JP2525581B2 - 日本語処理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、日本語ワードプロセッサやワークステーシ
ョン等の日本語処理装置に関するものである。

（従来の技術） 従来、この種の日本語処理装置は、作成している文書
または表示している文書が表示枠内で表示できない場合
には、文書を移動させて表示する機能、いわゆるスクロ
ール機能を備えている。

スクロール機能には、代表的なものとして、横方向に
文書を移動する横スクロール機能と、縦方向に文書を移
動する縦スクロール機能がある。

横スクロール機能には、一文字単位、数文字単位、画
面単位のように、文書の移動量によって各種あり、それ
ぞれ搭載されている機種によって違う。

また、縦スクロールは、一行単位が一般的である。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、上記従来の日本語処理装置では、表示
枠の大きさによらないで、作成している文書または表示
している文書が表示枠内で表示できない場合に、文書を
移動して表示するためのスクロール処理を行う位置が一
定であるため、文書と表示枠の大きさに差がある場合に
は、文書の移動が操作者の操作に支障をきたすことがあ
った。

例えば、横スクロールの場合で説明すると、表示枠の
右端から５文字目の位置に処理を施す手段、いわゆるカ
ーソルが位置した場合に、横スクロールが発生するよう
にシステムを構築すると、表示枠の幅が６文字の時に
は、文字を入力する毎にスクロールが発生してしまうこ
とになる。

本発明は、このような従来の問題を解決するものであ
り、表示枠の大きさによって、スクロールする条件を変
えることのできる優れた日本語処理装置を提供すること
を目的とするものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明は上記目的を達成するために、文字を入力する
入力部と、入力した文字を表示する表示部と、作成中の
文書または表示中の文書の大きさ情報を管理する文書情
報管理部と、文書を表示する表示枠の大きさ情報を管理
する表示枠管理部と、前記文書情報管理部からの文書の
大きさ情報および前記表示枠管理部からの表示枠の大き
さ情報に基づき文書が表示枠内で表示できないとき表示
枠のどの位置をスクロール処理を行う位置とするかを計
算するスクロール値計算部と、処理を行う位置を示すカ
ーソルの位置を検出するカーソル位置検出部と、検出し
たカーソル位置がスクロール処理を行う位置になったと
きスクロール処理を実行させるスクロール信号発生部と
からなり、表示枠の大きさに合わせて文書のスクロール
処理を行う位置を変更可能にしたことを特徴とする。

（作用） 従って、本発明によれば、表示する表示枠の大きさに
応じて、作成している文書または表示している文書が表
示枠内で表示できなくなった場合に、文書を移動して表
示することによって、操作性をよくできるという効果を
有する。

（実施例） 図は本発明の一実施例における表示を管理している部
分の構成図である。

11は文書情報管理部であり、作成している文書あるい
は表示している文書の情報を管理しているところであ
り、文書の縦横のサイズが格納されている。

12は表示枠管理部であり、文書を表示している枠の縦
横のサイズが格納されている。

13はスクロール値計算部であり、表示枠内で文書が表
示できない場合に、カーソルが表示枠から何文字目に位
置したときに文書を移動するスクロール処理を行う位置
とするかを示すスクロール値を計算するところである。

14はカーソル位置検出部であり、処理を行う位置を示
すカーソルがどこに位置しているかを検出する部分であ
る。

15はスクロール信号発生部であり、文書が表示枠内で
表示できなくなったときに、スクロール信号により文書
を移動させて表示する部分である。

次に上記実施例の動作について説明する。

上記実施例において、文書情報管理部11と表示枠管理
部12から、文書の大きさと表示枠の大きさの情報が、ス
クロール値計算部13に通知され、スクロール値が計算さ
れる。

そこで算出されたスクロール値をもとに、カーソル位
置検出部14で検出されたカーソル位置がスクロール値に
なったときに、スクロール信号発生部15へ通知されスク
ロール処理が実行される。

このように、上記実施例によれば、表示枠管理部12か
ら通知される表示枠の大きさにより、スクロール値計算
部13で、表示枠に適したスクロール値を計算するので、
文書が表示枠内に表示できないときに表示枠に適した位
置にカーソルが位置すれば、文書を移動して表示できる
という利点を有する。

（発明の効果） 本発明は、上記実施例より明らかなように、表示枠の
大きさを管理することによって、スクロール処理を行う
位置を表示枠の大きさに合わせて変えることができると
いう利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例における表示を管理している部分
の構成図である。 11……文書情報管理部、12……表示枠管理部、13……ス
クロール値計算部、14……カーソル位置検出部、15……
スクロール信号発生部。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 9288−5Ｌ Ｇ０６Ｆ 15/20 ５６４Ｆ

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】文字を入力する入力部と、入力した文字を
   表示する表示部と、作成中の文書または表示中の文書の
   大きさ情報を管理する文書情報管理部と、文書を表示す
   る表示枠の大きさ情報を管理する表示枠管理部と、前記
   文書情報管理部からの文書の大きさ情報および前記表示
   枠管理部からの表示枠の大きさ情報に基づき文書が表示
   枠内で表示できないとき表示枠のどの位置をスクロール
   処理を行う位置とするかを計算するスクロール値計算部
   と、処理を行う位置を示すカーソルの位置を検出するカ
   ーソル位置検出部と、検出したカーソル位置がスクロー
   ル処理を行う位置になったときスクロール処理を実行さ
   せるスクロール信号発生部とからなり、表示枠の大きさ
   に合わせて文書のスクロール処理を行う位置を変更可能
   にしたことを特徴とする日本語処理装置。