JPS5919187Y2 - ヒユ−ム管の可撓継手 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えばヒユーム管を可撓ゴムにより接続する継
手構造に関し、ヒユーム管の他にボックス型管、Ｕ字管
の継手構造としても使用できるものである。

ヒユーム管は施工後において、ヒユーム管自体の自重や
外的上圧によってヒユーム管が部分的に沈下し、ヒユー
ム管本体に韓割れが発生したり、切断されて、これらの
個所から漏水する欠点がある。

ところで、ヒユーム管を可撓ゴムを使用して接続する継
手手段としては実開昭５４−１４７８１４号の例がある
。

しかしながら、実開昭５４−１４７８１４号に示された
構造では、継手部分にヒユーム管本体間の幅のゴムが配
置されているため、ヒユーム管の曲がり、変芯、圧縮に
弱いため、特に部分的落下に対応できる構造ではない。

本考案は、これらのヒユーム管の韓割れ、破損を防止す
ることによって漏水を防止することを目的としている。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は従来の施工例図、第２図は第１図と同一条件で
の施工例図であり、Ａは土圧を示し、Ｂは柔かい地盤、
Ｃは堅い地盤の部分を示している。

第１図は従来工法における堅い地盤と柔らかい地盤の上
にヒユーム管を施工した場合、堅い地盤の上ではヒユー
ム管の沈下はなく、また柔らかい地盤の上では地質の圧
密沈下、およびヒユーム管の上に埋めもどされた土等に
よる上載荷重が働きヒユーム管が沈下し、堅い地盤と柔
らかい地盤との境付近に・クラックおよび破損が生ずる
。

第３図から第５図までは、本考案の継手構造を示したも
のである。

１はヒユーム管本体であって、該ヒユーム管本体１は一
本のヒユーム管２の長手方向中央部分から２分割した形
状であり、１ａは分割された形態の前記ヒユーム管本体
１の一方である。

このヒユーム管本体１の切口面３上下端部には、わずか
の高さの垂直面４，４′を設け、これに続いて内方に段
部５，５′を削設しである。

該段部５゜５′を介して、垂直面４，４′間に、頂点６
がヒユーム管本体１の中立軸線上に位置するように垂直
面４．４′よりも膨出した山形面７が設けられている。

８は前記山形面７の表面に装着される金属製く字形状筒
体であって、該く字形状筒体８は山形面７と同角度の形
状に成形され、上下端縁は段部５゜５′に嵌め込まれる
ように成形されている。

該く字形状筒体８は、ヒユーム管本体１内の中心線上に
沿って山形面７の内方に埋設されたアンカー鉄筋９の先
端部１０に裏面が溶着されて山形面７を被冠している。

このアンカー鉄筋９の先端部１０は山形面７の角度とほ
ぼ同一角度に曲折され、後端部１１は、ヒユーム管の中
心線に向って錠状に曲折されている。

なお、先端部１０の表面は山形面７の面と面一に配置さ
れている。

また、他方のヒユーム管本体１ａも前記ヒユーム管本体
１と同様に構成されている。

１２はヒユーム管本体１とヒユーム管本体１ａの間に装
着されるヒユーム管本体１，１ａの外径及び内径とほぼ
等しく肉厚のリング状のゴムであって、硬度４０〜５０
程度のものであるが、このゴム１２と同等の硬度を有す
る合成樹脂であってもよい。

このゴム１２は中央のくびれの部分を一定肉厚とし、両
側面はヒユーム管本体１，１ａの切口面３とほぼ同様な
形状に形成されるものであり、上下端には垂直面４，４
′に係合する垂直面１３．１３’を設け、かつ該垂直面
１３．１３’間は山形面７と同じ角度に削設されている
。

そして、ヒユーム管本体１，１ａの側面間に前記ゴム１
２を配置し、側面同志を焼付溶接によって溶着して一体
的に連結されている。

以上述べた本考案の継手構造によれば、ヒユーム管の中
立軸線上に筒体８の頂点が位置しているために、第２図
に示した曲がり、第３図に示した変心、第４図に示した
伸び及び第５図に示した圧縮に対し容易に対応すること
が出来る。

また、ヒユーム管−に外的上圧が働いた場合は、相対向
するく字形状筒体８の頂点間が狭いためにこの部分にお
ける土庄が少ないから、この継部分の破損は極めて少な
い。

さらに、ゴムは中央部分にくびれが形成されている形状
であるためゴムの使用量も少ないと同時に製造コストも
安価である。

また、従来におけるヒユーム管の型枠をそのまま使用し
て製造出来るものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図は従来の施
工例図、第２図は従来例と同一条件での本考案の施工例
図、第３図は一部断面図、第４図は曲がり状態を示す一
部断面図、第５図は変心状態を示す一部断面図、第６図
は伸び状態を示す一部断面図、第７図は圧縮状態を示す
一部断面図である。 符号の説明、１．ｌａ：ヒユーム管本体、３：切口面、
８：金属製く字形状筒体、９：アンカー鉄筋、１０：ゴ
ム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 切口面３の上下端部に垂直面４，４′を設けるとともに
   、この垂直面４，４′間に段部５，５′を介して頂点６
   がヒユーム管２の中立軸線上に位置するように、該垂直
   面４，４′より膨出させた山形面７を形成し、かつ該山
   形面７内方に埋設されたアンカー鉄筋９の先端部１０に
   該山形面７と同角度のく字形状筒体８の裏面を溶着して
   、前記山形面７の表面を被冠したヒユーム管本体１，１
   ａと、側面上下端部に、前記垂直面４，４′に係合する
   垂直面１３゜１３′を設けるとともに、中央のくびれ部
   分を一定肉厚として、該垂直面１３．１３’間を前記く
   字形状筒体８とほは゛同形状に削設したゴム１２とから
   なり、該ゴム１２を前記ヒユーム管本体１と１ａとの間
   に配置し、側面同志を溶着して一体的に結合させたこと
   を特徴とするヒユーム管の可撓継手。