JP2525352Y2 - 管継手用シールリング - Google Patents

管継手用シールリング

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JP2525352Y2
JP2525352Y2 JP1989143229U JP14322989U JP2525352Y2 JP 2525352 Y2 JP2525352 Y2 JP 2525352Y2 JP 1989143229 U JP1989143229 U JP 1989143229U JP 14322989 U JP14322989 U JP 14322989U JP 2525352 Y2 JP2525352 Y2 JP 2525352Y2
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JP
Japan
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lip
lip portion
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pressure
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二三夫 村田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は内圧並びに外圧の双方に対してシールできる
管継手用シールリングに関するものである。
〈従来の技術〉 海、湖等における水中配管の接続、湧水場所における
土中埋設管の接続、あるいはモルタル打設管の接続(例
えば、外部パイプ内に内部パイプを配設し、その間にモ
ルタルを注入する、いわゆるパイプインパイプにおける
内部パイプの接続)では、内圧並びに外圧の双方に対す
るシールが必要である。
従来、受口・挿口方式の管継手に内外圧に対するシー
ル性を付与する場合、第5図に示すように、筒状基体部
1′の外面中間に、リップ部2′と膨出部C′とを設け
たゴムリングを使用し、管の接続にあっては、このゴム
リングを管挿口に、ゴムリングのリップ部を挿口先端側
に向けて接着固定し、該挿口を受口内に差込むことが知
られている。この接続部において、管の内圧に対しては
リップ部がその内圧の受圧により受口内面に密着して自
己シール作用を営み、外圧(水圧、モルタル注入圧)に
対しては、受口内面で圧縮される膨出部がシール作用を
営む。また、膨出部の圧縮によって、差圧に対する耐変
形性が増強され、所定の耐圧破壊強度が保証される。
〈解決しようとする課題〉 しかしながら、上記の管接続部では、土圧等による受
口の扁平化、地盤の不等沈下等により受口と挿口との間
の隙間寸法が円周方向で不均一になると、膨出部の圧縮
圧力の部分的低下が避けられず、外圧に対するシール性
低下が余儀なくされる。かかる不合理を解除するため
に、受口と挿口との隙間に硬質のスペーサを介在させる
ことが知られているが、管の伸縮移動時に受口内面がそ
の硬質スペーサにより傷付けられ、この傷に起因するシ
ール性低下が懸念される。
本考案の目的は、受口と挿口との間の隙間寸法が円周
方向で不均一になっても優れた内外圧シール性を保証で
き、かつ差圧に対する耐圧破壊強度も保証できる管継手
用シールリングを提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 管挿口の外面に定着される基体部の外面中間に、受口
内面にセルフシールされる内圧シール用第1リップ部と
外圧シール用第2リップとが設けられ、該外圧シール用
第2リップの変形によって該基体部と該外圧シール用第
2リップとによって挟まれ、圧縮される増肉部が設けら
れていることを特徴とする構成である。
〈実施例の説明〉 以下、本考案の実施例を図面により説明する。
第1図は本考案の一実施例を示す説明図であり、上半
部は縦断面で、下半部は側面でそれぞれ示されている。
第1図において、1は基体部であり、筒状であって、両
側に山部11・12を有している。21は基体部中間の谷部に
設けた内圧シール用の第1リップ部、22は外圧シール用
の第2リップ部である。第1リップ部21は基体部1の一
方の山部11に向かってほぼ水平に突出し、外径は管受口
の内径よりもやや小さくするか若しくは僅かに大きくし
てある(このリップ部21の外径と一方の山部11の高さと
はほぼ等しい)。この第1リップ部21の先端面と一方の
山部11との間、ならびに同リップ部21の内側面と基体部
1の谷面13との間には隙間(通常1〜3mm)が存在して
いる。第2リップ部22は基体部の他方の山12側の斜上方
に向って突出しており、該リップ部22の内面側のつけ根
近傍の基体部分には増肉部3が設けられている。この第
2リップ部22は第3図に示すように、受口Rの内面によ
ってほぼ水平状態に押倒され、該基体部1と該リップ22
とによって挟まれ、上記増肉部3が圧縮される。
第3図における点a(第1リップ部21の上側面と第2
リップ部22の上側面との交線)を通る垂直線n−nと点
b(増肉部の先端)を通る垂直線m−mとの間のゴム部
分A′の圧縮前の状態は、第1図の点aを通る垂直線n
−nと、増肉部先端を通る垂直線m−mと、第2リップ
部の内側面のつけ根から距離l(lは増肉部長さ)の位
置における厚み方向の線e−eで囲まれたゴム部分Aに
対応し、第1図におけるt1・t2と第3図のt3との関係を
t1+t2>t3としてゴム部分Aをゴム部分A′よりも大な
る体積としてある(通常、t1+t2/t3を1.2〜1.5とす
る)。従って、上記ゴム部分A′は圧縮状態にある。第
2リップ部22が上記のように押倒されたとき、該リップ
部22の内側面と基体部谷面130との間並びに同リップ部2
2の先端面と基体部の他の山部12との間に隙間を確保で
きるように、谷部の深さt4を(t1+t2−t3)よりも大と
し(通常t4/(t1+t2−t3)>0.5)、l1>l2としてあ
る(通常l1−l2=1〜3mm)。
本考案に係るシールリングによって管、例えばFRP管
を接続するには、FRP管の挿口外面に接着剤を塗布し、
第2図に示すように、その挿口Iの外面に、本考案リン
グを第1リップ部21を挿口先端側に向けて挿通し、この
リング付き挿口をリングの一方の山部11をガイドとして
受口R内に挿入していく。山部11の外径を受口内径より
もやや小とし、第1リップ部21の外径を受口内径よりも
やや小さいかほぼ等しくし、しかも第1リップ部21をほ
ぼ水平にしてあるから、リング付挿口の受口Rへの挿入
は容易である。この挿口の挿入進行に伴い、第2リップ
部が受口内面で押倒されて、次第に第3図の状態に移っ
ていき、第3図のCで示す圧縮部(増肉部3を含む)に
圧縮応力が発生するようになる。また、第2リップ部22
の押倒のために第2リップ部22の根元に回転モーメント
が作用し、このためにその根元近傍が変形し、この変形
が第1リップ部21の根元に波及し、第1リップ部21が斜
上向きに傾き受口内面に密接するようになる。従って、
挿口Iの受口Rへの挿入時、第1リップ部21がほぼ水平
状態であり、受口R内面に実質上、非接触であって、そ
の挿入を容易に行い得る一方、挿入完了時には第1リッ
プ部21が受口R内面に密接し、そのリップ部21によるセ
ルフシールを可能とする。第2リップ部22の傾斜角(第
2リップ部の厚みの中心線とシールリングの軸方向とが
なす角)θは、上記回転モーメントを大きくして、第1
リップ部21の上方内傾きを促すために15°以上とするこ
とが有効である。しかし、θを余り大きくすると挿口I
の受口Rへの挿入が困難となるので、θは50°以下とす
ることが適切である。
第3図は管挿口Iの管受口Rへの挿入を完了した状態
を示し、第1リップ部21並びに第2リップ部22がそれぞ
れ受口Rの内面に接触し、各リップ部21(22)の内側面
直下の隙間41(42)がそれぞれ管内(管外)に連通され
ている。従って、第1リップ部21が内圧により、第2リ
ップ部22が外圧(外水圧、モルタル注入圧等)によって
それぞれ受口内面に密接され、それぞれの圧力上昇によ
ってその密接度が増強されていくから、自己シール作用
を営み、各リップ部21・22の弾性応力に実質上影響され
ることなく、シールできる。従って、管理設地の不等沈
下等によって、受口と挿口との間の間隙寸法が円周方向
で不均一になって、各リップ部に作用する弾性応力が変
動しても、そのシール性を充分に保持できる。
また、内外差圧が大となっても、増肉部3を含む圧縮
部Cが存在し、その耐変形性のためにゴムリングの圧壊
をよく回避できる。
上記において、増肉部3は第4図に示すように、第2
リップ部22の内面側のつけ根に設けることもできる。
上記一方の山部11は受口への挿口挿入時のガイドとし
て、他方の山部12は、受口内への砂・小石等の侵入防止
バリヤーとして用いるが、これらの凸部は省略すること
も可能である。
〈考案の効果〉 本考案に係る受口・挿口式管継手用シールリングは上
述した通り、内圧を第1リップ部により、外圧を第2リ
ップ部によりそれぞれセルフシールし得、内外圧ともリ
ップでシールし得る構成であるから、管理設地の不等沈
下等によって受口と挿口との間隙寸法が円周方向に不均
一となっても、初期のシール性をよく維持できる。ま
た、圧縮部が存在するから、大なる内外差圧に対しても
シールリングを逃がすことなく安定に保持でき、シール
部の圧壊を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す説明図、第2図は本考
案の一実施例に係るシールリングを管挿口に固着した状
態を示す説明図、第3図は同上実施例を用いた管の接続
部を示す説明図、第4図は本考案の別実施例を示す説明
図、第5図は従来例を示す説明図である。 1……基体部、21……第1リップ部 22……第2リップ部、C……圧縮部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】管挿口の外面に定着される基体部の外面中
    間に、受口内面にセルフシールされる内圧シール用第1
    リップ部と外圧シール用第2リップとが設けられ、該外
    圧シール用第2リップの変形によって該基体部と該外圧
    シール用第2リップとによって挟まれ、圧縮される増肉
    部が設けられていることを特徴とする管継手用シールリ
    ング。
JP1989143229U 1989-12-11 1989-12-11 管継手用シールリング Expired - Lifetime JP2525352Y2 (ja)

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JP1989143229U JP2525352Y2 (ja) 1989-12-11 1989-12-11 管継手用シールリング

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JP1989143229U JP2525352Y2 (ja) 1989-12-11 1989-12-11 管継手用シールリング

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JPH0381485U JPH0381485U (ja) 1991-08-20
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JP4716610B2 (ja) * 2001-07-17 2011-07-06 三菱電線工業株式会社 管継手構造
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JPH0381485U (ja) 1991-08-20

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