JP2525701Y2 - 断熱パネル - Google Patents

断熱パネル

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JP2525701Y2
JP2525701Y2 JP1990051843U JP5184390U JP2525701Y2 JP 2525701 Y2 JP2525701 Y2 JP 2525701Y2 JP 1990051843 U JP1990051843 U JP 1990051843U JP 5184390 U JP5184390 U JP 5184390U JP 2525701 Y2 JP2525701 Y2 JP 2525701Y2
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正 相川
広 増田
邦彦 高橋
克英 今井
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Toho Sheet and Frame Co Ltd
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Toho Sheet and Frame Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は建築物、構築物等の外壁、屋根、天井等に用
いて好適なる断熱パネルに関するものである。
【従来技術】
従来、断熱パネルにおいて例えば実開昭55-180826号
公報の如く、上下2枚のカラーコーティング、亜鉛メッ
キ等の処理を施したパネル板の間に硬質発泡ウレタンの
ような断熱層を設けたもの、または、実開昭64-27305号
公報の如く、2枚の皮材間に断熱材を内包するとともに
前記皮材の端部を雄、雌形嵌合部材に取付け、かつナッ
ト収容部にナットを収容したナット保持部材を断熱材内
部に設けたものは公知である。
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の断熱パネルにおいて、前者は、
上下パネル板の各周辺端部を折曲げて雄、雌形縁部材に
取付けたものでないため、上下、左右方向への接合がで
きず、横張りの場合は上下方向のみ、縦張りの場合は左
右方向のみとその施工形態が限定されるという問題点が
あったばかりでなく、施工に際してはパネルの外面から
適宜の取付部材にて胴縁または下地材に取付けなければ
ならず、施工後のパネル外面に取付部材が現れて外観を
損ねる等の問題点があり、またパネル同士の接合は単に
雄、雌形連結部を差込んで連結するものであるため、接
合部の連結が不充分でかつ弱いという問題点があったも
のであり、また、後者は、雄、雌嵌合部材が薄肉材製で
あるとともにその断面構造が、雄型嵌合部材側は、先端
に凹溝を有する略U形の凸部と、前記凸部の両側に該凸
部の側面と相対して皮材の端部を掛止めるための間隙を
設けてテーパ状に形成された折返し縁部が設けられ、ま
た雌型嵌合部材側は、前記雄型嵌合部材の略U形の凸部
の先端がはまり込む凹部と、前記凹部の内壁両側縁部が
皮材の端部を掛止できるように形成されたものであるた
め、構造がきわめて複雑で製作が面倒であるばかりでな
く、前記雄、雌嵌合部材に対する皮材の取付けも面倒で
あり、しかも前記雄、雌嵌合部材自体の強度も弱く、該
部が他物とぶつかった際に容易に損傷する等の惧れがあ
ったものであり、また断熱材内部に設けられたナット保
持部材も皮材の内面に接着する接合部と断熱材中の翼部
の間にナット収容部を形成するなど、その断面構造が複
雑であるばかりでなく、前記ナット保持部材の長手方向
両端縁は雄、雌嵌合部材と大きく離間しているため、断
熱パネルの強度を高めるための骨部材とならずしかも施
工後の取付ボルトが断熱パネルの外面に現れてしまうと
いう大きな問題点があった。
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を解決することを目的とし、2枚
の金属板間に所要の断熱材を内包するとともに前記2枚
の金属板の周辺を雄・雌形縁部材に取付けてなる断熱パ
ネルにおいて、前記雄形縁部材を、全体が断面略四角形
状の棒状部材で、しかも前記棒状部材の長手方向中央部
に、断面略台形状の凸部と、前記凸部の両側傾斜面下端
部に略水平面状に連続する肩部と、前記肩部の外側端部
に略垂直面状に連続する金属板当接面とからなる棒状部
材に形成するとともに、前記雌形縁部材を、全体が断面
略四角形状の棒状部材で、しかも前記棒状部材の長手方
向中央部に、前記雄形縁部材の凸部に対応する断面略台
形状の凹部と、前記凹部の両側傾斜面の上端部に略水平
面状に連続する肩部と、前記肩部の外側端部に略垂直面
状に連続する金属板当接面とからなる棒状部材に形成
し、前記断熱パネル内部所要位置に、断面形に形成
し、かつその長手方向両端部を前記断熱パネルの相対す
る雄・雌形縁部材側迄延長して内蔵した取付金具のボル
ト止着面部を金属板の内面に当接もしくは近接した状態
で一体に配設するとともに前記2枚の金属板の各周辺端
部を前記雄・雌形縁部材の肩部に折曲固着し、さらに前
記断熱パネルの内部所要位置に、通電発熱体を埋設した
ことを特徴とするものである。
【実施例】
第1図乃至第6図は本考案の一実施例を示す図であ
り、第1図は本考案断熱パネルの一部切欠正面図、第2
図は同断熱パネルの一部拡大断面図、第3図は施工状態
の一例を示す横断平面図、第4図は同一部拡大平面図、
第5図は同断熱パネルを施工した建物の一例を示す外観
図、第6図は通電発熱体の一例を示す一部切欠拡大斜視
図である。 図中、1は断熱パネル本体、2,2は2枚の金属板であ
って、例えばフッ素樹脂カラートタンその他適宜のもの
である。3は前記2枚の金属板2,2の間に内包された断
熱材であって、例えばポリウレタン樹脂フォーム、フェ
ノール樹脂フォーム、あるいはパーライト、シラスバル
ーン、岩綿、ガラスウール、その他適宜のものである。
4,4′は雄・雌形縁部材であって、例えば不燃性、絶縁
性を有する成形樹脂材からなるものであるが、材質は上
記のものに限定されるものでない。 なお詳述するに、前記雄・雌形縁部材4,4′における
雄形縁部材は、第2図示のように、全体が断面略四角形
状の棒状部材で、しかも前記棒状部材の長手方向中央部
に断面略台形状の凸部4aと、前記凸部4aの両側傾斜面下
端部に略水平面状に連続する肩部4bと、前記肩部4bの外
側端部に略垂直面状に連続する金属板当接面4cに形成す
るとともに、前記雌形縁部材4′は、全体が断面略四角
形状の棒状部材で、しかも前記棒状部材の長手方向中央
部に、前記雄形縁部材の凸部4aに対応する断面略台形状
の凹部4′aと、前記凹部4′aの両側傾斜面の上端部
に略水平面状に連続する肩部4′bと、前記肩部4′b
の外側端部に略垂直面状に連続する金属板当接面4′c
に形成しされている。5は前記断熱パネル本体1内部所
要位置に配設した断面形の取付金具であり、そのボル
ト止着面部5aは金属板2の内面に当接もしくは近接した
状態で配設されている。 なお上記取付金具5は硬質樹脂製でもよく、またその
配設位置および方向は任意であるが、その長手方向両端
部は前記断熱パネル本体1の相対する雄・雌形縁部材4,
4′側迄延長して内蔵されている。6は通電発熱体であっ
て、従来周知の例えば特許第728463号、または特許第98
4606号のような熱半導体(発熱体素子)と電源用リード
線からなる面状発熱体に電気絶縁被覆を施したものであ
る。 なお、前記通電発熱体6の大きさならびに埋設個所は
前記断熱パネル本体1の大きさによって任意であり、ま
た前記通電発熱体6における電源用リード線は断熱パネ
ル本体1の所要個所、例えば室内側に位置する金属板
2、あるいは雄・雌縁部材4,4′に孔等を設けて電源
(図示せず)に接続する等、その接続手段は任意であ
る。7は建物8の胴縁、9は柱、10は取付ボルト、11は
窓、12は出入口シャッターである。 次に作用について説明する。施工に際しては第3〜4
図示のように建物8の室内側から胴縁7に取付ボルト10
をもって断熱パネル本体1の取付金具5を止着し、以下
同様にして順次断熱パネル本体1の雄・雌形縁部材4,
4′を相互に係合しながら断熱パネル本体1を胴縁7に
取付けて外壁を形成するものである。なお、前記雄・雌
形縁部材4,4′の係合部には必要に応じて適宜防水パッ
キングその他により防水処理がなされることもあり、ま
た前記断熱パネル本体1の取付けは施工時に、胴縁7と
前記断熱パネル本体1の取付金具5のボルト止着面部5a
に同時にネジ孔をあけて取付ボルト10により取付けるよ
うにしてもよく、また胴縁7にのみあらかじめボルト挿
通孔をあけておき、施工の際に断熱パネル本体1の取付
金具5にネジ孔をあけて取付けるようにしてもよいもの
である。また通電発熱体6の電源用リード線を電源に接
続することにより、通電発熱体6を発熱せしめ、室内を
加温するとともに断熱パネル本体1の結露防止に役立せ
ることができる。 なお、本考案は外壁に限らず、屋根、天井等にも用い
ることができるものである。
【効果】
以上説明したように本考案によれば、2枚の金属板間
に所要の断熱材を内包するとともに前記2枚の金属板の
周辺を雄・雌形縁部材に取付けてなる断熱パネルにおい
て、前記雄形縁部材を、全体が断面略四角形状の棒状部
材で、しかも前記棒状部材の長手方向中央部に、断面略
台形状の凸部と、前記凸部の両側傾斜面下端部に略水平
面状に連続する肩部と、前記肩部の外側端部に略垂直面
状に連続する金属板当接面とからなる棒状部材に形成す
るとともに、前記雌形縁部材を、全体が断面略四角形状
の棒状部材で、しかも前記棒状部材の長手方向中央部
に、前記雄形縁部材の凸部に対応する断面略台形状の凹
部と、前記凹部の両側傾斜面の上端部に略水平面状に連
続する肩部と、前記肩部の外側端部に略垂直面状に連続
する金属板当接面とからなる棒状部材に形成し、前記断
熱パネル内部所要位置に、断面形に形成し、かつその
長手方向両端部を前記断熱パネルの相対する雄・雌形縁
部材側迄延長して内蔵した取付金具のボルト止着面部を
金属板の内面に当接もしくは近接した状態で一体に配設
するとともに前記2枚の金属板の各周辺端部を前記雄・
雌形縁部材の肩部に折曲固着し、さらに前記断熱パネル
の内部所要位置に、通電発熱体を埋設したものであるか
ら、断熱パネルの周辺は雄・雌形縁部材により強固に保
護されるとともに、施工後の建物の外面に取付金具等が
一切現れないので、外観が損なわれることなく、また取
付金具は断熱パネルの取付用と同時に、断熱パネルの骨
部材としても作用し、断熱パネルの強度を向上し得、全
体として非常に強固な壁体を構成し得るとともに、断熱
パネルの周辺を保護する雄・雌形縁部材は、全体が肉厚
の棒状部材からなるので強度的に強く、しかも断面構造
が簡単であるから製作が容易であり、また表、裏の金属
板端縁の取付けも簡単かつ確実である他、各断熱パネル
に埋設した通電発熱体を発熱せしめることにより、室内
の加温、結露防止等をより一層効果的に行うことができ
る等、種々の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本考案の一実施例を示す図であり、
第1図は本考案断熱パネルの一部切欠正面図、第2図は
同断熱パネルの一部拡大断面図、第3図は施工状態の一
例を示す横断平面図、第4図は同一部拡大平面図、第5
図は同断熱パネルを施工した建物の一例を示す外観図、
第6図は通電発熱体の一例を示す一部切欠拡大斜視図で
ある。 1……断熱パネル、2,2……金属板、3……断熱材、4,
4′……雄・雌形縁部材、4a,4′a……凸部、4b,4′b
……肩部、4c,4′c……金属板当接面、5……取付金
具、6……通電発熱体、7……胴縁、8……建物、9…
…柱、10……取付ボルト、11……窓、12……出入口シャ
ッター。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 高橋 邦彦 北海道札幌市白石区中央二条1丁目5番 56号 札幌シートフレーム株式会社内 (72)考案者 今井 克英 北海道札幌市白石区中央二条1丁目5番 56号 札幌シートフレーム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−56637(JP,A) 実開 昭64−27305(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚の金属板間に所要の断熱材を内包する
    とともに前記2枚の金属板の周辺を雄・雌形縁部材に取
    付けてなる断熱パネルにおいて、前記雄形縁部材を、全
    体が断面略四角形状の棒状部材で、しかも前記棒状部材
    の長手方向中央部に、断面略台形状の凸部と、前記凸部
    の両側傾斜面下端部に略水平面状に連続する肩部と、前
    記肩部の外側端部に略垂直面状に連続する金属板当接面
    とからなる棒状部材に形成するとともに、前記雌形縁部
    材を、全体が断面略四角形状の棒状部材で、しかも前記
    棒状部材の長手方向中央部に、前記雄形縁部材の凸部に
    対応する断面略台形状の凹部と、前記凹部の両側傾斜面
    の上端部に略水平面状に連続する肩部と、前記肩部の外
    側端部に略垂直面状に連続する金属板当接面とからなる
    棒状部材に形成し、さらに前記断熱パネル内部所要位置
    に、断面形に形成し、かつその長手方向両端部を前記
    断熱パネルの相対する雄・雌形縁部材側迄延長して内蔵
    した取付金具のボルト止着面部を金属板の内面に当接も
    しくは近接した状態で一体に配設するとともに前記2枚
    の金属板の各周辺端部を前記雄・雌形縁部材の肩部に折
    曲固着し、さらに前記断熱パネルの内部所要位置に、通
    電発熱体を埋設したことを特徴とする断熱パネル。
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JPS6427305U (ja) * 1987-08-07 1989-02-16

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