JP2525560B2 - テトラオキソ化合物 - Google Patents

テトラオキソ化合物

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JP2525560B2 JP6265587A JP26558794A JP2525560B2 JP 2525560 B2 JP2525560 B2 JP 2525560B2 JP 6265587 A JP6265587 A JP 6265587A JP 26558794 A JP26558794 A JP 26558794A JP 2525560 B2 JP2525560 B2 JP 2525560B2
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ベンゾン ヴエルナー
フクス アンドレアス
ルーラント ミヒヤエル
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規のテトラオキソ化
合物の及びその製法に関する。
【0002】この新規の構造型の化合物の薬物学的作用
に関しては従来何ら公知ではない。
【0003】
【従来の技術】本発明によるテトラオキソ化合物、2,
4,6,8−テトラオキソ−3,7−ジアザビシクロ−
(3,3,1)−ノナン並びにその3,7及び/又は9
−位にアルキル基又はフェニル基によって、又は9−位
にアルキレン基によって置換された誘導体の基本骨格は
すでに公知である。これについては、例えばヘルライン
(Hoerlein)著、ヨーロピアン ジャーナル
オブ メデイカル ケミストリイ(Eur.J.Me
d.Chem.)1977、301〜5、ヘルライン等
著、(Hoerlein et al)、ヒエミッシェ
ベリツヒテ(Chem.Ber.)110(197
7)、3894以降、エルヴァイン等著(McElva
in et al)、ジャーナル オブ ザ アメリカ
ン ケミカルソサエテイ(J.Amer.Chem.S
oc.)(1958)80、3915以降、西ドイツ国
特許公開公報(DE−OS)第2658558号明細
書、同(DE−OS)第3234697号明細書が参照
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、薬物
学的に有効な新規のテトラオキソ化合物の製造のための
重要な中間体である新規のテトラオキソ化合物を得るこ
とである。この課題は本発明により解明される。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(I)
【0006】
【化4】
【0007】[式中R1はアルキル基、アルケニル基又
はフェニル基又はシクロアルキル基によって置換された
アルキル基を表わし、R2及びR3は相互に無関係でアル
キル基又はフェニル基を表わすか又は一緒になってアル
キレン基を表わし、かつWは(CH2)n−Qであり、
かつQはa)置換可能な脱離基Xであるか、又はb)Z
−R4であり、この際Zは1−ピペラジニル基であり、
かつR4は4−位における水素原子、フェニル基、置換
されたフェニル基、N−ヘテロアリール基又は置換され
たN−ヘテロアリール基を表わす]の新規化合物並びに
その塩及び酸付加塩に関する。
【0008】有利な変体では置換基R1は1〜12、殊
に1〜7個の炭素原子を有する。
【0009】R1がアルキル基を表わす限り、分枝鎖並
びに非分枝鎖のアルキル基が重要である。非分枝鎖のア
ルキル基はメチル−、エチル−、n−プロピル−、n−
ブチル−、n−ペンチル−、n−ヘキシル−又はn−ヘ
プチル基である。分枝鎖のアルキル基はイソプロピル
−、第二ブチル−(すなわち2−メチルプロピル−)、
3−メチルブチル−、2,2−ジメチルプロピル−、2
−メチルペンチル−及び3,3−ジメチルブチル基であ
る。
【0010】R1がアルケニル基である限り、同様に分
枝鎖並びに非分枝鎖の、殊に非分枝鎖のアルケニル基が
重要である。非分枝鎖のアルケニル基はアリル−(すな
わち2−プロペニル基)、2−ブテニル−、3−ブテニ
ル−、2−ペンテニル−、3−ペンテニル−、4−ペン
テニル基である。分枝鎖のアルケニル基は例えば2−メ
チル−2−プロペニル基である。
【0011】もう1つの変体においては、R1はフェニ
ル基又はシクロ−アルキル基を包含しても良い。この際
シクロアルキル基は殊に3〜6個のC−原子を含有す
る。シクロアルキル基又はフェニル基は1〜6個のC−
原子、殊に1〜3個のC−原子を有するアルキレン鎖を
介してそれぞれのN−原子と結合している。かかる基の
例はシクロプロピル−、シクロブチル−、シクロペンチ
ル−、シクロヘキシル基であり、これらは殊にメチレン
基を介してそれぞれのN−原子と結合している。
【0012】R2及びR3が有利な変体においてアルキル
基、特に非分枝鎖のアルキル基である限り、R1に関し
て挙げられた記載が相応してあてはまる。R2及びR3
有利にそれぞれ1〜7、特に1〜4個の炭素原子を含有
する。
【0013】R2及びR3は原則的に同一か又は違ったも
のであって良い。R2とR3は同一のものであることが有
利である。
【0014】R2=R3に関する特例は、R2とR3とが一
緒になってアルキレン鎖−(CH2m−を形成すること
である。この際mは殊に3〜6、特に3〜5の値であ
る。
【0015】式(I)による化合物の亜群は、基WがQ
=Xの(CH2n−Qを表わすものである。
【0016】化合物のこの群は薬物学的に有効なテトラ
オキソ化合物の製造のための重要な中間体である。
【0017】次からは簡素化のためにテトラオキソ基を
“T”で示す、すなわち式(I)については一般形T−
Wで表わし、従って化合物の前記の亜群は式(Ia): T−(CH2n−X (Ia) を有する。
【0018】アルキレン鎖に関する係数nは殊に2〜1
0、特に2〜6の値である。
【0019】置換可能な離脱基、特にアミンによって置
換可能な離脱基はXで表わされる。殊にXはハロゲン原
子、特に塩素原子又は臭素原子、又はトシレート−、メ
シレート−、スルフェート−、又はホスフェート−基を
表わす。
【0020】化合物のもう1つの亜群は、式中Wが(C
2n−Z−Hを表わもの、すなわち(Ib)型: T−(CH2n−Z−H (Ib) の化合物である。T及びnに関しては前記のことが適宜
にあてはまる:Zは前記のものである。
【0021】これらの化合物は薬物学的に有効なテトラ
オキソ化合物の製造のための重要な中間体である。
【0022】化合物のもう1つの亜群は、式中Wが(C
2n−Z−R6を表わすものであり、この際R6は水素
原子以外のR4の前記の意味を有する。すなわち、これ
らの化合物は一般式(Ic): T−(CH2n−Z−R6 (Ic) に相応する。これらの化合物は重要な薬物学的特性を有
する。
【0023】式(Ic)においてT、n、Z及びR6
前記のものであり、この際R6は特にフェニル基、置換
されたフェニル基、N−ヘテロアリール基、置換された
N−ヘテロアリール基であり、かつこの際N−ヘテロア
リール基は2−又は4−ピリジル基、2−ピリミジル基
又は2−ピラジニル基から選択される。
【0024】R6に関する置換されたフェニル基として
は、特に1置換基が重要である。この際置換基は特に、
アルキル基、有利に2−アルキル基、例えば2−メチル
基、2−エチル基、又は3−アルキル基、例えば3−メ
チル基、3−エチル基、又は4−アルキル基、例えば4
−メチル基、4−エチル基、又はアルコキシ基、有利に
2−アルコキシ基、例えば2−メトキシ基、2−エトキ
シ基、又はハロゲン原子、有利に2−ハロゲン原子、例
えば2−クロル、2−フルオル又は3−ハロゲン原子、
例えば3−クロル又は4−ハロゲン原子、例えば4−ク
ロル、4−フルオル、ヒドロキシ、2−ヒドロキシ又は
ニトロ基、有利に2−ニトロ基、又はシアノ基、有利に
2−シアノ基、又はトリフルオルメチル基、有利に3−
トリフルオルメチル基である。
【0025】2置換フェニル基としては、特に2,6−
ジアルキル基、例えば2,6−ジメチル基、2,6−ジ
エチル基又は3,4−ジヒドロキシ基、3,4−ジアル
コキシ基、3,4−メチレンジオキシ基、3,4−エチ
レンジオキシ基、3−トリフルオル−4−ハロゲン基、
特に3−トリフルオル−4−クロル基が挙げられる。
【0026】置換されたN−ヘテロアリール基として
は、特にモノ置換基が重要であり、例えば2−ピリジル
に対しては:アルキル基、有利に5−アルキル基、例え
ば5−メチル基、5−エチル基又は4−アルキル基、例
えば4−メチル基、4−エチル基又はニトロ基、有利に
5−ニトロ基又はハロゲン原子、有利に5−ハロゲン原
子、例えば5−クロル又はアルコキシ基、有利に6−ア
ルコキシ基、例えば6−メトキシ基、6−エトキシ基が
重要である。
【0027】一般式(Ic)を有するこれらの群から特
に有利な化合物は、置換基の次の組合せを有するもので
ある。
【0028】12及びR34 場合によりシクロア a)アルキル基 場合により置換さ ルキル基によって置 b)アルキレン基 れたフェニル基 換されたアルキル基 c)アリール基 (フェニル)−アル a)アルキル基 場合により置換さ キル基 b)アルキレン基 れたフェニル基 c)アリール基 アルケニル基 a)アルキル基 場合により置換さ b)アルキレン基 れたフェニル基 c)アリール基 場合によりシクロア a)アルキル基 場合により置換さ ルキル基によって置 b)アルキレン基 れた2−又は4− 換されたアルキル基 c)アリール基 ピリジル基 (フェニル)−アル a)アルキル基 場合により置換さ キル基 b)アルキレン基 れた2−又は4− c)アリール基 ピリジル基 アルケニル基 a)アルキル基 場合により置換さ b)アルキレン基 れた2−又は4− c)アリール基 ピリジル基 場合によりシクロア a)アルキル基 場合により置換さ ルキル基によって置 b)アルキレン基 れた2−ピリミジ 換されたアルキル基 c)アリール基 ル基又は2−ピラ ジニル基 (フェニル)−アル a)アルキル基 場合により置換さ キル基 b)アルキレン基 れた2−ピリミジ c)アリール基 ル基又は2−ピラ ジニル基 アルケニル基 a)アルキル基 場合により置換さ b)アルキレン基 れた2−ピリミジ c)アリール基 ル基又は2−ピラ ジニル基 一般式(Ia)及び(Ib)の化合物についても、R1
並びにR2及びR3に関して同様に有利な置換基組合せが
適宜にあてはまる。
【0029】本発明は化合物(I)の塩及び酸付加塩も
包含する。
【0030】ここで、塩は、例えば(Ib)型の化合物
と特にナトリウム又はリチウムとの真の塩又は芳香族に
おける塩形成能力を有する置換基とで形成されている
塩、例えばフェノレート−塩を意味する。
【0031】酸付加塩は、塩基性化合物(I)と酸との
自体公知の反応により得られる。(Ic)型の化合物と
製薬学的に適当な酸との酸付加塩が特に有利である。
【0032】製薬学的に使用可能な酸付加塩としては、
例えば無機又は有機酸の水溶性及び水に不溶性の塩、例
えば塩酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩、燐酸塩、硝
酸塩、硫酸塩、過塩素酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、グル
コン酸塩、安息香酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、スル
ホサリチル酸塩、マレイン酸塩、ラウリン酸塩、フマル
酸塩、コハク酸塩、シュウ酸塩、酒石酸塩、ステアリン
酸塩、トシレート(p−トルオールスルホネート)、2
−ヒドロキシ−3−ナフトエート、3−ヒドロキシ−2
−ナフトエート、メシレート(メタンスルホネート)、
ナフタリンスルホネートが適当である。
【0033】本発明は、式(Ic)の少なくとも1種の
化合物又はその製薬学的に使用可能な酸付加塩を含有す
る薬剤並びにかかる薬剤の製法にも関係し、この方法に
おいては前記の化合物を不活性の、製薬学的に適当な賦
形剤と混合させ、かつ自体公知の方法でガレヌス製剤に
変える。かかる調剤は、例えば経口投与のための錠剤、
糖衣錠、カプセル、粉末、顆粒、水性及び油性懸濁液、
乳化液、シロップ又は溶液、直腸投与のため坐薬又は腸
管外投与のための殺菌注射用懸濁液又は溶液であって良
い。
【0034】更に本発明は式(I)のテトラオキソ化合
物の製法に関連し、この方法は、式(I)の化合物を適
当な反応条件下で、一般式(II): Y−R5 (II) [式中Y及びR5は次のものである: a) WがHである限り、 a1)Yは置換可能な離脱基Xであり、かつR5は(C
2n−Qであり、又は a2)nが4である場合にはYは
【0035】
【化5】
【0036】であり、かつR5はR6であり、この際R6
は水素原子以外のR4の意味を有するか、又は b) Wが(CH2n−Xである限り、YはHでありか
つR5はZ−R4であるか、又は c) Wが(CH2n−Z−Hである限り、Yは求核的
に置換可能な離脱基V、殊に弗素原子、塩素原子又は臭
素原子であり、R5は活性化されたフェニル基又は場合
により置換されたN−ヘテロアリール基であり、この際
X、Q、R4、n及びZは前記のものである]の化合物
と反応させることを特徴とする。
【0037】変法a)、b)及びc)の前記の一般的実
施態様は、式中Wが前記の如く基(CH2n−Qを表わ
す式(I)の化合物の単一の製法であり、これは一般式
T−H(Id)、(Ia)又は(Ib)の化合物を式
(II)の適当な中間生成物と反応に不活性の溶剤中で
反応させることを特徴とする。
【0038】出発化合物として使用されるT−H(I
d)型の化合物は一部分はすでに前記の文献から公知で
あるか、もしくは、それが新規である限り、公知方法に
類似して製造することができる。同様に(II)型の構
成要素もすでに公知であるか、もしくは公知の方法に依
り容易に合成され得る。
【0039】b)及びc)法は、二級アミンのアルキル
化による三級アミンの製造の際に使用する反応条件下で
慣例的に実施される。すなわち、適当な中間生成物T−
H(Id)、(Ia)又は(Ib)を(II)と不活性
の反応媒体中で、約20℃〜約200℃の温度で、酸結
合剤として使用可能である塩基の存在で反応させること
によって、一般式(I)の化合物が得られる。使用可能
な無機及び有機の酸結合塩基はt−アミン、有利にトリ
エチルアミン、アルカリ金属−及びアルカリ土類金属−
炭酸塩、一重炭酸塩又は−水素化物であり、この際炭酸
ナトリウム又は炭酸カリウムが特に有利である。“不活
性の反応媒体”の表示は、実際に反応に影響しない各陽
性又は中性の溶剤又は希釈剤がこれに該当する。この点
に関してジメチルホルムアミドが特に最も有利な溶剤で
あり、この際反応は適当な方法で還流温度で実施され
る。
【0040】変法c)においては、前記の如く、(I
b)型の化合物を(II)型の化合物と反応させる。
(II)型の化合物としては、この変法においては、置
換された芳香族化合物であり、これは部分記号Yとして
置換可能な、特に求核的に置換可能な離脱基Vを有す
る。有利な離脱基Vはハロゲン原子、例えば弗素原子、
塩素原子、臭素原子である。部分記号R5はこの変法に
おいては活性化されたフェニル基又は置換されたN−ヘ
テロアリール基である。活性化されたフェニル基はオル
ト位及び/又はパラ位に電気引性基で置換されているフ
ェニル基を表わす。
【0041】本発明による化合物の満足しうる収率は、
反応時間約2〜24時間で得られる。式(I)の生成物
は、標準溶液、例えばアセトニトリル、イソプロパノー
ル、メタノール、エタノール等からの結晶法により、又
はその他の各慣用法、例えばシリカゲルカラム又はAl
23の使用下に溶離剤として酢酸エステル、ヘキサン又
はアルカノール、例えばメタノール及びエタノールの混
合物を用いるクロマトグラフィーによって得ることがで
きる。
【0042】変法a)においては、式(Id)のイミド
の塩、殊にアルカリ金属塩がアルキル化される。この反
応の実施のために、慣用的な実験室法、例えばガブリエ
ル合成の際のアルキル化のために使用されるような方法
を使用する。この場合には例えば反応成分を不活性の反
応媒体中で50℃〜200℃の温度で合一させる。トル
オール、キシロール及び/又はジメチルホルムアミドが
反応の実施のための特に有利な溶剤であるが、反応又は
反応成分を不利に影響しないその他の溶剤も使用するこ
とができる。ジオキサン、ベンゾール、アセトン、アセ
トニトリル、n−ブタノール等のような溶剤がこのため
に適当である。一般に、相応するイミド前駆物をアルカ
リ金属水素化物、例えば水素化ナトリウム、アルカリ金
属アルコラート、例えばナトリウムエトキシド、アルカ
リ金属アミド、例えばナトリウムアミド、アルカリ金属
塩基、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アル
カリ金属炭酸塩、例えば炭酸ナトリウム又は炭酸カリウ
ムと、適当な溶剤中で反応させることにより、一般式
(Id)の化合物のアルカリ金属塩が製造される。式
(IV)のアルカリ金属塩を前もって別に製造すること
は必要なく、これはその場で製造することができる。
【0043】変法a)のもう1つの実施態様において
は、適当な中間体T−H(Id)、(Ia)又は(I
b)を(II)と不活性の反応媒体中で約20℃〜約2
00℃の温度で、酸結合剤として使用可能である塩基の
存在で反応させる。使用可能な有機性の酸結合塩基はt
−アミン、有利にトリエチルアミンである。
【0044】変法a1)においては、アルキル化剤とし
て(II)型の相応する化合物を使用する。この方法の
変法a2)においては、nが4である場合には、アルキ
ル化剤として、8−位に相応して置換された8−アザ−
5−アゾニアスピロ(4,5)デカン塩、すなわち構
造:
【0045】
【化6】
【0046】の陽イオンを有する化合物を使用し、この
際陰イオンとしては常用の塩残基、特にブロミドが重要
である。
【0047】本発明による化合物(Ic)は重要な薬物
学的特性を有する。すなわちこれは中枢神経系に作用す
る。
【0048】本発明による化合物(Ic)で哺乳動物
(ヒト及び動物)を処置することができる。このため
に、処置すべき哺乳動物に一般式(Ic)の化合物又は
その製薬学的に許容性の酸付加塩の治療的に有効な量を
全身的に投与する。有効な投与量は約0.01〜40m
g/体重kgであり、この際投与は、いかなる作用を達
成したいか、いかなる投与方法を選択するか、及びいか
なる化合物を使用するかに依る。有利な投与範囲は1日
当り約0.5〜1.5mg/kgであり、分割服用量で
投与する。全身的投与とは、経口、直腸及び腸管外(す
なわち筋肉内、静脈内及び皮下)投与と解する。本発明
による化合物を経口投与する場合には、一般に、より少
ない腸管外投与量で達成されると同じ効果を達成するた
めに、より多量の作用物質を使用することが必要であ
る。本発明による化合物を、その際有害な又は不所望な
副作用が惹起されずに、有効な効果をもたらすような濃
度で適用するのが有利である。
【0049】Ic式の化合物及びその薬物学的に認容性
の酸付加塩は、有用な薬物学的特性を有する。特に、こ
れらは、中枢神経系活性及び好適な社交性に影響する特
性を有し、抗精神病、抗抑うつ作用及び不安解消作用成
分を包含する有利な抗精神病作用特性及び低い毒性を示
す。
【0050】これら化合物の精神薬物学的特性は、動物
での次の薬物学的標準試験で証明される。
【0051】薬物学的試験法の詳細。
【0052】試験結果を示す次の表で、Ic式の多くの
化合物は合成例と関連している。
【0053】1. 最少毒性投与量の測定 体重20〜25gの雄マウスに経口及び皮下試験物質3
00mg/kgの最大投与量を適用する。
【0054】動物を毒性症状に関して3時間注意深く観
察する。適用に引続く24時間の間に、すべての症状及
び死亡を記録する。副作用も同様に観察し、記録する。
死亡及び強い毒性症状が観察される際には、他のマウス
には著るしく少ない投与量を適用する。死亡又は強い毒
性症状を生じる最少投与量を最少毒性投与量とする。
【0055】 化合物 最少毒性投与量(mg/kgマウス) No. 経口 皮下 3135 >300 >300 3143 >300 >300 3107 >300 200 3110 >300 >300 2. ラッテにおけるCAR−試験法での抗精神病特性
の評価 化合物の抗精神病特性を証明するために、ラッテにおけ
る条件回避応答(conditioned avoid
ans response)に対する抑制作用を示す。
【0056】このCAR−試験は、カパルディ(Cap
aldi)等による実験法[R.D.Meyers発
行、Methods in Psychobiolog
y,Academic Press,New York
71〜74頁参照]の変法で実施する。1個の孔を有
する壁で2個の区画に分けられている完全自動ワン−ウ
ェイ・シャトル・ボックス(one−way shat
tle boxes)を用いる。このボックスの床は電
気刺激を与えることのできる不錆鋼製の格子である。こ
のボックスの天井にはランプ及びブザー雑音を出すスピ
ーカーが備えられている。第1の当初区画内での電気刺
激をさけるために動物は安全な第2の区画に渡ることが
できる。
【0057】この試験法の間に、動物を当初区画に入
れ、同時に、警告信号(=条件刺激)としての光とスピ
ーカーのスイッチを入れる。この警告信号で動物が安全
区画に渡ると、これはCARとみなされ、自動的に記録
される。動物が5秒以内に安全区画に渡らない場合に
は、床格子からの電気ショック(非条件刺激)を付加的
に15秒まで与える。電気ショックの存在時に動物が安
全区画に渡る場合には、これを非条件回避応答(=UE
R)とみなす。動物が安全区画に渡ったら直ちに刺激は
自動的に切られる。
【0058】この試験のために、体重140〜210g
の雌ウイスターラッテを用いる。これらを前日に20試
験セッションで訓練し、CARを示すような動物のみを
この薬品実験に使用する。
【0059】4匹の動物群をこの試験化合物の各々の投
与量に対して用い、動物を試験状態に各々15回配置
し、最後の10試験の平均値を計算にとり入れる。
【0060】試験化合物を、試験前1時間に、2%タイ
ロース(tylose)溶液の10ml/kgの量中で
経口適用する。対照群にはタイロース溶液のみを与え
る。50%でCARを低下させ、即ち50%回避遮断を
生じさせる投与量を測定する(=ED50AB)。更に、
50%でUERを低下させ、即ち50%逃避遮断を生じ
させる投与量を測定する(=ED50EB)。結果を次表
に示す。
【0061】 化合物 抗精神病作用 No. ED50AB ED50EB μモル/kg μモル/kg 3107 27 70 3110 50 200 3150 57 >215 (215=EB43%) これら化合物は好適なAB/EB比を示す。
【0062】3. 抗抑うつ特性の評価 化合物の抗抑うつ特性を証明するために、閾値以下の投
与量の5−ヒドロキシトリプトファン(=5−HTP)
の中枢作用への増大効果を有することが示される。この
作用は抗抑うつ剤の典型である。このために、コルネ
(Corne)等による変形法(Br.J.pharm
acol.20,106〜120頁参照)を用いて、化
合物のマウスの首振り症状を起こさせる能力を、5−H
TPの閾値下投与量と関連させて測定する。
【0063】体重20〜30gを有する雄NMRI−マ
ウスを用いる。試験化合物の適用前60分に、動物に2
%タイロース溶液の10ml/kgの量中に溶かしたM
AO−抑制剤パルギライン(pargyline)25
mg/kgを皮下注射する。動物20匹の群をこの試験
化合物の各投与量に対して用いる。試験化合物を、2%
タイロース溶液10ml/kgの量中で経口により適用
する。30分後に、2%タイロース溶液10ml/kg
の量中の5−HTP50mg/kgを皮下注射し、各動
物を個別的にケース内に入れる。対照動物の1群には、
パルギライン注射、5−HTP注射及び2%タイロース
溶液(経口)のみを与える。
【0064】試験化合物の適用後60分(=5−HTP
注射後30分)に、首振り症状が起るか起らないかをチ
ェックするために、動物を120秒間観察する。
【0065】ED50は、首振り症状を示す動物の数が対
照群と比べて50%増加する投与量として定義される。
結果を次表に示す。
【0066】 化合物 抗抑うつ作用 No. 5−HTPとの相互作用による首振り症状の誘発 ED50μモル/kg(経口) 3135 72 3142 74 3143 130 4. 不安解消特性の評価 化合物の不安解消特性の評価のために、デビッドソン
(Davidson)等による変法 (The Benzodiazepines,Rava
n Press New York 1973,327
〜345頁参照)を用い、この際、化合物が衝撃葛藤状
態にいるラッテの挙動を変える能力を検査する。
【0067】葛藤状態を作るために次の実験法を用い
る:この試験を、電気をかけることのできる格子床、ラ
ッテにより押されるべきレバー、自動的餌箱及び2種の
光源を備えたスキナー・ボックス(Skinnerbo
xes)中で実施する。体重180〜300gを有する
雌ウイスターラッテを用いる。試験前に、動物を、レバ
ーを押すことにより食物を得るように訓練し、この際、
異なる条件の2相が変動する。この2相は、異なる光で
区別されている。1相では、第10番目のレバー押しの
後に一定割合で餌が与えられるが、餌ペレットと共に電
気ショックによる刺激が与えられる(=FR10)。他
の相では、報酬餌が、電気衝撃なしに得られるが、レバ
ーを押しても、かなりまれにのみ、かつ変動性の時間で
のみ(平均間隔30秒)、餌ペレットが与えられる(V
I30)。各47分の試行セッションの間に7VI30
相(各300秒)が、6FR10相(各120秒)と交
替する。試験のために、各動物を、連続4日間、1日1
回、同じ時間に47分間の試験に供する。1、2及び3
日には試験開始前60分に、2%タイロース溶液10m
l/kgを経口適用する。4日目に、これらに、タイロ
ース溶液中の試験化合物を適用する。各動物に対し、レ
バー押し応答をする数を衝撃FR10相及び不衝撃VI
30相で別々に毎日記録する。各動物に関し、最初の3
日の結果からの平均値を対照値として採用する。第4日
目の結果を、これら対照値と比較する。不衝撃相及び衝
撃相に関するレバー押しの数の著るしい変化を起こさせ
る最少投与量を、最少有効量(=MEDup及びMEpp
と決定する。衝撃相での増加作用は試験化合物の不安解
消作用に基づく。不衝撃相での作用低下は、化合物の鎮
静作用の指標である。次表に示されている試験結果から
化合物が、好適な低いMEDpp/MEDup比を示しこれ
は公知のジアゼパムのそれよりかなり低い。
【0068】 化合物 葛藤状態における挙動変化 No. MEDpp MEDup μモル/kg(経口) μモル/kg(経口) 3107 14.7 147 3110 6.8 >215 3304 21.5 >215 ジアゼパム 31.6 46.4 (比較) 前記の薬物学的作用に基づき、Ic式の化合物及びその
薬物学的に認容性の酸付加塩は、中枢神経系の疾病及び
機能障害の治療及び予防薬として有用である。
【0069】新規化合物の製法を次の実施例につき詳説
するが、本発明はこれに限定するものではない。
【0070】
【実施例】例1 変法a1):化合物(Ia)への化合物(Id)の変換 変法A)ジメチルホルムアミド200ml中のテトラオ
キソ化合物(Id)0.1モル、1,ω−ジブロムアル
カン0.1モル及びトリエチルアミン0.12モルより
成る溶液を室温で一夜反応させる。反応中に生成した沈
殿を濾別する。溶剤の溜去後に残留する残渣を塩化メチ
レン中に入れ、水で数回洗浄する。有機相をMgSO4
上で乾燥させ、乾燥剤を濾別し、かつ溶液を濃縮する。
【0071】この方法で生成した油状物はそれ以上の精
製なしに直接更に反応させることができる。
【0072】変法B)ジメチルホルムアミド200ml
中のテトラオキソ化合物(Id)0.1モル、1,ω−
ジブロムアルカン0.15モル及び炭酸カリウム0.2
5モルより成る混合物を一夜還流加熱する。溶剤の溜去
後、残留する残渣を水及び塩化メチレン中に入れる。有
機相の分離後、水相を更に塩化メチレンで2回後洗浄す
る。合一した有機抽出物をMgSO4上で乾燥させる。
乾燥剤を濾別し、前記の如く、式(Ia)の油状生成物
が得られる。
【0073】この方法により、例えば表1に変法a1
A)もしくはa1B)と共に挙げた化合物が製造されて
いる。
【0074】例2(参考例) 変法a2):化合物(Ic)への化合物(Id)の変換 テトラオキソ化合物(Id)0.1モル、8−(アリー
ルもしくはヘテロアリール)−8−アザ−5−アゾニア
スピロ−(4,5)−デカンブロミド0.1モル及び炭
酸ナトリウム0.12モルをジメチルホルムアミド50
0ml中で24時間還流加熱する。溶剤の溜去後、残留
する残渣を水中に入れ、かつ10%の苛性ソーダ水溶液
でアルカリ性化する。水相を塩化メチレンで数回抽出す
る。合一した有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥さ
せ、かつ乾燥剤を濾別した後に易揮発性分を溜去する。
【0075】必要な場合には、それ以上の精製のために
酢酸エステル−ヘキサン−混合物を用いる珪酸ゲル又は
酸化アルミニウムのカラムクロマトグラフィーを行なう
ことができる。しかしながら所望の化合物が結晶で生じ
る場合には、それ以上の精製のためには簡単な再結晶工
程で十分である。
【0076】一般式(Id)の化合物は製薬学的に許容
性の酸との反応によりこの化合物の塩に変換することが
できる。
【0077】この方法により例えば表3において変法a
2)と共に挙げた化合物が製造されている:例3 変法b):化合物(Ib)への化合物(Ia)の変換 化合物(Ia)0.1モル、無水ピペラジン1モル及び
トリエチルアミン0.125モルをジメチルホルムアミ
ド200ml中で一夜室温で反応させる。装入物を真空
中で濃縮し、残渣を水及び塩化メチレンの間に分配させ
る。有機相を分離する。乾燥剤の濾別後、有機溶剤を真
空中濃縮して油状物が得られ、これを引続きエタノール
中に溶かし、かつエタノール性の塩酸と反応させる。こ
の方法により製造した化合物は変法b)と共に表2に挙
げてある。
【0078】例4(参考例) 変法b):化合物(Ic)への化合物(Ia)の変換 変法A)化合物(Ia)0.1モル、化合物(II)
0.1モル及びトリエチルアミン0.125モルよりな
る混合物を、ジメチルホルムアミド200ml中で一夜
反応させる。反応中に沈殿が生じた場合にはこれを濾別
する。澄明な溶液を乾燥するまで濃縮する。残留する残
渣を水及び塩化メチレンの間で分配する。有機相を分離
し、水で2回洗浄し、かつMgSO4上で乾燥させる。
乾燥剤の濾別後、有機溶液を濃縮する。
【0079】必要な場合には、それ以上の精製のため
に、酢酸エステル−ヘキサン−混合物を用いる珪酸ゲル
又は酸化物アルミニウムのカラムクロマトグラフィーに
かけることができる。しかしながら所望の化合物が結晶
で生成する場合には、それ以上の精製には簡単な再結晶
工程で十分である。
【0080】変法B)ジメチルホルムアミド250ml
中の化合物(Ia)0.1モル、化合物(II)0.1
モル及び炭酸カリウム0.25モルよりなる混合物を一
夜還流加熱する。溶剤の溜去後、残渣を水及び塩化メチ
レンの間で分配させ、変法Aに記載した如く更に後処理
する。
【0081】この両方の方法により、例えば表3中に変
法bA)もしくはbB)下に挙げた化合物が製造されて
いる。
【0082】例5(参考例) 変法a1):化合物(Ic)への化合物(Id)の変換 化合物(Id)0.1モル、化合物(II)0.1モル
及び炭酸ナトリウム0.12モルの混合物をジメチルホ
ルムアミド300ml中で7時間還流加熱する。溶剤の
溜去後、残留する残渣を水で取り込み、かつ10%の苛
性ソーダ水溶液でアルカリ性にする。水相を塩化メチレ
ンで数回抽出する。合一した有機抽出物をMgSO4
で乾燥した後に、易揮発性成分を溜去する。
【0083】残留する油状物をイソプロパノール中に溶
かし、かつイソプロパノール中に溶かした塩酸を混合さ
せる。
【0084】この方法により、例えば表3中に変法a1
C)と共に挙げた化合物が製造されている。
【0085】例6(参考例) 変法c):化合物(Ic)への化合物(Ib)の変換 例えば(Ib)型の化合物として化合物No.2101
(塩基)0.05モル、例えば(II)型の化合物とし
て2−クロルピリミジン基0.05モル及び炭酸カリウ
ム0.1モルよりなる混合物をアセトニトリル200m
l中で一夜還流加熱する。溶剤の溜去後、残留する残渣
を水及び塩化メチレンの間に分配させる。有機相を分離
し、MgSO4上で乾燥する。乾燥剤の濾別後、有機溶
液を真空中濃縮する。残留する油状物をエタノール中に
溶かし、エタノール性塩酸を混ぜる。単離した塩(化合
物3304)は2.1当量のHClを含有し、216〜
218℃で融解する。この方法に依り、表3中で、変法
C)下に挙げた化合物が製造された。
【0086】例7−錠剤 (参考例) 組成: 作用物質No.3209 20部 とうもろこし澱粉 30部 乳糖 55部 コリドン(Kollidon)25(登録商標) 5部 ステアリン酸マグネシウム 2部 水素化されたヒマシ油 1部 合計 113部 製法:作用物質をとうもろこし澱粉及び微粉末の乳糖と
共に混合機中で混合する。生成する混合物を、イソプロ
パノール中のポリビニルピロリドン(コリドン25、B
ASF社)の20%の溶液で十分に湿潤させる。必要な
場合にはそれ以上のイソプロパノールを添加する。湿潤
した顆粒を2mmのふるいを通過させ、乾燥台上で40
℃で乾燥させ、引続き1mmのふるい(フレヴィット−
マシン(Frevitt−Maschine))を通過
させる。顆粒をステアリン酸マグネシウム及び水素添加
のヒマシ油と混合した後に、各錠剤が作用物質20mg
を含有するように、錠剤113mgを打錠する。
【0087】例8−カプセル剤 (参考例) 組成: 作用物質No.3209 20部 とうもろこし澱粉 20部 乳糖 45部 コリドン25 3部 ステアリン酸マグネシウム 1.5部 エーロジル(Aerosil)200(登録商標) 0.5部 合計 90部 製法:作用物質をとうもろこし澱粉及び微粉末乳糖と混
合機中で混合する。生成した混合物をイソプロパノール
中のポリビニルピロリドン(コリドン25)の20%の
溶液で十分に湿潤させる。湿潤した顆粒を1.6mmの
ふるい(フレヴィット)を通過させ、乾燥台上で40℃
で乾燥させ、引続き1mmのふるい(フレヴィット)を
通過させる。顆粒をステアリン酸マグネシウム及び珪酸
エーロゲル(エーロジル(Aerosil)200、D
egussa社)と混合し、それからそのつど90mg
を自動カプセル機により大きさ4の硬質ゼラチンカプセ
ル中に充填し、従って各カプセルは作用物質20mgを
含有する。
【0088】例9−アンプル剤 (参考例) 組成(1アンプル当り) 作用物質No.3209 5mg 塩化ナトリウム 16mg 注射用水 全量2.0ml 製法:塩化ナトリウムを注射用水中に溶かし、これに作
用物質を添加し、撹拌下で溶かす。十分な注射用水を最
終容量にまで満たす。装入物を膜濾過器0.25μを通
過させる。褐色ガラスアンプル中にそれぞれ2.15m
lを充填し、これを熔閉する。121℃で30分間水蒸
気で殺菌する。注射溶液2mlは作用物質5mgを含有
する。
【0089】次の表においてはすでに前記した記号のほ
かに、次の略語を使用する。
【0090】B=塩基、S=塩、Ph=フェニル、Py
=ピリジル、Pm=ピリミジル、Pz=ピラジニル、c
h=シクロヘキシル。すなわち例えば置換基2−メトキ
シフェニルはPh−2−OCH3として、かつ4−メチ
ル−2−ピリジルは2−Py−4−CH3として表示さ
れる。
【0091】
【表1】
【0092】
【表2】
【0093】
【表3】
【0094】
【表4】
【0095】
【表5】
フロントページの続き (72)発明者 ヴオルフガング ケールバツハ ドイツ連邦共和国 ハノーヴアー 1 アルテンベケナー ダム 41 (72)発明者 ヴエルナー ベンゾン ドイツ連邦共和国 ゼールツエ 2 ボ ツシユヴエーク 4 (72)発明者 アンドレアス フクス ドイツ連邦共和国 ハノーヴアー 51 ベルギウスシユトラーセ 3ベー (72)発明者 ミヒヤエル ルーラント ドイツ連邦共和国 ハノーヴアー 61 シユヴアルベンフルフト 24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式Ia又はIb: 【化1】 [式中R1は炭素原子数12までのアルキル−又はアル
    ケニル基又はフェニルで又はフェニルで又は炭素原子数
    3〜6のシクロアルキルで置換された炭素原子数1〜6
    のアルキル基を表わし、R2及びR3は相互に無関係に炭
    素原子数1〜7のアルキル基又はフェニル基を表わすか
    又は一緒になって炭素原子数3〜6のアルキレン基を表
    わし、nは2〜10を表わし、Xはハロゲン、トシレー
    ト、メシレート、スルフェート及びホスフェート基の群
    からの離脱可能な基を表わし、Zは1−ピペラジニル基
    を表わす]のテトラオキソ化合物。
  2. 【請求項2】 式Ia又はIb: 【化2】 [式中R1は炭素原子数12までのアルキル−又はアル
    ケニル基又はフェニルで又はフェニルで又は炭素原子数
    3〜6のシクロアルキルで置換された炭素原子数1〜6
    のアルキル基を表わし、R2及びR3は相互に無関係に炭
    素原子数1〜7のアルキル基又はフェニル基を表わすか
    又は一緒になって炭素原子数3〜6のアルキレン基を表
    わし、nは2〜10を表わし、Xはハロゲン、トシレー
    ト、メシレート、スルフェート及びホスフェート基の群
    からの離脱可能な基を表わし、Zは1−ピペラジニル基
    を表わす]のテトラオキソ化合物を製造する場合に、
    (a) 式Id: 【化3】 [式中R1,R2,R3は前記のものを表わす]の化合物
    を、式II: Y−R5 (II) [式中Yはハロゲン、トシレート、メシレート、スルフ
    ェート及びホスフェート基の群からの離脱可能な基を表
    わし、R5は−(CH2)n−X又は−(CH2)n−ZH
    を表わし、X、n及びZは前記のものを表わす]の化合
    物と反応させるか又は(b) 式Iaの化合物と式II
    の化合物[式中Y水素であり、R5はZH−基である]
    とを反応させることを特徴とする、テトラオキソ化合物
    の製法。
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