
(12)と、該コアチップ(19)と同一要領で製造され、
且つ、コアチップ(19)の磁気ギャップgと逆のマイナ
スアジマス角度の磁気ギャップg′を有するコアチップ
(19′)とを、1組としてヘッドベース(17)上に並置
して貼着固定する。この状態で両コアチップ(19)(1
9′)にCu製の線材(18)(18′)を所定ターン数巻回
し、その両端部を図示しないがヘッドベース(17)上の
プリント基板に電気的に接続し、更にこのヘッドベース
(17)をVTR装置の回転ドラムに実装する。
この上記コアチップ(19)(19′)からなるダブルア
ジマスヘッドでは、第7図に示すように各コアチップ
(19)(19′)の内側面、即ち、第2コア(20)(2
0′)の外側面(20a)(20a′)が、該コアチップ(1
9)(19′)の磁気ギャップg、g′のアジマス角度と
逆アジマス方向に形成されて上記磁気ギャップg、g′
と内側面(20a)(20a′)とが非平行状態に設定される
ため、コアチップ(19)(19′)の内側面(20a)(20
a′)間に形成された隙間G′による記録再生時での不
都合なクロストークが阻止される。
尚、上記実施例では、第1コアブロック(9)に接合
された第2コアブロック(10′)の外側面(10a′)を
切断面が鋸歯形状となるように切削加工するに際して、
一旦、上記第2コアブロック(10)をその長得方向に沿
って幅狭になるよう切削加工し、その外側面を更に溝切
りブレードによって鋸歯形状に切削形成しているが、本
発明はこれに限定されることなく、上記第2コアブロッ
ク(10)を幅狭に、且つ、その外側面を鋸歯形状に同時
に切削加工して、この切削作業を一工程で実行すること
も可能である。
発明の効果 本発明方法によれば、ダブルアジマスヘッドのコアチ
ップの内側面を、その頂端面に形成された磁気ギャップ
のアジマス角度と逆アジマス方向に形成することから、
上記コアチップをダブルアジマスヘッドとして使用する
に際して、記録再生時での不都合なクロストークを阻止
することができ、再生画質が鮮明となる信頼性の高い良
品質のダブルアジマスヘッドを提供することが実現容易
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第7図は本発明方法の一実施例を説明するた
めのもので、第1図は鋸歯形状に切削加工された第1、
第2コアブロックを示す斜視図、第2図は第1図の平面
図、第3図は第1図及び第2図の第1、第2コアブロッ
クの各コアチップ分割を示す平面図、第4図は本発明方
法によるコアチップを示す斜視図、第5図は第4図の平
面図、第6図はダブルアジマスヘッドのヘッドベース貼
着状態を示す平面図、第7図は第6図の要部拡大正面図
である。 第8図はダブルアジマスヘッドのコアチップを示す斜視
図、第9図は第8図の正面図、第10図は第8図の平面
図、第11図(a)〜(d)及び第12図はコアチップ製造
方法の従来例を示す各工程図、第13図はダブルアジマス
ヘッドのヘッドベース貼着状態を示す平面図、第14図は
第13図の要部拡大正面図である。 (9)……第1コアブロック (10)(10′)……第2コアブロック (11)(12)(13)……切削溝 (14)……トラック溝 (19)……コアチップ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直方体形状の第1、第2コアブロックの内
    外側面に、その長手方向に沿って切削溝を形成すると共
    に、該第1、第2コアブロックの頂端面内方エッジ部に
    複数のトラック溝を切削加工する工程と、 上記第1、第2コアブロックの内側面同士を衝合させて
    第1、第2コアブロックを接合一体化する工程と、 第1或いは第2コアブロックの外側面部分を、その長手
    方向に沿って切断面が定ピッチの鋸歯形状となり、鋸歯
    斜辺がアジマス角と逆向きになるよう切削する工程と、 この接合一体化された第1、第2コアブロックを上記ピ
    ッチでスライスしてコアチップを得る工程とを具備した
    ことを特徴とするダブルアジマスヘッドのコアチップ製
    造方法。
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